新盆(初盆)にはどのような服装が適している?招く側・招かれる側それぞれの服装について

2022.12.09

お悔み事

新盆(初盆)にはどのような服装が適している?招く側・招かれる側それぞれの服装について

この記事の所要時間:約6分

新盆を迎えることや新盆のお宅を訪ねることは、誰にとっても慣れないものです。

どのような服装がよいのかわからず悩んでしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では、新盆に招く側、招かれる側それぞれに適した服装を解説します。

※ここでは一般的な新盆の服装についてご紹介します。一部地域や宗派によって異なる場合がございますので予めご了承ください。

1. 新盆(初盆)とは

「新盆(初盆)」とは、故人が亡くなって四十九日を過ぎた後に初めて迎えるお盆のことです。

読み方は地域によって違いがあり、「新盆」は「あらぼん」「しんぼん」「にいぼん」、「初盆」は「ういぼん」「はつぼん」などと呼ばれます。

新盆は故人の霊が初めてこの世へと帰ってくるお盆であるため、通常のお盆よりも手厚く供養します。自宅やお寺に親族や故人と親しい友人を招き故人を偲びます。

2. 新盆(初盆)にはどのような服装が適している?

ここからは、新盆(初盆)に適した、招く側と招かれる側それぞれの服装を解説します。

2-1. 招く側の服装

招く側の服装

新盆(初盆)に招く側の服装には、喪服平服の2つがあります。

どちらの服装が適しているかは地域や宗教によっても異なるため、地域の慣習に詳しい方に確認することをおすすめします。

まず、喪服が適しているのは、法要や会食など人が集まる機会がある場合です。

人を招く場合、招く側の服装が招かれる側の服装よりも軽くならないようにすることが基本です。

男性はダークスーツ、無地のホワイトシャツにブラックの無地のネクタイを選びましょう。

女性はブラックのアンサンブルスタイルが一般的です。


ワンピースでも問題ありませんが、必要以上に肌を露出しないよう注意が必要です。

ご年配の方は、お盆の時期は暑さが厳しいことも多いため体調に配慮したうえで服装を選びましょう。

招く側の服装2

招く側が平服を着用するケースですが、お盆の時期が真夏であることや、参加者の方へ配慮する場合などが挙げられます。


弔事で平服とは略喪服を指すのが一般的です。

また、初盆を「故人をお迎えするお祝いごと」ととらえることから平服を選ぶ地域やケースもあります。

ただし、平服といっても普段着ている私服のことではないため、マナー違反にならないよう、カジュアルすぎる服装は控えましょう。

ジーンズや短い丈のスカート、肌の露出が多い洋服は避けましょう。

足元についても、サンダルやスニーカーなどのカジュアルなものは避けたほうがよいです。

素足は厳禁で、もしくは黒色のストッキングや靴下を履いていきましょう。

2-2. 招かれる側の服装

招かれる側の服装

招かれる側の服装は、案内状に「略喪服」や「平服」などの記載がある場合はそれに沿った服装を選び、施主よりも格上の服装にならないように注意します。

もし案内状に服装についての記載がない場合は、事前に施主や遺族に連絡し確認しましょう。

事前に施主や遺族に確認をせず独断で服装を決めた場合、マナー違反や失礼にあたってしまう服装になることもあります。

招かれる側の場合でも、平服は普段の私服のことではないことに注意しましょう。

3. 新盆(初盆)に子どもが参加する場合の服装は?

新盆(初盆)に子どもが参加する場合、学校の制服があれば制服を着用するのが安心です。

子供が参加する場合の服装は?

子どもの制服がない場合は、トップスにはホワイトのシャツを、ボトムスはブラックやネイビーの目立たず落ち着いた色のズボンやスカートを選ぶようにしましょう。

子どもの服装にはキャラクターのデザインや派手な柄が入ったものもありますが、その場の雰囲気に合わず、空気を乱す可能性があります。

なるべく無地の落ち着いたものを選ぶことをおすすめします。

なお、お盆の時期は気温も高いため、子どもにジャケットを着用させなくても問題はありません。その日の天気・基本に気を付け、体調を見ながら服を選びましょう。

4. 新盆(初盆)で墓参りだけする場合の服装は?

新盆(初盆)で墓参りだけする場合の服装は?

初盆では、法要や会食がなくお墓参りのみの場合があります。

お墓参りのみの場合や集まるのが親族のみの場合は、必ずしも喪服や礼服である必要はなく、平服でも問題ありません

しかし、暑いからといっても、カジュアルすぎる服装や過度に露出の多い服装はお墓参りにふさわしくありません。

同席する他の方が不快な思いをすることのないように配慮し、全員が気持ちよくお墓参りできるようなシンプルで落ち着いた色の服装を選びましょう。

アクセサリーにも配慮が必要です。
派手な装飾品や赤いものはお墓参りでは適切とはいえず、周囲にもよい印象を与えない可能性があります。

また、サンダルはもちろん、エナメルのような光沢のある素材も弔事としてはマナー違反です。


光沢のない落ち着いた素材のパンプスを選び、基本的には肌色か黒のストッキングを着用しましょう。ストッキングも柄やデザインがないシンプルなものを選びましょう。

5. 新盆(初盆)の服装を選ぶときの注意点

さらに、新盆(初盆)の服装を選ぶときの注意点を以下にまとめます

5-1. 装飾品を使わない

装飾品を使わない

弔事の場で着飾ることはNGとされているため、男女を問わずアクセサリーや装飾品は身につけないほうが無難です。

男性が普段身につけているようなネクタイピンやカフスも弔事においてはマナー違反となってしまいます。

初盆においてもアクセサリーは身に付けないように心がけましょう。

5-2. 肌の露出を極力控える

お盆の時期は暑いため、なるべく涼しく過ごせる洋服を選びたくなりますが、肌の露出を極力控えることも新盆の服装を選ぶときの注意点です。

平服での参加が認められていても半ズボンや七分丈のパンツは避けましょう。

女性の場合も過度な肌の露出がない服装を選びます。タンクトップやキャミソールなど肩や胸元が出る服装はマナー違反となります。

ただし半袖のトップスは問題ありません。周囲の方の気持ちに配慮し適切な服を選ぶよう意識しましょう。

6. まとめ

この記事では、新盆に招く側・招かれる側それぞれに適した服装について解説しました。

喪服で参加を求められる場合は喪服や礼服を着用すればよいですが、平服の場合には施主や周囲の方への配慮した服選びをする必要があります。

また、施主よりも格上にならない服を選ぶことや、意識的にピアスや指輪といった宝飾品を外すなど、新盆・初盆においても弔事のマナーは遵守しなければなりません。

新盆の時期は暑いことが多いですがカジュアルになりすぎないよう、周囲へ配慮した服装選びをしましょう。

品格と礼節と伝統を重んじるフォーマルスタンダード

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