法事に出席するときの服装マナー

【法事の服装マナー】平服と喪服の場合について

お葬式は喪服と決まっていますが、法事って何を着ればいいか悩みますよね。

法事の種類や参列する立場などによっても服装マナーが異なります。

故人や遺族に追悼の意を示すためにも、正しい法事の意味とマナーを知り、礼節をもって出席しましょう。

※ここでは一般的な法事のマナーや服装についてご紹介します。一部地域や宗派によって異なる場合がございますので予めご了承ください。

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1. 法事の意味と服装について

法事法要の意味と服装

法事(法要)とは、亡くなった人の冥福を祈って供養する仏教儀式のことです。

遺族は故人が極楽浄土で往生できるよう感謝の気持ちを込めて「追善供養(ついぜんくよう)」を行い、四十九日、百箇日、翌年は一周忌と続いていき、三十三回忌で弔い上げといわれ終了になります。

故人の供養をするときは、礼節に沿った正しい服装で臨みましょう。
 

1-1. 四十九日

四十九日とは、死後49日目に行う法要のことです。忌明け(きあけ)とも呼ばれ、遺族が故人の冥福を祈り喪に服す期間を終えることをいいます。

葬儀でお世話になった親族、故人の友人や仕事関係の方を招き、お寺や自宅で僧侶にお経を上げてもらい会食するのが一般的です。

遺族や親族は喪服を着用します。出席者についても、四十九日は葬式同様に喪服を着用するのが好ましいです。
 

1-2. 百箇日

百箇日とは、死後100日目に行う法要のことです。卒哭忌(そっこくき)とも呼ばれ、故人が亡くなって3か月以上経つので、泣いて悲しむのを卒業するという意味があります。

百箇日法要は四十九日後すぐの追悼法要ということもあり、近年では省略することも多く、行うにしても遺族や親族のみでささやかに自宅の仏壇で供養します。

服装は四十九日と同様に喪服が好ましいですが、近親者のみで行う場合は簡略にして平服でもいいでしょう。
 

1-3. 一回忌~三回忌

一回忌(一周忌)とは故人が亡くなってから満1年、三回忌(三周忌)とはその翌年の満2年の命日に行う法要のことです。

三回忌までの年忌法要は四十九日に次いで大切な法要なので、遺族や親族の他に親しかった友人知人を招き、お寺や自宅で僧侶にお経を上げてもらい会食をするのが一般的です。

遺族や親族は喪服を着用します。

出席者についても、三回忌までは喪服を着用するのがマナーになります。


「平服でお越しください」と記載があった場合は案内に従ってください。
 

1-3. 七回忌~三十三回忌

命日から節目になる年ごとに遺族や親族のみで法要を行います。七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三忌、二十七回忌と続き、年忌法要の最後として三十三回忌で弔い上げになり終了です。

回を重ねるごとに喪の雰囲気は薄れ規模も縮小していくため服装は、喪服から簡略化され平服でいいとされます。
 

2. 「喪服」で法事に出席するときのマナーについて

喪服とはその名の通り「喪に服す」という意味を持ち「故人を偲ぶ」というメッセージがあります。

黒い服に身を包むことで「死の悲しみに寄り添い身を慎みます」ということから
三回忌までは遺族や親族、出席者である友人知人も喪服を着用するのがマナーです。
 

2-1. 喪服の種類

ひとくちに「喪服」といっても格式があり、以下の3種類に区分されます。

 正喪服 

文字通り正しい喪服という意味があり、最も格式の高い喪服です。
喪主や親族など葬儀の主催側が着用します。しかし、和装やモーニングを持っている人は少なくなってきていることや葬儀の簡略化も進み、正喪服を着用している人は少なくなってきています。
最近では、喪主や親族など招く立場の方も、準喪服を着るのが一般的です。

 準喪服 

最も一般的な「喪服」とは準喪服のことです。
男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルとも呼ばれます。
四十九日や1回忌~3回忌までの法事に参加する全員が準喪服を着るのが一般的です。

 略喪服 

準喪服より格が下がる略礼服とは「平服」のことです。
「平服でお越しください」と案内がある場合は、略喪服を着用しましょう。
 

2-2. <男女別>喪服の着こなし

故人を偲ぶ場として喪服を着用する際は、マナーに沿った着こなしを心掛けましょう。

華美な服装をしていては弔意を表すことはできません。

詳しくは下記で「準喪服」に準じたマナーを解説していきます。

男性の場合

喪服の服装(男性)

 喪服 
ブラックスーツ(ブラックフォーマル)が好ましい。生地は黒で光沢素材でないもの
上着はシングル・ダブルどちらでも構いませんが、パンツは裾がシングルのものを着用します。

 ワイシャツ 
白無地のレギュラーカラー。色柄物やボタンダウンのシャツは避けましょう。

 ネクタイ 
黒無地で、光沢素材でないもの。
結ぶ際は、お悔やみの場でのマナーとしてくぼみ(ディンプル)を作らないこと。

 ベルト 
黒無地でシンプルなデザインのもの
大きく目立つバックルやクロコやヘビ柄などのデザインはNGです。

 靴 
黒の革靴。原則、紐で結ぶタイプのものでないといけません。
エナメルやスエード素材はNG。金具なしのシンプルなものが好ましい。

 靴下 
黒の無地。白や柄物は避けましょう。

 バッグ 
男性は荷物をポケットに入れてバッグは持たずに手ぶらが一般的です。
バッグを持つ場合は、黒で金具など装飾のないシンプルなデザインのものにしましょう。
 

女性の場合

喪服の服装(女性)

