【メンズ・レディース】カジュアルフォーマルとは?年代別にコーデを紹介
2024.06.03
この記事の所要時間:約9分
オフィスカジュアル、スマートカジュアル、カジュアルフォーマル……。
「○○カジュアル」と名前がつくスタイルはいろいろあって、それぞれ何がどう違うのかよくわからない方は多いのではないでしょうか?
ここでは、そのなかからカジュアルフォーマルの基本的な知識や合わせるアイテム、おすすめのコーディネートなどをご紹介します。
1.カジュアルフォーマルとは
カジュアルフォーマルにはドレスコードのような明確な決まりはありませんが、きちんと感のある服装のことを指しています。
ドレスコードとは、決められたシーンや格式にふさわしい服装のことで、格式の高い順から大きく次の4種類に分けられます。
- フォーマル
- セミフォーマル
- インフォーマル
- カジュアルフォーマル
つまり、カジュアルフォーマルは、ドレスコードのなかでも格式の低い服装となります。
結婚式の二次会、食事会、同窓会の場に見合った服装です。
ただし、あくまでドレスコードの1つとして、きちんと感のある服装を心がけましょう。
よく似た言葉である「スマートカジュアル」は、呼び方が違うだけで、カジュアルフォーマルと同じ分類です。
結婚式や葬式のような堅い服装ではないものの、カジュアルすぎない服装を指しています。
2.ドレスコードの種類
ここからは、結婚式やパーティーなどで指定されるドレスコードの種類と意味、適切な着用シーンをご紹介します。
2-1.フォーマル
フォーマルは、格式の高いドレスコードです。
「正礼装」とも呼ばれ、時間帯によりふさわしい服装が異なります。
男性の場合、昼はモーニング、夜は燕尾服が一般的です。
女性の場合、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスを主に着用します。
フォーマルの主な着用シーンは、結婚式の主催者となるケースです。
一般的に、新郎新婦やその両親は、結婚式でフォーマルを着用します。
結婚式の格式によっては昼夜問わず着用できる服装もあるので、式によって適切な服装を検討しましょう。
2-2.セミフォーマル
セミフォーマルは、フォーマルの次に格式の高いドレスコードです。
「準礼装」とも呼ばれ、フォーマルの格式を1つ下げた服装を指します。
セミフォーマルの主な着用シーンとしては、結婚式にゲストとして参加する場合や祝賀会、式典が挙げられますが、結婚式の場合は、ゲストのなかでも主に親族、主賓、上司などが着用する服装です。
格式の高い式ではない場合、一般ゲストが着用する機会は少ないでしょう。
2-3.インフォーマル
インフォーマルは、セミフォーマルの次に格式の高いドレスコードです。
「略礼装」とも呼ばれ、礼装のなかでよりは格式の低い服装にあたります。
インフォーマルの主な着用シーンは、結婚式に一般ゲストとして参列する場合や、結婚式の二次会、パーティー、同窓会などが挙げられます。
結婚式の一般ゲストは、男性ならブラックスーツやダークスーツ、女性なら上品なワンピースやセットアップなどを着用するのが一般的です。
招待状に「平服でお越しください」と書かれている場合は、インフォーマルでの参加が望ましいでしょう。
2-4.カジュアルフォーマル
カジュアルフォーマルは、フォーマルとカジュアルの間に位置する服装です。
フォーマルほど決まりはないものの、きちんと感のある服装が求められます。
カジュアルフォーマルの主な着用シーンには、結婚式の二次会、食事会、同窓会などが挙げられます。
このようなシーンではカジュアルフォーマルを意識したきれいめの服装が望ましいでしょう。
3.カジュアルフォーマルに適していない服装
ここからは、カジュアルフォーマルに適さない服装・アイテムをご紹介します。
3-1.メンズ
カジュアルすぎるアイテムは、カジュアルフォーマルを着用するシーンでは控えましょう。
例えば次のようなものが挙げられます。
- サンダル
- ジャージ
- スウェット
- タンクトップ
遊びに出かけるような服装や部屋着に使うようなアイテムは、見る人にカジュアルな印象を与えます。
カジュアルフォーマルはあくまでドレスコードの1つですので、きちんと感のある服装を心がけましょう。
3-2.レディース
露出が多い服装や身体のラインが目立つ服装は、カジュアルフォーマルでは控えましょう。
なかでも次のようなスタイルは、フォーマルなシーンに適さないため注意が必要です。
- ミュール
- ミニスカート・ショートパンツ
- 胸元が開いたトップス
- 素足
フォーマルなシーンでは、上品な着こなしを意識したコーディネートが求められます。
スカートは膝丈くらい、トップスは胸元が開きすぎない上品なスタイルが望ましいです。
また、スカートを着用する際は合わせてストッキングの着用を推奨します。
4.カジュアルフォーマルに合わせるアイテム【メンズ】
ここからは、メンズのカジュアルコーデにおすすめのアイテムをご紹介します。
4-1.ジャケット
カジュアルコーデに欠かせないのがジャケットです。
インナーにカジュアルなTシャツやニットを合わせても、上からジャケットを羽織れば一気にフォーマルな印象に仕上がります。
なかでも、グレーやネイビーはブラックほど重くなく、ほどよいきちんと感を演出できます。
季節に合わせてインナーの色を明るくしたり素材を変えたりすると、よりおしゃれに見えるでしょう。
