新卒就活において「志望動機」は、ES(エントリーシート)や面接でよく聞かれる質問のひとつです。
しかし、「何を書けばいいかわからない」「ほかの学生と差別化できない」などと悩む方もいるでしょう。そんなときは、志望動機の例文やポイントを見ることで、具体的な書き方のイメージがつかみやすくなります。
この記事では、新卒の志望動機の書き方に加え、志望理由ごとの例文15選を紹介します。ほかの学生と差別化するための志望動機の例や注意したいポイントも解説していますので、参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 志望動機は最初の一文で「なぜ志望しているのか」を明確に伝えることが重要
- どの企業にも当てはまる内容ではなく、その企業ならではの取り組みに触れる
- 志望動機は長すぎず簡潔にまとめ、ポジティブな表現を意識する
志望動機で企業が知りたいポイント【新卒就活】
まずは、企業がESや面接の志望動機を通じて、知ろうとしている3つのポイントを確認していきましょう。

自社に魅力を感じた理由
企業が最初に確認したいのは「なぜ数ある企業のなかから自社を選んだのか」です。「大手だから」「知名度が高いから」といった表面的な内容だけでは、ほかの企業にも当てはまる可能性があります。
採用担当者が知りたいのは、企業ならではの特徴を理解したうえで、なぜ志望したのかという理由です。例えば「業界トップシェア」「独自の技術力」「地域での取り組み」「海外展開の方針」など、自社にしかない要素に触れられているかどうかが重視されます。
この部分をしっかり書くことで、「企業研究ができている」「本気で働きたいと考えている」という印象につながるでしょう。
学生との相性(適性・価値観)
企業は「学生の強みや価値観が自社の文化や仕事内容とマッチしているか」も重視しています。企業理解ができていても、自分との接点が曖昧だと「熱意は伝わるが働く姿がイメージしにくい」と受け取られる可能性があります。
志望動機では、過去の経験(学業・ゼミ活動・アルバイトなど)と、企業の理念や仕事内容を結びつけて伝えるのがポイントです。例えば「チームで協力して成果を上げた経験があり、協働を大切にする文化と相性がよい」といった形で具体的に表すと、伝わりやすくなるでしょう。
入社への熱意・意欲
企業側は「入社後にどう成長し、どんな形で取り組んでいきたいか」という将来像まで知りたいと考えています。これは単なる志望理由ではなく、「将来像を描けているか」「長期的に活躍できそうか」を測る基準といえます。
短期間で辞めてしまう人よりも、長く働いて力を発揮してくれる人を採用したいのは自然なことです。そのため「入社後の目標」や「5年後にどんな風に成長していたいか」を語れると説得力が増します。
また、企業のビジョンや事業方針と学生のキャリアプランが重なっていれば、「自社で成長していけそうだ」と感じられるでしょう。
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新卒の志望動機の書き方【書き出し〜締めくくりまで】
志望動機を書く際は、次の構成に沿って書くのがおすすめです。

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
最初に志望動機を一言で伝える(書き出し)
志望動機は、冒頭で「なぜ志望しているのか」といった結論をはっきりと示すことが大切です。採用担当者は限られた時間で多くの学生のESや面接を確認するからこそ、最初の一文で学生の就活の軸や企業への理解度を知ろうとしていることが考えられます。
書き出しの例文
例文
貴社のグローバル展開に強く魅力を感じ、語学力を活かして海外市場に挑戦したいと考え志望しました。
例文
人々の生活を支えるインフラ事業に携わりたいと考え、そのなかでも地域とのつながりを大切にする貴社を志望しました。
例文
ITを通じて新しいサービスを創り出す貴社の姿勢にひかれ、大学で培ったプログラミングスキルを活かして挑戦したいと考え志望しました。
志望する理由を具体的に伝える
結論を述べたら、次に「なぜその企業なのか」を具体的に説明します。ここでは企業研究で得た情報を盛り込み、他社でも通じる一般的な理由に終わらせないことが大切です。
