オーダースーツは形で印象が変わる!スーツスタイルの違いやパーツごとの特徴を解説

この記事の所要時間:約9分

「思い切ってオーダースーツに挑戦したいけれど、どの部分にこだわるべきかわからない」

そのような悩みを抱えていませんか。本記事では、基本のスーツの形や、さまざまなスーツスタイルの特徴、パーツごとの違いなどを詳しく解説します。

スーツのどの部分にこだわればよいかがわかれば、満足できる一着を手に入れられます。ぜひ参考にしてみてください。

1. オーダースーツを仕立てる前に|基本のスーツの形を知ろう

オーダースーツを仕立てる前に、まずは基本のスーツの形を知りましょう。ここでは、定番のツーピーススーツと、クラシックなスリーピーススーツの魅力や特徴を紹介します。

1-1. 定番のシングル×ツーピース

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スーツのなかでも、最もポピュラーなものはシングルのツーピーススーツです。シングルは、ジャケットの前立て部分に、ボタンが一列に並んだデザインです。また、ツーピースとは、ジャケットとパンツがセットになったものを指します。

シーンを選ばずに着用できるため、オーダースーツ初心者の方におすすめです。

1-2. クラシックなダブル×スリーピース

ネイビスーツ

品格のあるエレガントな装いを求める方には、ダブルのスリーピーススーツがおすすめです。ダブルは、ジャケットの前立て部分に、ボタンが二列に並んだデザインです。また、スリーピースとは、ジャケットとパンツに加え、ベストがセットになったものを指します。

年配の方が愛用するイメージがあるダブルスーツは、アイテムや色選びを工夫することで、若い世代でも十分おしゃれに着こなすことができます。

2. 形の違いによるスーツスタイルごとの特徴

スーツを選ぶときは、自身の体型やライフスタイルに合うのはどのようなスーツなのかを考えてみることが大切です。ここでは、形が違う3つのスーツスタイルの特徴を紹介します。

2-1. ブリティッシュスタイル

ブリティッシュスタイルとは、ジャケットに入った肩パットが特徴の、きりっとした見た目のスタイルです。肩周りがたくましく見えることにより、堂々とした雰囲気を演出できます。

伝統的で格式高い印象を与えるため、ビジネスシーンで信頼感をアピールしたい方や、誠実で真面目な雰囲気を演出したい方におすすめです。

2-2. イタリアンスタイル

イタリアンスタイルは、ブリティッシュスタイルとは異なり、肩パッドが目立たないのが特徴です。ソフトでしなやかな生地が使用されていることで、身体のラインが美しく見える効果があります。

軽やかな着心地はもちろん、エレガントな大人の装いに仕上げてくれるスタイルのため、こなれ感のあるファッションを楽しみたい方におすすめです。

2-3. アメリカンスタイル

アメリカンスタイルは、ジャケット、パンツともにゆとりあるサイズ感で作られているのが特徴です。これにより、動きやすく快適に過ごせるのがメリットです。

着心地を優先するアメリカンスタイルは、仕事で活発に動き回る必要がある方や、長時間のデスクワークが多い方におすすめです。

3. スーツのパーツにもさまざまな形と特徴がある

スーツには、襟やボタンの並び方など、パーツごとにもさまざまな特徴があります。パーツごとの特徴を押さえて、こだわりを反映した特別な一着を仕立てましょう。

3-1. 襟の形

シングルブレスト

襟の形にはさまざまな種類のものがありますが、なかでもよりポピュラーな以下の4つをご紹介します。

名称特徴
ノッチドラペルシングルスーツの定番としてよく用いられます。襟先がV字に
カットされた、飽きのこないデザインが魅力です。幅広いシーンで
活躍するため、迷ったときはこの襟型を選ぶとよいでしょう。
ピークドラペルダブルスーツによく用いられます。襟先が上向きに尖った
デザインで、カジュアルさと華やかさを兼ね備えています。結婚式や
パーティーなど、特別な日のための一着を仕立てる際におすすめです。
ショールカラータキシードによく用いられます。襟全体がなだらかに
つながり、滑らかな曲線が特徴的なデザインです。
よりフォーマルな式典や格式高いパーティーなどで活躍
するほか、カジュアルなニットのジャケットにもマッチします。
ノーカラーカジュアルなジャケットによく用いられます。襟そのものを
なくしたことで、よりすっきりとした見た目になるのが特徴です。
Tシャツとの相性がよいため、休日のお出かけで気軽に
ジャケットスタイルを楽しみたい方におすすめです。

