転職活動中、面接対策をしようと思っても、「中途採用の面接って何を聞かれるの?」「何を話したら良いの?」と不安になりますよね。
そこでこの記事では、よくある20の質問とその対策方法を解説します!
選考の流れや、当日の準備まで徹底的にアドバイスしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
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1. 転職活動の選考フローと面接
転職活動の選考は、新卒採用と比べて短期間でスピーディーに行われます。
まずは、転職活動の選考と面接がどのように進んでいくのかを確認しておきましょう。
1-1. 選考の流れ
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面接回数の多い新卒採用とは異なり、中途採用の面接は2回程度が一般的です。
応募者1名に対して面接官1~2名で行われることが多く、所要時間は60分前後。
短時間で企業に自分を存分にアピールする必要があるため、事前準備が大切になりますよ。
1-2. 面接の流れ
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面接は、応募企業に対して自分の経験や適性を直接アピールする場です。
短い時間でどれだけ熱意を伝えられるかが重要ですよ。
上記のような内容になることがほとんどですので、想定質問にはある程度回答を準備し、予行演習しておきましょう。
2. 面接でよくある20の質問とその対策
この章では、転職活動の面接でよくある質問と、その対策について解説します。
面接官の質問の意図を汲み取り、的確に答えられるよう準備しておきましょう。
答える際のポイントや、回答例もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
2-1. 必ず聞かれる質問
まずは、転職活動の面接において必ず聞かれる質問を紹介します。
必ず聞かれる5つの質問 |
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Q1. 自己紹介をお願いします |
Q2. これまでの経歴を教えてください。 |
Q3. 当社の志望動機を教えてください。 |
Q4. あなたの長所は何ですか? |
Q5. あなたの短所は何ですか? |
Q1. 自己紹介をお願いします
面接官は、簡単な経験やスキルの説明から求める人物かどうかを見極めようとしています。そのため、
✓明るい表情でハキハキと喋る
✓1分程度にまとめる
✓職務経験と活かせるスキルを簡潔にアピールする
ことを心掛けましょう。
職務経験は、具体的な数字を絡めて伝えられるとベストですよ。
Q2. これまでの経歴を教えてください
面接官の意図
・自社でスキルを活かせる人材か知りたい!
・どのような役割だと自社で活きるのか見極めたい!
「職務経歴」についての質問は、あなたのこれまでの経歴から、自社で活躍するスキルをもっているかどうかを見極めようという意図があります。
職務経歴書は事前に提出していますから、これまでの経歴を時系列でダラダラ話すのはNG。
✓「応募企業で生かせるスキル」がアピールできる経験に絞る
✓具体的な数字などを含めて簡潔に話す
といった点がポイントになりますよ。
あなたが「どのような配置だと活躍するか」「どのように応募企業で成果を出すか」を面接官が想像しやすいように伝えましょう。
株式会社□□に4年間勤めてまいりました。入社して3年は販売員として店舗でスーツの接客販売に従事し、ワイシャツの在庫管理等を担当していました。その後はVMD担当として、5店舗の売場作りを担当しました。
売れる売場を作るため、店舗ごとの客層分析から商品を選定し、1週間ごとに配置を変えるなどの施策を行ったところ、私が担当してから、5店舗中4店舗で売上が前年対比105%で推移しています。
私の分析力は、御社のマーケティングにも活かせると考えております。
Q3. 当社の志望動機を教えてください
面接官の意図
・自社への理解度や、自社にかける思いが知りたい!
・どのように自社に貢献してくれるか知りたい!