例えば「安定しているから」ではなく、「貴社は業界内で高いシェアを誇りつつ、新製品開発に挑戦し続ける姿勢に魅力を感じました」のように、具体性を持たせるのがポイントです。さらに、自分の経験や価値観と結びつけると説得力が増すでしょう。
入社後の自分のイメージを伝える(締めくくり)
最後に、入社後にどう成長し、どんな役割を果たしていきたいかを伝えましょう。これは企業に「安心して任せられる」と感じてもらうために大切な要素です。
例えば、「営業職としてまずは目の前のお客さまに信頼される存在を目指し、将来的にはマーケティングにも携わりたい」といったように、短期的な目標と長期的なキャリアビジョンを組み合わせると効果的です。
入社後のイメージを語ることで、単なる志望理由にとどまらず、企業と一緒に未来を描いている姿勢を伝えることができるでしょう。
締めくくりの例文
例文
入社後は営業として一人前になることを目指し、まずは目の前のお客さまに信頼される存在になります。その後はチームを引っ張る立場として成果を出していきたいです。
例文
まずは開発の現場で技術を磨き、身につけた知識を活かして新しいサービスの実現に挑戦したいです。将来的にはプロジェクト全体を支える役割を担いたいと考えています。
例文
企画部門で経験を積み、消費者の声を形にできるよう成長していきたいです。そのうえで、将来は後輩を育てる立場としても力を発揮したいと考えています。
新卒の志望動機の例文集【15選】
ここからは、新卒の志望動機の例文を理由別に15選紹介します。
- 企業の事業方針に共感したから
- 人や社会に役立つ仕事に魅力を感じたから
- 企業の理念や考え方に共感したから
- グローバル展開のある事業に魅力を感じたから
- 新しい技術に魅力を感じたから
- 業界内のシェアの高さに魅力を感じたから
- 社風にひかれたから
- 製品やサービスを実際に使って魅力を感じたから
- 学生時代の経験を活かせると感じたから
- 自分の強み(コミュニケーション能力)を発揮できると思ったから
- 自分の強み(継続力)を発揮できると思ったから
- 成長できる環境があると感じたから
- 若手のうちから責任ある仕事に挑戦できるから
- 海外勤務や幅広いキャリアを築けるから
- 新規事業やイノベーションに携われるから
1. 企業の事業方針に共感したから
例文
私は、新しい食品を生み出し、食の楽しさを届けたいと考え、貴社の商品開発職を志望しました。
幼少期から料理が好きで、大学では栄養学を学びながら、健康を意識したレシピ開発に取り組んできました。食品は人々の生活に欠かせないものであり、食の可能性を広げる仕事に携わりたいと考えています。
なかでも貴社は、独自の技術を活かした商品開発に力を入れており、新たな食の価値を創造している点に魅力を感じています。市場のニーズを的確に捉えた製品づくりを行う姿勢に共感し、ここで自分のアイデアを形にしたいと考えました。
入社後は、栄養学やレシピ開発の経験を活かしながら、消費者の期待に応えられる商品開発に取り組み、多くの人に愛される食品を生み出していきたいです。
ポイント
- 企業ならではの強みである「独自の技術を活かした商品開発」に触れている
- 「市場のニーズを的確に捉えた製品づくり」という事業方針に共感している
- 将来の取り組みを述べており、成長意欲や長期的な姿勢が伝わる
2. 人や社会に役立つ仕事に魅力を感じたから
例文
私は、貴社の通信インフラ事業に携わり、信頼性と安全性の高いネットワーク環境を提供することで、社会基盤を支える一員となりたいと考え、入社を志望しました。
大学ではネットワーク技術について学び、特に安定した通信環境の重要性を感じました。また、アルバイトではサーバーメンテナンスを担当し、通信トラブルの発生率を20%低減させた実績があります。この経験から、貴社が提供する高品質な通信インフラの構築でもお役に立てると考えています。
入社後は、次世代のネットワーク技術を学びながら、より安定した通信環境を実現する取り組みに挑戦し、利用者に信頼されるインフラの構築に積極的に関わりたいと考えています。
ポイント
- 社会全体に役立つ仕事への関心が強調されている
- 信頼性と安全性の高いネットワーク環境の提供に共感していることが伝わる
- 将来の取り組みを人や社会に役立てる方向で描いている
3. 企業の理念や考え方に共感したから
例文
私は、ファッションと、人と接することが好きで、ファッションを通じてお客さまとつながりをもてる貴社で働きたいです。
