企業分析や質問の回答対策…etc、面接で攻略すべきことは山ほどありますが、「服装」も忘れてはいけない重要なポイント。
その中で、ネクタイの結び方について、具体的な正解が分からない方も多いですよね。
そこでこの記事では、「洋服の青山」の人事担当者への聞き取り調査をもとに、面接で好印象なネクタイの結び方ランキングTOP5を発表!
あわせて「色や柄は本当に印象を左右する?」といった、よくある疑問についても解説しているのでぜひ参考にしてください。
目次
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※本文中の内容は、時期によって公開時の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
1. 面接で好印象なネクタイの結び方ランキングTOP5

今回キャリアクローゼットでは、洋服の青山の人事担当者を対象に「面接で印象の良いネクタイの結び方」についてヒアリングを実施。
さらに、意見の偏りを避けるため、上記にプラスして2つの指標を加えた、合計3つの観点で総合的に評価を行いました。
◆3つの評価の詳細
※採点はすべて5点満点
なお、評価対象となった結び方は、
- プレーンノット
- ダブルノット
- スモールノット
- ウインザーノット
- セミウインザーノット
…のビジネスシーンで一般的な5種類!気になる結果は以下のようになりました。
◆面接で好印象なネクタイの結び方ランキング
※表は左右にスクロールが可能です。
※名称をタッチすると詳細にジャンプできます。
順位 | 総合 評価 |
人事 評価 |
男女 200名 評価 |
結び やすさ |
---|---|---|---|---|
![]() 1位 |
4.38 | 4.4 | 3.7 | 5.0 |
![]() 2位 |
4.32 | 4.1 | 3.8 | 5.0 |
![]() |
3.7 | 4.0 | 3.8 | 3.3 |
![]() 4位 |
3.29 | 2.9 | 2.9 | 4.0 |
![]() |
2.98 | 3.4 | 3.5 | 2.0 |
※1 レギュラーカラーやボタンダウンカラー ※2 ワイドカラーやホリゾンタルカラー
結び方ひとつとっても、これだけ評価に差が出ることに驚いた方も多いのではないでしょうか!
なお表にある通り、ネクタイの結び方にはそれぞれ適したシャツの襟型があるので、注意してくださいね。
1位:ダブルノット

- 結び目の大きさが程良く、どの襟型のシャツにも合う
- 結ぶ際に二重に巻くので、薄手の生地や長いネクタイもまとまりやすい
総合評価:4.38 | ||
![]() 人事担当7名の評価 4.4 |
![]() 男女200名の評価 3.7 |
![]() 結びやすさの評価 5.0 |
プレーンノットが最も高評価かと思いきや、意外にも『ダブルノット』が1位という結果になりました!
プレーンノットとほとんど同じベーシックな見た目でありながら、結び目に程良いボリュームのある点が好評。
また、簡単に結べるため、誰でもきれいな見た目を作りやすいのも魅力ですよ!

ひとこと

メリットである二重に巻く点は、ネクタイによってはデメリットにもなるので注意。
たとえば、厚手のネクタイをする際は結び目が大きくなりすぎてしまうので、ほかの結び方をおすすめします。
2位:プレーンノット

- 結び目が小さく、襟の開きが狭いシャツに適している
- シンプルな結び方なので生地がこすれず、ネクタイが痛みにくい
総合評価:4.32 | ||
![]() 人事担当7名の評価 4.1 |
![]() 男女200名の評価 3.8 |
![]() 結びやすさの評価 5.0 |
2位にはネクタイの結び方として、ド定番の『プレーンノット』がランクイン!
特に悪い評価はないのですが、相対的にダブルノットより見劣りするという声があり、僅差で1位を譲る形に。
編集部では、定番がゆえに「当然1位では?」と予想されていましたが、良い意味で裏切られる面白い結果となりました。

ひとこと

プレーンノットは定番ですが、結び目が小さくなるため、襟の開きが大きいワイドカラーシャツとは、実は相性△。
アンバランスな印象になってしまうので、注意しましょう。
3位:セミウインザーノット

