「やりたいことがわからない」と悩む方は少なくありません。例えば、就活を進めるなかで「どんな仕事が自分に合うのか」がわからず、周りと比べて不安や焦りを感じることもあるでしょう。
やりたいことは、必ずしもすぐに見つかるものではなく、行動していくなかで見えてくることがあります。やりたいことがわからない自分を否定せず、少しずつ行動を重ねていくことが大切です。
この記事では、やりたいことがわからない理由や、自分に合う仕事を見つけるためにできることなどをわかりやすく解説します。就活で悩んでいる方に向けて、仕事でやりたいことを見つける具体的な方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
この記事でわかること
やりたいことがわからない原因
「やりたいことがわからない」と感じる原因は、次の6つが考えられます。
心当たりがある場合は、その原因に応じた対処法を試すことが、やりたいことが見つける第一歩につながるでしょう。
経験の幅が狭いから
学生の場合、授業やアルバイトといった限られた環境だけで過ごしていると「自分が何にワクワクするのか」を判断する材料が少なくなります。同じ環境で、同じ人とだけ過ごしていると、価値観や視野も固定されやすくなりがちです。
その場合は、行動範囲を少し広げてみるのがおすすめです。例えば、ボランティアやインターン、他学部の授業などに参加するだけでも、新しい興味や得意分野に気づくきっかけになり、やりたいことの芽が見つかる場合があります。
周囲と比べることで焦りを感じているから
就活が始まり、周囲が「◯◯の業界に進みたい」「この企業のインターンに受かった」などと話しているのを聞くと、自分と比べて不安になるかもしれません。
そんな焦りから「企業に好まれそうな回答」や「安心できそうな選択」を優先してしまい、自分が本当にやりたいことを見失うことがあります。
しかし、やりたいことが見つかるタイミングは人それぞれです。他人のペースに合わせるのではなく「自分はどんなときに楽しいと感じるか」「どんな環境なら続けていけそうか」といった、自分自身の感覚に目を向けることで、本当のやりたいことが見えてくるでしょう。
自分にはできないと考えているから
興味のあることが見つかっても「自分には向いていない」「うまくいかないかもしれない」と挑戦する前に諦める、可能性を自分で狭めてしまいます。
「向いているかどうか」は行動してみないとわからないものです。例えば「営業に興味はあるけれど、話すのが苦手だから難しい」と思っていても、相手の話を丁寧に聞ける人は、むしろ営業に向いている場合があります。
まずは、少しでも気になることに小さく挑戦してみて、自信をつけていくことが大切です。
「できること」しかやっていないから
得意なことだけに取り組んでいると、安心感はありますが、新しい興味や楽しさに気づく機会は少なくなります。成長につながるチャンスから目を背けていることで、やりがいに気づく機会を逃しているかもしれません。
少し苦手だと感じることや、未経験の分野にも挑戦してみることで「意外と楽しめる」「思っていたよりできるかも」と思える可能性があります。
理想が高すぎるから
最初から「心から夢中になれる仕事」や「一生続けられる天職」を求めすぎると、どの選択肢も「まだ違う」と思えてしまい、なかなか納得できる答えにたどり着けません。
しかし、すべての社会人が最初から明確な夢を持っていたわけではありません。働くなかで出会った人や経験を通して「これなら頑張りたい」と思えるやりがいが生まれることもあります。
まずは「少し興味がある」「挑戦してみたい」と思えることから始めてみることが大切です。大きな理想を一気に見つけようとするより、小さな一歩を積み重ねるほうが、自分らしい方向性に気づきやすくなるでしょう。
情報が多すぎて混乱しているから
就活サイトやSNS、YouTubeなど、就活に関する情報はさまざまな場所で目にすることができます。情報収集は大切ですが、「この業界が人気」「あの職種が向いている」など、断片的な情報に触れ続けていると、いつのまにか自分の判断基準がわからなくなってしまうことがあります。
情報に流されすぎてしまうと、本来大切にしたいことや、自分が「やってみたい」と感じる軸がぼやけてしまう可能性があります。やりたいことを見つけるためには、周囲の意見に合わせるのではなく、自分のペースでじっくり考える時間を持つことが大切です。
やりたいことがわからないときに大切にしたい考え方
やりたいことが見つかるタイミングは人それぞれです。「わからないままではいけない」と考えてしまうと不安につながりやすいですが、そんなときこそ次の3つの考え方を大切にしながら、少しずつ行動していくことが大切です。
