オーダースーツは襟選びで差がつく!シーン別のおすすめを徹底解説

この記事の所要時間:約9分

スーツを選ぶとき、襟の形にはこだわっていますか。

「ジャケットの色柄にはこだわりたいけれど、襟の形はどれも一緒なのではないか」

そのように考える方は多いかもしれませんが、実は襟こそが、スーツの印象を左右する大切なポイントです。

本記事では、オーダースーツで選べるシーン別のおすすめの襟型や、襟幅とステッチでこだわるべきポイントなどを解説します。最後まで読めば、周囲と差がつくおしゃれな襟の選び方がわかります。

1. オーダースーツで選べる襟の種類|シーン別のおすすめを紹介

スーツの襟は上下に分かれているのが一般的で、上襟がカラー下襟がラペルと呼ばれています。ここでは、さまざまなシーン別に、おすすめの襟の種類を紹介します。カラーとラペルの微妙な形の違いで印象が大きく変わるため、ぜひ参考にしてみてください。

1-1. ビジネスシーンで活躍する襟型

ビジネスシーンで活躍する襟型は、以下の4つです。

   ● ノッチドラペル
   ● セミピークドラペル
   ● フィッシュマウスラペル
   ● ローリングダウンラペル

これらを、詳しく紹介します。

名称特徴
ノッチドラペルオーソドックスな見た目で、どのジャケットにもマッチ
するのがノッチドラペルの魅力です。カラーとラペルの縫い
合わせ部分が直線になっていることで、スッキリした
印象になります。

フォーマルすぎず、カジュアルすぎない絶妙なバランス
を持ち合わせているため、ビジネスシーンには最適です。
何を選んだらよいのかわからない方は、ノッチドラペルを
選ぶのが無難です。
セミピークドラペルセミピークドラペルの魅力は、柔らかさとスタイリッシュさ
を兼ね備えたシルエットです。ラペルの角度が水平に近いため、
襟元にゆとりが生まれ、優しい印象を作り出します。
ノッチドラペルと比べフォーマル寄りの印象ですが、堅苦しさ
はありません。ビジネスシーンのみならず、フォーマルな
シーンにも対応できます。
フィッシュマウスラペルフィッシュマウスラペルは、その名のとおり、襟先の形状
が魚の口のような形状になっていることが由来とされて
います。ラペルの先が水平になっていて、切り込みが浅い
のが特徴です。独特のデザインが、優雅で優しい雰囲気
を演出するため、クラシカルな印象の3つボタン
スーツに合わせるのがおすすめです。
ローリングダウンラペルローリングダウンラペルの特徴は、ラペルの下部分が反り
返っており、第一ボタンが隠れていることです。これにより
襟元に生まれた自然な丸みが、柔らかな雰囲気を演出します。
ビジネスシーンで、周りと違ったこなれ感のある装いを
楽しみたい方におすすめです。

1-2. フォーマルシーンで活躍する襟型

フォーマルシーンで活躍する襟型は、以下の2つです。

   ● ピークドラペル
   ● ショールカラー

これらを、詳しく紹介します。

名称特徴
ピークドラペルピークドラペルは、エレガントな大人のスーツの代表格である
ダブルスーツに多く取り入れられています。斜め上向きに尖って
いるラペル先の形状が、華やかな雰囲気を演出します。結婚式や
記念日のパーティーなどのシーンにおすすめです。
ショールカラーショールカラーは、数ある襟型のなかでも、品格と優雅さがひと
際目を引く襟型です。カラーとラペルの境目がなく、丸みを帯びた
特徴的なデザインが、上品で洗練された雰囲気を演出します。
オペラ観賞や格式高いパーティーなど、特別な日のスーツ
スタイルに華を添えてくれるでしょう。

1-3. カジュアルシーンで活躍する襟型

カジュアルシーンで活躍する襟型は、以下の3つです。

   ● ボナパルトカラー
   ● クローバーリーフラペル
   ● ノーカラー

これらを、詳しく紹介します。

名称特徴
ボナパルトカラーボナパルトカラーは、幅が広くカラーが立ち上がっているのが
特徴です。ナポレオンが着用した軍服が始まりといわれています。
独特な形が、襟元にきりっと洗練された雰囲気を与えるため、
カジュアルシーンで個性をアピールしたいときにぴったりです。
クローバーリーフラペルクローバーリーフラペルは、その名のとおり、クローバー
の葉っぱのような、丸くカットされた形が特徴です。
優しげなフォルムが、襟元に温かみと親しみやすさを添えて
くれるため、レディーススーツにもよく取り入れられています。
リラックスしたオフスタイルにおすすめです。
ノーカラートレンド感溢れるカジュアルスタイルを楽しみたい方に
おすすめなのは、ノーカラーです。
あえてラペルをなくしたデザインで、カーディガンを
羽織る感覚で気楽に着用できます。襟元にスッキリとした
開放感が生まれるため、Tシャツにもマッチします。

2. オーダースーツの襟は幅とステッチにこだわりをプラスしよう

スーツの襟は、幅とステッチにこだわることで、さらにおしゃれに着こなせます。ここでは、襟幅とステッチのさまざまなこだわりポイントを紹介します。

2-1. 襟幅のこだわりポイント

カラーとラペルが合わさった縫い目部分のことを、ゴージラインといいます。ゴージラインは、襟幅によって高さが異なり、周りに与える印象も変わります。襟幅の代表的なものが、以下の2つです。

