オーダースーツは本切羽でおしゃれを演出しよう!本切羽のメリット・デメリットや着こなしを紹介

この記事の所要時間:約7分

カスタマイズ性の高さが魅力のオーダースーツですが、数あるオプションのなかでも、本切羽(ほんせっぱ)を入れてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。スーツに本切羽を入れることで、着こなしの幅が広がり、自分らしさを表現できます。ただし、本切羽の仕様によるデメリットも考慮しなければいけません。

本記事では、本切羽のメリット・デメリットや、本切羽仕様のスーツの着こなし方、本切羽と合わせて追加したいおすすめのオプションを紹介します。

1. そもそも本切羽とは

本切羽(ほんせっぱ)とは、スーツの袖口に施された、実際に開閉可能なボタンホールのことです。一般的なスーツの袖口は、ボタンホールは飾りで、開閉できない仕様になっています。

本切羽を入れることにより袖をまくって着用できるため、スーツスタイルでありながら、カジュアルで軽やかな印象を与えられます。

2. オーダースーツで本切羽を入れるメリット

オーダースーツに本切羽を入れることは、着用するうえでさまざまなメリットがあります。主なメリットを3つ、以下で詳しく紹介します。

2-1. おしゃれに着こなせる

本切羽仕様のスーツは、シーンに合わせておしゃれな着こなしを楽しめます。例えば、オフィスでの仕事中はボタンを締めて真面目な印象を保ちつつ、休憩時間には袖をまくってリラックスした雰囲気を演出するのもよいでしょう。

また、本切羽は袖口のアクセントにもなります。ボタンの色や素材を変えたり、ボタンホールの色を変えたりすることで、さりげないおしゃれが楽しめます。自分だけのこだわりを袖口に取り入れることで、ほかとは一味違ったスーツスタイルを演出できるでしょう。

2-2. 高級感を演出できる

まとめ

本切羽は、一般的なスーツにはない特別な仕様であるため、それだけでスーツに高級感や希少性を与えます。素材や仕立ての質の高さを感じさせると同時に、スーツの機能性と希少性を兼ね備えた本切羽は、着用者の価値を高めてくれるでしょう。

2-3. 通気性に優れている

スーツで本切羽を取り入れることは、スーツの通気性を高めるうえで非常に効果的です。スーツの袖口に開閉可能なボタンホールが付いている仕様により、暑い夏場でも快適にスーツを着用し続けられます。

夏の暑い日に長時間スーツを着ていると、袖口から熱がこもり、腕の部分が蒸れて不快感を感じることも多いでしょう。しかし本切羽仕様のスーツであれば、袖口のボタンを外して袖をまくることで、熱や湿気を逃がせます。これにより、腕周りの通気性が大幅に改善され、涼しく快適な状態を維持できます。

3. オーダースーツで本切羽を入れるデメリット

重ねボタン

オーダースーツで本切羽を入れる際は、デメリットも考慮する必要があります。主なデメリットを3つ、以下で詳しく紹介します。

3-1. 追加料金がかかる

多くの店舗では、本切羽は有料オプションとして提供しているため、スーツの総費用が高くなります。ただし、本切羽の追加料金については店舗によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

洋服の青山で展開されているオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、2,750円(税込)で本切羽の追加を承っております。

追加料金が発生するというデメリットはあるものの、デザインと機能性を兼ね備えた本切羽は、値段以上の価値があるといえるでしょう。

3-2. 袖丈のお直しがむずかしい

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本切羽は、袖口に実際に開閉可能なボタンホールが付いている仕様により、袖丈調整が困難です。通常の袖丈調整では、袖口の折り返し部分で長さを調節しますが、本切羽ではこの方法が使えません。

本切羽仕様のスーツの袖丈を変更するためには、肩の部分から袖を外して詰める必要があり、高度な技術を要する難易度の高いお直しが必要です。そのため、多くの店舗では高額で請け負うか、場合によってはお断りすることもあります。