この質問に対する回答のポイントは、応募企業でなければならない明確な理由を伝えること。
具体的な動機がないと、「それは他社でもできますよね?」なんてツッコミを受けてしまう場合があります。
そうならないために、応募企業の
✓強み、特徴、独自性
✓業界内でのポジション、実績
などをしっかりと調べ、客観的に分析する必要があります。
自分の経験や強みと絡め、どう貢献できるかをしっかりとアピールしましょう。
御社のお客様のニーズに寄り添うスタンスに魅力を感じ、志望いたしました。
御社は実際のユーザーとともに商品企画を行うなど、お客様目線で作った商品が数々のヒットを生み出しています。
そうしたスタンスが顧客満足度を上げ、長く愛される企業を作るものと考えております。
私自身、これまで営業職としてクライアントへの緻密なヒアリングと、潜在ニーズの把握を心掛け、悩みを解決する提案をしてまいりました。
御社であれば、これまでの経験を活かしながら、より高次元での課題解決に挑戦できるものと思っております。
Q4. あなたの長所はなんですか?
面接官の意図
・自社で活躍できる人物かどうかを知りたい!
この質問は単純に、あなたの長所や強みを知る目的があります。
深く考えすぎずに、長所や強みを話せば大丈夫です。
ただし、自分の良いところを羅列するのではなく、
✓実績や成功体験を交えた具体的なエピソードを話す
✓応募ポジションに活かせる長所を伝える
の二つをしっかり押さえておきましょう。
私の長所は好奇心旺盛なところです。一度でも興味を持ったことは徹底的に調べあげ、行動に移すことが多いです。
以前、海外の建造物に興味を持った際には、実際に現地に行って見た上で、歴史や建築様式について学びました。
その時に知り合った外国人の友人にも、好奇心旺盛だと言われました。
Q5. あなたの短所はなんですか?
面接官の意図
・自分の短所とどのように向き合っているか知りたい!
・自己分析がどのくらい出来ているか知りたい!
面接官が本当に知りたいのは短所ではなく、その短所にどのように向き合い、改善しようと行動を起こしたかです。そのため、
✓自分の短所を認め改善しようとする姿勢
✓短所を解決しようとしている問題解決能力
といった、前向きなアピールが大切ですよ。
私の短所は優柔不断なところです。物事を決める際、必要以上に悩んでしまい判断に時間が掛かってしまいます。
最近ではただ悩むのではなく、その時間を使い情報収集、周りに相談等をし、素早く的確な判断ができるように心掛けています。
2-2. 未経験業種への転職でよく聞かれる質問
ここでは、未経験業種や異業種への転職でよく聞かれる5つの質問をご紹介します。
未経験業種への転職でよく聞かれる5つの質問 |
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Q6. なぜこの業種(業界)を志望しましたか? |
Q7. 今、あなたの抱える問題は何ですか? |
Q8. 私たちの会社で何がしたいですか? |
Q9. これまでの一番の失敗は何ですか? |
Q10. これまでの成功体験を教えてください。 |
Q6. なぜこの業種(業界)を志望しましたか?
面接官の意図
・新しい仕事について理解しているか知りたい!
・ただのあこがれで志望していないか知りたい!
未経験業種・業界の場合、志望動機に加えてこの質問をされることがよくあります。その場合、
✓業務理解度
✓キャリアプラン
が伝わるように話すとベスト。
特に未経験の場合、ただの憧れで志望していないか面接官は不安に感じています。
明確な志望理由と、前職の経験が応募業種でも役立つことを、しっかりとアピールしましょう。
私の語学力が御社の営業に活かせると考えたためです。
前職の家電販売では、語学力を活かし外国人客の対応を一手に引き受けておりました。邦人客と異なる海外客のニーズに合わせて商品提案をしたり、価格交渉なども頻繁に行いました。
食品業界の専門用語は学ぶ必要がありますが、国外企業と多数の取引がある御社でも語学力を活かし、積極的な営業を行ってまいりたいと考えています。
Q7. 今、あなたの抱える問題はなんですか?
面接官の意図
・客観的に問題を把握しているか知りたい!
・チャレンジ精神や前向きさがあるかを見極めたい!
