スーツの袖の基礎知識!袖丈の長さや袖ボタンのデザインについて解説

2022.12.21

ビジネス

スーツの袖の基礎知識!袖丈の長さや袖ボタンのデザインについて解説

この記事の所要時間:約5分

スーツのサイズを確認する際、肩幅や着丈ばかりに気を取られ、「袖丈」の確認を忘れてはいませんか?

スーツをきれいに着こなす人達は必ず確認している袖丈。

今回は、そんな袖丈に関する基礎知識を解説します。

1. スーツの袖丈とは?

スーツの袖丈とは?

スーツの袖丈とは、ジャケットの肩から袖口までの長さを指します。

「ちょっとくらい長くてもいいや」
「少し短い気もするけれど気に入ったデザインだし買ってしまおう」

このように袖丈を軽視してしまうとスーツの魅力を損ねてしまう場合もあります。

逆に、袖丈の適切な長さを心がければスーツはもっと魅力的かつスマートに着こなすことができます。

ぜひ適切な袖丈を知り、自分の身体にあったスーツ選びに役立てましょう。

2. ジャケットの袖ボタンの種類

一般的に、ジャケットの袖口には3つまたは4つの袖ボタンが付けられています。

この袖ボタン、取り付け方や仕様によって見え方やお直し方法に影響を与える場合があります。

ここでは袖ボタンの仕様の名称やその特徴を見ていきましょう。

2-1. 開き見せ

開き見せ(あきみせ)とは、袖ボタンやボタンホールが飾りで付けられており、袖口の開閉はできない仕様のことです。

開き見せ

既製スーツに多く見られる仕立てとなります。

開き見せのメリットは、袖丈の調整がしやすいことです。

既製スーツに開き見せが多いのはこのためです。ボタンホールに穴が開いていないため、ホール糸をすべて外して袖口から丈を詰めることができます。

2-2. 重ねボタン

袖のボタン同士が重なるように取り付けられた仕様のことです。

重ねボタン

通常、ボタンは重なることなく横並びに付けられる「並べボタン」の仕様が一般的ですが、重ねボタン仕様にすることで手元を立体的かつ華やかに見せる効果があります。

重ねボタンは遊び心を感じさせるお洒落な仕様ですが、フォーマルなシーンでの着用はおすすめできません。冠婚葬祭の際は並べボタンのスーツを選択しましょう。

2-3. 本切羽

本切羽(ほんせっぱ)とは、ボタンとボタンホールが付いており袖口の開閉ができる仕様のことです。
本あき(ほんあき)と呼ばれることもあります。

本切羽

本切羽のメリットは、袖口のおしゃれを楽しめることです。
袖ボタンを外せば大人の余裕を感じさせる絶妙な抜け感スタイルに。

デメリットは、袖丈の調整が難しいことです。

ボタンホールがあるためホール糸を外すことができません。

そのため、大幅な調整は肩口からおこないます。

ただし肩口からの調整は全体のデザインを崩す危険性が高く、お直しをする場合は費用もかさむので注意が必要です。

3. 袖丈の長さによる印象

袖丈の長さによる印象

ジャケットの袖丈はスーツスタイルの印象を左右する重要なポイントです。

ビジネスシーンにおいて袖丈の合っていないジャケットを着ると、以下のように相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

3-1. 長めの袖丈

長めの袖丈は、「だらしない」「野暮ったい」などの印象を相手に与えます。

手の甲にまでかかる袖丈は長すぎるため丈を詰める調整が必要です。

3-2. 短めの袖丈

短めの袖丈は、「窮屈」「幼い」「カジュアル」などの印象を与えます。

手の甲に触れない袖丈は短すぎるため、袖口から見えるシャツとのバランスも悪くなります。

4. 袖丈の目安はどれくらい?

袖丈の目安はどれくらい?

スーツをきれいに着こなすうえで適切な袖丈の目安は、腕を下した状態でジャケットの袖口が手首の骨を隠す程度の長さです。

また、スーツスタイルでは、ジャケットの袖からのぞくシャツの袖丈にも注意が必要です。

腕を下ろした状態でジャケットの袖からシャツの袖が1~1.5㎝出た状態がきれいに見えるベストバランスです。

袖丈の目安はどれくらい?

着用の際は、カフスボタン(シャツの袖口についているボタン)を調整し袖口のサイズを手首に合わせます。

シャツの袖口が手首の上でしっかりと固定されることで、腕の動きに合わせてシャツの袖が出過ぎたり引っ込みすぎたりすることを防ぎます。

5. シャツの袖丈が長い場合の対処法

シャツの袖丈が長い場合の対処法

既製品のシャツを購入した際、首周りのサイズはぴったりなのに袖丈が長過ぎたという経験をお持ちの方も多いかと思います。

前述のとおり、スーツスタイルではジャケットの袖からのぞくシャツの袖丈が長すぎると全体のバランスが悪くなり、だらしない印象を与えます。

シャツの袖丈が長過ぎる場合には以下のように対処しましょう。

5-1. ボタンの位置を変更する

カフスボタンを数ミリ内側に付け替えてみましょう。

袖口が手首の上でしっかりと固定されることで、手のひらに袖口がかかるのを防ぐことができます。

5-2. アームガーターを活用する

アームガーターはシャツの袖をクリップによって挟み込み、袖をたくし上げて固定するアイテムです。

装着に多少時間がかかりますが締め付け感はありません。

デザインも豊富なため、袖丈を調整するだけでなくおしゃれアイテムとして活用することもできます。

6. スーツの袖丈が合わなくなったらどうする?

スーツの袖丈が合わなくなったらどうする?

スーツの袖丈が合わなくなった場合は購入した店舗に依頼をするのが一般的です。

また、街で見かけるお直し専門店やクリーニング店などに依頼をすることも可能です。

費用や修繕技術のレベルは店舗によってさまざまですので、事前に確認のうえ信頼できる店舗に依頼しましょう。

7. まとめ

まとめ

スーツスタイルが相手に与える清潔感や誠実さといった印象。

これは、自分に合ったジャストサイズのスーツを着用して初めて発揮されるものです。

ジャケットを選ぶ際には、肩幅などのサイズ感やデザインだけでなく袖丈や袖口の仕様にも着目し、あなたが最も輝いて見える一着を探してみてください。

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