【結婚式】ネクタイの選び方とは?おすすめのかたちから色・柄のマナーまでご紹介
2025.07.22

この記事の所要時間:約9分
結婚式にゲストとしてお呼ばれした時、ネクタイは何を着けていけばよいか意外に悩むもの。
「結婚式用の白いネクタイでないといけないの?」とか「普段仕事で使っているネクタイでも大丈夫かな!?」と心配になりますよね。
結婚式のネクタイにも押さえておきたいマナーがあります!
ここでは、結婚式でハズさないためのネクタイ選びのポイントとゲスト別のおすすめネクタイをご紹介します。
フォーマルの着こなしについて知りたい方は「【結婚式】男性ゲストの服装マナーと着こなしのポイントを徹底解説!」をご覧ください。
1. 結婚式向きのネクタイのかたち

結婚式ではどのような形状のネクタイを着ければよいのでしょうか。まずは結婚式向けのネクタイのかたちをご紹介します。
1-1. ダービータイ

ダービータイとは、ビジネスシーンで着用する機会が多い、先端が三角になったネクタイを指します。ネクタイの幅の広さによって、レギュラータイやナロータイ、ワイドタイなど、さらに細かく分類することもあります。
結婚式では、ベーシックな太さのレギュラータイか、ドレッシーなナロータイがおすすめです。
1-2. バロックタイ

バロックタイ(ユーロタイ)とは、16世紀末から17世紀のバロック時代にヨーロッパで貴族がつけていたネクタイのことです。さまざまなネクタイのかたちのなかで最も格式の高いネクタイとされます。ただし、大剣の長さが短いため、ベストを着用しないと見映えが悪くなってしまいます。
1-3. ボウタイ(蝶ネクタイ)

ボウタイとは、いわゆる蝶ネクタイのこと。見る方に華やかな印象を与える、結婚式やパーティーの場にふさわしいネクタイのひとつです。蝶結びの形状によって、バタフライやポインテッド、ストレートエンドなどの種類に分けることができます。どの形状も結婚式で着用可能です。
1-4. アスコットタイ

アスコットタイとは、スカーフのように幅が広く柔らかなネクタイのことです。首元や顔まわりを華やかに彩りつつ、クラシカルで落ち着いた印象を与えます。通常の結び方以外にタイリングやタイピンをさして留める方法などがあり、結び方を変えるだけでも表情ががらりと変わります。
2. 結婚式ネクタイのマナー
結婚式に出席するゲストの服装は、礼服やダークスーツにネクタイを締めるのが一般的なスタイルになります。
おめでたい席にふさわしい装いをして、結婚式でハズさないために、ネクタイのマナーをしっかりと押さえておきましょう。
2-1. 最近の結婚式ネクタイの傾向
古くからの慣習で正式な結婚式のネクタイの色柄は、ホワイトの無地とされています。しかし、その考えは一昔前のものになりつつあるようです。
結婚式でホワイトのネクタイをしているのはご年配の方が多く、若い男性の着用は年々減ってきています。最近ではカラーネクタイを着用することもマナーとして受け入れられているため、若い方には明るく華やかな色が人気です。
2-2. ハズさない結婚式ネクタイの色は?

年代によっても異なりますが、主流なのは光沢のある「シルバーグレー」です。華やかな雰囲気を演出し、結婚式にふさわしい色になります。ストライプ柄が正式ですが、ドットや小紋柄でもOKです。
親族として出席する場合や格式高い結婚式、二次会などのカジュアルウェディングまで幅広く活用できる万能な色といえます。
2-3. 結婚式ではNG!避けたいネクタイの色柄

結婚式にふさわしくないネクタイ
● 弔事を連想させるブラック
● 殺生を連想させるアニマル柄
● 大きな水玉や花柄など主張の強い華やかな柄
上記3つのポイントはマナー違反になります。失礼にあたりますので気をつけましょう。
2-4. ドレスコードは必ずチェック

結婚式ではドレスコードの指定がある場合もあります。通常は招待状に明記されているので、招待状が送られてきたら必ずドレスコードの記載があるかをチェックしましょう。ドレスコードが指定されている場合は、それを守った装いで参加するのがマナーです。
3. <ゲスト別>結婚式におすすめネクタイの色

ネクタイを選ぶポイントとして、新郎新婦との関係性も考慮しましょう。
出席するにあたっての立場で、選ぶネクタイも変わってきます。
3-1. 親族として結婚式に出席する場合
親族として参加する場合は、一般的に正礼装・準礼装である礼服を着用します。
ネクタイをする場合は、光沢感のあるシルバーグレーのネクタイが格調高く見えておすすめです。
3-2. 主賓や上司として結婚式に出席する場合
主賓や上司として出席する場合、親族よりも格が高くならない服装で、なおかつゲストのなかでは格が高い服装をするというマナーがあります。
そのため、まわりとちょっと差をつけるなら、ゴールドのネクタイやシルバーグレーに柄があるネクタイがおすすめです。
3-3. 同僚や友人として結婚式に出席する場合
世代の近い同僚や親しい友人・知人として出席する場合、パステル系カラーがおすすめです。明るめのピンクやブルーなど、堅苦しすぎず華やかさをプラスしたコーディネートがお祝いムードを盛り上げます。
3-4. 状況に応じて季節に合わせたカラーもOK
季節に合わせてネクタイの色味を選ぶと、季節感のある華やかなコーデに仕上がります。春はピンク系、夏はブルー系などの爽やかな色味がおすすめです。秋冬ならシャンパンゴールドやワインレッドなど、深みのある色味もよいでしょう。
4. 結婚式で着用できるネクタイの柄