この質問では、あなたの課題感と精神性が問われます。
未経験業種・業界への転職の場合、完璧な業務遂行は求められていません。
✓自社に入社する際の問題を把握しているか
✓問題を解決しようと前向きに努力することができるか
といった点を見られています。
そのため、課題に対して積極的に努力した経験を、具体的に回答することが大切です。
私の課題は、優柔不断な点です。考えすぎるあまり結論が出せず、1つ1つの案件に時間をかけすぎてしまう傾向にあります。
物事に対して慎重になるため、大きな失敗を起こすことは少ないですが、ステップアップのためにはスピード感を意識することが重要だと考えています。
そこで、自身の中で考えるリミットを設け、それを超えても迷う場合は周囲に相談するように心がけました。その結果、スピーディーな意思決定が出来るようになった上、新たなアイディアを得ることが出来、仕事の視野が広がったと感じています。
御社では未経験職種への挑戦になりますので、これからも周囲への相談や時間意識を忘れずに、自らの決断力を強化していきたいと思います。
Q8. 私たちの会社で将来、何がしたいですか?
面接官の意図
・あなたの本気度を教えてほしい!
・事業内容を把握しているか知りたい!
一見、やりたい仕事内容を問われているように聞こえますが、あなたの転職に対する本気度が問われています。
この質問に答えるためには、
✓業種・業界へのしっかりとした理解
✓業務内容、課題の把握
が求められるので、おのずと転職に対する本気度が見えてくるのです。
どのような人材になりたいか、そのためにはどうしたら良いかを熱意を持って伝えることが大切ですよ。
ゆくゆくは販促部に所属し、御社の主力商品である〇〇ビールの販売促進に携わりたいと考えております。私はこれまで、アパレルの販促担当としてメンズ衣料品の訴求を行ってきましたが、お客様目線と企業戦略の両立を意識して参りました。
この経験を活かし、御社でもユーザー目線での販促提案を行い、売上に貢献できると考えております。
Q9. これまでの一番の失敗は何ですか?
面接官の意図
・失敗そのものよりも、どう挽回したかが知りたい!
・挽回の結果よりも、そのプロセスが知りたい!
「Q5. あなたの短所はなんですか?」や「Q7. 今、あなたの抱える問題はなんですか?」と同じように、マイナスのことを聞く質問は、アピール材料では測れないあなたを知りたいという目的があります。
そのため、失敗した出来事そのものよりも、その後の行動に注目しています。
✓失敗に対してどのような判断をし、行動したのか
✓失敗から何を学び、応募企業でどう活かせるのか
といったことを伝えられるとベストですよ。
自分の判断だけで商品発注をし、結果的に欠品を出してしまったことがあります。必要としていたお客様へ商品を提供できない事態を引き起こしてしまい、「発注業務は何度か経験したから大丈夫だろう」という驕りから、上長への相談と報告を怠ったことを深く反省しました。
それ以来、どのような業務を行う際も、何度目であれ謙虚な気持ちで周囲への確認と相談を必ず行うようにしました。
その結果、ミスをすることなく正確に業務遂行できるようになり、「〇〇さんに頼めば確実にやってもらえる」とさまざまな仕事を任されるようになりました。
Q10. これまで仕事の成功体験を教えてください
面接官の意図
・どんな内容であれ、成功した実績が知りたい!
・目的をもって仕事をしているか知りたい!
