7月に着用する夏用のオーダースーツとは?オーダー時の注意点や着こなし方を紹介

この記事の所要時間:約7分

夏の暑さが本格化する7月ですが、ビジネスパーソンにとってスーツの着用は避けては通れません。暑さと蒸れで、不快な着心地に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、夏用スーツの選び方や、夏でも快適に過ごせるスーツの着こなしポイントを解説します。夏用のオーダースーツを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. 7月に着用する夏用スーツの特徴

夏の暑さが本格化する7月に着用するスーツは、素材や色味、仕様など、秋冬用とは異なる工夫が施されています。ここでは、夏用スーツの特徴を3つ紹介します。

1-1. 生地は通気性がよい素材が使われている

リネン

夏用スーツの生地には、快適な着心地を実現するために、通気性のよい素材が用いられています。代表的なものがサマーウールで、通常のウールよりも目の粗い織りになっており、サラリとした肌触りが特徴です。

ほかにも、麻素材のリネンは、肌に接するとヒンヤリとした清涼感があり、吸湿性にも優れているため、夏のスーツ生地として人気です。ただし、シワになりやすいという弱点もあるため、ビジネススーツにはウールとの混紡生地が適しています。

1-2. 秋冬用に比べて明るい色味が多い

夏用スーツは、秋冬用に比べて明るい色味が多い傾向にあります。夏に明るい色味が好まれる理由は、視覚的な涼しさを演出できるからです。暗い色は光を吸収しやすいのに対し、明るい色は光を反射しやすいため、同じ環境下でも明るい色の方が涼しく感じられます。

また、明るい色は太陽光をよく反射するので、生地に熱がこもりにくいのもメリットです。見た目の涼しさだけでなく、実際の着用時の快適さにもつながっています。

1-3. 涼しさを求めた「背抜き」が施されている

背抜きとは、スーツのジャケット内側の背中部分の裏地を、省略した仕様のことです。通常、スーツの裏地は背中まで全面的に貼られていますが、背抜き仕様では、その部分の裏地がなくなります。これにより、背中の通気性が高まり、暑い夏でも涼しく快適に過ごすことが可能です。

ただし、薄い夏物の生地を使用した背抜き仕様のスーツの場合、裏地がないことで背中部分の表地が伸びてしまったり、汗などで生地を傷めたりしてしまうリスクがあります。

夏用スーツの背抜き仕様は、涼しさを追求した機能的なデザインですが、スーツのデザインや素材によってはデメリットもあるため、自分に合った仕様を選ぶことが大切です。

2. 7月に着用する夏用スーツをオーダーする際の注意点

夏用スーツを注文する際には、いくつかの注意点があります。以下で詳しく解説します。

2-1. 薄すぎる生地はインナーが透けて見える

涼しさを重視するあまり、薄すぎる生地のスーツを選んでしまうと、インナーが透けて見える可能性があります。特に、シャツの色や柄が透けているのは、ビジネスシーンではふさわしくありません。

スーツを着る目的は、きちんとした服装で相手に誠意を伝え、ビジネスの成果につなげることです。透け感のあるスーツでは、その目的を達成するどころか、逆効果になりかねません。

そのため、夏用スーツの生地は、通気性と透けにくさのバランスが取れたものを選ぶことが大切です。薄手でも、インナーが透けない程度の密度がある生地を選びましょう。

2-2. 明るすぎる色はカジュアルな印象を与える

明るい色のスーツは夏の装いに適していますが、あまりに明るすぎる色は、ビジネスシーンではカジュアル過ぎる印象を与えてしまう可能性があります。相手に与える印象も軽くなりがちです。

そのため夏用スーツの色は、明るさを抑えめにした定番のネイビーやグレーに加え、ベージュ、浅めのブラウンなど、柔らかな色味を選ぶのがおすすめです。これらの色は、清涼感があり、ビジネスシーンに適しています。

2-3. 汗対策のインナーやグッズも同時に揃えておく

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7月の暑い時期は、汗をかくことは避けられません。しかし、汗対策を怠ると、臭いが周囲に不快感を与えたり、スーツが汗で傷んでしまったりするリスクがあります。

効果的な汗対策は、吸水性や通気性に優れたインナーを着用することです。汗を素早く吸収し、べたつきを防ぎ、快適な着心地が維持できます。また、制汗スプレーやボディパウダーなどの汗対策グッズを活用するのもおすすめです。

万が一スーツに汗が付着してしまった場合は、手入れが欠かせません。放っておくと、汗が原因で生地が傷んだり、臭いのもとになったりします。帰宅後は速やかにスーツをハンガーにかけ、濡らした布で汗をかいた部分を叩くように拭き取り、風通しのよい場所で陰干ししましょう。

