スーツの買取方法や相場は?高値で売る3つのコツやオーダースーツが買い取れるのかも解説

この記事の所要時間:約12分

転職によって着なくなったスーツや、実家の押し入れから見つかった父親のスーツ。そのまま処分するのはもったいないこともあり、できれば不要なスーツを買い取ってもらって現金に換えたい方は多いのではないでしょうか。

とはいえ、今までスーツの買取依頼をしたことがない方は、買取価格の相場はどのくらいなのかや、ノーブランドのスーツやオーダースーツでも売れるのかといった疑問があることでしょう。

この記事では、スーツの買取方法や相場について解説します。高値で買い取ってもらえるスーツの特徴や売却する際のコツも紹介しているので、スーツをなるべく高く売れるようになりましょう。

1. スーツを買い取りに出す方法

スーツを買い取りに出す方法は主に以下の3つです。

   ● 買取専門店
   ● リサイクルショップ
   ● フリマサイト・オークションサイト

お持ちのスーツを買い取りに出す際にどの方法が適しているのかを知るため、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1-1. 買取専門店

買取専門店とは、スーツや衣類の買い取りに特化しているお店のことです。スーツの買い取りを専門としている店舗であれば、スーツに関する知識が豊富なスタッフが査定してくれます。

そのため、適正価格で買い取ってもらえる可能性が高く、別のお店で売ればよかったと後悔するケースは少ないでしょう。

特にブランド物や高級な生地を使用しているスーツは高値がつく可能性が高いので、専門店で買い取ってもらうのがおすすめです。

しかし、スーツの買取専門店は少ないため、お住まいの地域によっては近くにお店が見つからないことがあるでしょう。そのような場合は、宅配買取を実施しているお店を利用してみてください。

1-2. リサイクルショップ

リサイクルショップは家電や家具などさまざまなジャンルの物を買い取っており、スーツの買い取りを受け付けているお店もあります。

スーツ以外の物も買い取ってもらえるため、片付けをしていて出てきた不用品と一緒に売れるのがメリットです。また、リサイクルショップは全国に幅広く展開しており、自宅からスーツを持っていきやすいのも便利です。

ただし、ほとんどの場合スーツに詳しいスタッフがいないため、実際の価値よりも安く買い取られる可能性があります。そのため、ブランド物や上質な生地を使っているスーツを売る際の利用はおすすめしません。

買い取ってもらうスーツにあまり値段がつかなくても構わないときや、売却する手間を省きたいときに買取依頼するとよいでしょう。

1-3. フリマサイト・オークションサイト

フリマサイトオークションサイトでも、スーツの取引がおこなわれています。販売価格は自分で設定できるため、納得した金額で売れるのがメリットです。

ただし、スーツの写真撮影、商品説明の記入、発送作業など売却までに手間がかかります。

また、人気のブランドスーツであればすぐに売れるかもしれませんが、ノーブランドや紳士服量販店のスーツの場合は買い手が現れるまでに時間を要することもあるでしょう。

したがって、スーツの買い取りに手間や時間をかけたくない方にはおすすめしません。時間は気にせずに、自分の設定した価格で売りたいときに活用してみましょう。

2. スーツの買取相場

スーツは、ブランド物とそれ以外で買取価格は大きく変化します。どのくらいの金額で売れるのかを知るために、以下のスーツの種類ごとに買取相場を紹介します。

   ● ノーブランド
   ● 紳士服量販店
   ● オーダースーツ
   ● 国内ブランド
   ● 海外ブランド

2-1. ノーブランド

ノーブランドスーツとは、あまりメジャーではなく、ほとんどの方が知らないブランドのスーツのことです。中古品で買いたい需要があまりないため、買い取りしてもらえないケースがほとんどです。

なかなか売れない場合は、リサイクルショップでほかの衣類とまとめて持っていくことで、買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。

ただし、売れたとしても数十円程度と、ほとんどお金にならないことを理解しておいてください。

2-2. 紳士服量販店

ハンガー選び

ほとんどの方がお持ちの紳士服量販店のスーツは買い取りに対応しています。買取相場は1,000円が基準です。

買取店によっては紳士服量販店のスーツを買い取っていないことがあるので、事前に買取対象であるかをお店の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。

2-3. オーダースーツ

オーダースーツは購入者の体型に合わせてサイズが調整されているため、買い取ってもらえないケースがあります。

買い取りに対応している業者の場合、買取価格は5,000円が目安です。高級な生地や高級ブランドのスーツであれば10,000円以上の査定額が期待できます。

買い取ってもらえる可能性はあるので、オーダースーツは売れないと判断して処分せずに一度査定に出してみてください。

2-4. 国内ブランド

国内ブランドのスーツは、以下のようなブランドが有名です。

   ● Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
   ● TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)
   ● COMME des GARCONS(コムデギャルソン)
   ● D'URBAN(ダーバン)
   ● UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
   ● SHIPS(シップス)
   ● BEAMS(ビームス)
   ● nano・universe(ナノ・ユニバース)

