洗濯マークの意味を一覧で紹介!服のタグ表示を見て正しく洗おう
2026.05.15

この記事の所要時間:約10分
お気に入りの服を洗濯したら縮んでしまった、色あせてしまったという経験はありませんか。洗濯の失敗は、服のタグにある洗濯マークを正しく読み取れていないことが原因かもしれません。
洗濯マークには、その服に適した洗い方が記されています。
この記事では洗濯マークの基本的な見方や洗剤の選び方、よくある疑問などをわかりやすく解説します。洗濯マークを理解して、大切な服を長持ちさせましょう。
ワイシャツの洗濯方法について知りたい方はこちらをご覧ください。
1. 服の洗濯マークは全部で43種類!一覧で確認しよう
現在使われている洗濯マークは国際標準規格(ISO)に合わせて作られており、全部で43種類あります。2016年(平成28年)12月から洗濯マークの表記は大きく変更され、それ以前の記号内にあった日本語表記がなくなりました。現在は、視覚的な記号のみで洗濯方法を伝えるようになっています。
以下は、2024年(令和6年)8月20日から使用されている洗濯マークの一覧です。これらのマークの意味を詳しく見ていきましょう。

引用元:家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について
2. 服の洗濯マークの基本は5種類!意味と見方を解説
洗濯マークは5つの基本記号をベースとし、線や数字などを組み合わせることで、その服に最適な洗濯方法を示しています。
服のタグには素材やサイズなどのほかに、下記の順にマークが表示されています。

①洗濯処理記号
②漂白処理記号
③乾燥処理記号
④アイロン仕上げ処理記号
⑤商業クリーニング処理記号
この順序を知っておくと、タグを見たときにスムーズに情報を読み取れます。
2-1.洗い方(家庭洗濯)のマーク

家庭で洗濯できるかどうかを示すのが、洗濯処理記号です。
以前は洗濯機と手洗いで別々のマークでしたが、現在は「おけ」の形に統一されています。洗濯表示のおけマークに「×」がついていなければ、家庭での洗濯が可能です。
【洗濯処理記号(基本記号)】

【基本のおけマーク】
家庭の洗濯機で洗濯が可能。

【手洗いマーク】
洗濯機使用は基本的に不可。
液温は40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。

【おけマークに×】
洗濯機使用・手洗いともに家庭洗濯は基本的に不可。
おけのなかの数字は、洗濯時の水の上限温度を示しています。
例えば「40」とあれば、40℃までの水で洗えます。水温が高いほうが汚れは落ちやすいといわれていますが、生地を傷めないためにも上限を守りましょう。

おけの下に引かれた横線の本数は、水流の強さを示します。線が多いほど弱い水流で洗ってください。線がない場合は通常の水流、1本なら弱い水流、2本なら非常に弱い水流です。

【線なし】
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる。

【おけの下に1本線】
液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる。

【おけの下に2本線】
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。
洗濯機によって通常コースやソフトコース、ドライコース、手洗いコースなどがあります。メーカーによって各コースの水流の強さが異なるので、ご家庭の洗濯機の取扱説明書で確認が必要です。
2-2.漂白処理のマーク

漂白剤が使用できるかを示す漂白処理記号は、三角形で表されます。漂白剤には酸素系と塩素系の2種類があり、使用の可否が洗濯表示で分かれています。ご家庭にある漂白剤が使えるか、洗濯前にマークをしっかり確認しましょう。
【漂白処理記号(基本記号)】

【基本のマーク】
塩素系・酸素系どちらも使える。

【三角形に2本の斜線】
酸素系漂白剤は使用できる。
塩素系漂白剤は使用できない。

【基本のマークに×】
酸素系・塩素系ともに漂白剤の使用はできない。
2-3.乾燥処理のマーク

乾燥方法を示すのが、乾燥処理記号です。
自然乾燥とタンブル乾燥(ドラム式乾燥機)の2つに大きく分かれます。
自然乾燥のマークは正方形で、縦線・横線・斜線の組み合わせで、つり干しや平干し、陰干しなどを表します。
一方、タンブル乾燥は、正方形に丸が入ったマークです。丸のなかの点は温度を示します。「×」があれば、タンブル乾燥を避けましょう。
【乾燥処理記号(※一部)】

