オーダースーツはブリティッシュとイタリアンどちらがおすすめ?違いや特徴を紹介
2025.09.22

この記事の所要時間:約6分
スーツのスタイルは、大きく分けてブリティッシュとイタリアンがありますが、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ブリティッシュスーツは、イギリスの伝統的なスタイルを取り入れたスーツのことで、重厚でタイトなシルエットが特徴です。一方、イタリアンスーツは、軽やかで動きやすく、エレガントなシルエットが特徴です。
本記事では、ブリティッシュスーツとイタリアンスーツの違いのほか、ブリティッシュスーツが似合う方の特徴や着こなしポイントを紹介します。ブリティッシュスーツを検討している方は、参考にしてみてください。
1. ブリティッシュスーツとは
ブリティッシュスーツは、イギリスの伝統的なスタイルを取り入れたスーツのことです。しっかりとした肩パッドと硬めの生地を使用しており、重厚でタイトなシルエットが特徴です。
肩パッドにより肩のラインが強調されており、ジャケットの丈はやや長めでウエストが絞られているため、スタイルをよく見せる効果があります。ブリティッシュスーツは、真摯な雰囲気を与えられるため、ビジネスシーンでの着用がおすすめです。
2. イタリアンスーツとは
イタリアンスーツは、軽くて柔らかい生地を使用し、着心地と動きやすさを重視したデザインが特徴です。ショルダーは、パッドを最小限に抑えたソフトな仕上がりで、自然で柔らかな肩のラインを生み出します。
また、全体的にタイトでスリムなシルエットが多く、身体のラインに沿ったデザインが主流です。ジャケットの着丈は短めに設定されていることが多く、スタイリッシュでモダンな印象を与えます。これらの特徴から、イタリアンスーツは結婚式やパーティーなど、華やかなシーンでの着用がおすすめです。
3. ブリティッシュスーツとイタリアンスーツの違い
ブリティッシュスタイルとイタリアンスタイルの主な違いについて、下記の表にまとめました。
| ブリティッシュスーツ | イタリアンスーツ | |
| 仕立て | パット、毛芯ともに厚く、 重厚感がある | パット、毛芯ともに薄く、 軽さやソフト感を重視 |
| 肩と袖山 | 袖山を盛り上げた 構築的なショルダーライン | 肩から自然につながるようなナチュラルショルダー |
| Vゾーンとウエストシェイプ | ・Vゾーンが浅め ・シェイプ位置は高め | ・Vゾーンは深め ・ブリティッシュスーツよりシェイプ位置は低め |
| 素材 | 打ち込みが入っていて 重厚感がある | 軽くて柔らかく、 ドレープ感がある |
ブリティッシュスーツとイタリアンスーツは、主にデザインと素材が異なります。ブリティッシュスーツは、しっかりとした肩パッドと硬めの生地を使い、重厚でカッチリとしたシルエットが特徴です。ジャケットは長めで、ウエストが絞られ、立体的なラインを強調します。
一方、イタリアンスーツは、柔らかい肩パッドと軽い生地を使用し、自然でエレガントなシルエットが特徴です。ジャケットは短めで、ウエストのラインも自然に見えるよう仕立てられています。
4. ブリティッシュスーツが似合う人の特徴
ブリティッシュスーツは、標準体型よりも、ややふくよかな体型の方に向いているでしょう。ブリティッシュスーツは肩パッドがしっかりしており胸元も立体的ですが、着ぶくれするというよりは、細身に見える特徴があります。
実際より細身に見えつつ、肩にはボリュームを出してスタイルを引き立てます。一方、筋肉質な体型の方はボリューム感が強調されてしまうため、イタリアンスーツの方が適しているでしょう。
5. イタリアンスーツが似合う人の特徴
イタリアンスーツは、肩幅があり、胸板が厚いがっちり体型の方によく似合います。イタリアンスーツは、柔らかな生地を使用していることが多いため、がっちり体型の方が着用すると自然に身体にフィットし、エレガントなシルエットを作り出します。
また、イタリアンスーツはウエストをあまり絞らないデザインが特徴です。そのため、身体のラインをはっきりと出せる人の方が、上手に着こなせるでしょう。
6. ブリティッシュスーツの着こなしポイント
ブリティッシュスーツを着こなすためには、いくつかのポイントがあります。以下で詳しく紹介します。
6-1. ジャストサイズのスーツを選ぶ
ブリティッシュスーツを着こなすためには、ジャストサイズのスーツを選ぶことが重要です。スーツは、適切なサイズのものを着るだけで仕事ができる印象を与えたり、いつもより凛々しく見せたりする効果があります。
特に、ブリティッシュスーツの特徴であるタイトで立体的なシルエットを最大限に活かすためには、ジャストサイズが求められます。サイズが合っていないスーツを着ていると、だらしない印象を与えてしまうでしょう。さらに、サイズが合っていないスーツは、生地に余計な負担がかかるため、消耗を早めてしまいます。
そのため、ブリティッシュスーツは既製品ではなく、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら自分の身体に合わせて細部まで調整できるため、完璧なフィット感が得られます。
6-2. シューズ・ベルト・バッグの色を統一する
ブリティッシュスーツを着こなすためには、シューズやベルト、バッグの色を統一しましょう。基本的には、ブラックかブラウン系がおすすめです。色を揃えることで全体の統一感が生まれ、洗練された印象を与えます。
例えば、ブラックのシューズにブラックのベルトとバッグを合わせると、スーツ全体が引き締まり、スマートな印象を与えます。シューズは、内羽式のストレートチップがおすすめです。カッチリとした重厚感のあるもので足元を固めましょう。
また、バッグはドクターバッグ系のシルエットのものがブリティッシュスタイルによく似合います。細部にまで気を配ることで見た目の印象が大きく変わり、自信を持ってスーツを着こなせます。
6-3. 身だしなみを整える
ブリティッシュスーツを最大限に楽しむためには、身だしなみを整えることが重要です。スーツ全般にいえることですが、髪型や髭などの手入れは最低限必要不可欠です。髪型は整え、髭はきちんと剃るか整えることで、清潔感と洗練された印象を与えられます。
特にブリティッシュスーツは、フォーマルでエレガントな雰囲気が特徴です。だからこそ、身だしなみに気を配ることで、スーツの持つ魅力をより引き立てられます。しっかり身だしなみを整え、そのポテンシャルを最大限に引き出しましょう。
7. まとめ

本記事では、ブリティッシュスーツとイタリアンスーツの違いのほか、ブリティッシュスーツが似合う方の特徴や着こなしポイントを紹介しました。ブリティッシュスーツは、イギリスの伝統的なスタイルを取り入れたスーツのことです。しっかりとした肩パッドと硬めの生地を使用することにより、重厚でタイトなシルエットを演出します。
ただし、ブリティッシュスーツを着こなすためには、ジャストサイズのスーツを選ぶことが重要です。サイズが合っていないスーツを選んでしまうと、ブリティッシュスーツの魅力であるタイトで重厚なシルエットが損なわれ、だらしない印象を与えてしまうかもしれません。
そのため、ブリティッシュスーツはオーダースーツがおすすめです。洋服の青山で展開されているオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、専門のスタッフによりジャストサイズのスーツを仕立て上げます。
「ブリティッシュスーツを作りたいけど自分の体型に合うか不安……」という方も、ぜひ一度SHITATEへご相談ください。