貴社のブランド「◯◯」のコンセプトである「△△」は、年齢・性別にとらわれることなく、人が本来もつ個性を引き出しより高めるために必要な考え方であると実感しています。
私は中学生まで自分の見た目に興味を抱くことができず、消極的な性格でした。ファッション誌で見たアーティストが◯◯の服を着用している姿に衝撃を受け、ファッションで自分の殻を打ち破ることを決意しました。高校進学後はアルバイトを行い、◯◯のアイテムをたくさん集め、週末に遊ぶ際着用し、たくさんの友人から褒めてもらった経験が大きな思い出として残っています。
ファッションを通じてなりたい自分を演出し、お客さまの人生をより輝かせるサポートをするために、貴社で働きたいと考えています。
ポイント
- 志望理由とブランドコンセプトへの共感が明確に示されている
- 具体的エピソードを通じて、企業の理念が自分に影響を与えたことを示している
- 入社後の目標からも、企業理念を実践しようとする姿勢が伝わる
4. グローバル展開のある事業に魅力を感じたから
例文
多様な文化や価値観を尊重し、世界中の人々に新しいファッションの楽しみ方を提案する貴社の理念に共感し、志望いたしました。
海外留学を経験し、ファッションが国や地域によって異なる特徴を持つことを実感しました。現地でさまざまな人と交流し、ファッションを通じて自分らしさを表現する楽しさを学びました。
貴社はグローバルな展開力と多様性を尊重する姿勢に大きな魅力を感じています。店舗を訪れた際、スタッフの方がさまざまなバックグラウンドを持つお客さまにあわせて提案をしている姿が印象的でした。私もその一員として、多様なお客さまにブランドの魅力を発信していきたいです。
入社後はまず販売職として接客スキルを磨き、グローバルな視点を持ったスタッフを目指します。将来的には海外店舗での勤務や販売戦略に関わり、ブランドの魅力をより広く発信していきたいです。
ポイント
- 「グローバルな展開力と多様性を尊重する姿勢」という志望理由の軸が明確に伝わる
- 海外留学を通じて得た学びを、企業の多様性や海外展開と関連づけて語っている
- 「海外店舗での勤務や販売戦略に関わりたい」というキャリアプランが、企業のグローバル事業と一致している
5. 新しい技術に魅力を感じたから
例文
建設技術の高度化を通じて、安全で持続可能なまちづくりに取り組みたいと考え、貴社の技術職を志望しました。
大学では建築材料の劣化と耐久性に関する研究に取り組み、微細な変化が構造物の長期的な安全性に大きく関わることを実感しました。研究を進めるなかで、「現場で使われる技術が、どう人の生活を支えているのか」を意識するようになり、建設業界への関心が高まりました。
貴社は環境負荷の少ない材料開発や施工技術の改良に力を入れており、なかでも◯◯ビルで採用された新素材の耐久性評価の取り組みに興味を持ちました。
これまで培ってきた分析力や実験データの読み取りスキルを活かし、現場に根ざした技術開発に関わっていきたいと考えています。将来的には、社会課題と向き合いながら、より安全で快適な空間づくりに向けた技術提案を行える存在を目指します。
ポイント
- 企業の技術面の挑戦に魅力を感じていることが明確に伝わる
- 自身の研究テーマと企業の新技術を結びつけて伝えている
- 入社後の目標も、企業の技術力を活かす方向と直結している
6. 業界内のシェアの高さに魅力を感じたから
例文
私は、金融を通じて人や企業の挑戦を支えたいと考え、貴行の総合職を志望しました。大学では経済学を専攻し、ゼミ活動で中小企業の資金繰りについて研究するなかで、金融機関が地域経済の成長に果たす役割の大きさを学びました。
なかでも貴行は、メガバンクとして業界内で高いシェアを誇り、大規模な金融サービスを提供しながらも、地域に根ざした取り組みに力を入れている点に強く魅力を感じています。シェアの高さは、多様な顧客層と関わり、幅広い課題に応える機会が多いことを意味しており、自分自身の成長にもつながると考えています。
入社後は、まず法人営業で経験を積み、顧客一人ひとりに寄り添いながら課題解決をサポートしたいです。そして、将来的には金融の専門性を高め、業界をリードする存在として貴行の強みをさらに広げていけるよう努力していきたいと考えています。
ポイント
- シェアの高さを「多様な顧客層と関わり、幅広い課題に応えられる」と結びつけている