3-2. ベントの形

センター
サイド
ノーベント

ベントとは、スーツのジャケットの背面下部にある切れ込みのことを指します。ここでは、以下の3つを紹介します。

名称特徴
センターベント背面の裾中央に切れ込みが入った、最も一般的なデザインです。
シンプルな見た目と、動きやすさが特徴です。
年代を問わず着用できるタイプですが、お尻が大きい方は、
切れ込みによってより大きさが目立ってしまうため、
サイズ感に注意して選びましょう。
サイドベンツ背面の両サイドに切れ込みが入ったデザインです。
ゆとりのあるシルエットが特徴で、エレガントな装いに見せてくれます。
ダンディーな装いを目指す方におすすめです。
ノーベント背面に切れ込みがないスマートなデザインです。
身体のラインが強調されることで、上品な雰囲気を演出できます。
ここぞというときの、フォーマルなシーン向けのスーツに最適です。

3-3. ボタンの数

スラントポケット

スーツは、ボタンの個数の違いによっても雰囲気ががらりと変わります。ここでは、以下の3つを紹介します。

名称特徴
1つボタン華やかな印象を与えるデザインです。落ち着いた大人の装いを好む方は、
Vゾーンの深さが狭いものを、より気品のある装いを好む方は、
広めのものがよいでしょう。結婚式や
パーティーなど、フォーマルシーンでのスーツにおすすめです。
2つボタンビジネスからフォーマルまで幅広いシーンで活躍する定番のデザインです。
バランスの取れた着こなしになるため、スーツ初心者の方におすすめです。
3つボタン誠実さと洗練さを演出できるデザインです。襟の裏側からボタン
が見え隠れする、段返りボタンスタイルを取り入れると、
よりトレンド感を演出できます。
クラシックでこなれ感のあるスタイルに仕上げたい方におすすめです。

3-4. ポケットの形

ポケットの形にもさまざまな種類のものがあります。小さなパーツですが、おしゃれに着こなすためにはこだわりたい部分です。ここでは、以下の4つを紹介します。

名称特徴
フラップポケットビジネススーツで多く採用されている、定番のデザインです。
ポケットの上に蓋がついており、雨や埃の侵入を防ぐ目的が
あります。どのようなスーツにもマッチするため、
迷ったときはフラップポケットを選ぶのが無難です。
スラントポケット斜めに付いたデザインのポケットです。すっきりと
スマートに見せる効果があります。
洗練されたスタイリッシュな雰囲気を好む方におすすめです。
ノーフラップポケットフラップポケットと異なり、蓋のないすっきりとしたデザインが特徴
です。華やかな雰囲気を演出できます。上品な装いが求められる、
フォーマルなシーンでのスーツを仕立てたい方におすすめです。
チェンジポケットチェンジポケットは、ジャケットの右側にある小さなポケット
のことを指します。近年人気の、英国スタイルのスーツ
に多く採用されています。クラシックなスーツで、
紳士的な装いを楽しみたい方におすすめです。