国内ブランドスーツの買い取りは10,000円前後が相場です。Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)のように特に人気の高いブランドであれば、30,000円の査定額がつくこともあります。

2-5. 海外ブランド

海外ブランドのスーツでは、以下のブランドが代表的です。

   ● LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
   ● PRADA(プラダ)
   ● Saint Laurent(サン・ローラン)
   ● Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)
   ● Giorgio Armani(ジョルジオ・アルマーニ)
   ● Paul Smith(ポール・スミス)
   ● Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)
   ● Brioni(ブリオーニ)

国内ブランドのスーツと同様に、10,000円が買い取りの目安です。LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)やSaint Laurent(サンローラン)といったハイブランドの場合、50,000円を超える金額で売れることもあります。

3. 高値で買い取ってもらえるスーツの3つの特徴

高値で買い取ってもらえる可能性が高いスーツの特徴を3つ紹介します。

   ● 人気ブランドのスーツ
   ● 高級な生地を使用しているスーツ
   ● 保存状態が優れているスーツ

手放したいスーツが特徴に当てはまっているかをチェックしましょう。

3-1. 人気ブランドのスーツ

人気ブランドのスーツであれば、高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。需要が高いため、ほとんどのブランドで10,000円前後の値段がつくでしょう。

また、フリマアプリやオークションサイトでも高値での取引が期待できます。

フリマサイトのメルカリでは、COMME des GARCONS(コムデギャルソン)のセットアップが1万円以上、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は10万円以上の値段で取り引きされていました。

このように人気ブランドは需要があるので、ブランドスーツをお持ちの方は買取価格に期待できるでしょう。

3-2. 高級な生地を使用しているスーツ

ドーメル
カノニコ

高級な生地を使用しているスーツは、一般的な生地のスーツよりも高い値段で買い取ってもらえます。スーツの高級生地としては、以下のようなブランドが知られています。

   ● Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)
   ● Loro Piana(ロロ・ピアーナ)
   ● DORMEUIL(ドーメル)
   ● Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)
   ● JOHN FOSTER(ジョン・フォスター)

このようなブランドの生地を使っているスーツであれば、お店によっては高く売れる可能性があります。査定に出すときは、生地の価値がしっかりと買取価格に反映されているのかを確認しましょう。

3-3. 保存状態が優れているスーツ

【スーツのプロが伝授】長持ちさせるためのお手入れ方法

保存状態が優れているかによって、同じスーツであっても買取価格が変化します。汚れや穴あき、カビなどがないか確かめましょう。

現在着用しているスーツを今後売る可能性がある方は、日頃のメンテナンスを怠らないことが大事です。ブラッシングでホコリや汚れを落としたり、シワ取りをしたりすることで、スーツの状態をきれいに保ちやすくなります。

スーツのメンテナンスについては以下の記事をご参照ください。

関連記事:【スーツのプロが伝授】長持ちさせるためのお手入れ方法

4. 買い取れないことがあるスーツの3つの特徴

スーツによってはお店で買い取れないケースがあります。ここでは、買い取れないスーツの特徴を3つ紹介します。

   ● 臭い・汚れ・傷などがあるスーツ
   ● 刺繍・ネーム入りスーツ
   ● 極端にサイズが大きいスーツ

4-1. 臭い・汚れ・傷などがあるスーツ

臭いや汚れ、大きな傷などがあり、状態の悪いスーツの買い取りはむずかしいでしょう。

普段タバコを吸っている方やペットを飼っている方は、お持ちのスーツに臭いがこびりついていることがあります。クローゼットで長年保管していたことで、カビが生えたり、虫食いで穴が空いてしまったりしているスーツも買い取りが困難です。

匂いや汚れが気になる場合は、査定前にクリーニングでなるべくきれいな状態にすることで、買い取ってもらえるようにしましょう。

4-2. 刺繍・ネーム入りスーツ

買取業者によっては、刺繍やネームが入っているスーツは買取拒否されることがあります。

例外として、ブランドスーツや高級生地を使っている場合は、買い取ってもらえる可能性が高まります。ただし、刺繍やネームが入っていないスーツと比べて、買取価格が低くなることは理解しておきましょう。

4-3. 極端にサイズが大きいスーツ

オーバーサイズ過ぎるアイテム

極端にサイズが大きいスーツは需要がないため、買い取れない可能性があります。

例えば、K10というサイズの場合は、身長195センチメートル、ウエスト127センチメートルの方の身体に合うように作られています。ここまで大柄な方はあまりいないため、買い手は見つかりにくいでしょう。

