夏に必須のポロシャツをオフィスカジュアルで着こなすポイントとコーデをご紹介!
2025.05.15

この記事の所要時間:約8分
クールビズやオフィスカジュアルの浸透により、ビジネスシーンでポロシャツを着用することはごく一般的になりました。しかし、これからオフィスカジュアルにトライしようという方にとっては、上手な着こなしにハードルを感じるアイテムかもしれません。
この記事では、暑い時期でも快適に過ごせるオフィスカジュアルでのポロシャツの選び方や、コーディネートのポイントを解説します。
1. ポロシャツはクールビズ期間におすすめ

2020年3月31日、環境省はクールビズの実施期間を廃止し、個人が真夏に限らず気温に応じて服装を判断できるよう、規定を緩和しました。この緩和により、涼しげな服装で業務に取り組むことが認められる期間が伸びた一方、より多様なアイテムが求められるようにもなってきました。
夏場の暑い時期のビジネスシーンでは、快適に過ごせるポロシャツの着用がおすすめです。これまでシャツしか着用していなかった方にとって、ポロシャツで仕事をすることには違和感があるかもしれませんが、ポロシャツはすでに一般的なビジネスウェアといっても過言ではありません。
ポロシャツはデザインがシンプルでカジュアルになり過ぎず、吸汗速乾やUVカットなど夏場向けの機能をもつ製品も多く販売されています。夏場に通常のシャツを着用すると、汗でピッタリと肌に貼りつくことがありますが、吸汗速乾のポロシャツなら汗が乾きやすく、快適な着心地が長続きするでしょう。
2. オフィスカジュアルで着るポロシャツの選び方は?

ビジネスシーンで着用するポロシャツは、襟が立体的なもの、そして色はシンプルなものがおすすめです。ここでは、オフィスカジュアルで着るポロシャツの失敗しない選び方を解説します。
2-1. 襟が立体的なデザインを選ぶ

襟が立体的なデザインのポロシャツはフォーマル度が高く、誠実な印象を与えられます。台襟付きのポロシャツを選ぶとよいでしょう。台襟とは襟の土台のことで、首回りに立体感が生まれます。台襟のないポロシャツはリラックス感が出すぎて、カジュアルな印象になってしまいます。
また、ボタンダウンのポロシャツもおすすめです。ボタンダウンとは、襟の先端にボタンが付いているデザインです。襟をボタンで固定することで襟の形が崩れず、首回りをキレイに見せてくれます。
2-2. 色はシンプルなものを選ぶ

オフィスカジュアルでポロシャツが一般的になってきたとはいえ、どのような色や柄でもよいわけではありません。フォーマル度を上げるには、ビジネスシーンに適した色を選び、色数を少なくすることが大切です。華やかな色のポロシャツを着用すると、カジュアルな印象になってしまうため、以下のようなビジネスシーンに適した色を選択しましょう。
● ホワイト
● ブラック
● ネイビー
● グレー
2-3. 吸汗速乾性のある素材を選ぶ


素材は吸汗速乾性のあるものがおすすめです。汗をかきやすい時期でもポロシャツが汗を吸ってすぐに乾き、サラサラな状態をキープしてくれます。
天然素材ではリネンがおすすめです。リネンは繊維の内部に空洞があり、熱を外に逃がすため、通気性に優れています。また肌触りもよく、サラッと着こなせるでしょう。
化学繊維ではメッシュ生地がおすすめです。メッシュ生地は通気性が高く、高い吸汗速乾性があります。また、光沢があり高級感が出るため、ビジネスシーンによくマッチします。
2-4. ぴったりのサイズを選ぶ

近年、街着ではオーバーサイズを好む方が多いですが、ビジネスシーンではぴったりサイズを選びましょう。きちんと感が出て、相手に誠実な印象を与えられるためです。
着こなし面では、タックインすると生地がヒラヒラせず、よりフォーマルな印象になります。
3. ビズポロとは?


ビズポロとは、ポロシャツをよりビジネスに適した仕様にアレンジしたものです。シャツに近い見た目であり、ポロシャツに抵抗がある方でも違和感なく着用できます。
ビズポロには、以下の2つのタイプがあります。
● プルオーバー:前が胸元まで開き、軽く爽やかな印象になる
● 前開き:ワイシャツと同じく前がすべてボタンになっていてきちんと感がある
よりワイシャツに近い印象を与えたいのであれば、前開きのビズポロがよいでしょう。
ビズポロの素材はポロシャツと同じで、リネンや鹿の子、綿などさまざまです。吸汗速乾性やノンアイロンの生地もあり、好みに合わせて選ぶことができます。
4. ポロシャツのオフィスカジュアルコーデのポイントは?
ポロシャツを着用する際は、パンツやジャケットとの組み合わせが重要です。ここでは、オフィスカジュアルでのポロシャツコーディネートのポイントを解説します。
4-1. パンツと合わせる際のポイント