面接官は、応募業種・業界での成功話を聞きたいわけではありません。
職務経験の薄さから回答を控えてしまう方が多々いますが、どんな仕事のことでもいいので、
✓目的を達成した成功体験
✓評価された瞬間
の話を、積極的にアピールしましょう。
自慢話になってしまわないように、謙虚な姿勢で話すことが大切ですよ。
販売員時代、お客様の要望に叶う商品の取り扱いが無いといったことがありました。せっかく足を運んでいただいたお客様にご満足いただけなかったことが悔しかった私は、なぜその商品が欲しいのか、何にお困りなのかをさらにヒヤリングし、代替商品を提案しました。
当初要望されていた物とは異なりますが、商品の良さやお客様の悩み解決につながることを説明したところ、ご購入いただけました。後日、そのお客様が再来店し「使い勝手が非常に良かった」と喜んでくださり、以来何度もリピートしてくれるようになりました。
このことを店長が褒めてくださり、私もさらに自信を持って販売に邁進することができました。
2-3. 経験が浅い方の転職でよく聞かれる質問
ここでは、25歳未満の第二新卒者や、社会人経験の浅い方がよく質問される5つの質問をご紹介します。
経験が浅い方の転職でよく聞かれる5つの質問 |
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Q11. 新卒で入社した会社を辞めた理由は? |
Q12. 最近気になったにニュースはありますか? |
Q13. 企業選びの軸は何ですか? |
Q14. あなたにとって仕事とは何ですか? |
Q15. 学生時代の活動について教えてください。 |
Q11. 新卒入社の会社を辞めた理由は何ですか?
面接官の意図
・仕事に対する姿勢が知りたい!
・すぐに辞めてしまわないか知りたい!
短い在職期間で転職をしていると、「自社で採用してもすぐ辞めてしまうのではないか?」と思われてしまいます。
✓応募企業への熱い思いを伝える
✓仕事への意欲的な姿勢を見せる
など、仕事に対してポジティブな姿勢を見せる必要がありますよ。
新卒時、御社が第一志望だったので、リベンジしたいと思い転職を決意しました。当時は内定をいただくことが出来ませんでしたが、どうしても諦めきれず、社会人として過ごす中で自身に不足していたスキルを身に着け、今回の再チャレンジに至りました。
Q12. 最近気になったニュースはありますか?
面接官の意図
・説明能力があるか知りたい!
・情報集能力や情報感度が知りたい!
あなたの趣味・思考と共に、情報収集能力や情報感度、興味の幅などを見られる質問です。
テレビで見た事実を並べて感想を言うだけでは、何の意味もありません。
✓なぜ気になったか
✓どう解釈するか
✓どのように感じたか
✓そこから何を考えるか
を順序だてて伝えるようにしましょう。
何も知らない相手でも理解できるように、ニュースのポイントを整理しておくのがおすすめですよ。
選ぶニュースは基本的にはどんなものでも良いですが、宗教に関するものや芸能ゴシップネタは避けましょう。
私が最近気になったニュースは、人材派遣会社のパソナが淡路島に本社を移転したというニュースです。コロナでリモートワークが増え、本社機能が地方に移っても支障が出ないと判断したそうです。レジャー施設も開業し地元の雇用創出に繋がるなど、地方活性化の大きな一歩だと考えております。
私の地元には就職先が少なく、仕方なく首都圏で就職した友人も多数いました。今後、パソナ社のような大手企業が次々と地方に進出することで、地方の雇用問題が早く解決して欲しいと考えました。
Q13. 企業選びの軸は何ですか?
面接官の意図
・自分の考えを持って行動出来ているか知りたい!
・自社の求める人材像とマッチするか見極めたい!
企業選びの軸とは、転職先の企業を決める上で譲れない条件のことですが、「給与が高い」「家から近い」などはNG。
面接官はあなたの価値観や志向性が、企業の求める人材像とマッチしているか知りたいので、
✓企業の理念や商品・サービスに即した価値観
✓応募職種の業務に活かせる自身の強みややりがい
を回答するのがベストです。
企業選びの軸から志望動機に繋げて話すのもおすすめですよ。
⇒Q3. 当社の志望動機を教えてください
また、特に初めての転職活動の場合は、学生時代の就職活動の軸を聞かれることも多いですが、同じように回答すれば大丈夫です。
私の企業選びの軸は、風通しの良い環境であるかどうかです。そのような環境の企業はさまざまなアイディアが生まれやすく、成長し続ける企業だと考えているからです。
前職ではトップダウン型の体制で、下の者の意見はあまり聞き入れてもらえませんでした。そのため、クライアントにとって最良の提案が出来ない経験もありました。そのような職場は新規顧客の開拓が難しいほか、企業成長にも歯止めがかかってしまうと考えます。
御社は、部署や役職関係なくコミュニケーションがとれるフリーアドレスを導入していたり、社歴に関係なく新規事業を提案できる「ビジネスコンテスト」を開催していると伺いました。そのようなオープンな環境で、私の持ち前の発想力を活かし、会社の成長に繋がる新しい提案を積極的におこなっていきたいと思っています。
Q14. あなたにとって仕事とは何ですか?
