オーダースーツとビスポークスーツの違いとは?価格の目安や作り方を紹介
2025.09.22

この記事の所要時間:約8分
自分の体型に合ったスーツを仕立てるオーダースーツですが、混同されがちな言葉としてビスポークスーツがあります。この記事を読んでいる方は、両者の違いについて気になっているのではないでしょうか。ビスポークは「注文の」という意味がある言葉で、どちらもオーダースーツのことを指します。
本記事では、オーダースーツとビスポークスーツの違いに加え、オーダースーツ(ビスポークスーツ)の種類や相場、メリット・デメリット、納品までの流れを紹介します。
1. オーダースーツとビスポークスーツの違い
ビスポークスーツは、個人の体型に合わせて型紙を作成し、手縫いで作り上げるオーダースーツのことです。ビスポークは「注文の」という意味がある言葉で、ビスポークスーツもオーダースーツのことを指します。
つまり、両者の違いは名称のみととらえてよいでしょう。
2. オーダースーツ(ビスポークスーツ)の種類

オーダースーツには、3つのオーダー方法があります。以下で詳しく紹介します。
2-1. パターンオーダー|納期が早い
納期の早さが魅力のパターンオーダーは、サンプルや既製の型紙を個人の身体に合わせて選び、必要に応じて着丈や袖丈、パンツ丈調整などを加えるオーダー方法です。 既存のデザインから選ぶため、作成の工程が少なく、比較的短期間でスーツを受け取れます。相場も3つのオーダー方法のなかでは一番低いため、オーダーメイドの入門としてもおすすめです。
2-2. イージーオーダー|高いカスタマイズ性
イージーオーダーの利点は、高いカスタマイズ性にあります。生地の種類や色、デザインの詳細が選択でき、さらに体型の特徴に合わせて細かな調整が可能です。 パターンオーダーよりもカスタマイズが可能でありながら、フルオーダーほどの時間やコストはかかりません。パターンオーダーとフルオーダーのよいとこ取りをしたオーダー方法といえるでしょう。
2-3. フルオーダー|ジャストサイズのスーツが作れる
細かな体型の特徴や個性を反映し、完璧なフィット感を追求できるのがフルオーダーの魅力です。個人の体型に合わせて完全に新しい型紙を作成するため、ジャストサイズのスーツが仕上がります。
着心地はもちろん、生地やデザインから細部の仕様に至るまですべてのカスタマイズが可能なので、抜群の着心地と満足感を提供してくれるでしょう。ジャストフィットのスーツを作りたい方や、特別な機会に着用したいと考えている方は、フルオーダーがおすすめです。
3. オーダースーツ(ビスポークスーツ)の価格目安
オーダースーツ(ビスポークスーツ)の価格目安を表にまとめました。
| オーダー種類 | 価格目安 |
| パターンオーダー | 3~5万円 |
| イージーオーダー | 5~10万円 |
| フルオーダー | 10万円~ |
オーダースーツは、追加オプションにより別途費用が発生することがあります。オプションの主な内容は以下のとおりです。
- ボタンの素材を変更する
- ステッチを追加する
- 裏地を変更する
- 本切羽を入れる

これらのオプションは、スーツの外観や耐久性、快適さを向上させるために選択されます。スーツをファッションとして楽しみたい方や、スーツの機能性を向上させたい方は、好みのカスタマイズを取り入れてみてはいかがでしょうか。
4. オーダースーツ(ビスポークスーツ)のメリット
既製品と比較すると、オーダースーツ(ビスポークスーツ)には多くのメリットがあります。主なメリットを3つ、以下で詳しく解説します。
4-1. 自分の体型にジャストサイズのスーツが作れる

既製品のスーツの場合、すべての方に完璧に合うわけではありません。例えば、肩幅は合っても袖丈が長すぎたり、またはウエストがキツかったりなど、どこかしらサイズが合わないことも少なくないでしょう。
オーダースーツ(ビスポークスーツ)では、採寸データにもとづいてスーツが製作されるため、ジャストサイズのスーツが仕上がります。既製品とは段違いの着心地が期待できるでしょう。
4-2. 生地や色、柄などで個性を演出できる
オーダースーツ(ビスポークスーツ)では、生地や色、柄などを豊富な種類の中から自由に選択できます。
さらに、ボタンの素材やデザイン、ポケットの形など細部に至るまでカスタマイズを加えることで、より一層個性的なデザインが実現できるでしょう。自分の個性を表現できるスーツを着ることで、自分の自信にもつながるはずです。
4-3. 長く愛用できる
ジャストサイズのスーツはシワができにくく、生地への負担も少なくなります。そのため、スーツが傷みにくく、長期間にわたってきれいな状態を維持できます。
既製品のスーツではサイズが完全に合わないことも多いため、特定の部分に負担がかかることも多いでしょう。生地の摩耗や破損の原因となり、結果的にスーツの寿命を縮めることにつながります。
オーダースーツ(ビスポークスーツ)なら生地への負担を最小限に抑えられるため、既製品よりも長く愛用できるでしょう。
5. オーダースーツ(ビスポークスーツ)のデメリット