- シェアの高さだけでなく「地域に根ざした取り組み」という特徴にも触れている
- シェアの高さを志望理由にしながらも、入社後の成長の道筋まで明確に描かれている
7. 社風にひかれたから
例文
街づくりを通じて地域に新たな価値を生み出し、人々の暮らしを支える貴社の営業職に魅力を感じ、志望しました。
学校で街づくりや地域経済について学ぶなかで、自分の学びや経験とも結びつけて考えるようになりました。その過程で、街の景観や機能を整える開発が地域経済や住む方々の生活に大きな影響を与えることを知り、再開発や大規模プロジェクトを通じて地域に新たな活気を生む不動産の仕事に強くひかれました。
貴社は住宅や商業施設を含む複合開発事業を幅広く展開し、開発から管理まで一貫して地域の価値向上に取り組んでいると知りました。また、説明会で社員の方が「お客さまや地域の方々と長期的な信頼関係を築くことが営業のやりがい」と話されていたことが印象に残り、そうした姿勢に共感しました。
入社後は営業として多様な関係者と信頼関係を築き、プロジェクトを着実に進める調整力と提案力を磨きたいです。将来的には、大型開発案件を牽引する存在として、地域の方々が誇りに思える街づくりを支えたいと考えています。
ポイント
- 社員の言葉を引用することで、社風の魅力を実際に感じ取った様子が伝わる
- 「信頼関係を築く」という企業の大切にしている価値観を、自分自身の成長目標と重ねて表現している
- 将来的に地域に誇りを生む街づくりを目指し、大型開発案件に取り組む姿をイメージできる
8. 製品やサービスを実際に使って魅力を感じたから
例文
私は、貴社の美容部員の方に接客をしてもらったときの喜びを、ほかのお客さまにもつないでいきたいという思いから志望しました。
私は、専門学校進学を機に地元の◯◯(地域名)から引っ越してきました。以前から美容に興味があり、初めて百貨店へ行き◯◯(メーカー名)で化粧品を購入しました。10代で百貨店で買い物をすることは、当時は非常にハードルが高く感じ、きちんと接客をしてもらえないのではないかという不安がありました。しかし貴社の美容部員の方はほかのお客さま同様に接客をしてくれ、私に合う商品を親身になり提案してくださいました。
貴社は、高品質な製品と優れたサービスで信頼を築いており、美容を通じてお客さまの日常を豊かにしていることに強くひかれました。私も貴社の美容部員として、お客さまを美容の面からサポートするために尽力したいです。
ポイント
- 実体験に基づいた具体的なエピソードがあることで、説得力のある志望理由になっている
- 単に「製品がよかった」ではなく「高品質な製品」と「優れたサービス」の両面に触れている
- 自身が感じた喜びと「ほかのお客さまにもつなげたい」という目標が一貫している
9. 学生時代の経験を活かせると感じたから
例文
安心して快適に暮らせるまちづくりに関わる仕事がしたいと考え、貴社の施工管理職を志望しました。
大学では構造工学を学び、実験や課題に取り組むなかで、建物の強度や安全性を支える基盤づくりに関心を持つようになりました。特に、現場見学で感じた「図面が実際に形になっていく工程のダイナミズム」にひかれ、建設に携わる仕事の魅力を実感しました。
貴社は都市インフラや公共施設の整備を数多く手がけており、なかでも◯◯地区の複合施設開発では、地域の声を反映しながら環境と利便性の両立を目指す姿勢に心を動かされました。人々の暮らしに長く寄り添う施設づくりを目指す姿勢に共感し、志望しています。
入社後は、これまでに学んだ構造設計の知識や、実習で得た施工管理の経験を活かし、現場での安全性と工程の円滑な進行を支えられる存在を目指します。将来的には、多くの関係者と協力しながら、地域に必要とされる施設の完成に向けて責任を持って取り組めるよう成長していきたいです。
ポイント
- 大学での学びを施工管理職の仕事に活かせることが明確に伝わる
- 単なる知識ではなく、実体験から仕事への魅力を実感していることが伝わる
- 学んだ知識や経験を活かして「安全性と工程の円滑な進行を支える存在になりたい」という
10. 自分の強み(コミュニケーション能力)を発揮できると思ったから
例文
お客さまが納得して選べる金融サービスを提案し、安心して相談できる営業として活躍したいと考え、志望いたしました。