- 結び目が大きく、襟の開きが広いシャツに適している
- 特徴的な結び目が、クラシックでおしゃれな印象
総合評価:3.70 ★★★☆☆ | ||
![]() 人事担当7名の評価 4.0 |
![]() 男女200名の評価 3.8 |
![]() 結びやすさの評価 3.3 |
3位は三角形の結び目がこなれた印象を与える『セミウインザーノット』!
こちらもダブルノットと同様に程良いボリューム感が好評で、人事担当者・ユーザー評価ともに高い結果となりました。
ただ、結び方が上位2つに比べるとやや難解…。慣れている方にとっては問題ありませんが、初めて結ぶ場合は避けた方が無難です。

ひとこと

セミウインザーノットは結び目を左右均等にしやすいので、一度覚えると重宝します。
ただ、ダブルノット同様、こちらも巻く回数が多く、厚手のネクタイには不向きなので注意してくださいね。
4位:スモールノット

- 結び目が小さく、襟の開きが狭いシャツに適している
- 結び目が大きくなりがちな、ニットタイや厚手のネクタイもまとまりやすい
総合評価:3.29 ★★★☆☆ | ||
![]() 人事担当7名の評価 2.9 |
![]() 男女200名の評価 2.9 |
![]() 結びやすさの評価 4.0 |
別名『オリエンタルノット』とも呼ばれる、結び目がひと際小さい『スモールノット』が4位に。
ただ、4位といっても人事担当者・ユーザー評価ともに「貧相に見える」として、実質最下位の低評価…。
もちろん、メリットもありますが、面接の場においてこの結び方をする必要はないといえます。

ひとこと

定番のシルクのネクタイでは、スモールノットのメリットを活かせません。
ニットタイやウール地の厚手のネクタイを使う際に、この結び方を活用しましょう。
※ネクタイの素材については「Q1. 素材は何が好印象?」で詳しく解説しています。
5位:ウインザーノット

- 結び目が大きく、襟の開きが広いシャツに適している
- しっかり固く結ぶので、型崩れしにくい
総合評価:2.98 ★★☆☆☆ | ||
![]() 人事担当7名の評価 3.4 |
![]() 男女200名の評価 3.5 |
![]() 結びやすさの評価 2.0 |
5位は今回のランキングの中で、結び目が最も大きくなる『ウインザーノット』。
似た結び方であるセミウインザーノットに比べ、少しやりすぎ感があるのか、ひとまわり低評価となる結果に。
また、最大のネックはその結び方の難易度。1~3位の結び方が簡単かつ好印象なので、そちらで面接に臨むことをおすすめします…。

ひとこと

結び目が最も大きくなるため、見た目の華やかさはNo,1。
面接の際、あえてウインザーノットで結ぶ必要はありませんが、普段のビジネスシーンでおしゃれを意識する方は、ぜひ挑戦してみてください。
いかがでしたか。なお、ランキング内でご紹介したネクタイの結び方の画像は「ディンプル」を作っています。
次の章では、ディンプルとは何か、作ることでどんなメリットがあるかを詳しく解説していくので、ぜひご覧ください!
2. ネクタイを結ぶ際はディンプルを作るのがおすすめ!

ディンプルとは、ネクタイの結び目の下にできる「くぼみ」のこと。
普段結ぶ際にディンプルを意識しない方も多いと思いますが、以下のメリットがあるため、ぜひ作ることをおすすめします。
●胸元がよりキレイに映える
⇒立体感が出て見栄えする。ディンプルなしはのっぺりした印象に
●ネクタイの生地感が際立つ
⇒たとえばシルクのネクタイの場合は、光沢感が強調できるのでおしゃれな印象に
✓ ディンプルの作り方を画像でチェック

今回、聞き取り調査をさせていただいた人事担当者7名の方も「ディンプルありの方が良い」と全員が回答。
面接において「印象のプラスα」になりやすいので、ぜひ実践してみてくださいね。
✓人事担当者7名のコメント

ネクタイを結ぶのに慣れている=身だしなみに気を遣える人なのだな、と感じます。

のっぺり感がなく、すっきりして見えます。活発な人柄に見えるので、第一印象が良いですね。

絶対作らないとダメというわけではありませんが、ディンプルありの方がきちっと見えます。

洗練された社会人で意識が高い方、という印象があります。

立体的でネクタイがきれいに見えます。単純に印象が良いです。

どちらでも良いですが、ディンプルありの方が、胸元がスマートに見えます。

しっかりディンプルが作ってあると、引き締まって見え好印象です。
3. ネクタイの色柄は本当に印象を左右する?

