40代で転職活動をしようと思ったとき、自分に合った転職サイトや探し方が分からない方が多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、40代が選ぶべき転職サイトやサイトとの併用がおすすめの転職エージェントをご紹介します。
今回は、元リクルート・35歳以上向けの転職支援サービス「Career Release40」を運営している「黒田真行」さんに監修頂いております。

▶監修者紹介ページはこちら
※記事内で紹介している転職サイト・エージェントは編集部が選定をしています
目次
項目をクリックで該当箇所へ
1. 40代におすすめの転職サイトTOP5

まずは、40代におすすめの転職サイトランキングをご紹介します。
400人の転職サイト利用ユーザーのアンケートをもとに、キャリアクローゼット編集部では30社を徹底調査してTOP5を厳選しました。
▼40代転職サイトの調査ポイント
次の項目を5点満点で評価し、合計得点を算出(10点満点)
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・保有求人数 各サイトの保有求人数を調査。 5点 ★★★★★…10万件以上 4.5点★★★★…5万件以上 4点 ★★★★…3万件以上 3点 ★★★…1万件以上 2点 ★★…5,000件以上 1点 ★…1,000件以上 |
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・ユーザーの満足度 各サイトの機能やサービスなどを調査。 アンケートのもと、 ★~★★★★★で評価 |
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早速、見ていきましょう。
できます
◆40代転職サイトのおすすめTOP5
※横スクロールできます
※サービス名から紹介欄に移動できます
※求人数は2023年2月時点のものです
順位 | 転職サイト | 特徴 | 総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
---|---|---|---|---|---|
1位 |
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求人の量・ 質ともに日本最大級 ▶公式サイトを見る |
9点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 103,546件 |
4.5点 ★★★★ 転職の鉄板サイト |
2位 |
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サイトとエージェント 両方の機能を使える ▶公式サイトを見る |
8.9点 /10点 |
5点 ★★★★★ 184,313件 |
3.9点 ★★★★ 転職サポートが魅力 |
3位 |
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30・40代に特化した ハイクラス向けサイト ▶公式サイトを見る |
8.8点 /10点 |
5点 ★★★★★ 195,284件 |
3.8点 ★★★★ ミドル求人が豊富 |
4位 |
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年収アップを目指すなら マストで登録! ▶公式サイトを見る |
8.4点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 86,007件 |
3.9点 ★★★★ 高年収求人が多い |
5位 |
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40代以上の求人が 集まった転職サイト ▶公式サイトを見る |
6.8点 /10点 |
3点 ★★★ 16,884件 |
3.8点 ★★★★ 年齢を気にせず応募 |
1位:リクナビNEXT
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
9点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 103,546件 |
4.5点 ★★★★ 転職の鉄板サイト |
「リクルートグループ」が運営する日本最大級の転職サイトが「リクナビNEXT」です。
- 6万件以上の求人から応募可能
- 転職の手助けをしてくれる転職成功ノウハウ
といった、転職経験が少ない40代にも便利な機能が備わっているのがメリットです。
◎リクナビNEXTの良かった口コミ
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40歳 男性 前職:コールセンター/一般職 現職:人材派遣業/営業 |
リクナビNEXTは求人の数や更新の頻度はどの転職サイトよりも多いと感じました。求人の数は多くないと、活動の幅が狭くなってしまうのでこの点は大きなメリットです。 また、週に1回、担当スタッフからおすすめの求人を連絡してくれる点も良かったです。サイトには出ていないような求人もあり、助かりました。 |
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41歳 男性 前職:保険会社/営業職 現職:大手住宅メーカー/営業職 |
条件にこだわりがあったのですが、検索で数を絞っても魅力的な求人が多かったと記憶しています。
また、久しぶりに転職サイトを使ったのですが、検索がしやすかったり、求人が見やすかったりして、迷わず利用できたのが良かったです。 |
▲利用ユーザーの悪かった口コミ
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44歳 男性 前職:証券会社/営業 現職:出版社/企画・営業 |
自分の経歴に魅力がなかったからだとは思いますが、リクナビNEXTは企業からのオファー件数が少なく感じました。
「自分は必要とされていないのかも…」と、モチベーションが下がることがあったので、オファーを受けやすくなる工夫やアドバイスがもっとあったら良いなあ、と感じました。 |
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42歳 男性 前職:金融機関/営業 現職:医療機関/総務 |
リクナビNEXTで正社員で探していたのですが、派遣会社経由での求人も多くあるなど、求人数の水増しを感じてしまいました。
また、全く意図していない業界や職種のスカウトメールが多く、メールの整理をするだけでも一苦労です。 |
▼リクナビNEXTの基本データ
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
求人数 | 103,546件 |
対象エリア | 全国 |
2位:doda
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.9点 /10点 |
5点 ★★★★★ 184,313件 |
3.9点 ★★★★ 転職サポートが魅力 |
転職サイトの求人検索機能と転職エージェントのサポートを両方利用できるのが「doda」です。
- 13万件以上の求人の中から自分で応募可能
- 社員の平均年齢「40代」で求人を検索できる
そのほか、人気企業を含め、あらゆる業界・職種を網羅しており、希望に沿った求人を見つけやすいのが特徴です。
◎dodaの良かった口コミ
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43歳 男性 前職:製薬会社/営業 現職:製薬会社/営業 |
dodaは自分に合った企業や求人を、こまめに電話やメールで連絡をしてくれたのが良かったですね。
仕事をしながらの転職活動だったため、平日夜や土日祝日など、こちらの空いてる時間に対応してくれたのも助かりました。 |
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40歳 男性 前職:フィットネス業/運動指導員 現職:エネルギー関連企業/法人営業 |
dodaは取り扱っている求人数が多く、業種で検索したときに選択肢が多くあるのが1番のメリットだと感じました。
また、忙しくて求人を探せないときでも、エージェントからスカウトメールが来るなど、求人情報を常にチェックできるのも良い点だと思います。 |
▲利用ユーザーの悪かった口コミ
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43歳 男性 前職:医療業/事務職 現職:医療業/事務職 |
1人の担当者が何人もの求職者を担当しているからか、質問をしても返事をなかなかくれないことがありました。
どちらにしても、進捗状況だけでも連絡はしてほしかったなあ、と思います。全体的にレスポンスが悪いような気がしました。 |
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48歳 男性 前職:システム開発/エンジニア 現職:システム開発/エンジニア |
たまたまかもしれませんが、dodaの担当してくれたエージェントさんと相性が悪かったのが残念でした。
企業との条件交渉をおまかせしていたのですが、私の希望していた収入にまったく及ばず、「本当に交渉しているのか?」と疑問に思ったほどです。 |
▼dodaの基本データ
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
求人数 | 184,313件 |
対象エリア | 全国 |
3位:enミドルの転職
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.8点 /10点 |
5点 ★★★★★ 195,284件 |
3.8点 ★★★★ ミドル求人が豊富 |
登録者の平均年齢45歳、ミドルの求人に特化した転職サイトが「enミドルの転職」です。
- 30~40代のハイクラス求人が豊富
- 年収1000万円以上の求人が1万件以上
さらに、500社以上の転職エージェントからスカウトメールが届くなど、キャリアに沿った求人に出会えるのも魅力です。
◎enミドルの転職のユーザーの良かった口コミ
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40歳 男性 前職:人材派遣業/営業 現職:メーカー商材/営業 |
40代向けの転職サイトの中では、営業から接客、技術職、管理業務など広く職種を扱っているなと感じます。 新着求人の更新も週1くらいと頻度が高く、新しい職種や業種にチャレンジをしたい自分には合っている転職サイトでした。 |
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43歳 男性 前職:建設事業/エリアマネージャー 現職:不動産売買仲介業/一般社員 |
ほかの転職サイトだと、求人の紹介を断れることが多かったのですが、「enミドルの転職」では、自分のキャリアに合った求人のスカウトが多くありました。 肩書としては役職無しの一般社員となりましたが、前職と給与は変わらないまま、重い責任を負うことが無くなったので、精神的に楽になりました。 |
▲enミドルの転職の悪かった口コミ
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40歳 男性 前職:人材派遣業/営業 現職:メーカー商材/営業 |
思っていたよりもハイクラス求人が少ないと感じました。おそらく非公開求人やスカウトでしか閲覧ができないのかもしれません。 私は年収アップを第一希望にしていたので、そういった人向けにも、もう少しハイクラス求人をオープンにしてほしかったですね。 |
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42歳 男性 前職:教育業界/営業 現職:不動産業界/営業 |
求人を紹介してくれたのは非常にありがたかったのですが、「なぜこの企業?」と感じるような、ミスマッチな求人を紹介されることがありました。 また、質問してもそれに対する適切な答えが1回で返ってこないことが多々あり、細かい手間やストレスもあるなど、連絡の質に関しては不満を感じました。 |
▼enミドルの転職の基本データ
運営会社 | エン・ジャパン株式会社 |
求人数 | 195,284件 |
対象エリア | 全国 |
4位:ビズリーチ
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.4点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 86,007件 |
3.9点 ★★★★ 高年収求人が多い |
ハイクラス向けの求人が多く、年収にこだわる人におすすめなのが「ビズリーチ」です。
- 年収1,000万円以上の求人が3分の1以上
- ヘッドハンターを自分から検索できる
など、キャリアアップしたい40代が、効率的に求人を探せるのがメリットです。
◎ビズリーチの良かった口コミ
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40歳 男性 前職:デザイン会社/デザイナー 現職:飲食業界/デザイナー |
設計事務所やデザイン事務所などの転職先を探していたところ、ビズリーチのヘッドハンターより飲食店を運営している会社を紹介されました。 その企業もHPで中途採用は行っていたのですが、紹介が無かったら絶対に探すことの無い業界。ビズリーチのおかげで、求人の選択肢が広がりました。 |
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43歳 男性 前職:不動産業界/営業職 現職:保険業界/営業職 |
意外にもベンチャー企業の求人が豊富にあり、ビズリーチはほかの大手転職サイトではなかなか知ることができない企業が多くありました。
チャット形式で企業へ連絡や質問が出来る便利さや、定期的なスカウトの連絡もありがたく、スムーズに転職活動を進めることができました。 |
▲ビズリーチの悪かった口コミ
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41歳 男性 前職:金融業界/営業職 現職:金融業界/営業職 |
無料会員では、すべての求人の閲覧・応募に対応できないなど、利用できる機能に制限があるのが不満でした。 他社ではこういった有料会員制度がないので、転職活動の期間が長引くと、ランニングコストが気になってしまいます。 |
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42歳 男性 前職:自動車業界/技術者 現職:自動車業界/技術者(設計) |
ビズリーチは求人情報が希望していないエリアだったり、候補にない業種を案内されるなど、不必要な求人情報が送られてくるのが煩わしかったです。
また、面接の結果待ちの状況でも新たな求人情報が送られてくるなど、こちらの事情も考えずに、業績だけを上げようとしている対応が気になりました。 |
▼ビズリーチの基本データ
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
求人数 | 86,007件 |
対象エリア | 全国 |
5位:FROM40
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
6.8点 /10点 |
3点 ★★★ 16,884件 |
3.8点 ★★★★ 年齢を気にせず応募 |
会員数は2万5,000人、40代向けでは日本最大級の転職サイトとなる「FROM40」。
- 40歳以上の求人が集まっている
- 年収600万円以上の求人も豊富
また、登録するだけでオファーメールが届くサービスもあり、ミドル向け求人の情報を集めやすいのも特徴です。
◎FROM40の良かった口コミ
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42歳 男性 前職:サービス業界/営業 現職:不動産業界/営業 |
FROM40は登録方法もシンプルだし、簡単に検索や操作ができるため、転職サイトに慣れていなくてもスムーズに使えました。 また、サイトに書いてある転職のノウハウ情報が、「40代向け」を対象としたものが多く、最近の転職事情に疎い自分には非常に参考になりました。 |
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40歳 男性 前職:中堅食品メーカー/新規営業 現職:大手食品メーカー/ルート営業 |
40代以上を対象にした求人しかないので、年齢を気にせず検索できるのは1番のメリットではないでしょうか?
ほかの大手転職サイトだと、年齢のせいか書類通過すらも出来なかったので、応募できるチャンスが広いのは「FROM40」のいいところですね。 |
▲FROM40の悪かった口コミ
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43歳 男性 前職:食品加工業販売/販売営業 現職:製造業/営業事務 |
質問や相談などを担当者に問い合わせても、返信がその日の内に来ない・日をまたいで来るなど、FROM40のレスポンスの遅さが気になりました。
また、アドバイスや提案は丁寧なのですが、説明がまわりくどかったり話が長かったりして、理解するまでに時間がかかったことが何度もありました。 |
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45歳 男性 前職:バス会社/路線バス運転手 現職:バス会社/貸し切りバス運転手 |
40代以上の転職サイトということで仕方がないとは思いますが、FROM40は人手不足が深刻な業種の求人が多いですね。
また、自身の求めるレベルにもよりますが、給与面など待遇があまり良くない企業が目立ちます。総合的な求人数や質はそこまで高くないのかなと思いました。 |
▼FROM40の基本データ
運営会社 | 株式会社ダトラ |
求人数 | 16,884件 |
対象エリア | 全国 |
2. 40代におすすめの転職エージェントTOP5