大学では経済学を専攻し、ゼミでは資産運用シミュレーションを通じて、将来設計に応じたリスク管理や金融商品の提案手法について学びました。グループで模擬顧客のライフプランを設計し、価値観や将来の希望をヒアリングしたうえで、資産形成プランを提案する過程を経験しました。相手に納得いただける説明を行うには、数字だけでなく背景まで丁寧に聞き取る姿勢が欠かせないと実感しています。
貴社はコンサルティング型営業に注力し、お客さまの人生全体に向き合う姿勢に魅力を感じました。地域に根ざしたサポート体制と長期的視点に立った提案にも共感しています。
入社後は、大学で培った金融知識と傾聴力を活かし、お客さまの将来設計を支えられる営業を目指します。
ポイント
- ゼミの具体的なエピソードから、コミュニケーション能力の高さが自然に伝わる
- コミュニケーション能力だけでなく傾聴力と説明力に分解して説明できている
- 企業の「コンサルティング型営業」に共感し、自分の強みがそのスタイルで活かせると結びつけている
11. 自分の強み(継続力)を発揮できると思ったから
例文
私は将来への経済的な不安を少しでも軽減できるサポートがしたいと考え金融業界を志望しました。なかでも、顧客の個人資産の増加をサポートできる証券会社に魅力を感じています。
貴社を志望した理由は、インターンシップに参加したときに、社員のみなさんが熱意をもってお客さま一人ひとりと向き合っている姿を拝見し、私も貴社の一員として働きたいと感じたためです。
入社後は、私の強みである継続力を活かして知識やスキルを磨き続け、金融リテラシーを高めてお客さまにとって価値のあるアドバイスを提供したいと考えています。
ポイント
- 継続力という強みを「知識やスキルを磨き続ける姿勢」に結びつけている
- 社員が顧客一人ひとりと真摯に向き合う姿への共感を伝えることで、説得力が増している
- 継続力を実務的な行動に落とし込んでおり、入社後の働き方がイメージしやすい
12. 成長できる環境があると感じたから
例文
社会や経済の変化を捉え、不動産を通じた新たな価値創造に携われる貴社の総合職に魅力を感じ、志望しました。
学校では商学を専攻し、企業の経営戦略や投資判断について学ぶなかで、収益性と安定性を両立させる不動産投資ビジネスに関心を持つようになりました。特に資産を運用するという視点から、不動産に新しい価値を見出していく仕事に大きな可能性を感じています。
貴社は、物件の取得から運用、売却までを戦略的に行う体制を整え、ファンド事業や法人向けサービスなども展開されていて、幅広い領域でビジネスを動かすことができる点にひかれました。また、若手社員が投資判断に関わる機会があることや、データ分析・企画など多様な業務に挑戦できる環境も魅力に感じています。
入社後は、現場での実務を通じて不動産と金融の基礎を固め、多角的に物件や市場を捉える視点を養いたいです。将来的にはファンド運用や新規事業の企画にも携わり、不動産を通じて中長期的な価値を生み出せるようになることを目指します。
ポイント
- 企業の成長環境を具体的に示されていることで、志望度の高さが伝わる
- 大学での学びと「現場で不動産と金融の基礎を固めたい」という成長意欲につながりを持たせている
- 最後に将来像を伝えていることで、学んだことをどのように発展させたいのかがわかる
13. 若手のうちから責任ある仕事に挑戦できるから
例文
一人ひとりに合った住まいを丁寧に形にしていく貴社の技術職に魅力を感じ、志望しました。
建築を学ぶなかで、住宅は「暮らしのベース」であり、日常の安心や快適さを支える空間であることを実感しました。特に、設計課題で「家事動線」や「断熱性」「採光性」といった住まい手の細かな視点を意識した図面づくりに取り組んだ経験から、住宅設計の奥深さと面白さを感じています。
貴社は、設計から施工・販売・アフターサービスまで一貫して手がけており、設計担当者も直接お客さまの声を聞きながら図面を作製できる点に強くひかれました。また、技術職でも若手のうちから裁量を持ってプロジェクトに関われる風土があることも魅力に感じています。
入社後は、まず設計担当として基本性能と暮らしやすさの両立を目指し、お客さまの要望に応えられる力を身につけたいと考えています。将来的には、地域ごとの特徴やライフスタイルの変化を踏まえた提案ができる設計者を目指します。
ポイント
- 若手に裁量が与えられる環境を具体的に示している
- 大学での設計課題や学びと責任ある業務への関心がつながっている