3. 7月におすすめのスーツの着こなし方

7月は、暑さでスーツを着用するのがつらく感じる方も多いでしょう。ここでは、暑い夏でも快適にスーツを着こなすためのポイントを紹介します。

3-1. 色はネイビーかグレーがおすすめ

チーフ

7月の暑い時期は、ネイビーかグレーのスーツがおすすめです。爽やかな印象を与え、見た目にも涼しさを感じさせます。柄は無地が無難ですが、アクセントを加えたい場合は、シャドーストライプやピンストライプなど、さりげない柄がよいでしょう。

また、浅いブラウンやベージュも春夏シーズンに適したカラーであり、軽やかに着こなせます。ただし、ネイビーやグレーと比べるとややカジュアルな印象が強くなってしまうため、TPOや職場のルールを考慮したうえで選択しましょう。

3-2. 肌着の色はベージュかライトグレーがおすすめ

夏のスーツスタイルでは、肌着の色選びにも気を配りましょう。7月の暑い時期は、ジャケットを脱ぐ機会も増えるため、肌着の色が透けて見えてしまうことがあります。特に、ホワイトのシャツの下にホワイトの肌着を着ていると、輪郭が目立ちやすく、見栄えがよくありません。

そこでおすすめなのが、ベージュやライトグレーの肌着です。これらの色は、肌の色に近いため、シャツの下に着ていても目立ちにくくなります。肌着と素肌の境目がわかりづらくなり、すっきりとした印象を与えられます。

また、最近はシームレスの肌着も人気です。襟ぐりや袖先のリブがないため、肌着の厚みがシャツに響きにくく、すっきりと着こなせます。

3-3. シャツは長袖を着用する

シャツの種類

夏のスーツスタイルでは、長袖シャツを着用することをおすすめします。7月の暑い時期は、涼しさを求めて半袖シャツを着がちですが、スーツの下に半袖シャツを合わせると、以下のようなデメリットがあります。

   ● ジャケットの袖の裏地が直接肌に触れることで裏地を傷める
   ● 夏は汗をかきやすいため、裏地の劣化が加速する
   ● 汗をかいた腕がジャケットの裏地につくことで不快な着心地になる

これらの問題を避けるためにも、スーツに合わせるシャツは、夏でも長袖がよいでしょう。長袖シャツなら、袖の裏地や袖口を汗や皮脂から守ります。また、肌とジャケットの間に布地があることでベタつきを防ぎ、快適な着心地が維持できます。

3-4. ネクタイは寒色を意識する

ネクタイ選び

7月の暑い時期には、寒色系のネクタイを選ぶことで涼しさを演出できます。寒色とは、ブルーやパープル、グリーンなどの色相のことです。これらの色は、視覚的に涼しさを連想させる効果があります。

例えば、ネイビーのネクタイは夏に最適です。海を思わせる色味で、清涼感があり、ビジネスシーンでも活用しやすいでしょう。また、夏らしいマリンルックを取り入れるのもおすすめです。

マリンルックとは、ブルーやホワイト、レッドを組み合わせたスタイルのことを指します。普段は使いにくいレッドも、ブルーやホワイトと合わせることで、夏のビジネススタイルに取り入れやすくなります。

4. 7月のスーツスタイルコーディネート紹介

ここでは、7月の暑い時期でも涼しげな印象を与えるスーツコーディネートを紹介します。

4-1. ネイビースーツスタイル

コーディネート詳細

ニットタイと牛革ローファーを組み合わせることで、夏でも清涼感のあるスーツスタイルを演出できます。ニットタイを取り入れることで、カジュアルな雰囲気を演出しつつも、ビジネスシーンに適した好印象を与えられるでしょう。牛革のローファーは、足元を爽やかな印象にします。

4-2. ブラウンスーツスタイル

浅めのブラウンのスーツに、シルクとリネン素材の小紋柄ネクタイを合わせ、涼しげな胸元を演出しました。スーツとシャツには通気性のよい生地を使用し、歩くだけで風を感じられる快適な着心地を実現します。

5. まとめ

7月に着用する夏用スーツを選ぶ際は、生地の通気性や色味、背抜き仕様など、暑さ対策に重点を置くことが大切です。また、インナーの透け防止や、明るすぎない色選びにも気をつけましょう。

夏用のスーツをオーダーしたい方は、洋服の青山で展開するオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」へご相談ください。お客さま一人ひとりのニーズに合わせて、通気性と快適性を兼ね備えた素材選びから、細部までこだわり抜いた理想の一着を提供いたします。

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