次に、40代におすすめの転職エージェントランキングご紹介していきます。
400人の転職サービス利用ユーザーのアンケートをもとに、キャリアクローゼット編集部では19社を徹底調査してTOP5を厳選しました。
▼40代転職エージェントの調査ポイント
次の項目を5点満点で評価し、合計得点を算出(10点満点)
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・保有求人数 各サイトの保有求人数を調査。 5点 ★★★★★…10万件以上 4.5点★★★★…5万件以上 4点 ★★★★…3万件以上 3点 ★★★…1万件以上 2点 ★★…5,000件以上 1点 ★…1,000件以上 |
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・ユーザーの満足度 エージェントの機能やサービスなどを調査。 アンケートのもと、 ★~★★★★★で評価 |
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できます
◆40代転職エージェントのおすすめTOP5
※横スクロールできます
※サービス名から紹介欄に移動できます
※求人数は2023年2月時点のものです
順位 | 転職サイト | 特徴 | 総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
---|---|---|---|---|---|
1位 |
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求人の量・ 質ともに日本最大級 ▶公式サイトを見る |
9.1点 /10点 |
5点 ★★★★★ 622,255件 |
4.1点 ★★★★ 圧倒的な求人数 |
2位 |
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サイトとエージェント 両方の機能を使える ▶公式サイトを見る |
8.7点 /10点 |
5点 ★★★★★ 185,810件 |
3.7点 ★★★★ 豊富なコンテンツ |
3位 |
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面接対策のサポートが 無制限で利用できる ▶公式サイトを見る |
8.4点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 63,686件 |
3.9点 ★★★★ サポートが手厚い |
4位 |
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14職種の専任コンサルタントが 転職をサポート ▶公式サイトを見る |
8.2点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 30,255件 |
3.7点 ★★★★ 専門性の高さ |
5位 |
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専門知識を持ったコンサルタントが 800名も在籍 ▶公式サイトを見る |
7点 /10点 |
3点 ★★★ 15,157件 |
4点 ★★★★ 外資系企業に強い |
1位:リクルートエージェント
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
9.1点 /10点 |
5点 ★★★★★ 622,255件 |
4.1点 ★★★★ 圧倒的な求人数 |
日本最大級の転職エージェントで、転職ノウハウを持ったキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれる「リクルートエージェント」。
- 20万件以上の豊富な求人数
- 各業界に精通したエージェントがサポート
など、40代が選ぶ転職エージェントとして、求人の選択肢とサポートが充実しています。
◎リクルートエージェントの良かった口コミ
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42歳 男性 前職:医療業/人事給与担当 現職:社会福祉業/総務担当 |
リクルートエージェントの担当の方がとても親身になって話を聞いてくれたので、良好な信頼関係を結ぶことができました。
また、紹介してくれた会社の人事担当者がどんな人なのか教えてくれたり、業界の知識も豊富だったりと、いろいろと勉強になる部分があったのも良かったです。 |
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42歳 男性 前職:中堅自動車部品メーカー/営業 現職:大手自動車部品メーカー/営業 |
リクルートエージェントは紹介してもらえる求人数が豊富で、希望年収や勤務条件などを絞っても多くの求人を紹介してもらえました。
また、エージェント担当者からのレスポンスも非常に早く、事前に面接対策をしてくれるなど、手厚いフォロー体制も素晴らしいです。 |
▲リクルートエージェントの悪かった口コミ
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43歳 男性 前職:精密機械製造業/倉庫内作業 現職:中堅食品メーカー/営業事務 |
担当の方が若い(20代後半)男性の方だったのですが、言葉使いが雑であったり、丁寧さに欠けるということがよくありました。
対応は誠実ですし、紹介してくれた求人の量や質に不満は無いため、結果的に良かったのですが、活動中は細かいストレスが溜まりました。 |
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43歳 男性 前職:大手化学メーカー/研究者 現職:大手化学メーカー/研究員 |
リクルートエージェントの担当エージェントが、明らかにミスマッチの求人を紹介してくるのが不満でした。
また、希望していない求人を紹介するだけならまだしも、それに応募するかどうかの 判断を迫ってきます。担当者のノルマが見え隠れしてくるのがイヤでした。 |
▼リクルートエージェントの基本データ
運営会社 | リクルートキャリア |
求人数 | 622,255件 |
対象エリア | 全国 |
2位:doda
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.7点 /10点 |
5点 ★★★★★ 185,810件 |
3.7点 ★★★★ 豊富なコンテンツ |
転職サイトのランキングでもご紹介した、転職エージェント・転職サイトが一体となった人気のサービスが「doda」です。
- 10万件以上の豊富な求人数
- LINEで気軽にアドバイザーと相談可能
さらに、「年収査定」や「人気企業の合格診断」などのツール、「転職求人倍率レポート」といった記事コンテンツなど、転職に役立つサービスが多いのも特徴です。
◎dodaの良かった口コミ
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43歳 男性 前職:コンサルティング会社/一般職 現職:飲食業/人事 |
誰でも知っている大手の転職エージェントということもあり、紹介される求人の量や質は流石でした。
また、面接対応や職務経歴書のアドバイスなどもしっかり行なってくれたので、転職活動にブランクがあった私には助かりました。 |
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41歳 男性 前職:旅行業界/営業職 現職:サービス業界/企画営業 |
担当してくれたエージェントが熱心に動いてくれたのが、非常に助かりました。
求人に関しては、独自のネットワークを活用して求人や情報を提供してくれるほか、第3者視点での的確なアドバイスをしてくれたりと尽力を尽くしてもらえました。 |
▲dodaの悪かった口コミ
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49歳 男性 前職:フランチャイズ飲食店/店長 現職:建設会社/営業 |
紹介されて入社した会社ですが、社風や雰囲気が私にまったく合いませんでした。
こういった人間関係や社内の雰囲気は、求人募集ではなかなか分かりにくいため、担当エージェントがきちんと調査して欲しかったなあ、と感じています。 |
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40歳 男性 前職:フィットネス関係/マネージャー 現職:エネルギー関連/法人営業 |
紹介してくれる求人の数は多いのですが、あまり魅力的な会社が無かったような印象を受けました。
これは担当してくれたエージェントの力量によるかもしれえませんが、全く希望とかけ離れているものを紹介されても、いちいち断るのが面倒ですね、 |
▼dodaの基本データ
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
求人数 | 185,810件 |
対象エリア | 全国 |
3位:マイナビエージェント
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.4点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 63,686件 |
3.9点 ★★★★ サポートが手厚い |
幅広い業界の職種を取り揃える、総合型の転職エージェントが「マイナビエージェント」。
- 他社にはない独占求人が多い
- 業界/職種ごとに特設ページがある
さらに、職務経歴書の添削や模擬⾯接に利⽤回数の制限が無いなど、サポートが手厚いのも魅力です。
◎マイナビエージェントの良かった口コミ
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40歳 男性 前職:製造業/営業 現職:卸売業/営業 |
担当エージェントが持っている求人の情報量が多く、知りたいことを質問しやすい環境でした。
また、質問したこと・調査して欲しいことに関して「+アルファ」の情報を付けて返してくれるなど、仕事ができるエージェントに担当してもらったのが良かったです。 |
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43歳 男性 前職:製薬会社/営業 現職:製薬会社/営業事務 |
ヒアリング力と提案力が素晴らしいと思いました。なぜ転職したいのか、譲れない条件は何か、など細かくヒアリングをしてくれます。
さらに、選考対策も第三者目線で具体的にアドバイスをしてくれたので、面接本番でも緊張せずに臨むことができました。 |
▲マイナビエージェントの悪かった口コミ
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42歳 男性 前職:介護業界/介護士 現職:介護業界/介護士 |
人員配置、離職率、事業内容など、詳細を教えていただいた求人に応募しましたが、実際入社してみると、実態がまったく異なる会社だったのが不満でした。
単刀直入に言うとブラックだったのですが、夜勤手当が出ない、交通費が出ない、有給も使いづらいなど、なぜ紹介されたのかが疑問です。 |
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40歳 男性 前職:製造業/生産管理 現職:製造業/設計 |
求人自体は職場内の写真が多く、会社の雰囲気が分かりやすいのと、エージェントの対応も良かったと思います。
しかし、紹介された求人の会社が、PRしていた内容と実際の状況に解離がありました。面接時に色々確認しておけばよかったと、後悔しました。 |
▼マイナビエージェントの基本データ
運営会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 63,686件 |
対象エリア | 全国 |
4位:Spring転職エージェント
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
8.2点 /10点 |
4.5点 ★★★★ 30,255件 |
3.7点 ★★★★ 専門性の高さ |
専門性の高いコンサルタントが、求職者に合った求人を紹介してくれるのが「Spring転職エージェント」です。
- 求人ごとに専門のコンサルタントが担当
- 業界ではなく職種別にコンサルタントが在籍
など、質の高いコンサルタントがミスマッチの少ない求人を紹介してくれるのがメリットです。
◎Spring転職エージェントの良かった口コミ
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40歳 男性 前職:卸売業/営業職 現職:小売業界/営業職 |
将来的なビジョンを見据えた上でのヒアリング、的確な意見をもらえるなど、エージェントの質が高いように感じました。
的確なアドバイスに背中を押してもらえたので、前向きに転職活動を進めていくことができたと思います。 |
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46歳 男性 前職:建設業/営業職 現職:システム会社/営業職 |
希望すると必ず相談に乗ってくれるなど、40代にも関わらず面談を断られなかったのが嬉しかったです。
きちんとヒアリングをしてくれるため、他社と比べて、希望に沿わない求人を紹介されることが少なかったと感じています。 |
▲Spring転職エージェントの悪かった口コミ
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41歳 男性 前職:IT企業/営業職 現職:IT企業/営業職 |
ステップアップしたい人や、外資系企業に行きたい人には魅力的な求人が多いが、日本企業の求人が少ないように感じた。
また、40代の私に紹介できる求人が少ないからか、こちらから能動的に連絡しないと、求人を探してくれなかったのが残念です。 |
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40歳 男性 前職:システム会社/エンジニア 現職:アプリ開発会社/エンジニア |
保有している求人は多いのだと思うが、なかなか自分に適した求人が無く、応募のチャンスが少なかったのがイマイチでした。
また、担当エージェントの数が少ないのか、質問をしてもなかなか返事をもらえないことがありました。 |
▼Spring転職エージェントの基本データ
運営会社 | アデコ株式会社 |
求人数 | 30,255件 |
対象エリア | 全国区 |
5位:JACリクルートメント
総合評価 | ①求人数 | ②ユーザー満足度 |
7点 /10点 |
3点 ★★★ 15,157件 |
4点 ★★★★ 外資系企業に強い |
英国とドイツ、アジア8カ国に拠点を持つ「JACリクルートメント」。
- 外資系/グローバル企業の求人が豊富
- 業界に特化型アドバイザーによる転職サポート
そのほか、専門知識を持ったプロのコンサルタントが800名も在籍しており、高いレベルでサポートしてもらえるのがメリットです。
▼JACリクルートメントの基本データ
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
求人数 | 15,157件 |
対象エリア | 全国区 |
3. 転職成功者から学ぶ40代の転職活動のポイント