- 成長プロセスから将来像までが描かれており、入社後をイメージしやすい
14. 海外勤務や幅広いキャリアを築けるから
例文
私が貴社の総合職を志望する理由は、国や業界を越えて価値をつなぐ商社の仕事に魅力を感じたからです。
大学では国際経済を学び、ゼミではグローバルサプライチェーンをテーマに調査を行うなかで、企業や地域の橋渡しとなる商社の役割に関心を持ちました。貴社は、資源・食料・テクノロジーなど多様な分野で事業を展開しており、未来に向けた挑戦を続けている点に共感しました。特定の分野にとどまらず、柔軟に視野を広げられる環境が、自身の成長にもつながると考えています。
学生時代のグループ活動では、相手の立場をふまえた調整や提案を大切にしてきました。入社後はどの部署でも学びを大切にし、相手との信頼関係を築きながら、商社の幅広い業務を通じて価値創出に取り組みたいと考えています。
ポイント
- 幅広い事業領域とキャリアの可能性に触れており、特定領域に縛られない成長環境を強調している
- 過去の調査経験から、国や業界を越えた商社の役割に関心を持った流れが自然
- 学生時代の経験から「入社後に信頼関係を築きながら幅広い業務に取り組みたい」という姿勢が結びついている
15. 新規事業やイノベーションに携われるから
例文
私は電子決済の仕組みに強い関心を持ったことをきっかけに、フィンテック分野に携わりたいと考えています。
貴社は、電子決済のシステムに力を入れていることを知り、金融業界のデジタル化の促進に携われると考え、志望しました。
私の祖父は病気で手に痺れがあり、財布のチャックを開いたり、小銭を出したりする動作が難しいです。祖父に電子決済の使い方を教えたところ「これなら買い物がしやすい」と喜んでもらえました。
この経験から、年齢や身体的特徴などを問わず使えるような電子決済システムを開発したいと考えました。貴社に入社後は、ユーザーのニーズを調査、分析し、電子決済システムの開発に取り組んでいきたいと考えています。
ポイント
- 関心のある分野と企業が実践する事業・デジタル化推進が明確に結びついている
- 個人的な体験を挙げることで、単なる技術志向ではなくイノベーションを通じた課題解決意識が伝わる
- 単なる希望に留まらず、新規事業やイノベーションにどう関わるかを行動ベースで描かれている
ほかの学生と差別化!効果的な志望動機の例
ここでは、ほかの学生との差別化に役立つ、志望動機のポイントを3つ紹介します。
企業独自の特徴に触れる
どの企業にも当てはまる志望動機にしたり、同じ内容を使い回したりすると、志望度が伝わりにくくなります。企業研究を踏まえて、その企業だけに当てはまるエピソードや理由を加えることを意識してみましょう。
改善が必要な例
業界で有名な企業だから志望しました。
よい例
貴社が展開する環境配慮型の製品にひかれました。私自身も、持続可能な社会づくりに携わりたいと考えています。
長すぎず簡潔にまとめる
どんなに魅力的な内容でも、長々と書くと要点が伝わりにくくなるかもしれません。志望動機は指定された文字数で書くことが前提ですが、指定がない場合は300〜400字程度、面接なら1分程度で話せる長さを目安にまとめるのがおすすめです。
改善が必要な例
私は大学で経済学を専攻し、学部の授業ではミクロ経済学やマクロ経済学といった基本的な理論を学ぶことから始まりましたが、そのなかでも特に地域経済に関するゼミ活動に力を入れてきました。
ゼミでは地方都市の経済発展における企業活動の役割について研究を進める機会が多く、企業が地域社会にどのように関わっているかを調べるうちに、次第に企業活動と地域経済のつながりに強い関心を持つようになりました。
特に貴社が行っている地域支援活動の事例を知った際には、企業が単に利益を追求するだけでなく、地域社会の発展を考えて実際に行動していることに感銘を受け、自分もその一員として携わりたいと強く思いました。また、大学生活では学業だけでなくアルバイトとして接客業にも取り組み、多くのお客さまと接するなかで相手の話を聞き、丁寧に対応することの重要性を学びました。
この経験を通じて自然とコミュニケーション能力を磨くことができたと考えており、将来は営業職としてお客さまと長期的な信頼関係を築きながら働きたいと思っています。さらにその先には法人営業の分野にも挑戦し、企業として地域経済を支える活動に深く関わり、自らの成長へとつなげていきたいと考えています。
