香典返しはいつ贈る?時期・タイミング・マナーをわかりやすく解説

2026.01.28

お悔み事

香典返しの時期や金額の目安について

この記事の所要時間:約9分

香典返しとは、お通夜やお葬式の香典のお返しとして贈るものです。弔事を滞りなく終えられたことに対する、お悔やみいただいた方への御礼の意味もあります。

この記事では、香典返しの時期や相場、香典返しとして定番の品物について解説します。後半では、香典返しについて押さえておきたいマナーもわかりやすくまとめました。

※ここでは一般的な香典返しの時期や金額の目安についてご紹介します。一部地域や宗派によって異なる場合がございますので予めご了承ください。

1. 香典返しとは?

香典返しとは

香典返しとは、お通夜やお葬式の際の「香典」のお返しとして遺族が参列者へ贈るものです。弔事を滞りなく終えられたことに対する御礼の意味もあります。

まずは、香典返しの概要について詳しく解説します。

1-1.香典のお礼として贈る品物のこと

香典返しとは、葬儀で香典をいただいた方に対して、お礼の意味を込めて贈る品物のことを指します。日本独自の風習であり、地域や宗派によっても多少の違いはありますが、一般的には半返し(香典の半額程度)が目安とされています。

香典返しの品物には、お菓子やお茶、洗剤などの日用品、あるいはカタログギフトなど、相手に負担をかけない実用的な「消えもの」が好まれます。

1-2.会葬御礼との違い

会葬御礼香典返し
参列者全員に渡す
香典をいただかなくても渡す
香典に対する返礼品
香典を包んでくれた方のみ渡す

通夜や葬儀に足を運んでくださったすべての方に、そのお礼として渡すものが「会葬御礼」です。参列者全員に同じ品物を贈ることが香典返しとの大きな違いです。

つまり、参列して香典をくださった方には、会葬御礼とは別に香典返しもお渡しすることになるのが一般的。香典返しと会葬御礼は渡すタイミングにも違いがあります。

また、会葬御礼は葬儀の受付時や通夜・告別式が終わった後など当日中に渡しますが、香典返しは忌明け後に贈る習わしがある点も違いのひとつです。

2. 香典返しはいつまでに贈る?

香典返しを贈る時期は地域や宗派によって異なるものの、一般的には「忌明け」を一つの節目として準備を進めるのがマナーとされています。以下では、贈るタイミングごとのポイントをわかりやすくまとめました。

2-1.葬儀の当日(即日返し)

最近では葬儀の簡略化にともない、通夜や告別式当日に香典返しを済ませる「即日返し」の形式も一般的になっています。この場合、事前に同じ品物をまとめて用意し、すべての参列者へ一律で手渡すことが一般的です。

もし、いただいた香典が高額で、用意した香典返しでは不十分な場合、あらためて忌明け後に返礼品を贈ります。忌明け後に送付する品物は「香典の半額」から「当日渡した品物の金額」を差し引いた額を目安に選びましょう。

2-2.初七日過ぎ

香典返しを早めに贈る場合、初七日法要の後に香典返しを送るケースもあります。特に、葬儀と初七日を別日で行う場合や、即日返しをしなかったときにはこの時期が一つの目安です。

2-3.忌明け法要や納骨の後

香典返しの一般的なタイミングとして最も多いのが忌明け法要や納骨でひとくくりついたタイミングです。「四十九日法要」や納骨を済ませた直後に、香典返しを手配する流れです。遅れすぎないよう、法要後1ヶ月以内を目安に贈ることがおすすめ。無事に法要を終えたことを報告しつつ、丁寧にお礼を伝えましょう。

3. 宗教によって「忌明け」は異なる

香典返しを贈る時期っていつ?