面接官の意図
・仕事に対するスタンスが知りたい!
・企業の価値観と相違がないか知りたい!
面接官は、あなたの仕事に対するスタンスと自社のスタンスに相違がなく、長く働いてくれそうな人材かどうかを見極めようとしています。
「生活を支える術です」といった、身も蓋もない回答はNG。
この質問には、社会貢献の観点で回答するのがおすすめです。
✓自分の仕事を通して世の中にどのような影響を与えたいか
✓そのために応募企業でどのような仕事をしたいか
これらを企業理念などと絡めて話せると、志望度の高さや本気度も伝わりやすくなりますよ。
私にとって仕事とは、自身の成長手段です。成果の見えにくい仕事へのモチベーション維持に苦労したり、スキル不足で失敗をすることもありますが、そのような壁を毎回乗り越えることで、人間として成長出来たと実感しますし、また仕事へのやりがいに繋がります。
御社でも常に成長を意識しながら、さまざまなことにチャレンジしていきたいと考えております。
Q15. 学生時代の活動について教えてください。
面接官の意図
・チャレンジ精神、目標達成能力が知りたい!
・企業に貢献するポテンシャルがあるか知りたい!
面接官が知りたいのは、学生時代の活動を通して得た経験を、入社後にどのように活かせるのかということです。
単に学生時代に頑張ってきた事実を話すだけでは意味がありません。
✓何故それを頑張ったのか
✓どんな苦労や困難があったか
✓どのように乗り越えたか
✓その経験で何を得たのか
を順番に伝えましょう。
この回答は長く話してしまいがちなので、要点を絞って伝えるのがポイントですよ。
学生時代は、塾講師のアルバイトに力を入れました。当時、小学6年生の男の子の中学受験に向けた指導を担当していました。本人の意欲が低く、宿題を忘れるなどの受講態度に頭を悩ませましたが、何とか合格させたいと考え、モチベーションを上げようと宿題ノートに交換日記を始めました。
正解した問題を褒めたり、「良くできました」のキャラクタースタンプを押すなどをした結果、彼も返事をするためにノートを開くので、宿題を忘れなくなりました。
その結果、受講態度も徐々に改善され、志望校に合格することもできました。この出来事から、一見直接的でなくとも、問題解決に繋がる方法があるということを学びました。
2-4. 答えづらい質問
この章では、転職面接でよく聞かれるけれど、解答に困ってしまう質問を5つご紹介します。
答えづらい5つの質問 |
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Q16. 前職の退職理由は何ですか? |
Q17. 将来の夢はなんですか? |
Q18. あなたが当社の社長だったら何をしますか? |
Q19. 残業が多くなるけど大丈夫ですか? |
Q20. 何か質問はありますか? |
Q16. 前職の退職理由は何ですか?
面接官の意図
・ストレス耐性が知りたい!
・組織に向いている人か知りたい!
前職についてネガティブな発言をすると、「また同じ理由で辞めてしまうのではないか?」と面接官は危惧します。そのため、
✓目標を実現するため
✓キャリアアップのため
といった、前向きな退職理由がベストですよ。
また、ネガティブな退職理由でも、その問題を課題と捉え、改善のために退職したという言い換えも効果的です。
前職は個人プレー重視であったため、クライアントに提案できる幅が狭まっている点を課題に感じていました。周囲に相談をしたり、チーム形成の提案を行いましたが、改善には至りませんでした。
御社のようにチームで案件に取り掛かる体制であれば、複数のアイディアを基により最良の提案が出来ると考えています。
Q17. 将来の夢はなんですか?