【正方形に縦線】
脱水後につり干し乾燥をおこなうのが適している。
家庭で洗濯物を干す一般的な方法。

【正方形に縦線・斜線】
日陰でつり干し乾燥をおこなうのが適している。

【タンブル乾燥マークに2つの点】
家庭用のドラム式洗濯乾燥機や、コインランドリーの回転ドラム式乾燥機の使用が可能。
排気温度の上限は80℃。

【タンブル乾燥マークに×】
タンブル乾燥はできない。
ドラム式洗濯乾燥機は便利ですが、タンブル乾燥は服を傷めやすいので注意が必要です。洗濯表示を確認し、乾燥可能な服のみ使用しましょう。
2-4.アイロン仕上げのマーク

アイロン仕上げ処理記号からは、アイロン仕上げができるかどうか、できる場合はどの温度が適切かを読み取れます。×印があれば、アイロンの使用は避けましょう。
【アイロン仕上げ処理記号(※一部)】
※「・(ドット)」の数で「高温・中温・低温」を表しています。

【点が3つ】
アイロン仕上げができる。
(底面温度210℃が限度)

【点が2つ】
アイロン仕上げができる。
(底面温度160℃が限度)

【点が1つ】
アイロン仕上げができる。
(底面温度120℃が限度)

【アイロンマークに×】
アイロン仕上げはできない。
2-5.商業クリーニング処理のマーク

【商業クリーニング処理記号】
商業クリーニングが推奨される服には、丸の形の商業クリーニング処理のマークが記されています。
クリーニングは大きく分けて「ドライクリーニング」と「ウエットクリーニング」の2種類があり、丸のなかの文字で適切なクリーニング処理の方法が読みとれます。×印があれば、その処理方法はできません。
【商業クリーニング処理記号(※一部)】

【丸のなかにP】
P=パークロロエチレンおよび石油系溶剤によるドライクリーニングができる。

【丸のなかにF】
石油系溶剤によるドライクリーニングができる。

【丸に×】
ドライクリーニング不可。

【丸のなかにW】
専門家によるウエットクリーニング(水洗い)ができる。

【丸とWのマークに×】
ウエットクリーニング不可。
商業クリーニング処理記号は、家庭での洗濯に適さない服につけられる表示です。以下のような服は、家庭洗濯によるダメージが起こりやすいため、商業クリーニングを利用するのが安心でしょう。
- ウォッシャブルでないスーツ(伸縮や型崩れ、シワになりやすい)
- セーター(伸縮や風合いの変化、色落ちが起こりやすい)
- レーヨン(水分に反応して収縮しやすく、光沢が失われやすい)
3. 洗剤選びで失敗しない!目的別のおすすめタイプ

家庭で洗濯する際に大切なことは、素材や汚れに合った洗剤や洗濯機のコースを選ぶことです。服を傷めず汚れをしっかり落とせるよう、洗剤や洗濯方法の特徴を知っておきましょう。
3-1.デリケート素材には「おしゃれ着用洗剤」+ネットで対応

ニット類やレーヨンなど、伸縮しやすい素材や傷みやすい素材には、おしゃれ着用洗剤が適しています。洗濯ネットに入れて、手洗いまたは洗濯機の弱水流で洗いましょう。
脱水は30秒程度に抑えるか、タオルドライで水分を取る方法がおすすめです。生地への負担を抑えれば、服を長持ちさせられます。
3-2.汚れをしっかり落としたいときは「粉末洗剤」

ワイシャツをはじめホワイト系の服や汚れがひどいものには、粉末洗剤がおすすめです。弱アルカリ性の粉末洗剤は洗浄力が高く、皮脂汚れをしっかり落とせます。
汚れがひどい場合は、粉末洗剤を水で少し柔らかくして直接塗るか、つけ置きするとよいでしょう。
3-3.普段使いには「液体洗剤」がおすすめ