好印象なネクタイの結び方が分かったら、次に気になるのは当然「色や柄」ですよね。
面接では、落ち着いたデザインを選ぶのが正解?と思いがちですが、実際のところ印象に違いが出るのか、人事担当者の方に聞いてみました!
✓人事担当者7名のコメント

色の印象の後押しは少なからずあると感じます。明るめのトーンの方がより印象が良いです。

暗すぎる色は印象がややマイナスかなと感じます。柄はストライプが一番良いですね。ペイズリーのような目立つ柄は印象が悪いです。

ブルー系の色で、柄はストライプや無地だと、真面目そうだなと感じます。派手なデザインだとマイナスの先入観がありますね。

面接はあくまでその方の能力や人柄次第なので一概にいえませんが、あまりに奇抜な色柄のネクタイはさすがに印象が悪いです。

ピンクやパープル、ホワイト、ブラックなどの色は冠婚葬祭のイメージが強く、面接にふさわしくないと思います。

スーツ専門店で販売されているビジネス用なら、基本的に問題ないと思います。ブランド品で個性が強すぎるデザインはNGです。

どの色や柄が良いかは一概にいえませんが、落ち着いた定番デザインが良いです。
このように、程度の差こそあれ「印象が左右される」と、全員が回答する結果に。
それぞれのコメントを踏まえると、以下のようなネクタイがおすすめです。

●色は暗すぎず派手すぎない、明るめトーン
⇒ブルー系の色が今回の調査では人気
●柄は無地かストライプがおすすめ
⇒真面目・誠実な印象で、面接で着用するのに適したデザイン
もちろん、これ以外のネクタイでもマナー違反になりませんが、不安な方は上記デザインを着用するのがベターですよ。
4. まだまだ知りたい!ネクタイに関する疑問解消Q&A
この章では、ここまでで解説できなかったネクタイに関するさまざまな疑問をQ&A形式でご紹介!
どれも好印象なスーツスタイルになるために重要な内容ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q1. 素材は何が好印象?

A. 定番のシルクが最もおすすめです。なお、ポリエステル素材でもOKですが、リネンやウールは避けましょう。
ネクタイの素材は定番の「シルク」がおすすめです。シルクのネクタイには、
- 上品な光沢があり、きちんと感を演出
- 生地が柔らかいため、結び目がきれいになる
…といったメリットがあり、面接で好印象を得るうえでぴったりの素材といえます。
なお、ほかの素材のネクタイの印象はどうなのか、人事担当者の方に聞いてみましたよ
◆シルク以外の素材について
コメント

一般的にはシルクが◎ですが、ポリエステルでもそこまで見た目に違いがないので、問題ないと思います。
リネンやウール、ニットタイはカジュアル感があるので、あまり印象は良くないですね。
このように、リネン、ウール、ニットタイは人事担当者から見て不評でしたが、安いイメージのあるポリエステルは意外とOKとのこと!
シルクを選ぶのに越したことはありませんが、「ポリエステルのネクタイしかない!」という場合でも、急いで買い足す必要はなさそうですね。
Q2. 幅の太さは印象に関係ある?

A. 幅の太さは印象に大きくかかわるため、最も定番のレギュラータイを選びましょう。
ネクタイは大剣の幅の太さで3つの種類に分けられ、以下のような印象の違いがあります。
●ナロータイ(約4~6cm幅)
⇒カジュアルな印象。ビジネスシーンには不向き
●レギュラータイ(約7~9cm幅)
⇒定番の幅の太さ。最もビジネスシーン向き
●ワイドタイ(10cm以上の幅)
⇒クラシックな印象。現在あまり見られないデザイン
上記のように、レギュラータイがビジネスシーンで最も定番のため、こちらを選ぶのがベターですよ。
Q3. ネクタイの長さの正解は?

A. ネクタイの先端がベルトにかかるくらいが正しい長さです。
ネクタイの長さは、結んだ際に先端がベルトにかかるくらいが正解で、短すぎても長すぎても印象は良くありません。
特に巻く回数が多い結び方は、ネクタイが短くなりがちなので注意。
その際は、最初に大剣部分を長めにとって結ぶと、ちょうど良い長さにできますよ。
Q4. ネクタイピンは面接で付けてOK?