 喪服 
ブラックフォーマルが好ましい。
ワンピースやアンサンブル、パンツのスタイルが基本です。
露出の高いデザインは避け、トップスの袖丈は長袖から5分袖、スカート丈は膝からふくらはぎ丈が上品に見えます。

 アクセサリー 
ネックレスやイヤリングは真珠が定番
連が重なるものは「不幸が重なる」とされるため控えましょう。

 バッグ 
黒の布製が基本で、光沢や飾りのないシンプルなものが好ましい。
数珠や袱紗が入る大きさが良い。荷物の多い場合は、黒のサブバックを持ちましょう。

 手袋 
ネイルをしている方向けや、露出を控えるためのアイテムとして有効。
お焼香の際は外しましょう。

 ストッキング 
黒の薄手のストッキングが正式。30デニール以下が基本になります。
厚手、柄物、網タイツなど華美なものはNGです。

 パンプス 
シンプルな黒のパンプスで、素材は布または革が好ましい。
高いヒールのものやエナメル素材、素足の見えるミュールやサンダルはNGです。
 

3. 「平服」で法事に出席するときのマナーについて

喪の雰囲気は、年数を経るほど徐々に薄くなっていきます。

遺族の気持ちも落ち着き、故人の死を受け入れることができるようになり、いつまでも喪に服すより新たな日常を生きていこうという意味から、七回忌以降は平服で法要を行うのが一般的です。
 

3-1. 平服とは普段着ではない

「平服」って言葉、なかなか聞きなれないですよね。平服を辞書で引くと「日常の衣服、普段着」という意味です。

しかし、法事の場にいつもと同じ格好で出席すると恥ずかしい思いをすることになりますので注意しましょう。

「平服でお越しください」とは、「堅苦しくなく、かしこまった場で着用しても恥ずかしくない服装」のことを指します。つまり平服とは「略礼装」のことです。

平服と言われたからといって、Tシャツにジーンズのようなラフな格好など「カジュアルでOK」と思ったら大きな勘違いになるので、気をつけてくださいね。
 

3-2.  <男女別>平服の着こなし

厳かな場にふさわしいきちんとした服装が求められます。

黒・紺・グレーなどの地味な色の無地の服装を選ぶのがポイントです。

男性はスーツ、女性はワンピースやセットアップの着用がマナーになります。

詳しくは下記で解説していきます。
 

男性の場合

平服の服装(男性)

 スーツ 
黒・紺・グレーなど地味な色のダークスーツを着用しましょう。
柄はできれば無地がいいですが、織柄や薄っすらとしたストライプまでならOK。

 ワイシャツ 
白無地のレギュラーカラー。色柄物やボタンダウンのシャツは避けましょう。

 ネクタイ 
黒を選ぶのが無難。スーツ同様に地味な色や柄であれば問題ありません。
結ぶ際は、お悔やみの場でのマナーとしてくぼみ(ディンプル)を作らないこと。

 ベルト 
黒無地でシンプルなデザインのもの
大きく目立つバックルやクロコやヘビ柄などのデザインはNGです。

 靴 
黒の革靴。原則、紐で結ぶタイプのものでないといけません。
エナメルやスエード素材はNG。金具なしのシンプルなものが好ましい。

 靴下 
黒の無地。白や柄物は避けましょう。
 

女性の場合

平服の服装(女性)

 ワンピース・セットアップスーツ 
黒・紺・グレーなど地味な色のワンピースやセットアップスーツ、アンサンブルが基本。
露出の高いデザインは避け、スカート丈は膝からふくらはぎ丈が上品に見えます。

小さいお子様がいる方や料理の配膳など動き回る場合は、パンツスタイルでもOK。

中に着るトップスもダークカラーで統一してください。白など明るい色はNGです。

 アクセサリー 
ネックレスやイヤリングは真珠が定番
連が重なるものや大きいものは派手な印象になるため控えましょう。

 バッグ 
黒の布製が基本で、光沢や飾りのないシンプルなものが好ましい。
数珠や袱紗が入る大きさが良い。荷物の多い場合は、黒のサブバックを持ちましょう。

 ストッキング 
黒の薄手のストッキングが正式。30デニール以下が基本になります。
ベージュ、厚手、柄物、網タイツなどは控えましょう。

 パンプス 
シンプルな黒のパンプスで、素材は布または革が好ましい。
高いヒールのものやエナメル素材、素足の見えるミュールやサンダルはNGです。

 

子供の場合

学生の場合は、学校の制服を着用しましょう。

学校によっては、「制服の色が明るい」「パンツやスカートがチェック柄」など黒以外の場合もありますが、学生服が正装とされているので問題ありません。

子供の場合は、地味な色合いのシンプルなデザインの服を選んでください。

白シャツに黒やグレーのズボンやスカートでまとめると好ましいです。

キャラクターなどの絵柄が入っているものはNG。

乳幼児もできるだけ飾りのない地味な服を着せるようにしましょう。
 

4. まとめ 

いかがでしたか?

法事の服装といっても、法要の種類やタイミングによって適切なものは大きく異なります。

四十九日から三回忌までは喪服、七回忌以降は平服を着用するのがマナーです。

前もって予定がわかっている分、事前準備をしっかりと行い、故人や遺族の方に対する敬意を忘れずに失礼のない服装を心掛けましょう。

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