オーダースーツでベルトレスを着こなそう|社会人のマナーや着こなし術を解説
2025.11.11

この記事の所要時間:約7分
「ベルトレススーツに挑戦したいけれど、マナー違反にならないか心配」
このような悩みを抱えていませんか。「ベルトは社会人のマナー」という風潮がある日本では、ベルトレススーツに挑戦することに不安を感じる方も多いでしょう。特にベルトの圧迫感が苦手な方にとって、この慣習は窮屈に感じられるかもしれません。
ベルトレススーツは、着用シーンを適切に選び、ベルトレス専用にデザインされたスーツを選ぶことで、マナー違反を気にすることなく着用できます。
本記事では、ベルトに関する日本と海外での考え方の違いや、ベルトレスでも問題なく着こなせるパンツデザイン、オーダースーツを仕立てる前に考えるべき着用シーンの見直しポイントなどを紹介します。
最後まで読めば、ベルトレスのスーツをカッコよく着こなす方法がわかります。ぜひ参考にしてみてください。
1. スーツをベルトレスで着るのはマナー違反?

日本では「スーツを着るとき、ベルト着用は当たり前」という風潮があり、ベルトレスでの着用はマナー違反という考えの方が多い傾向にあります。しかし、ベルト着用の考え方は、国や文化によって異なります。ここでは、日本と海外それぞれのベルト事情を詳しく紹介します。
1-1.ベルト着用は社会人のマナー
日本のビジネスシーンでは、スーツにベルトを着用することが暗黙の了解とされています。
なぜなら、「スーツにはベルトが当たり前」という考えを持つ方が多いからです。ベルトループ付きパンツを着用する際は、ベルトは着用したほうがよいでしょう。
また、ベルトを着用していないと「社会人としてのマナーが身についていない」という印象を与えかねません。特に、大切な会議や商談があったり、客先に訪問しなければならないときなどは、ベルトはしておいたほうが無難です。
1-2.海外のベルト事情|ベルトはファッションツールの1つ
海外のベルト事情は日本とは異なり、イギリスやフランス、アメリカなどではベルトレスが主流になりつつあります。
そもそも、日本のようにベルトをつけなければならないという固定概念がないため、ベルトループのないパンツも多く愛用されています。西洋では、ベルトはあくまでもファッションを楽しむためのツール、という位置づけです。
2. ベルトレスでも問題ないスーツとは
ここでは、ベルトレスでも問題なく着用できるスーツの特徴を紹介します。ベルトレススーツがマナー違反にならないか不安な方は、ぜひチェックしてみてください。
2-1.ベルトループがないデザイン
ベルトレスでも問題ないスーツの1つとして、ベルトループのないデザインのパンツが挙げられます。
ベルトループがない、ということはベルトを使うことを想定していないということです。そのため、このタイプのパンツのウエストサイズの調整は、ベルトではなくサスペンダーでおこなうのが一般的です。サスペンダーでパンツを吊り上げるため、ウエストが気になる方でも、サイズを気にせず履きこなせます。
サスペンダーを使う装いは、クラシックスタイルと呼ばれており、いま人気のスタイルです。サスペンダーは、伝統的で格式高い印象を与えるボタン型のものを選ぶと、より正統派のスタイルに仕上がるでしょう。
トレンド感あるスーツスタイルを好む方は、ぜひ挑戦してみてください。
2-2.ベルトレスアジャスター付きのデザイン

ベルトレスでもおしゃれに着こなせるスーツに、サイドアジャスター付きのパンツが挙げられます。その名のとおり、ウエストのサイドについたアジャスターでサイズを調整するタイプのパンツです。
アジャスターは、単なる機能としての役割だけでなく、デザインの一部としても楽しめます。洗練された見た目になるため、スタイリッシュな雰囲気を演出したいときにおすすめです。
ただし、アジャスターで調整できる範囲は数センチ程度とそれほど大きくはありません。スーツを仕立てる際は、ジャストフィットのサイズ感のものを選び、ずり落ちてしまうのを防ぎましょう。
2-3.ドローコード付きのデザイン