※日数は亡くなられた日を含めて数えます。

香典返しを贈る時期は「忌明け」の法要後1ヶ月以内です。しかし、宗教によって「忌明け」の時期が異なるため注意が必要です。

仏式では、故人が亡くなった日から49日目「七七日忌(なななのかき)」に法要を行い忌明けとなります。一方、神式の場合は、故人が亡くなった日から50日目の「五十日祭」に霊祭(仏式の法要にあたる)を行い忌明けとなる流れです。

キリスト教の場合、宗派によって忌明けのタイミングが異なります。カトリックの場合、故人が亡くなった日から30日目におこなう「追悼ミサ」、プロテスタントでは1ヶ月後の「昇天記念日」が忌明けのタイミングです。

本来キリスト教には香典の習慣はありませんが、「お花料」をくださる方には香典返しのように返礼品を贈ることが一般的となっています。

4. 香典返しの相場はどれくらい?

香典返しの金額は、いただいた香典の半分の金額を目安にする「半返し」が一般的です。

香典は人によって包む金額が異なるため、3段階くらいで品物を用意しておくことをおすすめします。高額の香典をいただく場合もありますが、親族や身内からの高額の香典は扶助の気持ちであることが多く、半返しという目安にこだわる必要はありません。香典返しの金額は3分の1から4分の1程度でかまわないでしょう。

詳しい金額の目安や地域・関係性別の相場については、以下の記事もあわせてご覧ください。
参考記事:香典返しの金額相場を地域・関係性別に詳しく見る

5. 香典返しを贈らなくても良いケース

香典返しは基本的に香典をいただいた方へ感謝の気持ちを伝えるための習慣ですが、すべてのケースにおいて必ずしも返礼品を贈る必要があるわけではありません。

状況や意図によって、香典返しを省略することも可能です。

5-1.経済的な不安がある場合

経済的な事情がある場合、無理をしてまで香典返しを準備する必要はありません。近年では香典を贈る際、「香典返し不要」の旨を訃報や会葬礼状に記載することで、あらかじめ断りを入れるケースも増えています。

5-2.香典や供え物を断った場合

最初から香典や供え物を丁重にお断りしていた場合も、香典返しを贈る必要はありません。たとえば家族葬など小規模な葬儀では、「ご香典・ご供花はご辞退申し上げます」といった案内文が添えられることがあります。香典自体を受け取らない場合、お返しを考える必要もありません。

6. 香典返しにおすすめな定番の品物

香典返しで定番の品物

香典返しは、香典(不祝儀)に対するお返しであるため、品物は後に残らないものやすぐに使うものなど、「消え物」が良いとされます。

ここでは、香典返しで定番の品物をご紹介します。

6-1.日用品|タオルや石鹸など

 タオルや石鹸等の日用品

「消え物」として香典返しの定番となっているのが、タオルや石鹸などの日用品です。石鹸や洗剤には「不幸を洗い流す」という意味もあります。またタオルには白装束で旅立った故人を偲ぶ意味もあります。食品のように日持ちを気にする必要もないため、相手に負担をかけずに感謝を伝えられるアイテムといえるでしょう。

6-2.飲料食品|お菓子やお茶など

お菓子やお茶などの飲料食品

食べ物や飲み物も「消え物」の定番です。ただし、慶事を連想させるチョコレートは香典返しには向いていません。賞味期限がある程度長く、個包装になっていて配りやすいものを選ぶと良いでしょう。

6-3.カタログギフト

カタログギフト

受け取った方が好みの商品を選べる「カタログギフト」は香典返しとしても人気です。カタログなら価格帯も複数あるので、半返しの際も選びやすいでしょう。なお、ギフトカードや商品券は香典返しとしては向いていません。

7. 香典返しで注意したいマナー

香典返しでは、いくつか注意したいマナーがあります。以下では、香典返しで押さえておきたいポイントをわかりやすくまとめました。

7-1.お礼状・挨拶状を付けて送る

お礼状・挨拶状を付けて送る

香典返しは本来、参列くださった方を訪問して「お礼」と「法要が終わったこと」を伝えるとともに渡すものだったため、お礼状は不要でした。しかし昨今は香典返しを配送で贈ることが増えてきているため、配送する場合はお礼状や挨拶状を添えることがマナーとなっています。