面接官の意図
・仕事に対する熱量を確かめたい!
・あなたの自主性や計画性を見極めたい!
この質問では、自ら目標設定し、能動的に行動できる人材かどうかを判断されます。
ライフプランや独立など、どのような夢を語っても良いですが、そのために仕事にどう向き合うかを伝えることが必要です。
特に、応募企業のキャリアの延長にある目標を伝えると、働く意欲や本気度を感じ取ってもらうことができますよ。
私の夢は、御社が目指している海外での新規事業戦略で、中心的なメンバーとして活躍することです。
そのために、まずはこれまでの営業経験や長所である傾聴力を活かし、御社の営業部で、より付加価値の高い提案が出来る営業のスペシャリストを目指していこうと思います。
また、海外事業ですので、語学力をより高めようとしている段階です。現在はTOEIC700点未満ですので、近いうちにこれを800点台に届くよう精進してまいります。
Q18. あなたが当社の社長だったら何をしますか?
面接官の意図
・あなたの柔軟な発想力が知りたい!
・あなたの問題対応能力が知りたい!
この質問の他にも、
「100万円あったら、どうしますか?」
「このボールペンを私に3,000円で買わせるにはどうしたらいいと思いますか?」
など、雑談のようなものから無理難題までさまざまな質問がありますが、これらはあなたの柔軟性を問うもの。
✓不測の事態にどのように対応するか
✓独自性のある発想ができるか
✓プロセスを理論的に話すことができるか
といった点を見られていますよ。
アイディアが浮かばないからといって慌てず、論理的に提案できるようにしましょう。
私が御社の社長だとしたら、過去に取り組まれていた〇〇の開発プロジェクトをもう一度立ち上げたいです。あのプロジェクトは失敗したと伺っていますが、それはあの時代には真新しすぎる発想であったためだと考えています。
〇〇はその見た目の華やかさから話題性になりやすいですし、SNS時代になった今、若者たちの間でも沢山取り上げられ、今度こそ成功に導けるのではないかと考えます。
Q19. 残業が多くなるけど大丈夫ですか?
面接官の意図
・入社後のミスマッチを防ぎたい!
残業や休日出勤など就業に関わる問題は、双方が納得の上で入社したいところです。
問題がなければその旨を回答すれば良いですが、内定が欲しいからとイエスマンになったり曖昧な態度をとるのはNG。
引っ掻かる点があるのであれば、
✓他の社員の平均残業時間、頻度
✓残業代の支給について
など詳細を確認し、不安要素をなくしましょう。
そのうえで、許容範囲が超えている場合は、その理由と「週に2~3日、1時間程度であれば…」といった代替案を提示するのがおすすめですよ。
・はい、残業は可能です。ですが、私自身もなるべく残業が少なく済むよう時間意識を持ち仕事に取り組んでまいります。
・子供の保育園の送迎がありますので、週に1~2日、1時間程度であれば可能ですが、他の社員の皆様は平均どのくらい残業をされているか伺ってもよろしいですか?
Q20. 何か質問はありますか?
面接官の意図
・入社の意欲や熱意がみたい!
・単純に、会社のことをもっと知ってもらいたい!
面接の最後に聞かれることが多い、いわゆる逆質問。
あなたの熱意や意欲を上手に見せることができれば、面接官の印象に強く残ります。そのためには、
✓入社後の具体的なイメージが描けるような質問
✓会社の魅力を聞き出す質問
✓会社が求める人材と自分の経験やスキルが合うことをアピールする質問
などを3つ程度聞くのが効果的です。
会社HPに載っているような質問は、「そんなことも知らないのか」と逆効果になりますので気を付けましょう。
・今後の御社の目標を教えてください。また、それに向けての課題はどのようにお考えでしょうか?
・御社は、性格的にどのような人が多いですか?
・御社の〇〇という商品を使ったことがあるのですが、その商品に携わることはできますか?