このようなデメリットを避けるためには、採寸を正確におこなうことが大切です。自己採寸が可能な店舗もありますが、可能な限り専門スタッフに採寸してもらいましょう。

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3-3. ボタンホールに物が引っかかりやすい

本切羽のボタンを外している状態では、木の枝やドアノブなどに開いたボタンホールが引っかかってしまうことがあります。引っかかった勢いで生地が破れたり、ボタンホールが伸びきってしまったりと、スーツにダメージを与えかねません。

このようなトラブルを防ぐために、本切羽のボタンを外す際は、周囲の環境に十分注意しましょう。また、本切羽仕様のスーツを着用する際は、ボタンホールの状態を定期的にチェックすることをおすすめします。引っかかりによってボタンホールが伸びてしまった場合は、早めにお直しに出すことで、ダメージを最小限に抑えられます。

4. 本切羽仕様スーツの着こなしポイント

ここでは、本切羽仕様スーツをおしゃれに着こなすためのポイントを紹介します。以下で詳しく見ていきましょう。

4-1. 本切羽のボタンを外す

本切羽のボタンを外すだけで、スーツの印象は大きく変わります。スーツは、一般的には堅苦しい印象を与えることが多く、ビジネスには適していても、普段着としては敬遠されがちです。しかし、本切羽のボタンを外すことでその堅苦しさを和らげ、カジュアルでおしゃれな雰囲気を演出できます。

ビジネスやフォーマルな場面ではボタンを留めて品よく振る舞い、カジュアルなシーンではボタンを外してこなれた雰囲気を楽しむなど、シーンに合わせた使い分けも楽しめるでしょう。

4-2. インナーのシャツを折って手首を見せる

本切羽仕様のスーツをおしゃれに着こなしたいなら、インナーのシャツを折って手首を見せるテクニックがおすすめです。おしゃれの基本として、3つの首(首・手首・足首)を露出するという考え方があります。

本切羽仕様のスーツでは、ボタンを外してシャツの袖を折り返すことで、簡単に手首を見せられます。また、露出した手首に腕時計やブレスレットを身につけることで、よりおしゃれ度が増すでしょう。

4-3. 肘の辺りまで袖をまくる

本切羽仕様のスーツなら、ボタンを外して大胆に袖をまくれるため、カジュアルな雰囲気を演出できます。肘まで袖をまくるスタイリングは、スーツスタイルのなかにも抜け感を生み出し、洗練された印象を与えます。

また、袖をまくることで通気性がよくなるため、暑い季節でも快適に過ごせるでしょう。肘まで袖をまくる着こなしは、本切羽仕様のスーツならではのスタイリングです。

5. オーダースーツで本切羽と合わせて追加したいオプション

オーダースーツでは、本切羽以外にも魅力的なオプションがあります。以下で詳しく紹介します。

5-1. ボタンの素材

本水牛
ナット

一般的なスーツのボタンは、プラスチックや貝ボタンが使われることが多いですが、オーダースーツなら素材の選択肢が広がります。高級感を演出したいなら、ナットボタンがおすすめです。ナットは木の実の一種で、独特の風合いと深みのある色合いが特徴です。スーツの袖口に上品なアクセントを加えられます。

また、水牛の角を使ったボタンも人気です。水牛ボタンは、天然素材ならではの温かみがあり、スーツスタイルにナチュラルな雰囲気をプラスします。色はブラックやブラウンが一般的ですが、時間とともに味わい深い表情に変化するのも魅力です。

5-2. AMFステッチ

AMFステッチとは、スーツの襟やラペル、ポケット周りなどに施される、細かい飾り縫いのことを指します。ステッチが入ることで、スーツ全体の高級感がアップし、よりシャープでエレガントな雰囲気を演出します。細かいステッチの美しさは、オーダースーツならではの魅力といえるでしょう。

6. まとめ

本切羽とは、スーツの袖口に施された、実際に開閉可能なボタンホールのことです。通常、改まった印象を与えるスーツですが、本切羽を入れることでカジュアルさがプラスされ、着こなしの幅が広がります。スーツで自分だけのオリジナリティを表現したい方は、ぜひ本切羽を取り入れてみてください。

洋服の青山で展開されているオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、本切羽・ボタン・AMFステッチのオプション3点セットを提供しています。オーダースーツで本切羽を入れたい方、その他オプションを追加したい方は、ぜひSHITATEへご相談ください。

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