【カッターシャツとは?】ワイシャツとの違い・選び方・着こなし術を徹底解説!
2025.12.22

この記事の所要時間:約9分
本記事では、カッターシャツについて徹底解説!
ワイシャツとの違いや選び方、ビジネス・カジュアル両方で使える着こなしのコツまでご紹介します。シーン別のおすすめコーデや小物の合わせ方もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
1. カッターシャツとは?

カッターシャツとは、主に関西地方で使われる「ワイシャツ」の呼び方のひとつ。スーツのインナーとして着用する、襟付き・前開きの長袖シャツのことを指します。
基本的にはワイシャツと同じものを指しており、ビジネスやフォーマルな場面での着用が一般的です。
2. カッターシャツとワイシャツの違い

カッターシャツとワイシャツは同じシャツのことを指しますが、呼び方や言葉のルーツには違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて「地域」と「語源」の2つの視点からわかりやすく解説します。
2-1.地域による違い

カッターシャツとワイシャツの形や機能に違いはなく、呼び方のみ地域により異なります。西日本と東日本で呼び方が違うのは、カッターシャツを開発したスポーツメーカーが大阪にあるためです。
カッターシャツは大阪を中心に展開された商品であるため、西日本で名前が広まりました。東日本でカッターシャツという呼び方が広がらなかったのは、当時はまだ開発メーカーが首都圏に進出していなかったためであるとされています。
2-2.語源による違い
カッターシャツの名前の由来には、開発メーカー創業者のひらめきが大きく関係しています。大の野球好きで、よく球場に足を運んでいたミズノの創業者・水野利八。ひいきのチームが勝利し、まわりの観客が「勝った!勝った!」と大はしゃぎしている様子を見て、カッターシャツの名前を思いついたのだとされています。その語源から縁起物として学生たちの間でトレンドとなり、一気に名前が広まりました。
一方、ワイシャツの語源には2つの説があります。
1つは、外国人が『ホワイトシャツ』と読んでいた発音を日本人が『ワイシャツ』と聞き間違えた説。たしかに、ネイティブに発音すると『ワイシャツ』のほうがよりナチュラルに聞こえます。
もう1つは、第一ボタンを外したときの襟の形が『Y』の字に見えることに由来するという説です。しかしこちらは、名前が定着した後に生まれた後付けの俗説というのが通説となっています。実際には『ホワイトシャツ』という発音が変化した説が正しい由来といえるでしょう。
ワイシャツ・ドレスシャツについては以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
関連記事:ワイシャツ・ドレスシャツの基本!襟の種類別の特徴と着用シーン別の選び方
3. カッターシャツの選び方

カッターシャツは、選び方ひとつで着心地や印象が大きく変わるアイテム。自分に合った一着を見つけるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
3-1.首周りと裄丈を基準にサイズを選ぶ

カッターシャツ選びに欠かせないのが、自分の身体にぴったり合うサイズ感。カッターシャツのサイズは、首回りと裄丈を基準に選ぶと失敗しにくくおすすめです。
首回りのサイズは、首の付け根の少し上を一周した数値が基準。ボタンを全部閉めたときに指1本入る程度が目安です。一方裄丈は、背骨、肩、手首をなぞったラインの数値が基準。腕をだらんと伸ばしたときに、ジャケットの端から1〜2cmはみ出るぐらいの長さが理想です。
3-2.シーンに合わせて襟型を選ぶ

襟型(えりがた)は、シャツの印象を左右する大きなポイント。
ビジネスシーンならレギュラーカラーやセミワイドカラー、フォーマルな場ではウィングカラーなどが定番です。カジュアル感を出したいならボタンダウンやバンドカラーもおすすめ。着るシーンに応じて選び分けましょう。
3-3.色・柄にこだわる
カッターシャツは色柄で印象が大きく変わります。定番の白シャツは清潔感があり、フォーマルにもカジュアルにも使える万能アイテム。毎日同じではつまらないという方には、淡いブルーやピンク、グレー系の無地を取り入れるのもひとつです。
柄入りなら、細いストライプやピンチェックなど、主張しすぎないデザインがおすすめ。カジュアルシーンでは、太めのストライプや遊び心あるチェック柄を取り入れてみても良いでしょう。
3-4.手入れが楽な素材を選ぶ

カッターシャツは毎日着るものなので、お手入れのしやすさも重要なポイント。特に忙しいビジネスパーソンに人気なのが、ノンアイロンシャツや形態安定シャツなどです。
ノンアイロンシャツは洗濯後もシワになりにくく、そのまま着られてアイロンがけの手間が省けます。形態安定シャツも同様にお手入れが簡単で、綿の風合いと機能性を両立したい方におすすめです。
また、素材にはポリエステル混や綿100%などさまざまな種類があります。吸湿性や肌ざわりを重視するなら綿100%、シワの付きにくさや速乾性を重視するならポリエステル混といったように、自分のスタイルに合った素材を選びましょう。

4. カッターシャツをおしゃれに着こなすポイント
カッターシャツはビジネスにもカジュアルにも使える万能アイテムですが、着こなし次第で印象がぐっと変わります。ここでは、カッターシャツをおしゃれに着こなすポイントをご紹介します。
- インナーの色はホワイトかベージュにする
- カフスボタンを身に着ける
4-1.インナーの色はホワイトかベージュにする

カッターシャツの下に着るインナー選びは、意外と見落としがちな重要ポイント。白や薄いカラーのシャツには、ホワイトまたはベージュのインナーを選ぶと透けずに着こなせます。特にベージュは肌の色に近く透けにくいため、より自然で清潔感のある印象に。
グレーや柄物のインナーの場合、シャツの下に透けて見えてしまうことがあるので要注意。ビジネスシーンでは避けた方が無難です。
4-2.カフスボタンを身に着ける