   ● ワイドラペル
   ● ナローラペル

これらを、詳しく紹介します。

名称特徴
ワイドラペル堂々とした貫禄ある雰囲気を演出したい方は、ワイドラペルが
おすすめです。ゴージラインが低く、襟幅が約10cmと広いのが
特徴です。襟幅が広いため、太めのネクタイにマッチします。

大柄な男性にとっては、体格とのバランスが取りやすく、
より魅力的に見せてくれる心強い味方になってくれるでしょう。
ナローラペル若々しくスマートな印象を与えたい方は、ナローラペルが
おすすめです。ゴージラインが高く、襟幅が8cm未満と細いのが
特徴です。シャープなデザインが、洗練された雰囲気を演出します。

襟元の高い位置に目線がいくことから、スタイルアップ効果
も期待できます。細身のスーツとの相性が抜群です。

2-2. 襟元ステッチのこだわりポイント

ステッチとは、縫い目のことを指します。ステッチの代表的なものが、以下の3つです。

   ● AMFステッチ
   ● ミシンステッチ
   ● ノーステッチ

これらを、詳しく紹介します。

名称特徴
AMFステッチワンランク上の着こなしを楽しみたい方には、AMFステッチを
取り入れたものがおすすめです。
アメリカン・マシン・アンド・ファンドリー社が
開発したステッチで、ミシンを使っているのにも関わらず、
ハンドステッチ風の仕上がりになるのが特徴です。
型崩れを防ぎ、長く美しいフォルムを保ってくれます。
ミシンステッチ堅苦しくないカジュアルスタイルを好む方には、ミシンステッチ
を取り入れたものがおすすめです。
一般的なミシンを使ったステッチで、コットンや
リネン素材によく取り入れられています。
気取らないナチュラルな仕上がりが、親しみやすさを引き立ててくれます。
ノーステッチナイロンやポリエステルなどのスーツは、ノーステッチが
おすすめです。ノーステッチとは、文字どおり襟に
ステッチを入れない仕上げ方のことを指します。
合繊素材のスーツでは、ステッチを入れないことで、
よりスマートで美しい襟元に仕上がります。
ドレスダウンしたカジュアルな装いにぴったりです。

3. さらにおしゃれにスーツを着こなすためのコツ4選

ここでは、スーツをおしゃれに着こなすためのコツを4つ紹介します。理想の襟型が決まったら、襟以外の部分にもひと工夫して、さらにスーツをおしゃれに着こなしましょう。

3-1. シャツ襟とラペルのバランスに注意する

ネイビースーツ2

スーツをおしゃれに着こなすには、シャツ襟とラペルのバランスに注意することが大切です。スーツの襟元は、全体の印象を大きく左右する重要なポイントです。そのため、シャツ襟とラペルの大きさのバランスが悪いと、おしゃれな装いからかけ離れてしまいます。

特に、大きな襟のシャツの場合は注意が必要です。ルーズな印象を与えないためにも、シャツ襟はラペルの内側に収まるようにして、スッキリとした襟元を意識しましょう。

3-2. 後ろ襟をきちんと整える

スーツを着るときは、つい正面からの見え方だけに注意しがちですが、実は後ろ姿も重要なポイントです。スーツをおしゃれに着こなしたい方は、後ろ襟の見え方にも気を配りましょう。

シャツの襟がまったく見えなかったり、カラーが浮いていたりすると、後ろ姿がだらしなく見えてしまいます。襟元はスッキリ整っているのが理想的なため、シャツの襟はカラーから少しだけ見えるくらいのバランスを心がけるとよいでしょう。

3-3. シーンに合ったラペルピンを選ぶ

オーダースーツをおしゃれに着こなすためのコツとして、シーンに合ったラペルピンを選ぶことが挙げられます。ラペルピンとは、ジャケットの左襟にあるボタン穴に着けるアクセサリーのことを指します。社章を付けるスペースとして活用されている方が多いかもしれませんが、ラペルピンを着けることで、ワンランク上の装いを楽しめます。

ラペルピンには、モチーフの種類が豊富なピンズ・ブローチタイプや、パーティーシーンで活躍するチェーンタイプなどさまざまな種類があります。シーンに合ったラペルピンを身に着け、エレガントな大人のおしゃれをアピールしましょう。

3-4. ネクタイの幅とラペル幅を合わせる

オーダースーツをおしゃれに着こなすためには、ネクタイの幅とラペル幅を合わせることが大切です。

ネクタイの幅とラペルの幅のバランスが悪いと、洗練された印象からは遠ざかってしまいます。例えば、細いラペルに太いネクタイを合わせると、ネクタイが主張しすぎることで全体の調和が取れず、アンバランスな見た目になってしまいます。

スーツにはトレンドがあり、時代によって好まれるスタイルは異なりますが、ネクタイの幅とラペルの幅を合わせる点は、トレンドは関係なく常に気を配るべきポイントです。

4. まとめ

本記事では、オーダースーツで選べるシーン別のおすすめの襟型や襟幅、ステッチなどのこだわりポイントなどを解説してきました。

オーダースーツを選ぶ際、襟の種類はスーツの印象を大きく左右する重要なポイントです。

シーンに合わせた最適な襟型を選ぶことで、より洗練された着こなしを楽しめます。また、襟幅やステッチにこだわることで、自分だけのオリジナリティを演出できます。

襟にこだわって最高のスーツを仕立てたい方は、ぜひ洋服の青山で展開するオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」で仕立ててみてはいかがでしょうか。

プロのスタッフによる的確なアドバイスを味方に、シーンに合ったこだわりの一着を仕立てられます。自身の理想をつめこんだスーツで、洗練された大人のおしゃれを楽しみましょう。

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