やりたいことがわからない自分を否定しない
やりたいことがわからないと、不安や焦りから「自分はダメだ」「何も考えていない」など、否定的な気持ちになるかもしれません。しかし、やりたいことがわからないと悩むのは、自分の未来について真剣に考えているからこそです。
今の自分を否定せず「これから見つけていけばいい」「ゆっくり探して大丈夫」と、やさしく声をかけてあげましょう。こうした声かけで心に余裕を持てるようになると、少しずつ興味や関心の芽にも気づきやすくなります。
「完璧な答え」を求めすぎない
「最初から明確なやりたいことがなければダメ」と思い込んでいると、行動に移せなくなってしまいます。最初から「これだ!」と断言できる夢や目標を持っている人ばかりではありません。やりたいことは、経験を重ねるなかで少しずつ形になっていくこともあります。
まずは「気になる」「ちょっとやってみたい」と思えることから、小さく動き出してみましょう。その一歩が、結果的に「やりたいこと」を見つけるきっかけになるかもしれません。
他人と比べない
就活の時期は、SNSや周囲の友人と比べて「自分には明確な夢がない」と焦ってしまうことがあります。しかし、他人と比べるほど自分のペースが乱れ、やりたいこと探しが空回りしやすくなります。
成長や気づきのタイミングは人それぞれです。「自分は今、準備をしている段階なんだ」ととらえて、他人ではなく自分に目を向けてみましょう。そうすることで心に余裕が生まれ、自分のペースで前へ進みやすくなります。
自分が本当にやりたいことを見つけるためにできること
やりたいことは、すぐに見つかるものではありません。しかし、少しずつ行動していくなかで、そのヒントを見つけることができます。
ここでは、やりたいことを見つけるために今からできることを紹介します。
自分が何に満たされていないかを考える
やりたいことがわからない状態は、心のどこかに「満たされていない部分」がある状態でもあります。「どんな仕事が向いているか」「どんな職種がいいか」といった答えを探す前に、今の自分が何に物足りなさを感じているのかを振り返ってみましょう。
例えば「刺激がなく、成長を実感できていない」「誰かに感謝される機会が少ない」など、日々のなかで満たされていないと感じる部分に気づけることがあります。
その気づきから「成長を感じられる環境を求めている」「人の役に立つことにやりがいを感じる」といった自分が大切にしたい方向性が見えてくるでしょう。
自分の過去を振り返る
やりたいことのヒントは、これまでの経験のなかに隠れている場合があります。次のような質問を自分に投げかけて、過去を振り返ってみましょう。
- これまでで一番の成功経験は?そのとき、どんな努力をして、何がうれしかった?
- 一番苦労した経験は?どうやって乗り越えた?
- どんな瞬間に「やりがい」を感じた?
「なぜ頑張れたのか」「何がうれしかったのか」を掘り下げて考えると、自分の大切にしたい価値観が見えてきます。価値観が整理されることで、どんな環境であれば自分らしくいられるかを考えやすくなるでしょう。
交友関係を広げてみる
同じ環境や人間関係のなかにいると、考え方の幅が狭まりやすくなります。新しい人と関わることで、「こんな働き方もあるんだ」「こういう生き方もあるんだ」と気づけることがあります。
例えば、異なる学部の学生と話したり、社会人の話を聞いたり、オンラインイベントに参加したりして、これまでとは違う人と関わってみるのもおすすめです。
さまざまな考え方に触れることで、自分が共感できる価値観や、違和感を覚えるものが明確になり、自分らしい方向性が見えてくるでしょう。
興味を持ったことに少しずつ挑戦してみる
やりたいことを見つけるためには、いきなり「これが夢だ」と決めようとせず、気になったことから試してみる姿勢を持つことが大切です。例えば「ボランティアに参加してみる」「就活関連のイベントに行ってみる」「短期インターンに挑戦してみる」など、小さな行動から始めてみましょう。
実際に動いてみることで「楽しい」「またやってみたい」と感じる瞬間があるかもしれません。「行動→実感→次の挑戦」という流れを繰り返すことで、自分に合う方向が少しずつ見えてくるでしょう。
コーチングや相談サービスを利用する
「一人で考えてもよくわからない」と感じるときは、第三者の力を借りることも効果的です。
学校のキャリア支援センターや就活エージェント、キャリアコーチングなどを活用すると、自分の考えをプロの視点から一緒に整理してもらえます。
他者との対話は、自分では気づけなかった強みや価値観に気づくきっかけになるでしょう。