キャリアクローゼット編集部では、実際に40代で転職に成功した3人にインタビューを実施。
実際におこなった転職活動や、転職後に感じた点も詳しくお伺いしました。
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Case① キャリアの棚卸しを意識して転職成功 Sさん(49歳・男性) IT企業 人事⇛建設会社 人事 |
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Case② やりたいことの軸を見つけて同業界に復帰 Aさん(45歳・男性) 鮮魚専門店⇛鮮魚仕出し店 |
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Case③ 友達の一言がきっかけで異業界に転職 Mさん(46歳・男性) 町工場⇛介護士 |
40代を超えて転職を成功させた秘訣とは──。
転職成功者の体験談をもとに、黒田さんがポイントを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
Case①
キャリアの棚卸しを意識して転職活動を成功
![]() Sさん |
・異業界に転職 IT企業 人事⇛建設会社 人事 年収:600万円⇛700万円 ・転職理由 キャリアアップのため ・利用した転職サービス ビズリーチ/リクルートエージェント/doda/JACリクルートメントなど ・応募した数 約10社 |
<転職のきっかけ> 前職では約15年間人事業務に携わっており、評価もされていました。しかし、会社の方針と自分がやりたい仕事の方向にズレを感じはじめていたことから、転職を決意しました。 <転職活動> メインは転職エージェントで活動し、前職の知り合いなどにも声をかけまくりました。 また、自身も採用業務をしていたことから、人事が応募者のどこを評価しているかを徹底的に意識し、 ・キャリアの棚卸し ・自分の強みの打ち出し に、とくに力を入れて応募先にアピールしました。 人事を新たに募集している会社に10社ほど応募し、書類通過は2社。 約1ヵ月で内定を頂くことができました。 <転職後> はじめの3ヵ月間は契約社員からのスタートで役職もなし。給料も前職の同額でのスタートでしたが、頑張りが評価されて2年目には年収が+100万円アップしました。 また、転職先は人事制度が定まっておらず、一から仕組みを作り上げていく楽しさがありました。業務量も多いですが、「会社に貢献できている」という充実感は前職よりも強く感じています。 |
経験をいかして、約1ヵ月という短期間で内定が決まったSさんですが、スムーズな転職を成功させたポイントはなんなのでしょうか?
黒田さん