オーダースーツ(ビスポークスーツ)を作る際は、デメリットも考慮しましょう。主なデメリットは以下のとおりです。
5-1. 受け取るまで時間がかかる
既製品のスーツは購入したらすぐに持ち帰れますが、オーダースーツは数週間から数ヵ月の時間を要します。そのため、急ぎでスーツが必要な場合や、特定のイベントに合わせて新しいスーツを用意したいときは、計画的に注文する必要があります。
また、納期は店舗や時期によって異なるため、オーダー時に確認し、余裕をもって注文しましょう。
5-2. 既製品のスーツよりもコストがかかる

オーダースーツ(ビスポークスーツ)は個人の体型や好みに合わせて一から作られるため、その分製作に手間と時間が必要です。また、選ぶ生地やデザイン、追加のカスタマイズによっては追加費用が発生することもあります。
既製品と比べて自由度が高い反面、その自由度を実現するための追加コストが発生するため、予算を計画し、必要なカスタマイズを検討するようにしましょう。
5-3. 仕上がりが想像しにくい
フルオーダーの場合、具体的なサンプルがないため、スーツの完成像を完全に理解するのが困難です。フルオーダーは、個人の体型に合わせて一から型紙を作成し、手作業で裁断や縫製がおこなわれます。
高いフィット感の実現とカスタマイズが可能になる一方で、フィッターの技術や解釈によっては、予想と異なる仕上がりになるかもしれません。
そのため、フルオーダーで注文するには、細かい要望もしっかりとスタッフに伝えましょう。希望のスーツに近い写真を共有するのもおすすめです。
6.オーダースーツ(ビスポークスーツ)の作り方
ここでは、オーダースーツ(ビスポークスーツ)の納品までの流れを、ステップごとに解説します。
6.1 来店予約
オーダースーツ(ビスポークスーツ)を注文するためには、事前に予約しておきましょう。店舗により予約方法は異なるので、それぞれの予約方法に従って進めてください。
「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、専用ページから簡単に予約可能です。
6.2 カウンセリング

カウンセリングでは、スーツの用途やどのような機能が欲しいかなど、具体的な要望を伝えます。オーダースーツが初めての方は、わからないことや不安な点は質問して解決しておきましょう。
カウンセリングを通じて最適なアドバイスをもらいながら、理想のスーツを作り上げていきます。
6.3 生地・スタイルを選ぶ

カウンセリングが終わったら、スーツの生地やスタイルを選択します。生地やスタイル選びは、スーツの全体的な見た目と質感を大きく左右します。スーツの用途や自分の体型、好みに合わせたスタイルを選ぶことが大切です。
事前にどのようなスーツを作りたいか、着用シーンのイメージを持っておくことで、スムーズに選択できるでしょう。
6.4 採寸・試着

生地やスタイルが決まったら、身体の各部分を採寸します。採寸後、店頭にあるサンプルスーツをもとに、体型の特徴や動きやすさを考慮してフィッティングを進めていきます。
自己採寸が可能な店舗もありますが、採寸はスーツのフィット感に直結する重要な工程です。可能な限り、専門スタッフに採寸してもらうのをおすすめします。
6.5 カスタマイズ

生地やスタイルが決まったら、身体の各部分を採寸します。採寸後、店頭にあるサンプルスーツをもとに、体型の特徴や動きやすさを考慮してフィッティングを進めていきます。
自己採寸が可能な店舗もありますが、採寸はスーツのフィット感に直結する重要な工程です。可能な限り、専門スタッフに採寸してもらうのをおすすめします。
7.オーダースーツ(ビスポークスーツ)はアフターケアも充実
スーツが完成して実際に着用してみると、動きづらさを感じることも少なくありません。このようなケースを想定して、アフターサポートについて事前に確認しておくのがおすすめです。
「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」なら、購入から1年間のロングアフターケアを提供しています。裾上げやウエストの調整、ジャケットの着丈の調整など、対応可能な範囲での修理は無償で承ります。
アフターサポートの詳細は店舗によって異なるので、オーダーする前にどのようなサポートが提供されているのかを確認しておきましょう。
8.まとめ

ビスポークとは「注文の」という意味がある言葉で、ビスポークスーツはすなわち、オーダースーツのことを指します。オーダースーツ(ビスポークスーツ)を検討している方は、予算や用途を考慮し、適切なスーツをオーダーしましょう。
オーダースーツ(ビスポークスーツ)が初めての方は、洋服の青山で展開されているオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」へ、ぜひご相談ください。
専門のスタッフが丁寧にカウンセリングをおこない、お客さまが満足するスーツを仕立て上げます。






