【図解あり】ほどけない&おしゃれ!革靴の紐の通し方と結び方の手順を解説
2026.05.08

この記事の所要時間:約9分
革靴の印象は、紐の通し方や結び方で大きく変わります。
どれだけ品質のよい革靴を履いていても、紐がゆるんだりほどけたりしていると、マイナスの印象を与えかねません。
この記事では、革靴の紐の通し方をパターンわけて図解でわかりやすく解説します。また、ほどけにくくおしゃれに見せる結び方のコツや、注意したいポイントも紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
1. 足元で差が付く!革靴の紐の通し方:2つのパターンを解説
ベーシックな紐の通し方から内羽根・外羽根の革靴に合う通し方まで、2つのパターンにわけて図解付きで解説します。
1-1.シングル:ベーシックな通し方
シングルは、靴紐のベーシックな通し方です。
表面に出ている紐が並行に並んでいるのが特徴で、スタイリッシュな印象に仕上がります。
手順も比較的簡単なので、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使いやすいスタイルです。つま先に切り替えデザインが施された「ストレートチップ」のシューズにもよく合います。
ここからは、図解でシングルの手順をわかりやすく解説します。

手順①
右最前列の穴の外側から靴紐を通し、左最後列の内側から外側に出します。このとき、最終的な紐の長さが均等になるように、右最前列の紐を長めに出しておきましょう。

手順②
右端の紐を左最前列の穴の外側から内側に通し、右2番目の穴の下から出します。

手順③
右端の紐を左2番目の穴の外側から内側に通し、右3番目の穴の下から出します。

手順④
右端の紐を左3番目の穴の外側から内側に通し、右4番目の穴の下から出します。

手順⑤
右端の紐を左4番目の穴の外側から内側に通し、右5番目の穴の下から出します。

手順⑥
左右の紐の長さを整え、紐を結んで完成です。
シングルは手順が簡単で通しやすい反面、ゆるみやすい点には注意が必要です。脱ぎ履きの際は、紐をしっかりと締め直しましょう。
1-2.パラレル:長時間履いていても快適
外回りが多い営業職の方には、パラレルの通し方がおすすめです。水平ラインのすっきりとした見た目で、ゆるみにくく締まりがよいのが特徴です。
内羽根や外羽根の革靴など、さまざまなシューズに活用できます。
パラレルは、以下の手順で紐を通します。

手順①
右最前列の穴の外側から内側に通し、左2番目の穴の下から出します。

手順②
右端の紐を左最前列の穴の上から通し、右3番目の穴の下から出します。

手順③
左端の紐を右2番目の穴の上から通し、左4番目の穴の下から出します。

手順④
右端の紐を左3番目の穴の上から通し、右5番目の穴の下から出します。

手順⑤
左端の紐を右4番目の穴の上から通し、左5番目の穴の下から出します。

手順⑥
左右の紐の長さを整え、紐を結んで完成です。
パラレルは紐を締めやすく解きやすい通し方なので、しっかりと足の甲をホールドできます。
2. ほどけない&おしゃれな靴紐の結び方を紹介
革靴の結び方をいくつか知っておくと、見た目や履き心地も大きく変わります。スタイリッシュな結び方や、ほどけにくくおしゃれな結び方を紹介します。
2-1.スタンダードな結び方「蝶々結び」

蝶々結びは革靴やスニーカー、登山靴など、幅広いシューズで使われるスタンダードな結び方です。簡単に結べて必要なときにすぐに解けるため、広く普及しています。
「蝶々結び」の手順
手順①:左右の紐を中央で交差させ、ひと結びします。
手順②:片方の紐で輪っかを作ります。
手順③:もう片方の紐を輪っかに巻きつけるようにして通します。
手順④:両側の輪っかを外側に引き締めて完成です。
2-2.プロスポーツ選手も活用する結び方「イアンノット」

イアンノットは革靴だけでなく、登山靴やスニーカー、ランニングシューズなど、プロのスポーツ選手にも広く活用されている結び方です。コツを覚えれば、一般的な蝶々結びよりも早く簡単に結べます。
イアンノットの結び方
手順①:左右の紐を中央で交差させ、ひと結びします。
手順②:左右それぞれの紐で小さな輪っかを作ります。その際、左の輪っかの紐は下に重ね、右の輪っかの紐は上に重ねます。
手順③:右の輪っかを左の輪っかの上に重ねます。重なった状態のまま、輪っか同士の間から紐の端をつまんで引き抜きます。
手順④:左右へ引き締めたら完成です。
2-3.おしゃれでほどけにくい結び方「ベルルッティ」

ベルルッティは靴紐を二重に結ぶスタイルで、上品で洗練された雰囲気に仕上がるため、ビジネスシーンにもおすすめです。フランスの有名シューズブランド「ベルルッティ」にちなんで名付けられた結び方です。
蝶々結びと比べてほどけにくく、結び直しの手間がかからないので快適な履き心地を実感できます。
ベルルッティの結び方
手順①:左右の紐を中央で交差させ、ひと結びします。
手順②:左側の紐をもう一度くぐらせ引き締めます。
手順③:蝶々結びと同じように輪っかをつくり紐をくぐらせたら、まだ締めずにそのままにしておきます。
手順④:左側の輪っかをさらにくぐらせます。
手順⑤:輪っかに通して下から出します。
手順⑥:最後に左右の輪っかを引き締めれば完成です。
ベルルッティは結び目が二重になるため、他の結び方よりも紐が短くなりやすいのが特徴です。そのため、通常より3センチほど長い靴紐を用意しておくと安心です。
3. 革靴の紐の通し方・結び方で注意したいポイント

