

実施率は高水準をキープ!
重要度が増すインターンシップとは
上場企業では約8割、企業全体でも半数以上が実施するなど、コロナ禍を経てもインターンシップの実施率は高い水準をキープ。年々重要度が増しているといえるインターンシップ、その最新事情を確認してみましょう。


そもそもインターンシップとは?
インターンシップとは、仕事への理解を深めるために、学生が実際の企業で職場体験を行うプログラムのこと。学生にとっては実社会で働くことを具体的にイメージでき、自己分析や企業研究に役立つ“就活の登竜門”といえますし、企業にとっても学生との貴重な接点になっています。
近年は多くの企業がインターンシップを実施し、大学3年生の夏休みから冬休みにかけて参加する学生が年々増えています。
インターンシップは「短期」と「長期」に大きく分けることができます。短期インターンシップは2日から2週間程度の期間で、企業のセミナーやワークショップに参加するというもの。長期インターンシップは社員と同じように一定期間企業に通いながら、実務の補助をするものが多くなっています。
たくさんの企業活動に触れられるように短期インターンシップを中心に参加する学生が多く、企業も2〜3日から1週間程度の短期インターンシップを実施するところがほとんどです。また、インターンシップに準ずるものとして、1日で終わる「ワンデー仕事体験」を実施する企業も多い傾向にあります。


インターンシップも臨機応変に対面とオンラインで対応
2022年卒の就活から、新型コロナウイルスの影響もあり、対面ではないオンラインでのインターンシップ実施の動きが加速しました。2023年卒対象のインターンシップは企業側も昨年の経験を活かし、その都度、臨機応変に対面とオンラインとで対応することができている状況です。
プログラムは対面もオンラインも、時間に制限があるため、企業説明会やグループワーク、グループディスカッションを行うケースが多いです。課題は事前に出されることもあれば、当日出されることもあるので、企業から事前に送られてくるメールの内容をしっかり確認することが大切です。
テーマはその業界や企業にまつわるものが多く、金融業界であれば投資、メーカーであれば商品開発などがその一例です。世界的に取り沙汰されているSDGsを自分ごととして考えさせる課題もあるなど、業界・企業への理解とともに、社会問題への興味・関心も問われているようです。


何を着たらいい? 困ったときのインターンシップ定番コーディネート
対面でもオンラインでも、インターンシップに参加するうえで、服装選びは重要なポイントです。働く場を体験するという趣旨からも、本格的な就活と同様、リクルートスーツで臨むのが無難ですが、オフィスカジュアルや服装の指定がない企業もあるため、それぞれにふさわしいコーディネートを知っておくことが大切になります。



黒や紺、グレーのスーツに白いシャツ、ネクタイがスタンダードです。印象を左右するネクタイの色や柄については、まず、色は青や水色が一般的ですが、情熱的なイメージの赤、穏やかで明るいイメージの黄色もよいでしょう。柄は、右上に向かう斜めのストライプのレジメンタル、レジメンタルとは逆向きのストライプで「アメリカ式ストライプ」ともいわれるリバース、チェックや小さな柄が配置された小紋などがおすすめ。ただし、太すぎるストライプや大きな柄、ペイズリーのような複雑な柄は避けたほうが無難です。
アウターを着る場合は、ダウンやダッフルコートなどカジュアル感が強いものではなく、ステンカラーコートやトレンチコートといったビジネス向きのコートを選びましょう。

黒や紺、グレーのスーツに白いシャツやブラウスが基本。ボトムはスカートでもパンツでも構いませんが、スカートの下は素足だとカジュアルに見えがちなので、きちんとした印象を与えたいビジネスの場面では肌色ストッキングを着用するのが一般的です。
面接のときと違って、シャツやブラウスはノーカラーでも問題ありませんが、オンラインの場合は上半身しか画面に映らないため、襟付きやスキッパータイプのシャツを着たほうがVゾーンの清潔感が出てよいでしょう。アウターにはビジネス感を出してくれるトレンチコートやステンカラーコートがおすすめです。



オフィスカジュアルといってもTシャツやジーンズはNG。ジャケットにボタンシャツ、コットンやウールのパンツが基本のコーディネートです。白や水色など淡く明るい色のシャツに、ネイビーやグレーなどのジャケットを合わせるのが定番。寒いときは襟元をきれいに見せてくれるVネックのニットを活用しましょう。

胸元が空いていないシャツやブラウスに、フルレングスのパンツやひざ丈のスカートを合わせるのが基本。冬場はカーディガンやジャケットを羽織っても構いません。ちなみに、ジャケットはテーラードでなくノーカラーでも◎、自分好みにコーディネートしてみましょう。
MEN’S Model、LADIES’ Model
それぞれのポイントからご自身に
フィットするスタイルを選びましょう。
インターン先の社風によってはもう少し
カジュアルなものでもよい場合があります。
必ず参加前に確認して、迷った時には
このようなスタイルを参考にしてみましょう。

監修:就職アドバイザー 才木弓加さん
大学の就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら「才木塾」を主宰し、多くの学生を内定に導いている、就職情報サイトの監修や就職にまつわる著書も多数。
https://saikiseminar1.wixsite.com/navi