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今すぐできる自己分析のやり方8選|無料診断ツールなども紹介
自己分析を行うことで、自分に合う業界・職種・企業が見つけやすくなります。それだけではなく、ESや面接で頻出する志望動機や自己PRなどで、独自性・具体性のあるエピソードを考えられるでしょう。就活が本格化する前に、自己分析を進めていきましょう。
仕事でやりたいことを見つける方法【就活向け】
ここでは、就活のなかで「自分に合いそう」「やってみたい」と思える仕事を見つけるために実践したい、3つの方法を紹介します。
気になるイベントや説明会、インターンに参加してみる
就活イベントや企業説明会、短期インターンは、自分の興味を確かめる絶好の機会です。少しでも気になる企業があれば、こうしたイベントに参加して話を聞いてみましょう。
実際に社員の話を聞いたり、現場の雰囲気を知ったりすることで「この業界は意外と自分に合うかも」「こういう働き方をしてみたい」と、リアルなイメージが湧きやすくなります。行動するなかで「これは違うかも」「向いていない」と感じることも大切な気づきです。
適職診断ツールを利用する
「自分の強みや適性がよくわからない」と感じるときは、適職診断や性格分析ツールを活用してみるのも効果的です。こうしたツールは、短時間で自分の性格タイプや向いている業界・職種の傾向を知ることができます。
診断結果をそのまま信じるのではなく「なぜその結果になったのか」を考えてみると、自己理解がより深まるでしょう。
AIを活用して客観的に自己分析をする
「自分の経験をどう整理していいかわからない」「強みを言葉にするのが難しい」というときには、AIを活用してみるのもおすすめです。ChatGPTなどのAIに自分の経験や悩みを伝えることで、客観的な視点から整理してもらえます。
次のプロンプトを使って、AIと対話しながら自己理解を深めてみましょう。
▼基本プロンプト
私は就活をしている大学3年生です。
やりたいことがわからずに悩んでいます。
あなたはキャリアアドバイザーとして、私と一緒に自分のやりたいことを整理してください。
私にいくつか質問をしながら、一緒に考えてください。
▼過去の経験から強み・興味を整理したいとき
次の経験をもとに、私の強みや向いている仕事の傾向を教えてください。
・サークルでイベント企画を担当し、30人をまとめた
・アルバイトで新人教育を任された
・グループワークでまとめ役になることが多い
あなたはキャリアコーチの立場で、強みと向いている業界・職種を分析してください。
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ChatGPTで自己分析を効率化!プロンプトとやり方をわかりやすく解説
ChatGPTは就活のさまざまなシーンで活用できますが、自己分析を効率的に行うためにも役立ちます。この記事では、ChatGPTを使って自己分析を進める具体的なやり方やプロンプト例、注意点などをわかりやすく解説します。
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よくある質問
やりたいことがわからない原因は何ですか?
やりたいことがわからなくなる理由は、一つだけとは限りません。環境や考え方などさまざまな影響を受けて、自分の気持ちが整理できなくなることもあります。おもな原因として、次のようなものが考えられます。
- 経験の幅が狭いから
- 周囲と比べることで焦りを感じているから
- 自分にはできないと考えているから
- 「できること」しかやっていないから
- 理想が高すぎるから
- 情報が多すぎて混乱しているから
「やりたいことがわからない原因」で詳しく解説しています。
自分のやりたいことを見つけるにはどうすればいいですか?
やりたいことを見つけるには、一気に答えを出そうとせず、少しずつ行動していくことが大切です。自分を知るステップを通じて、方向性が見えてくる場合があります。
まずは、次のような方法から取り組んでみましょう。
- 自分が何に満たされていないかを考える
- 自分の過去を振り返る
- 交友関係を広げてみる
- 興味を持ったことに少しずつ挑戦してみる
- コーチングや相談サービスを利用する
「自分が本当にやりたいことを見つけるためにできること」で詳しく解説しています。
自分がやりたいことを知る診断はありますか?
適職診断や自己分析ツールを活用するのもおすすめです。自分の強みや性格の傾向、向いている業界などを客観的に知ることで、自己理解を深めるきっかけになります。