採用業務をしていた経験をいかし、キャリアの「棚卸し」をきちんと行い、企業に強みをアピールできていたのが成功のポイントですね。
実際、キャリアの「棚卸し」ができていないことで、「自分の強みをアピールできない」と相談に来られるミドルの求職者は多くいます。
しかし、自分がやってきた仕事を表面的にまとめるだけでは、実績の箇条書きになってしまい、キャリアの「棚卸し」にならないので注意が必要。
ここでは、キャリアの「棚卸し」をするためのポイントを下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
①「したこと」だけでなく「学んだこと」
担当した業務やプロジェクトの内容に加え、経験を通じて身につけた考えやスキルについても書く。
②「成果」だけでなく「プロセス」
「売上●●万円達成」「●%コストダウン達成」という結果に加え、達成のために立てた戦略や行なった試行錯誤など、プロセスも書く。
③マネジメントの「実績」だけではなく「型」
マネジメントの人数や実績に加え、「メンバーとのコミュニケーションの取り方」「マネジメントで心がけた点」など、チームが変わってもマネジメントの成果を再現できるかをアピールする。
※参考:黒田真行(著):40歳からの「転職格差」: まだ間に合う人、もう手遅れな人
今回お伝えした3つのポイントを意識して職務経歴書を作成することで、自分の強みやスキルが明確になり、企業にもアピールしやすくなります。
黒田さん

企業は、「自社でも同様に成果が出せるのか?」といった、「成果の再現性」を応募者に求めています。
そのために、実績だけをアピールするのではなく、取り組んできたことや成果を出すまでのプロセスも合わせて説明する必要があります。
「キャリアの棚卸しは面倒くさそう…」という方のために、キャリアの棚卸しができるテンプレートもありますので、ぜひ活用してみてください。

※参照:リクナビNEXT 転職活動に役立つ「自己分析」のポイント(整理シート付)
Case②
やりたいことの軸を見つけて生涯の仕事に出会えた
![]() Aさん |
・同業界に転職 鮮魚専門店⇛鮮魚仕出し専門店 年収:300万円⇛500万円 ・転職理由 職場環境に不満があったため ・利用した転職サービス リクナビNEXT/リクルートエージェント/パソナキャリア/紹介 ・応募した数 約10社 |
<転職のきっかけ> 仕事自体は好きでしたが、毎月残業が60時間以上と激務なうえ、年収も300万円前後と安く、将来に不安を感じたため転職を決意。 ずっと同じ業界(魚卸関係)におり、仕事自体に飽きも感じていたため、異業界で働いてみたいという気持ちもありました。 <転職活動> 年齢のせいか、転職エージェントからは「紹介できる案件はない」と言われ、求人サイトでもなかなか自分が求める条件に合う会社はありません。 離職中だったため、とりあえず短期の仕事でサービス業や軽作業を体験しましたが、どれも面白みを感じられず、 その後、以前お付き合いのあった魚卸業関係者に声をかけ続け、残業が少ない鮮魚専門店に絞り、転職活動を再開。その結果、接客のない仕出し専門の鮮魚店を紹介してもらい、無事に転職ができました。 <転職後> ![]() 「魚屋の仕事に向き合おう」と意識してからは、業務効率の改善や売上の向上に本気で取り組みました。 |
異業界への転職をあきらめましたが、満足度の高い転職を実現したAさん。転職成功のポイントはなんだったのでしょうか?
黒田さん

