ワイシャツの黄ばみの原因は?落とし方や予防方法をご紹介

2022.11.30

メンテナンス

ワイシャツの黄ばみの原因は?落とし方や予防方法をご紹介

この記事の所要時間:約6分

ビジネスシーンやフォーマルシーンで着用するワイシャツには、スマートで清潔なイメージがあります。

しかし、ワイシャツを長く着用していると、どうしても「黄ばみ」ができてしまいます。通常の洗濯ではなかなか落とすことができず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ワイシャツの黄ばみは、家にあるもので簡単に落とせる場合があります。

放置すると衣類へのダメージにもつながるため、予防法や落とし方を知っておくことが重要です。

この記事では、ワイシャツの黄ばみの原因や落とし方、予防方法をご紹介します。

ワイシャツの正しい洗濯方法を知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【ワイシャツの正しい洗濯方法は?】シワにならない方法と洗濯のポイント

1. ワイシャツの黄ばみの原因は?

まず、ワイシャツの襟や脇、袖口などに発生してしまう黄ばみの原因を解説します。

1-1. 汗や皮脂

汗や皮脂

ワイシャツにできる黄ばみの主な原因は、汗や皮脂です。身体から出た汗や皮脂が空気中の酸素によって酸化することで黄ばみになります。

このため、特に汗や皮脂が多く出る夏場は注意が必要です。

汚れた状態でワイシャツを放置してしまうと、汚れている部分にさらにホコリがたまり、黒ずみや傷みの原因にもなります。

1-2. すすぎ不足

すすぎ不足

洗濯の際に衣類用洗剤を入れすぎると、洗い残しやすすぎ不足によって黄ばみになってしまう恐れがあります。

ワイシャツに洗剤を残さないようにするためには、洗剤の量はもちろん、洗濯機の水量や水流が重要です。

特にドラム式洗濯機は少量の水で洗えることがメリットではありますが、洗い残しを防ぐためにすすぎを2回おこなうようにしましょう。

また、制汗スプレーも黄ばみにつながりやすいものの1つです。

制汗デオドラント剤の成分が汗と混ざり合うことで、衣類の黄ばみや生地の変色を起こす可能性があります。

制汗スプレーを肌につけてから衣類を着ることで、黄ばみを防ぎやすくなります。

2. ワイシャツの黄ばみの落とし方

ワイシャツについてしまった黄ばみは、どのようにしたら落とせるのでしょうか。

ここではその方法をご紹介します。いつもの洗濯でなかなか落ちない黄ばみがある場合は、以下の方法をぜひ試してみましょう。

2-1. 固形石鹸を使う

固形石鹸を使う

汗などの汚れは酸性であるため、逆の性質であるアルカリ性の固形石鹸を使い中和させると汚れが落ちやすくなります。

ただし、この方法はホワイトのワイシャツの黄ばみには有効ですが、色がついたシャツだと物によっては白くなりすぎてしまうことがあります。

特殊な生地やホワイト以外のシャツの場合は、目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

2-2. 重曹などのアルカリ性物質を使う

重曹などのアルカリ性物質を使う

重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性物質の使用でも汗の汚れが中和し、落としやすくなります。

まずは黄ばんだ部分を水でよく濡らし、水で溶かした重曹やセスキ炭酸ソーダを歯ブラシを使って黄ばんだ部分にしっかりと塗り込みます。

5分ほど置いたら洗い流し、通常どおり洗剤を入れて洗濯すればOKです。

重曹やセスキ炭酸ソーダはドラッグストアや100円ショップなどで販売されているため、気軽に試せます。

2-3. 漂白剤につけ置く

漂白剤につけ置く

全体的に黄ばんだシャツには、漂白剤を使った漬けおき洗いがおすすめです。

漂白剤は主に酸素系、塩素系や還元系など複数の種類がありますが、酸素系を使いましょう。

まずはシャツを洗面器のような液体を貯められる容器に入れ、酸素系漂白剤を直接かけます。

黄ばみが特にひどい部分があれば重点的にかけておきましょう。その後、漂白剤が効果を発揮しやすい約50度のお湯を入れます。

約2時間漬けおきしたあと、ワイシャツを取り出し、そのまま洗濯機で洗濯して完了です。

2-4. 煮洗いをする

煮洗いをする

漬けおき洗いでも落ちない頑固な黄ばみや汚れは、煮洗いを試してみましょう。使用するものは、大きな鍋と酸素系漂白剤、衣料用洗剤です。

まずは鍋に水を貯め、酸素系漂白剤と衣料用洗剤を少量入れて弱火にかけます。

洗剤が溶けたタイミングでワイシャツを鍋に入れ、約30分弱火で煮ます。

それから火を止め、ワイシャツを漬けた状態で1日以上放置します。そのあとは洗濯機で普段どおりに洗濯すれば完了です。

ただし、煮洗いに向かない衣類もあります。

例えば形態安定加工シャツは、熱によって形状安定加工が取れてしまうことがあるため注意が必要です。

3. ワイシャツの黄ばみを防ぐ方法

最後に、ワイシャツの黄ばみを防ぐ方法をご紹介します。

3-1. 着用した際は早めに洗濯をする

着用した際は早めに洗濯をする

汗や皮脂の汚れを放置してしまうと、衣類は黄ばみやすくなります。

有効な黄ばみの予防法は、汚れが酸化する前に落とすことです。

洋服は、一見きれいに見えたり汗をかいていないと感じたりしても、一日着ると少なからず皮脂や目に見えない汚れがついてしまいます。

早めに洗うことを心がけることで、普段どおりの洗濯でも黄ばみの原因を十分に落とせます。

3-2. すすぎ洗いを2回する

すすぎ洗いを2回する

汚れや洗剤の洗い残しを防ぐために、すすぎ洗いは2回おこないましょう。

最近は節水タイプの洗濯機が主流になっていますが、汚れをしっかりと落とすためには水流や水量が重要です。

特にドラム式洗濯機は少ない水で洗うため、汚れを落としきるのがむずかしいことを頭に入れておきましょう。

また、すすぎが1回で済む洗剤も増えていますが、洗濯機によっては、すすぎを2回おこなうことで黄ばみや黒ずみを防ぎやすくなります。

4. まとめ

まとめ

この記事では、ワイシャツの黄ばみの原因と落とし方や予防方法を解説しました。

黄ばみを防ぐためには、ワイシャツの汚れをなるべく早く落とすことが重要です。

もしワイシャツが黄ばんでしまったら、アルカリ性の石鹸や重曹・セスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性物質を活用し、早いうちに汚れを落としましょう。

ワイシャツ全体に広がった黄ばみや頑固な汚れには、漂白剤を使った漬けおき洗い煮洗いが有効です。

ただし、黄ばみを落とす方法にはそれぞれ注意点があるため、実践する際には必ずポイントを確認するようにしましょう。

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