書類選考

インターンの選考に提出する履歴書の書き方とポイント

インターン履歴書アイキャッチ

履歴書は、インターンに対する熱意や適性を見極める書類であり、書き方次第で選考結果が左右される大切なものです。

企業の中には、適性のある学生に絞ってプログラムを開催するため、短期インターンでも選考を行うことがあります。また、インターンの参加が採用に影響を与えるケースもあります。

履歴書のなかでも、インターンの志望動機や自己PRは、の熱意や個性を伝えられる項目です。ほかの就活生との違いを見せられれば、履歴書の選考を有利に進められるかもしれません。

そこで今回は、履歴書の書き方と、志望動機や自己PRを伝わりやすく書くポイントを紹介します。

インターンで​​履歴書を提出する目的

インターンで​​履歴書を提出する目的

インターンの段階で選考を行う企業のおもな目的は、こちらです。

選考を行う目的

  • プログラムの内容に合う就活生に参加してほしい
  • より熱意のある就活生にプログラムを体験してもらいたい
  • 会社の理念やビジョンに合う人材であるか見極めたい

履歴書を始めとする選考を行い、企業が求めている人材だけを集めたインターンの開催を目的とすることが多いです。なかには応募者が多数になると見込まれることから選考を行いますが、どのような理由であれ熱意のある就活生から選びたいことには変わりありません。

インターンで提出する履歴書の項目

アルバイトの応募などで、履歴書を書いた経験がある就活生は多いでしょう。ただ、就活で必要な履歴書では、長く企業で活躍できる人材であるかを見極める材料となるため、志望動機や自己PRの伝え方が重要になります。

ここでは、履歴書で書く項目と、選考に通過するために知っておきたいポイントを紹介します。

項目ポイント
日付◯:投函日(郵送時)または面接当日の日付
×:履歴書の記載日
氏名・捺印・氏名の漢字は戸籍どおりに記載する
生年月日・年齢・満年齢(現時点での年齢)を記載する
・西暦、和暦は履歴書内で統一する
現住所・電話番号・住所は建物名まで略さずに記載する
・電話番号は日中に連絡がつく番号を記載する
メールアドレス・普段使用しているメールアドレスを記載する
(スマホでも閲覧できるものが望ましい)
学歴・時系列順に記載する
・学校名、学部名は略さずに記載する
職歴・時系列順に記載する
資格・免許・正式名称で略さず記載する
・取得予定、受検中の資格は記載しない、もしくは取得見込み時期を記載する
志望動機・インターンに参加したい理由や熱意を記載する
・企業への理解が重要であり、志望動機と企業の理念がマッチしていると好印象
※詳しくは「志望動機の書き方」で解説
自己PR・人物像、ビジョン、スキルなどのアピールポイントを記載する
・わかりやすく伝える力も見られているため、簡潔に記載する
※詳しくは「自己PRの書き方」で解説

志望動機、自己PRは、ほかの就活生と大きく差をつけられるポイントです。深みのある文章を作成するには、企業を理解しなければならず、今一度、業界研究や企業研究をしたノートなどで振り返ってみるとよいでしょう。

志望動機の書き方

上述したように、志望動機は履歴書のなかでも特に重要なポイントです。就活の序盤で行った業界研究や企業研究が、志望動機で大きく役立つでしょう。

伝わりやすい志望動機を書くコツ

伝わりやすい志望動機を書くときは、5つのコツを実践してみましょう。

  • 書き出しは、インターンに参加したい理由から書く
  • 参加したい理由の根拠を具体的に書く
  • インターンで取り組みたい内容を書く
  • その企業でなければならない理由を書く
  • 志望動機の文末は、言い切り表現をする

インターンに参加したい理由は、実際のエピソードをもとにストーリー性を持たせることが多いでしょう。

人事

志望動機をわかりやすく書くコツは、以下の記事で詳しく解説しています。

こちらもチェック
インターンシップの志望動機は結論から伝える!例文と書き方を解説!

インターンの志望動機の書き方で困っている就活生に向けて、書き方のポイントを解説!フレームワークに沿って書くことで伝わりやすい志望動機を書くことができます。また、200、400文字の文字数別の例文集も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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志望動機の例文

履歴書に書く志望動機は、200~300文字程度が目安です。冗長になり要点が曖昧では意味がないため、文字数が多ければよいというわけではありません。

ここでは、IT業界と食品メーカー業界、2パターン志望動機の例文を紹介します。

【IT業界】の例文

「ITで人を幸せにする」という企業理念に共感し、インターンシップへの参加を志望しました。
大学ではプログラミングを学び、現在は教育と人工知能の関係性や実用性を研究しています。実務を通して、ITの最先端を進む貴社の技術や顧客との関わり方、新たな価値を生み出せるプロセスやマインドを学びたいと考えています。
大学生活で培ってきたIT技術を活かしながら、何事にも前向きに取り組み、貴社に貢献したいです。