3-5. パンツの形

パンツは、見た目だけでなく機能性にもこだわって選びたい大切なパーツです。ここでは、パンツのシルエットとタックの種類に分けて紹介します。

シルエットの名称特徴
ストレート足のラインに沿った、真っ直ぐなシルエットが特徴です。どのような
シーンでも着用でき、トレンドに左右されにくいのが魅力です。
自身の体型にぴったり合うジャストサイズのものを選ぶことで、
快適性がアップします。
テーパード裾に向かって徐々に細くなるシルエットが特徴です。腰回りに
ゆとりがあるため、快適に過ごせます。
スタイリッシュな印象を与えたい方におすすめです。
ワイドゆったりとした大きめのシルエットが特徴です。リラックス感のある
カジュアルな装いになります。休日のお出かけで活動的に過ごしたい
ときや、個性的なファッションを楽しみたいときにぴったりです。
スキニー足にぴったりと沿うデザインが特徴です。スタイリッシュな印象
を与え、特に若い世代から人気を集めています。カジュアルなデート
やちょっとしたお出かけなど、気取らないラフな着こなしを
楽しみたいときにおすすめです。

タック入りパンツ
タックの名称特徴
ノータックウエスト部分にタックがないシンプルなデザインが特徴です。スタイ
リッシュなシルエットになるため、特に若い世代から人気を集めています。
カジュアルなスーツが好みの方におすすめです。
ワンタックウエスト部分に左右1本ずつタックが入ったデザインです。ノータック
と比べ、動きやすくなるメリットがあります。どの世代の方でも着用
できるデザインのため、迷ったときはワンタックを選ぶのが無難です。
ツータックウエスト部分に左右2本ずつタックが入ったデザインです。ワンタック
よりもさらに快適な着心地になります。サイズが合っていないとルーズ
に見えてしまうため、自身に合うジャストサイズのものを選びましょう。

4. シーン別に最適なスーツの形を紹介

ここでは、シーン別に最適なスーツの形を紹介します。どのようなシーンでスーツが必要なのかを明確にして、こだわりの一着を仕立てましょう。

4-1. ビジネスシーンにおすすめの形

ビジネスシーンでは、個性的なデザインを避け、シンプルなものを選ぶのがポイントです。例えば、ツーピーススーツにワンタックパンツを合わせるスタイルは、どの年代からも受け入れられる無難なスタイルのため、おすすめです。

こだわりをプラスした装いに仕上げたいときは、シャツやネクタイなどにさりげない色柄を取り入れましょう。おしゃれに気を使っている人という印象を与えられます。

4-2. フォーマルシーンにおすすめの形

フォーマルシーンにおすすめのスーツの形は、華やかさを意識したデザインです。特に結婚式では、ゲストの装いとしてふさわしい上品さが求められます。

普段とは違う特別感のある装いに見せるためには、ピークドラペルやショールカラーなど襟の形にこだわるとよいでしょう。さらに、ジャケットの胸ポケットにチーフを添えれば、ワンランク上の着こなしを演出できます。

4-3. カジュアルシーンにおすすめの形

カジュアルシーンにおすすめのスーツの形は、スタイリッシュさを意識したデザインです。ジャケットの丈を短めにし、タイトなシルエットを強調することで、よりカジュアルな印象を与えられます。

また、スーツ特有の堅苦しさを和らげるためには、チェック柄や、ベージュカラーを選ぶのも効果的です。

5. まとめ

本記事では、基本のスーツの形や、形が異なるさまざまなスーツスタイルの特徴、襟やボタンなどのパーツごとの違いを解説してきました。

オーダースーツを仕立てるときは、シングルやダブル、ツーピースやスリーピースといったスタイルの違いを理解しつつ、パーツごとの形の違いにもこだわりましょう。そうすることで、自分だけの特別な一着に仕上がります。

しかし、いざオーダーとなると、どのようなスーツがよいか迷ってしまうことがあるかもしれません。自身にぴったり合うスーツを手に入れたい方は、ぜひ洋服の青山で展開するオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」でスーツ専門店スタッフに相談してはいかがでしょうか。

SHITATEでは、ライフスタイルや着用シーンに最適なスーツを仕立てるため、プロのスタッフによるアドバイスを受けられます。信頼できるアドバイスを味方に、特別な一着を手に入れましょう。

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