今回のケースは、仕事の魅力度を最も重視して転職活動をやり直したおかげで、その他の譲れない条件も明確になりました。
「仕事で大切にしたいものの軸を決める」、これは転職先を選ぶための非常に重要な要素です。
仕事をする上で「何を大切にしているのか?」をはっきりさせると、転職先や仕事が明確になり、転職後のミスマッチも防ぐことができます。
そこで、仕事選びで重視される決定的な要素を大きく5つに分けてご紹介します。
下記の項目で大切にしているものを、100点満点で振り分けてみましょう。
◆仕事選びで重視される5つの要素
①給与 | 月収・年収・インセンティブなどが希望の水準を満たしているかが大切 | 点 |
②勤務条件 | 勤務時間・勤務地・休日休暇などが自分に合っているかが大切 | 点 |
③経験・スキル | 業務内容に経験やスキルがマッチし、仕事を円滑に進められるかが大切 | 点 |
④会社の魅力度 | 人間関係や風土、職場の雰囲気が自分に合っているかが大切 | 点 |
⑤仕事の魅力度 | 仕事で得られる結果や仕事のプロセスにやりがいを感じられるかが大切 | 点 |
100点 |
※参考:黒田 真行 (著)「転職に向いている人 転職してはいけない人」
項目の配点の大小により、「絶対に外せない条件」や「妥協しても良い条件」が可視化されるのがメリットです。
「会社によって勤務条件がバラバラで、応募先を決めきれない」という方はぜひこのチェックシートを活用してみてください。
Case③
友達の一言がきっかけで異業界に転職
![]() Mさん |
・異業界・異業種に転職 製造業⇛介護士年収:300万円⇛350万円 ・転職理由 持病で失職してしまったため ・利用した転職サービス doda/indeed ・応募した数 13社 |
<転職のきっかけ> 新卒から製造業に26年間携わってきましたが、持病の悪化により一度休業。 復帰後に会社の受け入れ体制が整っておらず、やむを得ず退職となったため、転職活動を始めました。 <転職活動> はじめは、転職サイトを使って製造業の仕事を探しましたが、持病のせいか、書類通過をしても面接で落とされる日々が半年以上も続きました。 製造業以外のスキルも無い自分は「このまま無職だったらどうしよう」と悩んでいましたが、転職の相談をしていた介護士の友人から、 「君の話し方や性格は介護士に向いている」 どうやら、人の話を聞く姿勢や細かい点に気を配れる私の性格が、友人からすると介護士の適正があるように感じたらしいのです。その後、介護施設に絞って転職活動を開始。3ヵ月以内に介護職で内定をいただきました。 <転職後> ![]() 介護業界はまったくの未経験で不安でしたが、人間関係も良く、非常にていねいに仕事を教わることができました。 |
「製造業しかできない」と思い込んでいたMさんですが、友人の一言がきっかけで異業界・異職種の転職を成功させました。
黒田さん

ご友人のアドバイスによって、自分では気づかない強みが見つかり、転職先の幅が広がったことが転職の成功の秘訣です。
このような、他の業界・業種でも通用する強みを「ポータブルスキル」と呼びます。
しかし、普段意識をしていないと、ポータブルスキルはなかなか見つけづらいものです。
そこで、今回のケースのように身の回りの友人や親族など、まずは身近な人に「自分の長所」を聞いてみるのがおすすめ。
さらに、ポータブルスキルを探る方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
・元上司や同僚に聞いてみる
自分の仕事ぶりをよく知っているため、強みやスキルを客観的・具体的な視点で聞くことができる。
・ツールを使って見つける
厚生労働省や社団法人が提供しているチェックツールを使ってポータブルスキルを探すことができる。
▼ポータブルスキル見える化ツール

参照:厚生労働省
▼ポータブルスキルセルフチェックツール

ここまで、40代転職者の成功の秘訣をご紹介しました。
今回ご紹介したケースを参考に、自分のキャリアを「自己分析」して、転職活動をスムーズに進めてくださいね。
4. 40代の転職サイト選びのコツ

「40代で転職できるのかな…」と、年齢を気にして転職活動に不安を感じてしまいますよね。
そこで、どのように転職活動を進めたら良いかイメージできない方のために、40代の転職について意識するべきポイントを2点お伝えします。
40代の転職サイトやエージェント選びにも繋がる大切な部分です。それぞれ詳しく説明していきます。
コツ① 40代の転職市場を知ろう

※厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要」をもとに作成
厚生労働省によると、35歳を境に「転職入職率※」は大きく減り始め、45歳以上では30代前半の約半分まで落ち込んでいることが分かります。
※現在働いている人の数に対して転職した人の割合
「転職する40代が少ないからでは?」という考えもできますが、そもそも40代向けの求人が少ないのが原因の1つとしてあります。
黒田さん

転職サイトなどで企業が掲載している求人は20~30代を対象としたものがほとんどです。
都市圏のホワイトカラーを想定して、35歳までと比べた場合、
- 40歳を超えると4分の1
- 45歳を超えると8分の1
にまで求人が減ってしまうというのが、私の実感値です。
また、年代が上がるにつれて書類通過率がしづらくなるため、求職者の応募社数が増える傾向にあります。
◆年代別平均応募者数
20〜25歳 | 6.3社 |
26〜30歳 | 7.1社 |
31〜35歳 | 8.2社 |
36〜40歳 | 8.7社 |
41〜45歳 | 10.1社 |
46〜50歳 | 12.1社 |
※マイナビ転職調べ「平均応募社数」をもとに作成
つまり、対象となる「求人が少ないにも関わらず、たくさん応募しなければいけない」、これが「40代の転職活動」だと考えてください。
そのため、まずは身近に使える転職サイトや転職エージェントを活用し、一つでも多くの求人に触れることが重要となってきます。

そのなかで求人が見つからなければ、
- 知人の紹介による縁故採用
- ハローワークの活用
にも目を向けるなど、「転職で使える物はすべて使う」ぐらいの覚悟で活動しないと、希望通りの転職は難しいでしょう。
黒田さん

興味がある企業であれば、たとえ募集を出していなくても
- 企業HPから直接連絡する
- その会社の社長に手紙を送る
など、求人を見つけるために能動的に行動する姿勢も、転職を成功させるための大事なポイントです。
「社長に手紙を出すなんて…」とハードルの高さを感じるかもしれませんが、大手転職サイトでもテクニックとして紹介している内容です。

※出典:マイナビ転職「転職ノウハウ」より
サイトによっては、手紙の文例も用意されているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
求人がそもそも少ない40代の転職活動では、
- 応募のチャンスを少しでも広げることが重要
というのが分かりました。
次に、40代の転職活動においてもっとも基本的な「転職サービス」について、基本的な選び方をご紹介します。
コツ② 40代の転職サイト選びの基本

転職活動に慣れていない40代の方は、
- 求人数が豊富である
- 職種が豊富な「総合型」
まずは、上記の特徴を持った転職サイトを選びましょう。
黒田さん

はじめに、
・リクナビNEXT
・doda
・マイナビ転職
・エン転職
のような、大手で求人数の豊富な「総合型」転職サイトから登録することをおすすめします。
これらのサービスは、幅広い業界の職種を取り揃えているため、多くの求人を比較しながら検討・応募できます。
さらに、40代の転職では書類通過率を上げるために職務経歴書の質を高めることが重要。
転職エージェントも併用し、キャリアの棚卸しもおこなうことで、自分の強みを整理しましょう。
黒田さん

同時に、
・リクルートダイレクトスカウト
・ビズリーチ
といった、企業や転職エージェントからスカウトを受け取ることができるサービスにも登録しておくと、求人の接点を増やせます。
▼転職エージェントについて詳しく知りたい人は…
◆ミドル向けの転職サービスにも注目
また、「高収入求人が多い」という傾向がありますが「ミドルを対象とした転職サービス」もチェックしてみましょう。
40代を対象とした求人が集まっているため、年齢を気にすることなく求人を検索・応募できます。
- 「総合型」の大手転職サイトから登録
…求人数1万件以上を目安に選ぶ。大手サービスであれば、転職エージェントにも同時登録される。
- 転職エージェントでキャリアの棚卸しをする
…面接対策や職務経歴書作成のサポートをしてくれるため、書類通過率を上げられる。
- ミドル向けの転職サービスにも登録する
…年収を上げたい・キャリアアップをしたい人が、年齢を気にせず効率的に求人を探せる。
黒田さん

転職サービスによって、求人の種類や品揃えは異なります。
こちらも求人の網を広げるために、
・転職サイト
・転職エージェント
それぞれ、2つ以上登録しておくことをおすすめします。
また、「indeed」や「求人ボックス」「スタンバイ」などのWeb上の求人情報を自動収集した、クローラー型と呼ばれるサイトにも注目。
転職活動に対するサポートが無い、というデメリットもありますが、掲載求人数が200万件以上とダントツに多く、自分で求人を探したい人には最適なサイトです。
ここまで、40代の転職活動者に向けて、基本的な転職サービスの選び方をご紹介しました。
次に、実際に転職活動をおこなう際に注意すべき点や行っておきたいことをご紹介します。
5. 40代が知っておきたい「転職活動の進め方」

