転職の履歴書をいざ書こうと思っても、「この書き方で合っているのかな…?」といった疑問や不安が出てきますよね。
そこでこの記事では、初めての転職でも迷わない「履歴書の書き方」を解説していきます!
目次
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1. 項目別|転職の履歴書の書き方

ここからは、項目別に転職の履歴書の書き方を解説します。
まずは、実際に書き始める前に履歴書の書き方のルールを確認しておきましょう。
・手書きでもパソコン作成でもOK
⇒企業から指定がない限り、どのフォーマットを使用しても◎
・空欄は作らない
⇒空欄は雑な印象を与え、熱意や誠意が伝わりにくくなる
・提出前に必ず確認
⇒最後に誤字脱字など不備がないようにチェックする
手書きで作成する場合は、「Q1. 手書きとパソコンはどっちが有利なの?」で注意点を解説しているので、チェックしてみてくださいね。
▼履歴書の書き方を項目ごとにチェック
基本情報 | 学歴 |
---|---|
職歴 | 免許・資格 |
志望動機 | 本人希望欄 |
その他 |
基本情報

① 日付
・提出日(郵送の場合は投函日)を記入
・履歴書全体で西暦か元号かを統一
② 氏名
・姓と名の間にスペースを空ける
・ふりがなは書式に合わせる
※「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナ
③ 現住所
・都道府県から記入
・ふりがなは市区町村まで記入
・連絡先は現住所と異なる場合のみ記入
※同じ場合は「同上」と記入
④ 写真
・サイズは縦3.6~4cm、横2.4~3cm
・3か月以内にカラーで正面から撮影されたもの
・万が一剥がれてしまった時に備えて写真の裏に氏名を記入
学歴

① 転職の場合は高校卒業から記入
② 年月は省略せずに繰り返し記入
③ 学校名・学部・学科名は省略せず、正式名称を記入
※大学の専攻が応募職種に生かせる場合は詳細に記入
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職歴

① 原則として全ての入社・退社歴を記入
② 年月は省略せずに繰り返し記入
③ 会社名は省略せず、正式名称を記入
※応募職種に生かせる職務経歴ある場合は詳細に記入
④ 最終行に「現在に至る」
⑤「現在に至る」の下の行に右揃えで「以上」
免許・資格

① 免許・資格名は省略せずに正式名称を記入
② 運転免許→その他の免許・資格の順で記入
※現在習得のために勉強しているものがあれば記入
③ 最終行に右揃えで「以上」
※記載できる免許・資格がない場合は「特になし」と記入
志望動機

✓志望動機の書き方ポイント
① なぜその会社、職種を選んだのか
⇒転職理由と応募先の魅力を結びつける
② 過去の職務経歴や自身のスキルをどう生かすのか
⇒同時に自身の強みをアピールできる
③ 会社にどう貢献できるのか
⇒意欲を伝え、前向きな印象に
✓志望動機のNG例
・「給料が良いため」
⇒待遇面や福利厚生を理由にするのは避ける
・「理念・ビジョンに共感いたしました」
⇒「どこに、なぜ共感したのか」という具体性を持たせる
・「貴社で学ばせていただきたく…」
⇒受動的な印象を与え、意欲が感じられないため×
本人希望欄

① 特に記入する条件がない場合や待遇面
⇒「貴社の指定に従います」
※複数の職種を募集している場合は希望職種を記入
通勤時間/扶養家族・配偶者

① 通勤時間
・自宅から会社までの片道の最短時間を記入
・5分単位で記入
② 扶養家族・配偶者
・該当する項目に丸をつける
・扶養家族がいない場合は空欄にせず、「0」と記入
その他
✓健康状態
・業務に支障がない健康状態なら「良好」と記入
・業務に支障のある持病がある場合は通院に伴う休みや早退などの頻度を記入
✓賞罰
・「賞」は受賞歴や表彰歴、「罰」は犯罪歴を表す
・「賞」は全国優勝や国際レベルの賞、または誰もが知っている賞が該当
・「罰」は懲役、禁固、罰金など有罪判決を受けた刑事罰が相当
✓趣味・特技
・応募職種で生かせるものや長所をアピールできるものを記入
・ギャンブルなど採用担当者が懸念を抱くようなものは避ける
2. 転職の履歴書の提出方法
ここからは、シチュエーション別に転職の履歴書の提出方法を解説します。
時間をかけて作成した履歴書の印象を下げないためにも、提出まで気を抜かないようにしてくださいね!
郵送 | メール | 手渡し |
---|
郵送する場合
▼準備するもの
・封筒
…白の角形2号がベスト
・送付状
…挨拶と中身を知らせる役割を果たす
・黒と赤のボールペン
…雨などで濡れても大丈夫なように油性を選ぶ
・クリアファイル
…履歴書が折れ曲がらないように
▼封筒の書き方

① 応募企業の住所を都道府県名から記入
② 個人宛は「〇〇様」、企業や部署宛は「〇〇御中」
③ 左下に赤字で「履歴書在中」
④ 裏に自分の氏名と住所を記入
⑤ のりで封をする
▼送付状の書き方

