神前式の服装は?洋装でも大丈夫?親族・友達などパターン別に服装をご紹介

2025.08.06

お祝い事

この記事の所要時間:約7分

さまざまな結婚式のスタイルのなかでも、神社でおこなわれる神前式は格式が高く、和装で結婚式をしたい新郎新婦から高い人気を集めています。では、神前式に招待された場合、両親や親族、ゲストはどのような服装で参加すればよいのでしょうか。

この記事では、神前式に参列するときの服装や参列マナーをご紹介します。

1. 「神前式」とは?神社でおこなわれる結婚式

神前式とは、神道のしきたりに沿っておこなわれる日本の挙式スタイルです。

神社や結婚式場内にある神殿でおこなわれ、参進の儀や三献の儀など、格調の高い儀式をおこないます。

神前式は、チャペルでおこなわれる洋風の結婚式よりもフォーマル度が高いのが特徴です。新郎は紋付羽織袴、新婦は白無垢や色打掛など格調が高い花嫁衣装を着用します。

2. 神前式に参列するときの服装

では、新郎新婦以外の神前式に参列者はどのような服装で臨めばよいのでしょうか。ここでは、両親・親族・子どもが神前式に参列するときの服装マナーについて解説します。

2-1. 両親

モーニング
アフタヌーンドレス

新郎新婦の両親は、正礼装あるいは準礼装で参列します。新郎新婦と同格、なおかつ新郎新婦よりも控えめな装いになるようにしましょう。

和装で参列する場合、母親は既婚女性の衣装のなかで格調の高い第一礼装とされる五つ紋付き黒留袖、父親は新郎と同じく男性の正装である黒紋付羽織袴を着用します。洋装で参列する場合には、父親はモーニングコートを、母親はアフタヌーンドレスを着用するとよいでしょう。

また、新郎側の両親と新婦側の両親で礼装の格式を揃えておく必要があります。事前に打ち合わせをし、和装と洋装のどちらを着ていくか、また格式が揃っているかを確認しておきましょう。

2-2. 親族

親族として参列する場合は、新郎新婦の両親よりやや控えめな服装となるようにコーディネートを仕上げるのがポイントです。

既婚女性の場合、和装なら黒留袖か色留袖、訪問着、洋装なら肌の露出を控えたドレスやフォーマルなワンピースを着用します。未婚女性の場合、和装なら振袖か訪問着、洋装なら既婚女性同様に肌の露出を控えたドレスやフォーマルなワンピースを着用するのがマナーです。

男性は、和装なら三つ紋や一つ紋の袴ですが、最近は洋装を着用する方が増えています。洋装の場合はブラックスーツやダークスーツを着用し、ホワイトやグレーなどのネクタイを合わせましょう。

2-3. 子ども

お子さんもフォーマルな服装で参列する必要があります。制服がある場合は、制服が望ましいでしょう。制服がない場合は、男児ならスーツやブレザーにホワイトシャツ、ブラックのズボンなどを合わせます。女児なら着物もしくはブラウスとスカート、ワンピースなど、フォーマル感がある服装がおすすめです。

3. 神前式に友達として参列する際の服装は?洋装でも大丈夫?

本来の神前式は親族のみでおこなわれ、全員が和装で式に臨むものでしたが、最近ではチャペルでの挙式同様に友人や職場の同僚、上司など、親族以外を招いた神前式も増えています。

ここでは、神前式にお呼ばれした場合の男性ゲスト、女性ゲストそれぞれの服装の注意点をご紹介します。

3-1. 男性ゲストの場合

男性ゲストの服装は、チャペルでおこなわれる結婚式と同じで問題ありません。ブラックスーツやダークスーツに、シルバーグレーもしくは淡い明るめの色合いのネクタイを合わせます。ポケットチーフを挿して胸元も華やかにすると、よりフォーマル感を出せるでしょう。

男性ゲストの服装マナーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

>>【結婚式】男性ゲストの服装マナーと着こなしのポイントを徹底解説!