日常的な洗濯には、液体洗剤が便利です。弱アルカリ性または中性の液体洗剤は、綿製品や比較的汚れの少ない服を洗うのに適しています。
液体洗剤は溶け残りがなく、すすぎの回数を減らせる製品が多いため、時短にもつながります。汚れの程度に応じて、汚れに強い弱アルカリ性の洗剤を選ぶとよいでしょう。
3-4.時短したいなら「ジェルボール洗剤」も便利

綿製品や比較的汚れの少ないものには、ジェルボール洗剤も選択肢のひとつです。計量が不要で、洗濯機に入れるだけで使えます。
すすぎ1回で済む製品が多いため、洗濯を手早く終えたい方におすすめです。
4. このタグどう読む?洗濯マーク「例」で使い方をマスターしよう
国際規格の記号に変わったことで日本語の記載はなくなりましたが、「付記用語」と呼ばれる補足事項がマークの下に記載されている場合もあります。
次の写真のタグを例に、読み方を確認してみましょう。

洗濯表示を読み解くと、次のような洗濯方法がわかります。
- 液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い水流で洗濯ができる
- 漂白剤は使用不可
- タンブル乾燥禁止
- 日陰のつり干しがよい
- 底面温度160℃を限度としてアイロン仕上げができる
- 商業クリーニング禁止
洗濯マークの下にある付記用語には「洗濯ネットを使用」「アイロンを使用するときはあて布を使用」と注意事項が書かれています。これらの情報を組み合わせることで、その服に最適な洗濯や乾燥方法が見えてきます。
記号だけでなく付記用語にも目をとおす習慣をつけておきましょう。
5. 服の洗濯に関するよくある質問Q&A
ここでは、服の洗濯に関する疑問に回答していきます。
Q1. 手洗いマークの服を洗濯機で洗ってもOK?
手洗いマークの服でも、洗濯機で洗える場合があります。洗濯機のおうちクリーニングコースのような、デリケートな服専用のコースを使いましょう。
洗剤はデリケート素材用のおしゃれ着用洗剤を選びます。洗濯ネットに入れて、弱水流で洗うことが大切です。
Q2. 洗濯後の仕上げに柔軟剤は必要?

柔軟剤は必須ではありませんが、使用するとふんわりとした仕上がりになります。静電気を防止して、花粉やホコリを寄せつけにくくしたい方にもおすすめです。
消臭や抗菌など、さまざまな特徴を持つ柔軟剤が登場しているため、お気に入りの香りや機能で使い分けてもよいでしょう。
ただし、柔軟剤を使い過ぎると、排水ホースや排水溝に柔軟剤成分が固まって詰まりの原因になります。洗濯機の故障につながるため、適量を守りましょう。
Q3. 蛍光増白剤ってどういう服に使うの?

蛍光増白剤入りの洗剤は、ホワイトの服をより白く見せたいときに適しています。特にワイシャツの洗濯に効果的です。
ただし、生成りやパステルカラーなど淡い色のもの、ブラックのように色が濃いものに使うと、色味が変わることがあるため不向きです。洗剤の成分表記を確認し、ホワイトの服と色柄物で洗剤を使い分けましょう。
6. まとめ

お気に入りの服を長く楽しむためには、服のタグにある洗濯マークの意味を知っておきましょう。5つの基本記号さえ覚えてしまえば、43種類のマークが何を意味しているのか読み解けるようになります。
服にあるマークを確認する習慣があることで、洗濯の失敗を防ぎ大切な服を守ることにつながるでしょう。
洗剤選びも、少しの工夫で仕上がりが変わります。服の素材・色やライフスタイル、柔軟剤の香りなどに合わせて使い分けることで、洗濯が楽しくなるかもしれません。
小さな気配りが、服をより美しく保つコツです。洗濯マークを味方につけて、大切な一着を心地よく長く愛用してください。