紐の通し方や結び方には、いくつか注意すべきポイントがあります。革靴を快適にかつ美しく履き続けるために、ポイントをチェックしましょう。
3-1.靴紐の種類によってほどけにくさが異なる
靴紐のほどけにくさは、形状や素材、表面加工などによって異なります。靴紐の種類の特徴を見ていきましょう。
★ 靴紐の形状
革靴に使用される紐には、主に平紐・丸紐の2種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
| 紐の種類 | 特徴 |
| 平紐 | リボンのように平らな形状で、ほどけにくく足の甲がフィットしやすい |
| 丸紐 | 断面が丸いため、革靴のホールに通しやすい |
平紐は結び目が安定しやすく、ほどけにくい形状です。一方、丸紐はビジネスシーンでも活用できるフォーマルな靴紐ですが、平紐よりややほどけやすいため、結び方を工夫する必要があります。
★靴紐の素材
靴紐の素材は主に、綿・レーヨン・ゴム・シリコンなどがあり、以下のような特徴があります。
| 靴紐の素材 | 特徴 |
| 綿 | 耐久性が高く手に入りやすい |
| レーヨン | 発色がよく毛羽立ちが少ない |
| ゴム・シリコン | 伸縮性があり着脱しやすい |
素材によっても着脱のしやすさや耐久性が異なるため、革靴の使用シーンに応じて適切な紐を選びましょう。
★靴紐の表面加工
靴紐は、表面の加工方法によっても結びやすさやほどけにくさ、見た目の印象が変わります。靴紐の主な表面加工の特徴を見ていきましょう。
| 靴紐の表面加工 | 特徴 |
| ガス紐 | ・紐の表面をガスの炎であぶった加工 ・安価で手に入りやすく、結び目がほどけにくい ・耐久性はやや弱く、毛羽立ちが発生しやすい |
| ロウ引き紐 | ・表面をロウでコーティングした加工 ・耐久性が高く、光沢のある上質な仕上がり ・表面が滑りやすく、ほどけやすい |
| 編紐 | ・複数の紐を編み込んだ加工 ・伸縮性に優れており、結びやすい ・カジュアル感が強く、フォーマルな革靴には不向き |
ほどけにくさで選ぶならガス紐、見た目の光沢や高級感を重視するならロウ引き紐が向いています。編紐はカジュアルシーンでの使用や、フィット感を求める方におすすめです。
3-2.革靴に合う長さの紐を用意する

革靴に合った長さの紐を用意しておくと、全体が整った仕上がりになります。長すぎる靴紐は歩くときに邪魔になるだけでなく、ビジネスシーンではだらしない印象を与えてしまいます。
また、紐が短すぎると正しく結べなくなるため、適切な長さの靴紐を用意しましょう。
紐の長さは、革靴の穴の数(ハト目)に合わせて選ぶのがおすすめです。
【参考】靴紐の長さの目安
- 1~3穴 … 55cm前後
- 3~4穴 … 65cm前後
- 4~5穴 … 75cm前後
- 5~6穴 … 85cm前後
※ハト目の数は、内と外の一対(2個)で1穴とカウントします。
3-3.靴紐は定期的に交換する
靴紐は摩擦で徐々に消耗し、劣化が進むと革靴の穴に通しにくくなります。傷みが目立つ紐をそのまま使用すると、締め具合やフィット感に影響が出るだけでなく、清潔感が損なわれ、ビジネスシーンではマイナスの印象を与える可能性があります。
取り替えのタイミングは、紐の毛羽立ちが目立ってきたときや、先端部分のアグレット・セルが劣化したときです。一般的には、3〜4ヵ月に1度の交換がおすすめです。
定期的な交換を心がけて、快適な履き心地を保ちましょう。
革靴のお手入れ方法については、以下の記事で紹介しています。併せてお読みください。
4. 革靴の紐の通し方や結び方に関するよくある質問

革靴に関するよくある質問に回答します。
Q1. 革靴の紐はどのくらいきつく結びますか?
革靴の紐は、痛くない程度にしっかり締めるのがポイントです。購入直後の革靴は革が固く感じますが、最初は少しきつめに結んでおくと、履いているうちに足に馴染んでくるでしょう。
また、結び目がゆるみ革靴が脱げやすくなると、脚や指に負担がかかります。結び直す習慣をつけて、適度な締め具合を保つことが大切です。
Q2. 初心者でも簡単にできる靴紐の結び方はありますか?
簡単な靴紐の結び方は、「シングル+蝶々結び」です。手順もシンプルなので初心者でも活用しやすく、すっきりとした清潔感のある印象に仕上がります。
Q3. フォーマルな場に適した革靴の結び方を教えて欲しい
フォーマルな場では、「シングル」や「パラレル」に蝶々結びが向いています。シングルはシンプルでスタイリッシュな印象です。
一方、パラレルは紐が均一に整うため、エレガントな雰囲気を演出できます。TPOに合わせて結び方を選びましょう。
Q4. 靴紐の色選びに関するアドバイスはありますか?
靴紐は革靴の色と調和させると、統一感のある仕上がりになります。フォーマルなシーンでは、金属製のセル(先端部分)やロウ引き紐を選ぶと、より高級感のある足元を演出できます。
5. まとめ

革靴は、靴紐の通し方や結び方で印象が大きく変わるのが特徴です。フォーマルな場面ではシングルやパラレルの通し方が向いており、上品で整った仕上がりになります。
外回りが多い方は、ほどけにくい結び方を取り入れると、長時間歩いても快適な履き心地が実感できます。また、靴紐は定期的に交換し、常にきれいな状態を保つことも大切です。
通し方や結び方を工夫して、おしゃれな足元を演出しましょう。



