オーダースーツのルールや注意点は?基本知識や着用のマナーを紹介
2025.11.10

この記事の所要時間:約7分
オーダースーツは、自分の体型や好みに合わせて仕立てるため、既製品よりもフィット感や満足度が高いスーツが手に入ります。しかし、オーダースーツを利用するには、いくつかのルールや基本的な知識を理解しておく必要があります。
本記事では、オーダースーツの基本知識や注文する際に押さえておきたいポイント、着用シーン別のルールについて解説します。オーダースーツを検討している方は、参考にしてください。
1. オーダースーツのルールと基本知識
オーダースーツとは、自分の体型や好みに合わせて、一から仕立てるスーツのことです。大きく分けて下記の3種類があります。
| パターンオーダー | イージーオーダー | フルオーダー | |
| 特徴 | 納期が早い | カスタマイズ性が高い | 完璧なフィット感 |
| 型紙 | サンプル型紙から補正 | サンプル型紙から補正 | 体型補正+くせ取り |
| 納期目安 | 2~3週間 | 3~4週間 | 1~2ヵ月 |
| 価格目安 | 約3~5万円 | 約5~10万円 | 約20万円~ |
既製品のスーツは、あらかじめ決められたサイズやデザインのなかから選ぶのに対し、オーダースーツは、生地や色、ディテールなどを自由に選択できます。自分だけのこだわりが詰まったオーダースーツは、身にまとうたびに特別な満足感を味わえるでしょう。
予算や納期、こだわりの度合いに合わせて、自分に最適なオーダー方法を選択してください。
また、オーダースーツの相場についてはこちらの記事をご覧ください。
2. オーダースーツを仕立てる前にするべきこと
自分に合ったスーツを手に入れるためには、仕立てに入る前にいくつかのポイントを押さえておく必要があります。以下で詳しく解説します。
2-1.予算を決めておく

オーダースーツを検討したら、まずは予算を決めましょう。オーダースーツの価格は、生地の質や仕立てへのこだわりによって大きく変動します。高級な生地を選べば価格は上がり、ディテールに注力すればするほど費用もかさみます。
しかし、初めてオーダースーツを注文する方は、どのようなカスタマイズオプションがあるのか、それぞれにどのくらいの費用がかかるのかがわからないことがほとんどでしょう。そのようなときは、スタッフに予算の範囲を伝えて相談するのがおすすめです。
予算内で実現可能な組み合わせを的確にアドバイスしてくれるはずです。
2-2.着用シーンを想定する

スーツをオーダーする前に、着用シーンを想定することが重要です。ビジネスやフォーマル、パーティーなど、シーンによって適したデザインや色合いは異なります。着用シーンを明確にすることで、最適なスーツのスタイルが見えてくるでしょう。
例えば、幅広いシーンで着用したい場合は、シンプルなデザインを選び、パーティーなどで個性を発揮したい場合は、オリジナリティあふれるデザインを選択できます。また、着用目的を明確にすることで、スタッフも適切なスーツを提案しやすくなります。
2-3.好みのデザインを決めておく

オーダースーツを仕立てる前に、自分の好みのデザインを決めておきましょう。スーツのデザインは多岐にわたり、シルエットはスリムフィットからゆとりのあるものまで、ディテールもさまざまです。
事前に自分の好みを明確にしておくことで、膨大な選択肢のなかからでも自分に合ったデザインを選びやすくなります。例えば、スマートな印象を与えたいならスリムフィットを、快適性を重視するならゆとりのあるシルエットを選ぶなど、自分のスタイルに合ったデザインを考えておきましょう。
2-4.採寸は店頭でおこなう

オーダースーツを仕立てる際、採寸は店頭でおこないましょう。満足のいくスーツを仕立てるために、正確な採寸は欠かせないステップです。インターネットで注文できる手軽なオーダースーツもありますが、多くの場合は、事前にその店舗で直接採寸を受け、オーダースーツを作ったことがあることが条件となります。
さらに、前回の採寸からあまり時間が経過していないことが望ましいでしょう。体型は時間とともに変化するため、古い採寸データでは適切なフィット感が得られないからです。採寸はスーツの着心地に直結するため、初めてオーダースーツを注文する場合は、必ず店舗を訪問し、専門スタッフによる正確な採寸を受けることをおすすめします。
3. オーダースーツの注文から完成までの流れ
オーダースーツを注文してから完成するまでには、いくつかの重要なステップがあります。ここでは、パターンオーダースーツの注文から完成までの流れを4つのステップに分けて説明します。
3-1.来店予約
予約を取ることで、ゆっくりと時間をかけて専門スタッフによるカウンセリングが受けられます。予約の際は、スーツの用途や希望の来店日時を伝えましょう。これにより、スタッフはお客さまのニーズに合わせて準備を整えられます。
3-2.カウンセリング