よい例
私が貴社を志望する理由は、地域に根ざした営業活動を通じて社会に役立つ仕事に挑戦したいからです。
大学では経済学を専攻し、ゼミでは地域経済の研究に取り組んできました。地域の活性化には企業活動が重要な役割を果たしていると学ぶなかで、貴社が行う地域支援活動を知り、企業が地域社会の発展に直接取り組んでいる姿勢に強くひかれました。研究を通じて「理論と現実を結びつけて考える力」を養えたことは、自分の強みだと感じています。
入社後は、こうした学びを活かしながら営業職として地域のお客さまとの信頼関係を築きたいと考えています。将来的には法人営業にも挑戦し、地域経済を支える活動に積極的に関わっていきたいです。
ポジティブな表現を使う
志望動機ではマイナスな表現は避け、できるだけポジティブな表現を使うことが大切です。例えば、「ほかの業界は合わなかったから」ではなく、「貴社で挑戦したいから」のように、前向きな言葉選びを心がけましょう。
改善が必要な例
ほかの業界の説明会に参加しましたが、自分に合わないと感じたため貴社を志望しました。
よい例
貴社の説明会で社員の方の話を伺い、地域社会の課題解決に取り組む姿勢に共感しました。自分の挑戦したい分野と重なっていると感じ、営業職としてその活動に関わりたいと思いました。
履歴書やESに志望動機を書く際の注意点
履歴書やESに志望動機を書く際に、注意したいポイントが3つあります。
空欄は8割以上埋める
履歴書やESの志望動機欄は、空欄が目立つと企業研究不足と感じられる場合があります。必ずしもすべてを埋める必要はありませんが、8割以上は文字で埋めるのが目安です。
スペースが余っている場合は「入社後にやりたいこと」や「企業を志望する理由」を加えると、自然に文量を増やせるでしょう。
貴社・御社の違いに注意する
書き言葉では「貴社」、話し言葉では「御社」を使うのが推奨されます。履歴書やESなどの文面では「貴社」、面接で答えるときは「御社」と区別し、間違えないように注意しましょう。
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御社と貴社の違いは?面接や履歴書、メールでの正しい使い方を解説
面接など言葉にするときは「御社」、履歴書やメールで文章にするときは「貴社」です。言い間違えをしやすい言葉ですが、一般常識のひとつであるため、できるだけ正しい使い方ができるよう意識しましょう。
一貫性のある内容にする
ESや履歴書と面接で志望動機が食い違うと、信頼性に欠ける印象を与えるかもしれません。履歴書・ES・面接を通して「企業を志望する理由」と「自分がどう役立ちたいか」の軸をそろえることが大切です。言い回しは変えても、根本の考えは一貫させることを心がけましょう。
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志望動機の作成・添削にChatGPTを活用!使えるプロンプトやバレる可能性を解説
ChatGPTで志望動機を作成する際、生成された文章をそのまま使うのではなく、自分の経験や考えなどを加え、自分の言葉に置き換えることが大切です。この記事では、ChatGPTで志望動機を作成するやり方やプロンプト、注意点などを紹介します。
よくある質問
新卒の志望動機はどう書けばいいですか?
新卒の志望動機は、「なぜその企業なのか」を自分のエピソードや経験と結びつけて書くことが大切です。最後は「入社後に何をしたいか」を前向きに書くとまとまりやすくなります。
志望動機の書き始めの例文は?
書き始めは結論から端的に述べるのが効果的です。例えば「貴社の〇〇事業に魅力を感じ、〇〇を活かして挑戦したいと考え志望しました」のように、一文で志望理由を伝えると読み手にわかりやすくなります。
就活で志望動機を書くときの構成は?
志望動機は次の構成で書くのがおすすめです。
- 最初に志望動機を一言で伝える(書き出し)
- 志望する理由を具体的に伝える
- 入社後の自分のイメージを伝える(締めくくり)
「新卒の志望動機の書き方【書き出し〜締めくくりまで】」で詳しく解説しています。
志望動機の最初と最後は何を書けばいいですか?
最初に結論として志望理由を一言で述べ、最後は「入社後の目標やキャリアイメージ」で前向きに締めくくると、全体の流れが伝わりやすくなります。