ベルトレスの快適さとカジュアルなデザインが魅力なのは、ドローコード付きパンツです。ウエストの一部分がゴム素材になっており、内部に通した紐で簡単にサイズ調整ができるのが特徴です。
紐を緩めるだけで着脱できるため、ストレスを感じることなく日々着用できます。さらに、ベルトループ付きタイプのパンツもあるため、必要に応じてベルトを使用することも可能です。オフィスカジュアルデーにはベルトレスで、大切な商談の日はベルト着用で、などシーンに合わせてコーディネートを変えるのもよいでしょう。
従来のスーツの堅苦しさから解放されたい方におすすめです。
3. オーダースーツを仕立てる前に着用シーンを見直そう
ベルトレススーツは、ファッション性が高いデザインであることから、着用シーンが限られてしまう可能性があります。そのため、オーダースーツを仕立てる際は、着用シーンを考えることが大切です。ここでは、オーダースーツを仕立てる際の、着用シーンの見直しポイントを紹介します。
3-1.パーティーシーンならベルトレスでもカッコよく着こなせる
パーティーシーンでのスーツスタイルは、ビジネスシーンとは異なり、場にふさわしい華やかな装いをすることが大切です。
フォーマルな場面やドレスコードが求められる場合は、適切なスタイルとしてベルトも必要になるかもしれません。しかし、親しい仲間が集う結婚式やカジュアルなパーティーでは、ベルトは必ずしも必要不可欠なアイテムではなく、むしろ、ベルトレススタイルのほうが華やかな装いに仕上がる可能性があります。
ベルトレスの洗練された大人のファッションで、パーティーの雰囲気をより華やかに彩りましょう。
3-2.オフィスカジュアルな職場ならベルトレスに挑戦しやすい
日本では「スーツにベルトは必須」という考え方が根強く、ベルトレスでのスーツの着こなしをだらしないと思う方も多くいるでしょう。
しかし、働き方の多様化が進むなか、オフィスカジュアルやリモートワークを推奨する職場は増えつつあります。このような環境であれば、ベルトレススーツに挑戦しやすいかもしれません。
ただし、ベルトレススタイルに挑戦する際は、職場の雰囲気や同僚の着こなしをよく観察することが大切です。まずは周囲の反応を見ながら、徐々に取り入れていくようにしましょう。実際に先輩や上司にベルトレススーツは大丈夫か聞いてみるのもよいかもしれません。
4. ベルトレス初心者にはスリーピーススーツがおすすめ
ベルトレススタイルに挑戦したいけれど、上手に着こなせるか不安を感じている方には、スリーピーススーツがおすすめです。スリーピーススーツの特徴は、ジャケット、パンツ、ベストの3点がセットになっていることです。
ベストを着た状態でベルトを着用すると、ウエスト部分に余計な厚みが生まれ、シルエットがもたついてしまいます。そのため、ベルトの代わりにサスペンダーでウエストサイズを調整する方法もあります。サスペンダーを使えば、パンツをしっかりと支えつつ、締め付けるような圧迫感から解放され、快適に過ごせます。
スリーピーススーツは、年代問わず着用でき、ビジネスシーンからパーティーシーンまで幅広く着用できるのが魅力です。ベルトレススーツに挑戦したい方は、ぜひスリーピーススーツを検討してみてはいかがでしょうか。
5. まとめ

本記事では、ベルトに関する日本と海外での考え方の違いや、ベルトレスでも問題なく着こなせるスーツデザインなどを紹介してきました。
ベルトはあくまでもファッションツールの1つという扱いである西洋に比べ、日本では、社会人のマナーとしてベルト着用をすることが常識です。そのため、日本でベルトレススーツを着用する際は、デザインや着用シーンを考慮することが大切です。
元々ベルトループがないデザインであったり、アジャスター付きのデザインであれば、ベルトレスでも問題ありません。パーティーシーンやオフィスカジュアルな職場ならベルトレスに挑戦しやすいため、オーダースーツを仕立てる際は着用シーンを見直してみましょう。
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