3-2. 女性ゲストの場合

服装の種類

女性ゲストの服装は、新婦より目立たないよう色や柄に配慮するのが基本のマナーとなります。ただし、結婚式に華を添えるという意味で、ゲストも和装を着ると喜ばれることが多いようです。

神前式はフォーマル度の高い結婚式のため、洋装の場合は、ドレスやワンピースのなかでもよりフォーマル度の高いアイテムを選ぶとよいでしょう。肌の露出を抑えたデザインのドレスやワンピースがおすすめです。

4. 神前式に洋装で参列するのにおすすめのコーディネートを紹介

女性が神前式に洋装で参列する場合は、チャペルでおこなわれる洋風の結婚式よりもフォーマル感を意識する必要があります。ここでは、フォーマル度の高いおすすめの洋装コーディネートを紹介します。

4-1. 肌を出しすぎないワンピースで上品な装い

袖丈、スカート丈が長めで、肌の露出が少ないワンピースです。ウエストの切り替え位置が高く、すっきり見えするシルエットとなっています。結婚式にふさわしい上品なパールモチーフが華やかさを演出しています。

4-2. ノースリーブドレスはボレロを羽織って

ノースリーブワンピースは、ボレロを羽織ってなるべく肌の露出を少なくしましょう。2WAYの着こなしができるワンピースなら、1枚で袖あり・袖なしの着こなしを楽しめます。深みのあるボルドーカラーは落ち着いた印象を与えるため、神前式にも最適です。

4-3. クラシカルなレースデザインで品格アップ

レースデザインをふんだんに用いたロールネックのフレアワンピースは、クラシカルな雰囲気で格式高い神前式にもぴったりです。袖丈も長めで肌の露出を抑えられます。小物やシューズでシルバーなどの華やかなカラーをプラスするのがおすすめです。

5. 神前式に洋装で参列するときの注意点

神前式に洋装で参列する際の装いでは、いくつか注意しておくべきポイントがあります。以下の4つを守ったうえで参列しましょう。

5-1. 過度な露出、華やかすぎるものは控える

格式が高い神前式では、過度な露出はNGとされています。スカート丈が短すぎるドレスや胸元が深く開いたドレスは避けましょう。ノースリーブのドレスを着用したい場合には、ボレロやジャケット、ストールを羽織って肌の露出を抑えてください。

5-2. 靴下またはストッキングを着用する

神前式ではシューズを脱いで神殿にあがる機会があるため、素足は厳禁です。男性はグレーやブラックの靴下、女性は肌色のストッキングを着用しましょう。

5-3. 毛皮、ワニ革、ヘビ革などはNG

毛皮やアニマル柄のコートはNG

殺生を連想させる毛皮やヘビ革、ワニ革などのレザー製品、アニマル柄のアイテムは避けるのがマナーです。バッグやシューズ、小物類に使われていないかチェックしておきましょう。

5-4. ピンヒールは避ける

足元

神社では砂利の上を歩いたり、階段を昇り降りしたりすることが多いため、ピンヒールでは歩きにくい場合があります。また、神前式が始まる前におこなわれる参進の儀では、神職や巫女につづいて新郎新婦と参列者全員が並んで神殿に向かうため、ピンヒールでは足音が目立つ恐れもあります。太すぎるヒールだとカジュアルになってしまうため注意が必要ですが、少し太めのヒールを選ぶことをおすすめします。

6. その他、神前式で注意したい参列マナーとは?

神前式には、洋風の結婚式とは異なる参列マナーがあります。以下の3つを事前に確認しておきましょう。

6-1. 途中入場はできない

神前式では、式のはじめに参進の儀で神殿に向かいます。参進の儀は途中参加できないため、遅刻は厳禁です。式が始まる20分〜30分前には会場に到着するようにしましょう。

6-2. 写真撮影の際は許可を取る

神前式の会場は写真撮影が禁止されているケースも多いため、撮影をしたい場合は事前に撮影可能かどうか確認しましょう。

6-3. 荷物は最小限にする

神社でおこなわれる神前式では、ホテルや結婚式場のようにクロークやコインロッカーなどの荷物を預ける場所がない場合もあります。挙式中はゲストが参加する儀式も多いため、大きな荷物は邪魔になってしまいます。最小限の荷物で参列しましょう。

7. 服装や参列のマナーを守って最高の祝福を

神前式では守らなくてはいけないルールが多いですが、その分、普段味わえないような特別な時間を体験できます。背筋を伸ばし、神前式ならではの雰囲気を堪能しましょう。

また、参列のマナーを守り、きちんとした服装で参加すれば、新郎新婦を祝福する気持ちがしっかりと伝わります。神前式に参加する際は、ぜひこの記事を参考にしながらベストな服装を考えてみてください。

品格と礼節と伝統を重んじるフォーマルスタンダード

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