オフィスカジュアルでポロシャツと合わせるパンツはスラックスが基本です。ビジネスパンツの定番であるスラックスを着用すれば、ポロシャツのカジュアル感を抑えることができ、ビジネスに適したコーディネートになるでしょう。
また、多少カジュアルになりますがチノパンもおすすめです。チノパンはスラックスよりも軽快な印象があり、涼しげな印象があります。ただし、カジュアル過ぎる印象にならないよう、ブラックやネイビーなどの落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。
4-2. ジャケットと合わせる際のポイント

クールビズ期間であっても、重要な商談や会議の際はジャケットを着用するのが主流です。ただし、スーツと同じジャケットでは清涼感がなく、暑苦しい印象を与えてしまいます。
ポロシャツと合わせるのであれば、リネンやコットンなどでできた軽くて薄手のジャケットが適しています。無地、もしくはストライプなど主張の少ない柄を選びましょう。チェックやウインドペーンなどの華やかな柄は涼しげな印象にはなりにくいです。
ジャケットの色は、ポロシャツと合わせると統一感が出てビジネスシーンによく馴染みます。まったく同じ色でなくてもよいので、近い色を選択してください。
5. オフィスカジュアルとして着られるポロシャツコーデ6選
では、ポロシャツ選びの参考にしていただける具体的なコーディネートを6つご紹介します。
5-1. グレーのジャケットとポロシャツの涼しげコーデ
グレーのセットアップスーツとネイビーのポロシャツの組み合わせです。どちらも寒色なので、ジャケットを着用しても涼しげな雰囲気になります。ポロシャツはニット素材で通気性が高いため、夏でも快適に着用可能です。また、編み目が細かく光沢があり、高級感を醸し出しています。首元のネッカチーフや革靴でフォーマル度を高めているため、重要な商談でも問題ないコーディネートです。
5-2. 季節感のある白ポロシャツのクールビズスタイル
ネイビーのセットアップとホワイトのポロシャツのコーディネートです。ホワイトのポロシャツはスーツスタイルで着用する場合のシャツのように見え、きちんと感が出るため、オフィスカジュアルにぴったりです。速乾素材のネイビーセットアップの上下により爽やかな印象を与えるため、ホワイトのスニーカーを着用しています。足元は印象を大きく変えるポイントです。ぜひ試してみてください。
5-3. 動きやすいグリーンの半袖ポロシャツコーデ
動きやすいアイテムを中心にした、出張に最適なコーディネートです。ポロシャツは吸汗速乾性があるだけでなく、ストレッチ性も高く、異動の多い出張でも疲れを軽減できます。また、動き回っても襟が崩れないようボタンダウンで襟を固定しています。ライトグレーのスラックスで軽さを演出し、足首を見せることで爽やかな印象もプラスしています。
5-4. 撥水性のある素材の梅雨対策コーデ
梅雨時期でも蒸れずに着用できるコーディネートです。撥水性が高いスーツのため雨の日でも快適に着用可能。シューズはGORE-TEXの蒸れにくい仕様です。ブラックのポロシャツは接触冷感性の高い素材で、涼しげな着心地が長続きします。ジメジメして過ごしにくい季節は、機能性を重視したアイテムを揃えて乗り切りましょう。
5-5. ホワイトパンツが映えるブラックポロシャツコーデ
ブラックのポロシャツとホワイトのパンツを着用したモノトーンコーディネートです。モノトーンコーディネートは簡単に組み合わせを決められるだけでなく、統一感とフレッシュさが出ます。毎朝慌ただしく準備をしている方でも、モノトーンコーディネートであれば短時間で身だしなみを整えられるでしょう。
5-6. ブラックで揃えたオフィスカジュアルコーデ
ブラックで統一したワントーンコーディネートです。ワントーンコーディネートはのっぺりした印象を与えることが多いため、素材や色の濃淡に変化をつけるのがポイント。このコーディネートでは、ビットローファーやボタンダウンポロシャツにより装飾性を高めています。
6. ポロシャツを着てオフィスで気持ちよく過ごそう
ポロシャツは涼しげな印象があり、機能性の高いアイテムも多いため、クールビズやオフィスカジュアルに最適なアイテム。襟が立っていてシンプルな色のポロシャツがおすすめです。パンツやジャケットと合わせる際には統一感を意識して、爽やかな印象を与えられるようにしましょう。
今回ご紹介したコーディネートも参考にしながら、夏のビジネスシーンをポロシャツで快適に過ごしてくださいね。