それでも、人気ブランドや高級生地を使用したスーツであれば買い取れる可能性はあるので、諦めずに査定に出してみてください。

5. スーツを高値で買い取ってもらう3つのコツ

スーツを買い取ってもらうときには、以下の3つのコツを押さえることで高く買い取ってもらいやすくなります。

   ● スーツの需要が高まる直前に買取依頼する
   ● 買い取り前にクリーニングに出す
   ● スーツに関連する小物も一緒に買い取ってもらう

これらのコツを実践することで、少しでも高値で買い取ってもらえるようになりましょう。

5-1. スーツの需要が高まる直前に買取依頼する

ビジネスシーンではTPOに合わせて履く

スーツは、年間を通して着やすい「オールシーズンスーツ」と、暖かい時期に向いている「春夏用スーツ」、寒い時期に適している「秋冬用スーツ」の3つがあります。

このうち春夏用と秋冬用は季節ごとに需要が変わるため、買い取ってもらうタイミングが重要です。

春夏用は2月〜7月、秋冬用は9月〜12月といったように、需要が高まる前に買取依頼しましょう。売りやすくなるシーズンを控えていることもあり、お店によっては査定アップしてくれる可能性が高まります。

なお、長年クローゼットで眠っていたスーツが見つかり、どの種類に該当するかわからない場合は以下の特徴から判断してください。

  ● 春夏用:軽くて通気性のよい薄い生地で、明るい色味が多い
  ● 秋冬用:厚みのある重めの生地で、暗めの色を使っていることが多い
  ● オールシーズン:春夏用と秋冬用の中間の生地で、ベーシックな色が採用されやすい

5-2. 買い取り前にクリーニングに出す

スーツの買取価格はブランド物であるかや、人気が高いといった理由だけでなく、査定時の状態によっても変化します。

買取依頼する前に、スーツの汚れや匂いがないかなどの状態を確認しましょう。

汚れが目立つようであれば、査定前にクリーニングに出すのがおすすめです。ある程度の汚れや匂いであれば、クリーニングで十分にきれいになります。

ただし、ノーブランドのスーツの場合は、きれいな状態であっても買取価格は高くなりません。クリーニング代を回収できないことがあるので、売却するスーツの相場からクリーニングに出すかを決めるとよいでしょう。

スーツのクリーニングの詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

5-3. スーツに関連する小物も一緒に買い取ってもらう

スーツに関連する小物もまとめて買い取ってもらうことで、査定額の上乗せが期待できます。スーツの付属品や関連アイテムとしては、以下のような物があります。

   ● 専用ハンガー
   ● スーツカバー
   ● スペアボタン
   ● 共布(補修用の布)
   ● ワイシャツ
   ● ベルト
   ● ネクタイ
   ● 革靴
   ● ネクタイピン
   ● カフリンクス

このように付属品や関連アイテムで不要な物がありましたら、スーツと一緒に査定してもらいましょう。

6. スーツを新調したいなら下取りサービスの利用もおすすめ

スーツを新調したい方は、下取りサービスの利用がおすすめです。下取りに出すことで割引クーポンがもらえるといった特典があるため、新しいスーツを安く購入できます。

洋服の青山でも下下取りサービスを提供しており、着なくなったスーツの下取りをすると10%OFFのクーポン券と交換できます。スーツだけでなくワイシャツやバッグなど全アイテムがクーポン券の対象のため、欲しい物がお得に購入できるでしょう。

クーポン券は受け取った当日から利用できますので、下取りで来店した日にスーツを新調できます。スーツの下取りを希望する方は、お近くの、洋服の青山をご利用ください。

なお、洋服の青山の店舗はこちらの店舗検索から探せますので、ぜひ検索してみましょう。

7. まとめ

スーツを買い取りに出すには、買取専門店、リサイクルショップ、フリマサイト・オークションサイトと大きく3つの方法があります。

ブランドスーツや高級生地のスーツなどを適正価格で買い取ってもらいたい場合は買取専門店、ほかの不用品と一緒に売りたい場合はリサイクルショップ、納得した値段で売却するならフリマサイトやオークションサイトといったように使い分けましょう。

買取相場はノーブランドだと数十円、紳士服量販店のスーツは1,000円ほどと安価です。一方で、ブランドスーツであれば10,000円以上の査定額がつくこともあります。

オーダースーツはお店によっては買い取ってもらえることもあり、5,000円程度の買取価格が期待できるので、処分せずに査定に出してみるのがおすすめです。

売却する際は査定してもらう時期やスーツの状態、関連アイテムを揃えるなどのポイントを押さえて、買取価格のアップを目指しましょう。

青山クローゼット・AOYAMA CLOSET

人気記事

この記事をシェアする
スーツの買取方法や相場は?高値で売る3つのコツやオーダースーツが買い取れるのかも解説

この記事が気に入ったらいいね!をして
最新記事をチェックしよう!