ドットやストライプなど、ネクタイにはさまざまな柄がありますが、柄のあるネクタイを結婚式で着用してもよいのかお悩みの方も多いでしょう。
ここでは、結婚式で着用が認められやすい柄について詳しく解説します。
4-1. 無地
ソリッドともよばれる無地のネクタイは最もベーシックなネクタイです。シンプルながら上品で落ち着いた印象を与え、フォーマルの場では最適な柄といえます。ただし、暗めの色は華やかな雰囲気に合わないため注意が必要です。
4-2. グレンチェック
グレンチェックとは、3本以上の縦縞と横縞でつくられたチェック柄をさします。スコットランド発祥のデザインで、イギリスの伝統的な柄としてフォーマルシーンでよく用いられる柄のひとつです。
4-3. ストライプ
ストライプのネクタイには垢抜けた印象があり、ビジネスシーンでも好まれる定番柄となっています。ストライプの幅が広くなればなるほどカジュアルな印象になるため、結婚式で着用する場合は幅が狭めの柄を選ぶとよいでしょう。
4-4. ドット
ドット柄も結婚式で着用して問題ありません。ただし、模様が大きくなるほどカジュアルさが増すため、ピンドットのような柄が細かいデザインのほうが結婚式にはふさわしいでしょう。
4-5. 千鳥格子
千鳥格子はインパクトが強い柄ですが、合わせる他のアイテムをシンプルにすれば結婚式でも着用できます。フォーマルな雰囲気にするためには、ドットと同様に柄が細かいものを選ぶのがおすすめです。
4-6. ペイズリー
ペイズリー柄のネクタイは、見た目が華やかなこともあり、近年結婚式で着用する方が増えています。フォーマルな場では、柄の色味が生地と同じ系統でまとめられているものを選ぶと程よい華やかさに仕上がります。
5. ネクタイに加えて身に着けたい小物


結婚式では、小物使いをマスターすると華やかさとフォーマルさがアップします。ネクタイに加えて身に着けたい小物をご紹介します。
5-1. タイバー(ネクタイピン)
ネクタイとシャツを固定するタイバー(ネクタイピン)を付けると、胸元をスタイリッシュに飾ることができます。シルバーやゴールド、パールモチーフのあるものなど、キラキラしたピンがおすすめです。
5-2. ポケットチーフ
無地のスーツの場合、胸ポケットにポケットチーフをさすとスーツに華やかさが生まれます。ホワイトやシルバーグレー、もしくはネクタイと同系色のポケットチーフを選ぶと、統一感のあるコーデに仕上がります。
5-3. ラペルピン
ジャケットの襟部分にラペルピンを着ければ、さらに華やかな印象を残せます。ラペルピンは襟のフラワーホールに付けて使います。ラペルピン自体が華やかなアイテムなので、新郎より華やかにならないよう心がけ、シンプルなモチーフやチェーンを選びましょう。
5-4. メンズ カフリンクス
カフリンクスとは、シャツの袖口を留めるアクセサリーです。袖口を華やかに演出できます。昼間の結婚式やモーニング、燕尾服を着用する際はホワイトの素材を使ったものがおすすめです。
6. 結婚式にぴったり!好印象なネクタイの結び方
ネクタイは結び方ひとつで雰囲気が大きく変わります。結婚式ではどのように結ぶとよいのでしょうか。ここでは、結婚式で好印象を与えられるネクタイの結び方を動画付きで解説します。
6-1. 定番はプレーンノット
ビジネスシーンでも活躍する最もスタンダードなネクタイの結び方をプレーンノットと呼びます。いつも通りに結んだら、ディンプルをしっかり作り、全体にふんわり浮き出るよう整えましょう。
詳しいネクタイの結び方は以下の動画を参考にしてみてください。
6-2. ダブルノット
プレーンノットでは、ひと巻きして結び目を作りますが、ダブルノットでは、さらにもうひと巻きしてから結び目をつくります。ふた巻きする分、プレーンノットよりも結び目が縦長になるのが特徴です。
6-3. ウィンザーノット
ウィンザーノットは土台を作ってから結ぶため、結び目が大きく型崩れしにくい結び方になります。襟の開きが広めのワイドカラーシャツに合いやすい結び方です。
6-4. セミウィンザーノット
セミウィンザーノットは、ウィンザーノットよりもやや結び目が小さく、プレーンノットより少し大きめの結び目になります。さまざまな襟のかたちに合わせやすい万能な結び方です。
7. 個性を出しつつマナーを守りながらネクタイを選ぼう
ネクタイは、結婚式の男性ゲストコーデのなかでも個性を出せる重要なアイテムのひとつです。しかし、ひと口にネクタイといっても、ここでご紹介したようにさまざまなかたちや柄、結び方があります。
自分らしいネクタイの色や柄、結び方をみつければ、より楽しく結婚式をお祝いできるはず。素敵なネクタイを選んで、お祝いの1日をより晴れ晴れとした気分で過ごしましょう。