難易度が高い40代の転職活動を成功させるなら、転職活動前からの準備が不可欠となります。
◆転職の決断前に知っておきたい事

ここでは、転職を決断する前に覚えておくべきことをご紹介します。
ひとつずつご紹介していきます。
①不満の解消を転職の目的にしない

黒田さん

転職の理由が「不満の解消」だと、転職先でも新たに不満を感じる可能性が高くなります。
転職を意識する理由は人それぞれですが、
- 人事評価に納得できない
- 上司と意見が合わない
など、現在の職場に対する不満を解消するためだけに転職を考えるのはおすすめできません。
実際に、不満の解消を目的にして転職に失敗した人の例をご紹介します。
CASE1 |
<転職前>
社長が「業績が不安だ」と愚痴をこぼすことが多く、言う事もコロコロ変わる。会社の将来性に不安を感じたため転職を決意した。
<転職後>
後から分かったが、前の会社の業績は悪くなかった。今の会社の社長も言う事がコロコロ変わるなど、社長があいまいな事を言うのはどこでも同じだというのが分かり、安易に転職をしなければ良かったと感じた。
CASE2 |
<転職前>
同僚との人間関係は良好だったが、パワハラ気味の上司に悩まされていたため転職活動をした。
<転職後>
新しい会社はパワハラは無くなったが、業績がだんだん悪くなっており、先行きが不安。人間関係はガマンできるが、会社が潰れたら収入が無くなってしまうため、新たに転職活動をしなければいけなくなった。
上記の通り、前職の不満は解消されましたが、「新たに別の不満があり、転職を考えるようになった」という結果になってしまいました。
黒田さん

「イヤなことがない会社」=「ハッピーになる会社」ではありません。
マイナスを解消するのではなく
- 自分にプラスになるか
- 生き生きと活躍できるか
を基準に仕事選びをした方が、良い転職ができる確率は上がります。
②年収がダウンする可能性もある

黒田さん

40代の転職では、「3人に1人は年収が下がっている」というデータがあります。
40代の転職後の状況として、過去にリクルートワークス研究所が発表した資料※の数値をご紹介します。
※出典:リクルートワークス研究所 ワーキングパーソン調査2014
◆年収の増減状況(40代の転職前と転職後1年目比較)
- 年収が10%以上アップした人…32.4%
- 年収が10%以上ダウンした人…32.9%
上記のように3人に1人は、年収が下がっていることがわかります。
同じように年収がアップしている割合も3人に1人ですが、20・30代の転職と比べた場合、年収が下がる人が多いのが40代の転職です。
黒田さん

「転職でキャリアアップしたいが、年収が下がるリスクが怖い」という方もいると思います。
転職直後は賞与が支給されないことも多く、その分だけ年収が下がるのはやむを得ない側面もあります。
そこで、転職の直前と直後の年収に囚われずに、中長期の視点で、自分の市場価値が高まるのかどうかを考えることも重要です。
また、転職だけに囚われるのではなく、現職企業で「配置転換制度のリクエスト」をするなど、ほかにキャリアアップの選択肢がないか、視野を広げてみてください。
③離職してからの転職活動はおすすめしない

黒田さん

基本的には在職中に行うことをおすすめします。
収入が無い状態が続くと精神的に追い詰められ、余裕を持った転職活動ができません。
まずは、在職中/離職中の転職活動についてメリット・デメリットをご紹介します。
◆在職中・離職中の転職活動
働きながら | 辞めてから | |
メリット | ・収入があるので、経済的な不安がない ・転職活動が長引いても、焦らずに次の会社を見極められる |
・企業研究や書類作成を、時間をかけて行える ・面接の日程調整に対して柔軟に対応できる |
デメリット | ・転職活動に割ける時間が少なくなる ・現職の業務と都合が合わず、面接の日程を逃す可能性がある |
・転職活動が長期化すると、妥協して会社を決めてしまいがち ・離職期間が長くなるほど、企業からの印象が悪くなる |
離職中は、転職活動に専念ができるというメリットもありますが、求人が少ないと「離職期間」が長引く恐れがあります。
さらに、離職期間の長い求職者に企業は、
- 「労働意欲が低下しているのでは?」
- 「ビジネス感やスキルが鈍っているのでは?」
など、ネガティブなイメージを持つ可能性があり、不採用の原因となる可能性もあります。
このようなリスクを防ぐために、なるべく転職活動は在籍中にするのがおすすめです。
黒田さん

ただし、突発的な倒産や精神的に追い詰められるような人間関係の問題などがある場合には、まずは離職が先行することが避けられません。
その場合は、離職後いかに速やかに転職活動を始められるかがカギとなります。
次の章からは、40代の転職活動をスムーズに進めるためのコツやノウハウを解説します。
◆転職をはじめる時に知っておきたい事

次に、転職活動をはじめる時に知っておきたいことをご紹介します。
それぞれ、ご紹介していきます。
①自分の市場価値を知る

黒田さん

「いざ転職活動をはじめよう」と考えたとき、真っ先におこなうべきことは、自分の市場価値を把握することです。
40代転職の失敗で多いケースが、「自分の市場価値」を知らないまま転職市場に飛び込んでしまうことです。
自分のスキルや経験が、どの企業・業界でニーズがあるのか把握していないと、「なかなか面接に進めない」など、苦しい戦いが続きます。
簡易的ではありますが、自分の市場価値を探る方法として、下記の2点をご紹介します。
- 転職サービスで探る
- 発表データで探る
それぞれご紹介します。
- 転職サービスで探る
いくつかの転職サイトに登録してみて、どんな企業からスカウトメールが来るのかをチェックするのがもっとも手軽な方法です。
メールの内容を見れば、「自分の経験やスキルはこの業界・職種で求められているんだな」と、ある程度自分のニーズが分かってきます。
黒田さん

合わせて、自分の過去の経験からキーワードを引っ張り出し、転職サイトで検索してみることで、
・マッチする業種や職種
・年収の相場
など、自分の市場価値を簡易的に調べることができます。
しかし、「年齢・居住地・経験年数」の要件で求職者を絞って一斉送信するDMのようなスカウトメールもあるため、注意が必要です。
あくまで、スカウトメールは自分のニーズを図るための一つの参考情報として考えておいてください。
- 公表されているデータから探る
公的機関や企業が発表している「求人倍率」をチェックするのも、転職市場のニーズをチェックするのに有効な方法。
求職者1人に求人件数が何件あるかを倍率で表したもの。「1.5倍」なら、1人当たりに1.5件の求人件数があるという計算になる。
求人倍率は職種の人気度(需要)を表しており、
- 数字が低い
…人気が高い、ライバルが多いため転職が難しい - 数字が高い
…人手不足、ライバルが少ないため転職がしやすい
など、職種によって転職がしやすいかどうかの目安となります。
ここで、厚生労働省が発表しているデータから、事務的職業の「有効求人倍率」の一部を抜粋してご紹介します。
◆有効求人倍率(全国計)
事務的職業 | 有効求人倍率 |
---|---|
一般事務の職業 | 0.37倍 |
会計事務の職業 | 0.63倍 |
生産関連事務の職業 | 1.79倍 |
参考:厚生労働省:一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)
これを見ると、「一般事務」「会計事務」に比べ、「生産関連事務」の需要が高く、転職がしやすい職種だというのが分かります。
希望の条件で応募しても「なかなか面接まで進めない」という方は、求人倍率を参考に企業や職種を探すことを検討してみてください。
黒田さん

勘違いしている人もいますが、市場価値が高い=どの企業からも求められている人ではありません。
たとえば大手商社で求められる人とネット系のメガベンチャーで必要とされる人は違うように、すべての業界や職種で市場価値が高く評価される人材は存在しないのです。
転職の幸せなパターンとは、自分の市場価値がもっともマッチする・買ってくれる場所に行くことです。
ぜひ、自分が求められる場所を探すための参考の1つとして、「求人倍率」もチェックしてみてくださいね。
②「コト軸」で探すと求人の幅は広がりやすい