① 書類を投函する日付
② 応募する企業名と採用担当者の部署と氏名
③ 署名を記載
④ 文頭に「拝啓」と入れ、時候の挨拶または相手の発展を喜ぶ言葉を入れる
⑤ 求人に応募した経緯を記入
⑥ 3~4行を目安に職務経歴やスキルなどを簡潔にまとめる
⑦ 文章の結びとして面接を希望していることを明記する
⑧「敬具」と記入
⑨ 同封する書類の内容と枚数を記入
メールで送る場合
▼事前に準備すること
① 書類を投函する日付
② 応募する企業名と採用担当者の部署と氏名
③ 署名を記載
④ 文頭に「拝啓」と入れ、時候の挨拶または相手の発展を喜ぶ言葉を入れる
⑤ 求人に応募した経緯を記入
⑥ 3~4行を目安に職務経歴やスキルなどを簡潔にまとめる
⑦ 文章の結びとして面接を希望していることを明記する
⑧「敬具」と記入
⑨ 同封する書類の内容と枚数を記入
▼履歴書添付メールの書き方

① 件名は簡潔に記載
② 応募する企業名と採用担当者の部署と氏名
③ 在職中の場合でも現職の社名は記載しない
④ 応募の経緯と別途でパスワードを送付する旨を記入
⑤ 文章の結びとして面接を希望していることを明記する
⑥ 署名を記載
▼パスワード送付メールの書き方

① 件名は簡潔に記載
② 応募する企業名と採用担当者の部署と氏名
③ 別途で履歴書を送付したことを記入
④ パスワードを記入
⑤ 文章の結びの挨拶
⑥ 署名を記載
手渡しする場合
▼準備するもの
・封筒
…白の角形2号がベスト
・黒と赤のボールペン
…こすれて消えないように油性を選ぶ
・クリアファイル
…履歴書が折れ曲がらないように
▼封筒の書き方

① 左下に赤字で「履歴書在中」
② 裏に自分の氏名と住所を記入
③ 封はしない
※宛先や宛名、送付状は不要
▼手渡し方
・受付で手渡す場合
…履歴書を封筒に入れたまま渡す
・面接官に直接手渡す場合
…履歴書が入ったクリアファイルを封筒から取り出して渡す
3. 転職の履歴書に関する疑問解消Q&A
ここからは、転職の履歴書に関する疑問をQ&A形式で解説します。
気になる質問からぜひチェックしてみてくださいね。
Q1. 手書きとパソコンはどっちが有利なの?
A. 企業から指定がない限り、作成方法で合否が決まることはありません。
中途採用の場合、これまでの経験やスキル、実績が重視されるため、作成方法で合否が左右することはありません。
作成方法には、それぞれメリットとデメリットがあるため、自分の目的に合わせて選びましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
手書き |
・文字から人柄や意欲が見える |
・作成に手間や時間がかかる |
パソコン |
・修正がしやすく、作成時間を短縮できる |
・文字から熱意や意欲を伝えにくい |
どちらの方法で作成するにせよ、不備を防ぐためにも最終確認は必ずしましょう。
履歴書を手書きで作成する場合、これまで解説した書き方のルールに加えて、以下の点にも注意しましょう。
・黒のペンで記入する
⇒後から訂正できる消せるボールペンはNG
・修正液や二重線での訂正は避ける
⇒書き間違えた場合は新しいものに書き直す
Q2. コンビニで売っている履歴書は使ってもいいの?
A. コンビニで売っているものでも問題ありません。
コンビニで販売されている履歴書も、文具店などで取り扱われている実用的なものと同様のため、使用しても問題ありません。
また、履歴書は企業から指定されたフォーマットがない限り、どの種類を選んでも構いません。
そのため、入社の意志をしっかり伝えたい場合は志望動機欄が大きいものを使うなど、自分に合ったフォーマットを選ぶこともできます。
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Q3. 職歴にアルバイト歴は書いてもいいの?
A. 基本的にアルバイト歴は記載しません。
正社員を希望する場合、職歴にアルバイト歴は記入しません。
ただし、アルバイト経験が応募職種に生かせる場合や、雇用保険に加入していた場合は記入しましょう。
また、学生時代のアルバイト経験は一般的に職務経歴とは見なされないので注意しましょう。
Q4. 「御社」と「貴社」どっちが正解?
A. 履歴書では「貴社」を使用します。
どちらも相手の会社を敬う言い方ですが、それぞれ使い方が異なります。
- 貴社:書き言葉
- 御社:話し言葉
そのため、面接や電話では「御社」、履歴書やメールでは「貴社」と使い分けましょう。
Q5. 証明写真は自撮りしたものでもいいの?
A. 急ぎや万が一の場合を除いて、写真館や証明写真機での撮影がおすすめです。
履歴書の証明書写真のルールに則っていれば、スマホなどで自撮りした写真でも問題ありません。
ただし、自撮りの場合は、
- 影ができないような照明の調整
- 正面からまっすぐ映るように高さと向きを固定
といったさまざまな準備が必要であり、コツをつかむまでは時間と手間がかかります。
そのため、時間に余裕がある場合は、写真館や街中の証明写真機で撮影するのがおすすめです。
4. まとめ
ここまで転職の履歴書の書き方について解説しました。
・手書きでもパソコン作成でもOK
⇒企業から指定がない限り、どのフォーマットを使用しても◎
・空欄は作らない
⇒空欄は雑な印象を与え、熱意や誠意が伝わりにくくなる
・提出前に必ず確認
⇒最後に誤字脱字など不備がないようにチェックする
このポイントをしっかり押さえて、書類選考通過を目指しましょう!
※本文中の内容は、時期によって公開時の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。