おしゃれ上級者におすすめなのが、「カフスボタン」を取り入れた着こなし。袖口にワンポイントを加えることで、フォーマル感とさりげない個性を演出できます。特に、ダブルカフス仕様のシャツであればカフスボタンを使う機会も多く、結婚式やパーティーシーンなどにもぴったりです。
5. カッターシャツのおすすめメンズコーデ
ここからは、カッターシャツのおすすめコーデを具体的にご紹介します。まずは、メンズのおすすめコーデをまとめました。
5-1.おしゃれなワントーンコーデ
ダークグレーを基調としたワントーンコーデは、落ち着いた雰囲気と都会的な印象を両立できるスタイル。
同系色のセットアップスーツにライトグレーのカッターシャツ、黒のVネックニットを重ねることで、Vゾーンに奥行きが生まれて洗練された雰囲気に。足元には黒のスエードシューズを合わせて軽やかさを保ちつつ、きちんとした印象もキープ。オフィススタイルにも対応できる、モダンで大人なコーデです。
5-2.ノータイのビジカジスタイル
こちらはノータイのビジカジスタイル。おすすめは、ほどよくリラックス感のあるダブルジャケット×ボタンダウンシャツの組み合わせです。
ダブルジャケットは、シングルよりもゆとりのあるシルエットで、かしこまりすぎず上品な印象に。インナーには、オックスフォード生地のボタンダウンシャツを合わせるのがポイントです。襟元が自然に立ち上がるのでノータイでもきちんと見え、カジュアルすぎない大人の余裕を演出してくれます。
5-3.バンドカラーシャツのカジュアルコーデ
ビジネスにもカジュアルにも活躍するバンドカラーシャツは、1枚持っておくと便利なアイテム。サックスブルーのバンドカラーシャツにグレーのスラックスを合わせることで、きちんと感は残しつつ、抜け感のあるカジュアルコーデが完成します。
シャツやタックインすれば清潔感あるきちんとした印象に、タックアウトすればラフさを演出できます。シーンに応じて着こなしを調整できるのも魅力です。
6. カッターシャツのおすすめレディースコーデ
続いて、レディースのカッターシャツのおすすめコーデをまとめました。着こなしに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.ニット×シャツコーデで今っぽく
ストライプシャツの上にニットベストを重ねることで、トレンド感のあるレイヤードコーデに。
グレーとブルーの色合わせが爽やかで、軽やかな春の季節にもぴったりです。座り仕事が多い方にもおすすめの、快適なビジカジスタイルです。
6-2.白シャツ×ネイビーの定番コーデ
白シャツにネイビーのパンツを合わせた王道のきれいめスタイル。
清潔感と知性を感じさせる配色で、ジャケットを羽織れば面接やビジネス初日など大切な場面にも着用できます。シンプルながらも、シャツのフィット感やネイビーパンツのラインがスマートできれいなシルエットに。足元にローファーを合わせれば、堅すぎず程よい抜け感をプラスできます。
6-3.ブルー×ネイビーのスカートスタイル
こちらはストライプブルーのカッターシャツに、ネイビーのマーメイドスカートを合わせたスタイル。
シャツは少しゆったりしたオーバーサイズで、ボタンを開けたり袖をまくったりすることで抜け感をプラス。スカートはAライン寄りのマーメイド型で、シルエットがきれいに見えるのもポイント。上品なアクセサリーを合わせて、オフィスカジュアルとしてもお出かけコーデとしても重宝する着こなしです。
7. カッターシャツなら洋服の青山!
毎日の服装選びに迷ったときは、「洋服の青山」がおすすめ!快適に着用できて「きちんと見え」も叶うアイテムが豊富に揃っています。
カッターシャツはもちろん、スーツやボトムス、羽織りものまで幅広く選べるのもポイント。通気性のよい素材や丸洗いできるアイテムなど、うれしい機能が備わった服が多いのも魅力です。サイズ展開も幅広く、自分にぴったりの一着を見つけられるので、ぜひチェックしてみてください。
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8. カッターシャツに関するよくある質問
最後に、カッターシャツに関するよくある質問をまとめました。
Q1. カッターシャツと呼ぶのはなぜ?
Q2. カッターシャツは関西弁?
Q1.カッターシャツと呼ぶのはなぜ?
「カッターシャツ」という名称は、主に関西地方を中心に使われている呼び方です。開発メーカー創業者が大の野球好きで、ひいきのチームが勝利した際に「勝った!」という言葉から「カッターシャツ」の名前を思いついたのだとされています。
Q2.カッターシャツは関西弁?
「カッターシャツ」は関西を中心に使われる地域特有の呼び名であり、関東や全国的には「ワイシャツ」と呼ばれるのが一般的です。カッターシャツは大阪を中心に展開された商品であるため、西日本で名前が広まりました。
9. カッターシャツは着こなしで差がつく万能アイテム!

カッターシャツはビジネスでもカジュアルでも使える、着回し力抜群の万能アイテム。首周りや裄丈などのサイズ感はもちろん、シーンに応じた襟型や色柄、素材の手入れのしやすさも考慮して選びましょう。
シンプルだからこそ、コーディネート次第で清潔感やこなれ感、上品さまで演出できます。
白シャツはもちろん、柔らかなブルー系やさりげないストライプ柄などを取り入れるだけで、印象がガラリと変わるのも魅力です。ぜひ自分らしい1枚を見つけて、日々のスタイリングをアップデートしてみてください。