黒田さん

比較的早く理想の会社に出会う人に共通しているのが、「コト軸」での求人探しです。
求人を探す上で、「すぐに転職が決まる人・決まらない人」など、転職のスピードに差が出るケースがあります。
その違いを分けるのが求人の探し方によるもので、大きく2つに分けると「モノ軸」「コト軸」があります。
- モノ軸
…職域、地域、企業規模など、物を具体的に絞って探す。転職活動が長期化してしまう可能性がある。
- コト軸
…やりたい事を抽象的に考えて探す。比較的早く納得度の高い仕事が決まる。
黒田さん

「どちらの方法が良い」というのは、求職者の状況や、こだわりの強弱、市場の需給バランスも関係するため、一概には言えません。
しかし、求人の可能性を広げたいのであれば、「コト軸」のほうが、理想に近い働き方に出会いやすくなります。
それぞれ、具体例をもとに違いをご紹介します。
▼「モノ軸」で探したAさんの例
Aさん(43歳)が求めた条件 |
<業界>
・広告業界は顧客がコロコロ変わるのでNG
・形がある製品を作っているメーカーが良い
<業種>
・自社製品の広報職でキャリアを深めたい
<希望年収>
・いままで同水準かそれ以上
<エリア>
・渋谷か池袋
Aさんは、希望条件が非常に明確かつ整理されており、求人がある程度限定されそうです。
黒田さん

希望条件が自分の中でしっかりと固まっているため、求人サイトでは非常に検索しやすいでしょう
しかし、条件が転職市場で需要が少ない職域・地域である場合、極端に求人の選択肢を減らしてしまう恐れもあります。
また、こういった希望条件の方には、転職エージェントの力量に関係なく、同じような求人を紹介される場合もあります。
続いて、「コト軸」で探した場合の具体例を紹介します。
▼「コト軸」で探したBさんの例
Bさん(42歳)が求めた条件 |
<業界>
・メーカー、商社などあまり業界は気にしない
・顧客の要望がダイレクトに返ってくる環境かどうかを重視
<業種>
・長く、深く人間関係を構築できる仕事が良い
・プロモーションの仕事経験をいかしたい
<希望年収>
・初年度の年収は下がっても、実績によって報酬が上がっていく可能性があればOK
<エリア>
・興味のある会社であればエリアは限定しない
Bさんは、やりたいことは決まっていますが、要件が具体的すぎず、希望条件に幅を持たせているのが特徴です。
黒田さん

比較的早く転職先が決まりやすい方に多い希望条件の傾向です。
転職エージェントとうまく付き合うと多様な選択肢を提案してもらえるので、多くの求人のなかから比較・検討することができます。
さらに、年収についても、前職以上の金額を望んでいないこともポイント。
入社直後の年収にこだわるのではなく、納得できる評価制度かを確認し、将来的に年収を上げていけるかが大切です。
黒田さん

私がお手伝いした方々の事例でいえば、転職した初年度の年収は、前職時代よりも低い水準でスタートしたほうが、その後活躍して、昇格昇給を実現していることが多くなっています。
③求人広告のターゲットを読み解く

黒田さん

求人広告に書いてある文章や写真を見れば、どの年代を対象としているかは推測できます。
求人募集ではむやみに年齢制限をしてはいけないというルールがあり、採用対象となる年齢は求人に書かれないのが一般的です。
それを知らずに若手を対象とした求人に応募し続けても、当然、書類通過はできません。
下記は、若手を対象とした求人広告の例です。
◆若手を対象とした求人広告の例
求人情報の 表記 |
解説 |
社会人経験 1年以上 |
社会人経験があれば良いというレベル。キャリア経験が重視される40代にはマッチしない。 |
第二新卒 歓迎 |
第二新卒は、新卒入社した人が3年以内に退社した人。30代以降は対象としていない。 |
20代中心の 職場です |
20代の年齢の人を求めていることを暗にPRしている。 |
ポテンシャル採用 | 今までの経験よりも潜在能力を評価するということ。キャリアやスキルで採用されるミドル世代にはマッチしない。 |
年収例 870万円/入社5年目 28歳 600万円/入社2年目 26歳 |
年収例の年代に含まれていない場合、対象外と考えるべき。 |
若手社員の写真が多数掲載されている | 若手を求めており、ミドル世代は対象としていないというメッセージ。 |
※参考:中谷充宏(著):30代40代本気の転職完全ガイド
上記で挙げたような募集企業の意図やメッセージを読み取り、効率的に転職活動を進めましょう。
続いて、40代で転職成功をさせた方達の事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
6. 40代転職サイトに関するQ&A

ここからは、さまざまなケースの方へ向けて、40代の転職サイト&転職活動に関する疑問をお答えしていきます。
それぞれ、ご紹介していきます。
Q1. 40代の転職に向けて備えておいた方が良いことは?

黒田さん

40代になっても採用される方に共通する「3つのスキル」を鍛えておきましょう。
会社の業績悪化や突然の人員整理など、急な転職活動を迫られたときに苦労しないよう、今からスキルを備えておくことが重要です。
そこで、黒田さんが現場で実感した「企業に必要とされる40代」に共通する3つのスキルをご紹介します。
一つずつご紹介します。
①専門業務の経験・スキルがある |
当然ですが、営業・経理など職種を問わず、経験やスキルは同職種の転職に有利に働きます。
しかし、豊富な経験やスキルは異業種への転職でも有利になります。
黒田さん

製薬会社の医薬品営業から介護会社の施設責任者に転職された事例があります。
難易度が高いドクター向けの営業で鍛えられた顧客対応力が、入居者家族からのクレームや要望に生かせる、という点が評価されました。
これは、薬品営業だから鍛えられた専門能力が、他の分野での汎用性があったという事例です。
このように、経験・スキルが高いほど、同職種以外の選択肢も広がります。
②コミュニケーション能力がある |
中途採用においては、いままでの経験・スキルだけでなく、「人との関わり方」もセットで評価することが増えています。
社内(経営者や若手)だけでなく取引先、アルバイトや契約・派遣社員など、利害や環境が異なる人と一緒に仕事を進めていく力も、40代の転職を成功させるための重要な要素となります。
黒田さん

「相手の立場を理解して、ゴールに結び付けていく力」と言っても良いかもしれません。
会話力や語彙力だけではなく、
- 他社へ気遣い
- 相手への興味、関心
など、より人間そのものを知る力や心理を読み解く力とセットになって構成されているのがポイント。
これらの力が備わっている人は、職務経歴書にも、「どのように周囲と協力して仕事をしたか?」が具体的に記載できるため、企業にコミュニケーション能力の高さをアピールできます。
③柔軟性・変化適応能力が高い |
企業がミドルの採用に消極的になる一因として、「柔軟性・変化適応能力」の低下があります。
この能力は、年齢を重ねるごとに減少していく傾向にあるため、今から意識して鍛えておくことが重要。
柔軟性・変化適応能力が高い人の特徴をご紹介しますので、自分が出来ているか一度チェックしてみてくださいね。
- 環境の変化を受け入れられる
- 他社の意見を素直に聞き入れ行動できる
- こだわりを捨てて新しい手法を開発できる
- 新しい課題を受け入れられる
黒田さん

周囲から「頑固」「成功体験に縛られている人」と思われている人は、徐々に必要とされなくなり、いまの職場でキャリアを積むことさえ難しくなるので注意。
思考に柔軟性がある方ほど、企業選びの視野も広がり、結果的に転職活動への成功にも結びつきます。
ぜひ、この3つのスキルを今から意識して鍛え、来たるべき40代の転職に備えてくださいね。
Q2. 転職に有利になる資格を教えて欲しい