3. 面接前に確認!好印象を手に入れる基本マナー

ここからは、面接で好印象を手に入れるための基本マナーをお伝えします。
話の内容が良くても、第一印象が悪いと巻き返しは難しくなります。
をしっかり整えて、面接に挑みましょう。
3-1. 身だしなみ

転職活動の面接は、応募企業からの指定がない場合スーツが基本です。
服装を含め、見た目は第一印象を大きく左右しますので、清潔感のある身だしなみを心掛けてくださいね。
✓体にあったシワのないトップスやスーツを着用
…サイズが合っていない、汚れているなどの場合、だらしない印象に。襟汚れなども注意。
✓靴は汚れがなく、スーツに合うものが基本
…カジュアルなスニーカーやサンダル、高すぎるヒールはNG。
✓髪型は清潔感があり顔にかからない
…整えていない髪や、目にかかるほど長い髪はNG。
✓ネイルは清潔感があり派手すぎない
…伸びっぱなしや、派手すぎるネイルアートはNG。
✓口元のケアも大切
…飲食後や喫煙後の口臭、髭など口まわりのケアも気配りが必要。
あなた自身の中身を見てもらうためにも、身だしなみを整えて好印象スタートを切りましょう!
3-2. 面接必需品リスト
忘れ物があると、信用が落ちてしまう可能性があります。
面接前に、必需品の確認をしておきましょう。
面接必需品リスト
✓応募書類
…履歴書や職務経歴書は折れないようクリアファイルに入れて持ち運ぶ。
✓筆記用具
…入社条件や逆質問への回答などをメモできるよう、手帳やペンを持参
✓印鑑
…交通費支給や機密保持同意書など、捺印が必要になる場合もあるため持っておくと◎
また、書類や筆記用具は、面接中に鞄をガサゴソと探さないよう、すぐ取り出せる場所に入れておいてくださいね。
3-3. 面接当日の最終チェック項目
業務終わりに面接に向かうなど、忙しい中で転職活動をしている方も多いですよね。
急いでいて「ついやってしまった…!」なんてケアレスミスがないように、最終チェックをしておきましょう。
✓会場には10分前に到着
…余裕を持って到着できるよう、あらかじめ会場までの経路を確認しておくと◎ 早すぎる到着も迷惑となるため、10分前程度が無難
✓スマートフォンの電源はOFFに
…面接中に鳴ると失礼にあたるほか、集中力も切れてしまいます。 個人・社用ともに電源を切るのが正解
✓受付から笑顔で明るく挨拶
…受付で、訪問の意図、自分の名前、面会相手の部署・指名を伝える。 待合室ではスマホをいじったりせず、静かに待ちましょう
緊張をしていると、普段出来ていることが出来なくなったりします。
面接は会場に着いた瞬間から始まっていると思い、気を抜かずに挑みましょう。
Web面接(オンライン面接)を取り入れる企業が増えていますが、対面での面接と同様の心構えで準備を行いましょう。
✓機器のセッティングは開始10分前までに
…PCやスマホ、カメラ、マイク、アプリケーション、通信環境のセッティングは入念に。
✓部屋はなるべく明るく
…暗く映ってしまうと印象ダウン。昼間でも部屋の電気をつけたり、簡易的なライトで表情が明るく見えるよう調節を。
✓書類、カンペを手元に用意
…企業に提出したものと同じ履歴書や職務経歴書を手元に置いておく。想定問答をまとめたカンペがあると有利◎
4. まとめ
中途採用の面接でよくある20の質問とその対策方法を解説しましたが、いかがでしたか?
ある程度予測できる質問には、必ず回答を事前準備し、落ち着いて答えられるようにしましょう。
面接官の質問の意図を読んで、あなたを最大限アピールしてくださいね!
面接官の意図
・第一印象や、コミュニケーション能力が知りたい!
・経験やスキルが自社で役立つか見極めたい!
面接の導入部分で行う自己紹介。