カウンセリングでは、スーツの用途や好みのスタイル、予算、体型の特徴などを詳しく伝えます。専門スタッフがお客さまの要望を丁寧に聞き取り、最適なスーツを提案してくれます。カウンセリングを通じて、理想のスーツのイメージが明確になるでしょう。
3-3.生地・スタイルを選ぶ

店舗には多種多様な生地が用意されており、色や柄、素材、価格帯などから自分の好みに合ったものを選べます。スタイルは、シルエットやディテールまでこだわって決められます。
3-4.採寸・試着

専門スタッフが詳細な採寸をおこない、お客さまの体型に合わせたサイズを割り出します。採寸データをもとに試着用のサンプルスーツを用意してもらい、試着を通じてスーツのフィット感や着心地を確認します。
4. スーツの着用ルールをシーン別に紹介

スーツは、さまざまな場面で活躍するアイテムですが、シーンによってスーツの着用ルールは異なります。状況や目的に合わせた適切なスーツ選びとマナーをふまえることで、好印象を与えられるでしょう。 ここでは、シーン別のスーツの着用ルールを3つのケースに分けて紹介します。
4-1.ビジネスシーンでのルール

ビジネスシーンでのスーツ選びには、色・柄や素材、フィット感など、いくつかのポイントがあります。
まず、色はネイビーやグレー、ブラックなどの無難な色を選ぶのが基本です。柄は、無地やピンストライプなどのシンプルなデザインが適しています。素材は、季節に合ったものを選ぶことが大切です。夏は涼しげな素材、冬は暖かみのある素材がよいでしょう。
また、スーツのフィット感も重要なポイントです。スーツは自分の体型に合わないものを着用すると、だらしない印象を与えてしまいます。既製品のスーツでも自分に合ったものを選ぶことは可能ですが、より自分の体型に合わせたスーツを求める方には、オーダースーツがおすすめです。
4-2.結婚式でのルール

結婚式では、基本的にブラックスーツがよいとされています。白シャツに、ホワイトまたはシルバーのネクタイを合わせることで、式にふさわしい格式高い装いになるでしょう。
一方、式の雰囲気がよりカジュアルな場合は、ダークネイビーやチャコールグレーなどのダークスーツを着用しても問題ありません。ただし、ビジネススーツと見間違われないよう、明るい色のネクタイやポケットチーフなどを取り入れ、華やかさを添えることが大切です。
4-3.面接時のルール

面接では、ビジネスシーンで着用するようなスーツが適しています。色は、ダークネイビーやネイビー、チャコールグレー、ミディアムグレーなどがおすすめです。柄は無地を選ぶのが基本なので、柄物は避けたほうが賢明でしょう。
スーツのスタイルはシングルスーツ(ボタンが縦1列)が面接時の定番です。ダブルスーツ(ボタンが縦2列)は、フォーマルな印象を与えるため、面接では適していません。
また、スーツのフィット感も意識しましょう。サイズが合っていないスーツは、面接官にだらしない印象を与えかねません。好印象を持ってもらうためにも、自分の体型に合ったスーツを選ぶことが大切です。久しぶりにスーツを着用する場合は、事前に試着して、サイズ感を確認しておくことをおすすめします。
5. まとめ

オーダースーツを注文する際は、予算設定や着用シーンの想定、好みのデザインの決定など、事前準備が大切です。また、ビジネスシーンや結婚式、面接など、スーツには着用ルールがあります。状況や目的に応じた、適切なスーツ選びとマナーを心がけましょう。
いずれのシーンでも、スーツは自分の体型に合ったサイズ選びが求められます。洋服の青山で展開されているオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」なら、スタッフによる丁寧な採寸により、ジャストサイズのスーツを仕立て上げます。初めての方でも安心して注文できますので、ぜひご相談ください。