4-2.シャツ
ジャケットを羽織る機会が少ない夏は、シャツを使ったカジュアルフォーマルがおすすめです。
シャツといえばホワイトが思い浮かびやすいですが、ビジネス感を弱めたいシーンでは、思いきって色柄のあるシャツを選んでみてもよいでしょう。
ビジネスシーンでは着ないようなはっきりしたストライプ柄も、カジュアルフォーマルなら着用できます。
4-3.パンツ
軽やかな印象に仕上げたいときはベージュ系、きちんと感を出したいときはブラックやネイビーのパンツがおすすめです。
カジュアルな会に参加する場合は、きれいめのデニムも着用できます。
ただし、ダメージ加工されているものや色が淡すぎるアイテムは、カジュアルに寄りすぎるため控えたほうが無難です。
4-4.カバン
カバン選びのポイントは素材です。
綿のようなカジュアルな素材ではなく、レザーのようなきちんと感のある素材を選びましょう。
また、カバンは大きめだとカジュアルな印象を与えるため、ある程度小ぶりなものを合わせるのがおすすめです。
5.カジュアルフォーマルに合わせるアイテム【レディース】
続いて、カジュアルコーデにおすすめのレディースアイテムをご紹介します。
5-1.ノーカラージャケット
カジュアルな雰囲気の会では、すっきりしたノーカラージャケットがおすすめです。
フォーマルとカジュアルの間をほどよく表現した装いとなり、同窓会や食事会によりふさわしい服装になります。
春夏は軽やかなベージュ系、秋冬は季節感にマッチしたツイード素材を選ぶとおしゃれに見えます。
5-2.ワンピース
カジュアルフォーマルの服装に悩んだときは、シンプルできれいめなワンピースを選ぶのがおすすめです。
淡い色は柔らかさを、暗い色はシックな大人っぽさを演出できます。
1着でメインのコーディネートが完成するので、スタイリングを考えるのが苦手な方にもおすすめです。
5-3.セットアップ
カジュアルフォーマルを着る機会が多い方は、着まわし力の高いセットアップがおすすめです。
甘い印象を与えたい方はスカート、知的な印象を与えたい方はパンツのセットアップが使いやすいでしょう。
ワンピースと同様に、シンプルなデザインを選ぶと、より上品な印象に仕上がります。
5-4.小さいカバン
カジュアルフォーマルに合わせるカバンは、服装に合わせた上品なものを選びましょう。
大きめのカバンはカジュアルな印象を、小さめのカバンは上品な印象を与えます。
クラッチバッグのような小さめのカバンをシンプルな服装の差し色として使うのもおすすめです。
5-5.レース素材のアイテム
コーディネートを華やかにしたいときは、レース素材のアイテムを選ぶのがおすすめです。
カジュアルフォーマルに取り入れやすいレース素材のアイテムは次の3つです。
- ワンピース
- スカート
- ブラウス
他のアイテムがややカジュアルでも、レース素材を取り入れることで、ほどよくドレッシーな印象に仕上がります。
6.カジュアルフォーマルのコーデ
最後に、カジュアルフォーマルのおすすめコーディネートをご紹介します。
6-1.フォーマルスーツ×蝶タイ
フォーマルスーツに蝶ネクタイを合わせたドレッシーなコーディネートです。
ベスト、ポケットチーフ、蝶ネクタイなどの小物を組み合わせることで、華やかなパーティー感を演出しています。
格式の高いホテルでのパーティーや結婚式の二次会などにおすすめのコーディネートです。
6-2.フォーマルスーツ×ネイビーシャツ
ネイビーのシャツが目を引く華やかなコーディネートです。
シャツをホワイトではなくネイビーにすることで、ジャケットを脱いだときにワンランク上の存在感を放ちます。
フォーマルシーンに便利なクラッチバッグで、こなれ感も演出しています。
6-3.フォーマルスーツ×シルバータイ
高級感のあるミッドナイトブルーのダブルスーツを合わせた大人コーディネートです。
全体的にシンプルにまとめ、カフスリンクやポケットチーフで華やかなアクセントをつけています。
なおスーツは、『洋服の青山』のオーダースーツブランド「SHITATE(シタテ)」でオーダーしたものです。
6-4.イエロードレス
総レースデザインの華やかなパーティードレスです。
インパクトのある鮮やかなイエロードレスに落ち着きのある色の小物を合わせ、バランスを取っています。
また、ポインテッドトゥのパンプスで女性らしさと大人っぽさを演出しています。
6-5.ロングドレス
刺繍レース×プリーツのロングドレスです。
ドレスの色を濃い色にすることで、シックな印象の肌見せを実現しています。
締め付けが少ない仕様でありながら、ウエストに切り替えがあることでスタイルアップも期待できます。
6-6.セレモニースーツ
多様なシーンで活躍するセレモニースーツです。
組み合わせるアイテム次第で、入学式、卒業式、披露宴など幅広いシーンに着用できます。
ノーカラージャケットで年齢問わず着こなしやすい、すっきりとしたコーディネートです。
7.まとめ
カジュアルフォーマルと聞くと、ドレスコードをあまり気にしなくてもよいのでは、と思うかもしれません。
たしかにカジュアルフォーマルはドレスコードのなかでもカジュアル寄りのコーディネートを指しますが、カジュアルに寄り過ぎることなく、しっかりとドレスコードを意識する必要があります。
カジュアルフォーマルの服装選びに迷ったときは、ぜひ今回ご紹介したアイテムやコーディネートを参考にしてみてください。