黒田さん

基本的に資格の有無で採用は有利になりません!
取得をするなら、きちんと転職市場のリサーチをしてからにしましょう。
応募先企業の実務に関連する資格なら別ですが、基本的に資格の取得で40代の転職で評価がプラスになることはありません。
また、40代の転職においては「資格があっても実務経験がなければ即戦力で採用できない」という企業もあります。
将来の備えで資格を取りたいのであれば、
- どんな業界で必要なのか
- どんな年齢の人が取得しているのか
- どんな資格を評価されて転職できるのか
という、求人市場のリサーチをおこなってから、取得することをおすすめします。
また、「将来の備えとしてスキルが欲しい」という考えがあるのであれば、別の業界や仕事について経験・勉強してみるという手もあります。
主な取り組みの例をご紹介します。
- 副業を始める
…業界のリサーチの意味も込めて実際に実務を体験してみる
- 社外のネットワークを作る
…ビジネススクール、個人や団体・法人が運営する勉強会に参加してみる
- 自分のブランドを高める
…ビジネス系のSNS・交流サイトで発信をしてみる
どれもインターネットを利用して手軽に始めることができるため、ぜひ検討してみましょう。
また、上記でご紹介した取り組みに興味がある場合は、下記も参考にしてみてください。
副業(参考書籍) | ビジネススクール・ 勉強会(サイト) |
![]()
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ビジネス系SNS | |
![]() |
Q3. 40代でも未経験の業界で働ける?

黒田さん

難易度は上がりますが、これまでの経験や生かせるのであれば可能です。
即戦力として求められる40代は、いままでのスキルが活かせない職種や業界への転職はハードルが非常に高いといえます。
しかし、キャリアやスキル不足で「同業界の転職が難しい」という方は、「異業界・ミドル層を積極的に受け入れている業界や職種」に目を向けるのも一つの方法です。
◆未経験を積極的に受け入れている業界・職種
建設・不動産 |
相続対策として、土地活用の提案を行う営業職の求人が増加。顧客と年齢層が近く、共感性の高い40~50代の異業界出身者も増えている。 |
小売・外食・サービス |
採用難で若手の確保が難しいという背景もあるが、最近では、シニア層に向けた売り場・サービス作りに取り組む企業が増えており、採用する年齢層を広げている。 |
介護施設 |
介護の経験が問われないことが多い。利用者に対するホスピタリティやマネジメントの経験が評価の決め手となり、異業界からの転職者が多数。 |
※参考:森本千賀子(著)35歳からの「人生を変える」転職
しかし、これまでのスキルや経験を評価された採用でなかった場合、「給与・待遇が下がる可能性が高い」ので注意しましょう。
そのため、未経験の業界に挑戦する場合は、「給与・待遇がどこまで許容できるのか」を固めてから選択すると、転職後の納得感も高まります。
Q4. 特定の業界に強い転職サービスはある?

黒田さん

専門的なスキルがあるなら、「特化型」と呼ばれる転職サービスの併用もおすすめします。
1章で解説した通り、40代の転職においては、応募の機会を多く作るという意味で「総合型」の転職サービスをおすすめしました。
しかし、スキルがあるor業界を絞って検索したい方は、特定の業界・業種に強い「特化型」と呼ばれる転職サービスの併用も推奨しています。
それぞれの転職サービスの特徴をご紹介します。
業界歴15年と、ITエンジニア・デザイナー領域に特化した実績あるエージェントが「レバテックキャリア」。
- 年収600万円以上の高収入求人が多い
- 現役エンジニアのポートフォリオ添削機能
など、キャリアアップしたいエンジニア職におすすめの転職サービスです。
法務や経理・人事などの管理部門、弁護士や税理士などの士業の求人に特化したエージェントサービスが「MS Agent」。
- 求人の50%以上が年収500万円以上
- 業界に精通したアドバイザーがサポート
など、自分のキャリアにマッチした企業選びと年収アップが期待できる転職サービスです。
「マイナビ転職」の編集部が女性におすすめの求人を発信している「マイナビ転職 女性のおしごと」。
- 女性の転職に役立つノウハウ記事が充実
- 「女性管理職」などのキーワードで検索可能
など、女性の転職をサポートするコンテンツや機能が充実しています。
Q5. 転職先になじめるか不安です

黒田さん

会社の評判が分かる「口コミサイト」を活用することもお勧めします。
「社内の雰囲気が気になる」「実はブラック企業だったらどうしよう」など、志望企業の内情は誰しも気になるものです。
また、実際に入社してみたら「イメージしていた仕事内容とまったく違った」など、業務のギャップを感じることも。
そのようなリスクを避ける方法として、現職・退職者が書いた評判を閲覧できる「口コミサイト」の活用があります。
◆主な口コミサイトの例
口コミ掲載数がトップクラスに多い。 正社員・契約社員で1年以上勤務したユーザーのみ書き込み許可、口コミに目視審査があるなど、信頼性も高い。 |
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口コミを扱っている掲載企業数が多く、中小企業もカバーしている。会員登録すると、自分の経歴に合った転職エージェントに同時登録できる。 | |
口コミに加え、職場環境のデータが一目で分かる。 特に、世代別の平均年収や平均残業時間、有給消化率など、気になる情報がすぐに分かるのが強み。 |
黒田さん

たまたま上司や同僚との相性が悪かった人が、個人的な悪口を書いている場合もあるので注意も必要。
口コミがすべて正しいとは限らないことを頭に入れつつ、企業調査の参考にしましょう。
◆口コミサイトに出てこない企業の場合は?
企業の規模によっては、口コミサイトで評判が登録されていない場合があります。
その場合は、聞きにくいことでも面接時に質問するなど、自分で情報を取りに行きましょう。
黒田さん

採用される側は立場が弱く、色々と聞きづらいかもしれません。
しかし、細かい部分まで情報を聞かなかったことで、早期退職に追い込まれてしまったケースも往々にしてあります。
ここで、入社前の確認不足が原因で、転職に失敗してしまったHさんの事例をご紹介します。
Hさん(41歳)の事例 |
営業企画の募集という条件で応募。面接では、「最初に営業を経験してから営業企画に行ってもらう」と言われたため、その条件を了承して入社をした。
しかし、入社後に先輩や同僚に確認したところ、「過去に営業企画に移った人は1人もいない」とのこと。
さらに、営業のノルマが高く、すぐに人が辞めてしまう環境だと判明。結果的に、Hさんも1ヵ月後に退職。また転職活動をしなければならなくなった。
黒田さん

まず、「最初は営業を経験」という口約束に簡単に了承をしてしまったのが、Hさんの失敗。
もし、了承するなら、「何を」「どこまで」やったら、営業企画に移れるのかなどの条件を遠慮せずに確認するべきでした。
今回ご紹介した内容を参考に、転職後に後悔しないよう企業調査はしっかり行なってくださいね。
7. まとめ
この記事では、40代におすすめの転職サイト・エージェントをご紹介しました。
最後に、編集部おすすめの転職サービスのランキングを振り返りましょう。
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※求人数は2023年2月時点のものです
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転職の機会を増やすのはもちろん、自分の転職軸をしっかり決めて、40代の転職を成功させてくださいね。

黒田 真行(著)
・40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人(PHP研究所)
・転職に向いている人 転職してはいけない人(日経BP)
・35歳からの後悔しない転職ノート(大和書房)
中谷充宏(著)
・30代40代本気の転職完全ガイド(秀和システム)
森本千賀子(著)
・35歳からの「人生を変える」転職(秀和システム)
・「本気の転職パーフェクトガイド」 新星出版社,2013
・「のぼりつめる男 課長どまりの男」サンマーク出版,2017
・「カリスマヘッドハンターが教えるのぼりつめる男課長どまりの男」サンマーク出版,2017
鈴木康弘「20代のリアル転職読本」株式会社翔泳社,2016
黒田真行「転職に向いている人 転職してはいけない人」日本経済新聞出版社,2017
厚生労働省
・令和2年雇用動向調査結果の概要
・令和2年転職者実態調査の概況
・一般職業紹介状況
・求職者支援制度のご案内