諸説ありますが、「弔事が滞りなく終わるように」という意味を込めて、お礼状や挨拶状の書状を書く際は句読点は使わないようにします。句点の代わりに改行、読点の代わりにスペースを使うことが基本的なマナーです。

また、不吉な出来事をイメージさせる「忌み言葉」や、言葉を繰り返す「重ね言葉」を避けることにも注意しましょう。

7-2.送る際はかけ紙をつける

香典返しには「かけ紙」を使うのが一般的です。かけ紙とは、黒白、青白などの色の水引のみが印刷された紙のこと。水引とのしが一緒に印刷された紙は「のし紙」と呼ばれますが、これは慶事のみに用いるものです。手渡しの場合は包装紙の上からかけ紙をつける「外掛け」、配送の場合は掛け紙をつけてから包装紙で包む「内掛け」を選びましょう。

7-3.商品券のみの香典返しはおすすめしない

受け取った方が好きなものを購入する際に便利な商品券ですが、商品券のみの香典返しはおすすめしません。贈った相手に金額がわかるだけでなく、「品物を選ぶ時間を省いた」と捉えられてしまう可能性があるためです。贈る相手や贈り方によっては、不快な思いをする方がいることに注意しましょう。

7-4.生花・弔電等へのお礼も忘れずに

香典だけでなく、生花や弔電などへのお礼も忘れないようにしましょう

お礼の品を用意しなくてもマナー違反ではありませんが、お礼状だけでは気持ちが伝えきれない、何らかのお礼がしたいと思う場合は、3分の1から半値ほどの品物を忌明けに贈ると良いでしょう。お礼の品としては、香典返しと同様、石鹸や洗剤、タオルなどの日用品や緑茶、キャンディなどが多く選ばれます。

お葬式の香典マナーについてこちらの記事で詳しく解説しています。

【保存版】お葬式の香典マナー!書き方や注意点をわかりやすく解説

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9. 香典返しに関するよくある質問

最後に、香典返しに関するよくある質問をまとめました。疑問の解消にお役立てください。

Q1. 一万円の香典をもらったときお返しはいくら?

香典返しの金額は、いただいた香典の半額である「半返し」が一般的な目安です。一万円の香典に対しては、5,000円程度の品物を選ぶことが妥当とされています。相手との関係性や地域の慣習によっても変わる場合があるため、迷ったときは家族や葬儀社と相談して決めると良いでしょう。

Q2. 7回忌の香典返しはどうする?

7回忌など年忌法要でいただいた香典に対しても、必要に応じてお返しをするのが一般的です。ただし、葬儀や初七日・四十九日といった忌明け後の香典返しとは異なり、形式はやや簡略化される傾向にあります。

Q3. 一年後に香典返しを贈ることはマナー違反?

本来、香典返しは四十九日などの忌明けに合わせて贈るのがマナーとされていますが、事情があって遅れてしまった場合はお詫びを入れつつ、お礼状とともに丁寧にお返しすることで、誠意が伝わります。特に事情がある場合(喪主が高齢、体調不良、家族の都合など)は、理解を得られるケースが多いでしょう。

10. 香典返しをいつ贈るか悩んだときの目安は「忌明け」

生花・弔電等へのお礼も忘れずに

香典返しは、亡くなった方への弔意をいただいたお礼として贈る大切な慣習です。多くの場合、仏教では「四十九日法要」の後に贈るのが一般的とされており、この時期を目安に準備するのが一般的。ただし、地域や宗派によって慣習は異なるため、迷ったら事前に確認することも大切です。贈る相手や香典の金額に応じた品物を選び、感謝の気持ちを込めて丁寧に対応しましょう。

品格と礼節と伝統を重んじるフォーマルスタンダード

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