A. まったく問題ありません。むしろ、印象アップできるアイテムです。
ネクタイピンは、おしゃれ目的ではなく「ネクタイが乱れないように固定する」ものなので、面接で着用してもマナー違反になりません。
むしろ、今回コメントをいただいた人事担当者の方の中には「印象が良くなる」と回答した方もいらっしゃいました。
◆人事担当者から見るネクタイピンの印象
コメント

ネクタイピンはなくても問題ありませんが、お辞儀をしたりしてもネクタイの位置がずれないため、あるとキレイに見えますね。
このように、付けていると意外と好印象なアイテムだと分かります。
もちろん、華美な装飾が付いたタイプは避け、シルバー基調のシンプルなデザインのものを選んでくださいね。

ネクタイピンは、ジャケットの第1ボタンの少し上になる位置に付けるのが正解。
なお、ジャケットを脱いだり前ボタンを開ける際は、シャツの第4・第5ボタンの間ほどの位置に付ければネクタイが乱れにくいですよ。
5. 番外編:パーティーシーンで使えるネクタイの結び方5選!

ここまで、ビジネスシーンでのネクタイについて解説してきましたが、使用する場を限定しなければ、実はまだまだ結び方には種類があります。
この章では、主にパーティーシーン向けの華やかなネクタイの結び方をご紹介!
- エルドリッジノット(難易度:特高)
- トリニティノット(難易度:高)
- メロウィングノット(難易度:高)
- クロスノット(難易度:中)
- ブラインドフォールドノット(難易度:低)
難易度:高~は、ランキングでご紹介したウインザーノットより難しい超上級者向けの結び方になりますよ…!
◆エルドリッジノット(難易度:特高)

複雑に重なった結び目が、独特の華やかさを演出する『エルドレッジノット』。
この結び方をする際はシンプルな無地のネクタイがおすすめ。柄物は結び目が重なりあう性質上、うるさくなりがちなので注意しましょう。

◆トリニティノット(難易度:高)

三位一体の名前の通り、3つの結び目から構成される派手さが魅力の『トリニティノット』。
こちらもエルドレッジノット同様、柄物はうるさくなりがちなので、無地か控えめなデザインのネクタイを選んでくださいね。

◆メロウィングノット(難易度:高)

ネクタイを2つ重ねて締めているように見える結び方が『メロウィングノット』。
かなりユニークな結び方なので、パーティーシーンで目立ちたい方におすすめなのはもちろん、話のネタとして活用できますよ。

◆クロスノット(難易度:中)

プレーンノットとほとんど変わらないように見えて、結び目に1本のラインが入る『クロスノット』。
ネクタイをあえて崩して結んだように見える遊び心が、こなれた印象を演出してくれますよ。

◆ブラインドフォールドノット(難易度:低)

結び目を隠して、ほとんどスカーフのようにネクタイを着用する『ブラインドフォールドノット』。
かなり風変わりですが、プレーンノットと結び方はほぼ同じでとても簡単。パーティーシーンでぜひ活用してみてくださいね。

6. まとめ
それでは、最後に面接で好印象なネクタイの結び方を振り返りましょう!
◆面接で好印象なネクタイの結び方ランキング
※表は左右にスクロールが可能です。
※名称をタッチすると詳細にジャンプできます。
順位 | 総合 評価 |
人事 評価 |
男女 200名 評価 |
結び やすさ |
---|---|---|---|---|
![]() 1位 |
4.38 | 4.4 | 3.7 | 5.0 |
![]() 2位 |
4.32 | 4.1 | 3.8 | 5.0 |
![]() |
3.7 | 4.0 | 3.8 | 3.3 |
![]() 4位 |
3.29 | 2.9 | 2.9 | 4.0 |
![]() |
2.98 | 3.4 | 3.5 | 2.0 |
※1 レギュラーカラーやボタンダウンカラー ※2 ワイドカラーやホリゾンタルカラー
上記を参考に、少しでも印象の良いスーツスタイルで、自信を持って面接に臨んでくださいね!
なお、以下の記事ではネクタイ以外のアイテムについても解説しているので、あわせてご覧ください。