袱紗(ふくさ)の包み方は?結婚式・葬儀に合った色・柄のマナーも解説!
2026.04.29

この記事の所要時間:約7分
結婚式やお葬式に参列するときには、ご祝儀袋や香典袋をそのまま持ち歩かず袱紗(ふくさ)で包むのが作法です。
袱紗は金封を丁寧に扱うためのアイテムで、水引の乱れや折れを防ぐ役割があります。相手への敬意を示す意味も込められており、フォーマルシーンでは欠かせない存在です。
とはいえ、袱紗を初めて手にする方は、お祝いとお悔やみでどう扱いが異なるのか、何色を選ぶべきか分からないことも多いでしょう。
この記事では、袱紗の正しい包み方から手渡しの手順、色や柄の選び方まで分かりやすく解説します。正しい使い方を知り、冠婚葬祭の場で自信をもって振る舞えるようにしましょう。
1. 袱紗(ふくさ)の包み方を図で解説!

袱紗には「挟むタイプ」と「包むタイプ」があり、金封の包み方が異なります。まずは、手持ちの袱紗がどちらのタイプなのかを確認してから包みましょう。
1-1.挟むタイプ

挟むタイプの袱紗は、ポケット部分に金封を差し込んで使います。慶事と弔事で開く向きが反対になる点に注意が必要です。
【慶事】右開き
右側から開けられる向きで袱紗を持ちます。左側にポケット、右側に蓋がくる状態です。ご祝儀袋の表面を上にして、ポケットに挟んでください。
【弔事】左開き
左側から開けられる向きで袱紗を持ちます(慶事の場合と上下が逆になります)。右側にポケット、左側に蓋がくるように開き、香典の表面を上にして袱紗のポケットに挟みます。
1-2.包むタイプ

包むタイプは布の四隅を折って包む袱紗です。爪付き袱紗・台付き袱紗などの種類がありますが、基本の考え方は挟むタイプと変わりません。慶事は右開き、弔事は左開きのルールにしたがって包みます。
【慶事】

①袱紗の角が下にくるように広げます
※爪付きは爪を右に、台付きは台が左にくるよう配置します
②中心線より少し左側にご祝儀袋を置きます
③左・上・下の順番で袱紗の角を折りたたみます
④最後に右の角を折り、はみ出た部分をそのまま裏側に折り込んでください
※爪付きの場合は、留め具で固定します
折りたたんだ袱紗の左端がご祝儀袋の右端に重ならないように配置すると、きれいに仕上がります。ご祝儀袋の右端を超えてしまう場合は、ご祝儀袋を少し左側に置き直すとよいでしょう。
【弔事】

①袱紗の角が下にくるように広げます
※爪付きは爪を左に、台付きは台が右にくるよう配置します
②中心線より少し右側に香典袋を置きます
③右・下・上の順で袱紗の角を折りたたみます
④最後に左の角を裏側に折り、はみ出た部分をそのまま裏側に折り込んでください
※爪付きの場合は、留め具で固定します
慶事とは金封を置く位置や、折りたたむ順が逆になると覚えておくとよいでしょう。整え方は慶事の包み方を参考にしてください。
2. 袱紗(ふくさ)を使った金封の渡し方

袱紗を使ってご祝儀や香典を渡すときには作法があります。相手に失礼のないよう、正しい手順を確認しましょう。
2-1.挟むタイプ
①持つ:金封の字が読める向きで袱紗を持ちます。慶事は左手、弔事は右手で持ってください
②取り出す:反対の手で袱紗から金封を取り出し、袱紗の上に置きます
③向き:慶事の場合は時計回り、弔事の場合は反時計回りで相手に向けます
④差し出す:両手で金封を差し出します
袱紗を開く向きや回す順序は、どちらの手で持つかを意識するとスムーズです。袱紗を持っていないほうの手で開き、続けて上側の角をつまんで手前へ返す、という流れで覚えましょう。
2-2.包むタイプ
①持つ:金封の字が読める向きで袱紗を持ちます。慶事は左手、弔事は右手で持ってください
②広げる:慶事は右・下・上・左の順、弔事は左・上・下・右の順で袱紗を広げます
③押さえる:広げた袱紗は裏側に折り返し、持っている手で押さえておきます
④取り出す:上下の布は開かず、金封を横にスライドさせて引き抜きます
⑤向き:引き抜いた金封を袱紗の上に置き、慶事の場合は時計回り、弔事の場合は反時計回りで相手に向けます
⑥差し出す:両手で金封を差し出します
包むタイプは、開いたときに袱紗が崩れないよう下で押さえながら金封を取り出すのがポイントです。
3. 袱紗(ふくさ)の失敗しない選び方

シーンに合わない袱紗を選ぶと、マナー違反と受け取られることもあります。ここでは、失敗しない袱紗選びのポイントを解説します。
3-1.袱紗(ふくさ)の形は使いやすさで選ぶ
袱紗を選ぶ際は、使いやすさから自分に合った形を選びましょう。袱紗は大きく「挟むタイプ」と「包むタイプ」に分かれます。
挟むタイプは金封を差し込むだけで使えるので、袱紗にあまり馴染みがない方でも扱いやすいでしょう。機能性に優れますが、簡易的な袱紗という位置づけのため、格式の高い場では避けたほうがよい場合もあります。
一方、包むタイプの袱紗は最初は扱い方に迷うこともありますが、手順さえ覚えれば難しくありません。正式とされる布のみの風呂敷袱紗、しっかり留められる爪付き袱紗、形を整えやすい台付き袱紗などがあり、いずれも四隅を折りたたんで金封を包みます。格式を重んじたい場合は風呂敷袱紗を選ぶとよいでしょう。
ご自身の使用シーンや慣れに合わせて、扱いやすい形を選んでください。
3-2.袱紗(ふくさ)の色と柄は慶弔に合ったものを選ぶ
袱紗は、使う場面に合わせて色や柄を選び分ける必要があります。
慶事には明るく華やかなものを、弔事では落ち着いた品のあるものを選ぶのがマナーです。
お祝いの場では、喜びを表現する明るい色や柄が好まれます。レッドやピンク、イエロー、ゴールドが定番で、鶴亀や松竹梅、鳳凰のような縁起のよい柄も適しています。
一方、お悔やみの場では控えめで落ち着いた色や柄を選びましょう。ネイビーやグレーのような暗めの色を選び、柄は蓮や菊、蘭などの仏事に馴染む柄が適切です。迷う場合は、無地の袱紗を選べば失礼がありません。

濃いパープルは慶弔両方で使えます。初めて袱紗を購入する方は、パープル×無地の組み合わせを選ぶと、冠婚葬祭のどの場面でも使えるためおすすめです。
4. 袱紗(ふくさ)に関するQ&A
ここでは、袱紗に関するよくある疑問について回答します。
Q1.袱紗(ふくさ)を用意できなかったときは?

袱紗を用意できなかった場合は、手持ちの大判のハンカチや風呂敷などで代用できます。金封をしっかり包めるサイズで、華美になりすぎない色合いであれば、十分役目を果たします。慶事は暖色、弔事は寒色を選ぶとよいでしょう。
使う前にはアイロンをかけてシワをなくし、袱紗と同じように包みます。
Q2.袱紗(ふくさ)はどこで購入できる?
袱紗は紳士服店や仏具店、デパートのフォーマル服売り場、大きめの文具店などで購入できます。喪服やフォーマルスーツを買うタイミングで、一緒にそろえておくのがおすすめです。
また、オンラインストアでも購入できます。色や素材、タイプの比較がしやすいため、自分に合った一枚をじっくり選びたいときに便利です。
Q3.袱紗(ふくさ)と一緒に準備しておくとよいものは?
冠婚葬祭で、袱紗と一緒に用意したほうがよいものを簡単にご紹介します。
【慶事】

男性は礼服やダークスーツ、女性は華やかなドレスを用意しておきましょう。招待状や貴重品、袱紗などが入る小さめのカバンがあると安心です。
結婚式のときに持っていくとよいものは以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
▶結婚式ゲストの持ち物は?男女別の必須アイテム・あると便利なものを解説
【弔事】

弔事は突然訪れることが多いため、平時からの準備が大切です。弔事用のブラックスーツやブラックフォーマル一式、数珠、ハンカチなどを用意しておきましょう。
喪服の着こなしやマナーについては、以下の記事も参考にしてください。
▶【葬式の服装】通夜や告別式の喪服マナー
Q4.袱紗(ふくさ)のNGな使い方は?
袱紗を使う際には、押さえておきたい基本マナーがあります。
ご祝儀や香典を袱紗に包んだまま相手に渡さないよう注意してください。袱紗から金封を取り出して両手で差し出すのが正式な渡し方です。
また、袱紗に汚れやシワがあるままでは失礼にあたります。使う前にチェックし、気になる部分があればアイロンで整えましょう。
5. まとめ

冠婚葬祭では、ご祝儀や香典を丁寧に扱うために袱紗を使いましょう。袱紗には金封を差し込むだけの「挟むタイプ」と、布を折りたたんで使う「包むタイプ」があり、慶事と弔事では包み方や渡し方が異なります。
初めて袱紗を購入するなら、扱いやすくて慶弔どちらにも使える「挟むタイプ・パープル・無地」の袱紗がおすすめです。
袱紗を適切に使うことは、相手への敬意や心遣いを示す大切な所作です。大人の身だしなみとして、ぜひ1つ準備しておきましょう。
フォーマルマナーをさらに確認したい方は、こちらのページも参考にしてみてください。
出典・参考文献