【食品メーカー業界】の例文

貴社の「◯◯」は私が生まれる前から両親が食べており、世代を問わず長年愛される商品と努力に魅力を感じて志望しました。
今は他社が似た商品を多数発売していますが、発売当初から変わらない味と無添加を貫くのは貴社だけの技術です。そこに◯◯があるだけで、私たち家族は笑顔になれました。昨今は環境に配慮したパッケージへの改良、SNSでアレンジレシピの紹介など、多方面で共感を得ています。私も貴社の商品で、お客様に価値や笑顔届けたいと感じています。
インターンシップでは、貴社のサービスのこだわりや技術力を学びたいです。

自己PRの書き方

自己PRでは、あなたが企業のインターンに適した人物であるかを見極めます。志望動機と同様に、簡潔で伝わりやすい文章を心がけましょう。

企業が求めている人物像を理解する

求められる人物像は企業により異なるため、どのような人が求められているのかを把握しなければなりません。

業界ごとに求められる能力、傾向は異なります。企業が求める人物像とあなたがマッチングすれば、お互いにとってインターンが有意義なプログラムになります。

経験を交えながら自分の強みを書き出す

次に、自分の強みが、企業が求める人物像に当てはまるかを見極めてみましょう。アルバイトやゼミ、サークル活動、家族や友人との間にあるエピソードを交えて記載します。つまずいた経験があるなら乗り越えた手段を、自分の能力を発揮した経験を書くなら、何がどう変化したのかを具体的に書いてみてください。

積極性のアピール

  • 自ら先輩や上司と関わる機会を増やし、アルバイトの中心となり引っ張っていった
  • 清掃や整理整頓など、ほかのアルバイトがやりたがらない業務を積極的に行い感謝された
  • ボランティアサークルのリーダーに名乗り出て、地域の住民や地元企業の人とコミュニケーションをとりサークル活動の幅を広げられた

柔軟性のアピール

  • マニュアル通りの接客ではなく、年齢や性別、顧客の特徴に応じたコミュニケーションをとり、多くの客から喜ばれ先輩からも評価された
  • ゼミのディスカッションで意見がまとまらず、議論が保留になった。自分が中立的な立場になり、2種類の意見に共通する点などを探し、両者が納得する回答を導き出した
  • フットサルサークルで、従来は先輩より受け継いできた練習メニューだった。自分がリーダーになった代では、YouTubeの動画を参考にメニューに組み直し技術力を高めた

あなたのアピールポイントが、企業にどのような利益をもたらすかを軸に考えてみましょう。

積極性、柔軟性以外にも、協調性、行動力、責任感、コミュニケーション能力などのアピールポイントがあります。あなたの強みと企業が求める人物像がマッチするものから選んでみてください。

自己分析を振り返ると自分が見えやすい

そもそも自分の強みがわからないと悩む方は、就活序盤の自己分析を振り返りましょう。自分の長所や短所、思考の傾向が見えてくるため、強みを書き出しやすくなります。あなたが描く将来のビジョンも、企業の理念やビジョンにマッチしているかも見極めてみてください。

自己分析の結果は、インターンや本選考において、志望動機や自己PR、面接の対策などあらゆるシーンで活用します。いつでも自分を振り返れるよう、自己分析ノートを持ち歩き、メモできるようにしておくと就活に役立つはずです。

人事

自己分析をし直したい、自分を見つめ直したいときは「PRに繋がる自己分析!効率的な進め方とおすすめのツール8選!」をチェックしてみてください。

自己PRの例文

自己PRも文字数の指定がないのであれば、200~300文字を目安に記載します。経験談は自分で読むと理解できますが、他人が読むとアピールポイントが理解しづらいかもしれません。

自己PRを作成したら第三者に読んでもらい、1度で理解できる文章であるか確認しましょう。

積極性をアピールする

私の強みは積極性です。大学3年生になりボランティアサークルのリーダーに立候補し、現在も活動をしています。おもに大学付近の清掃や放課後児童クラブへ出向くなど、地元住民と関わる機会が多いです。よりボランティアの活動を広げるため、支援する企業の担当者、児童クラブの保護者と積極的にコミュニケーションをとり、ボランティアにはどのようなことを望むかをヒアリングしました。活動に前向きになっていることから、企業の支援も受けられ、現在は高齢者施設でのサポートや見守り活動、災害の被災者支援なども行っています。活動の輪が広がったことからサークルメンバーも増え、地域住民からもサークルへの理解や認知が広まっています。

履歴書を書くときに覚えておきたいポイント

履歴書を書く際は、内容以外にも細かな点に配慮しなければなりません。注意点やコツを知っておくだけでも、印象のよい履歴書が完成します。

doda履歴書アンケート

画像引用:履歴書は手書きとパソコン作成どちらが良い?採用担当者の生の声とメリット・デメリット |転職ならdoda(デューダ)
※調査期間:2018年12月
※回答者数:103人

「どちらともいえない、どちらともかまわない」と回答した採用担当者のなかには「記載内容に不備がなければどちらでもよい」といった声もあり、履歴書は形式より中身が重要であることがわかります。

採用担当者のなかには、手書き・パソコンのどちらかに好印象を抱く人もいますが、過度に気にする必要はなさそうです。指定がなければ、パソコンと手書きどちらを選択しても、選考結果が左右されることはありません。

履歴書の形式は指示に従う

履歴書は、企業が指定したものを使用します。指定がなければ、JIS規格や厚生労働省が作成した履歴書がおすすめです。

パソコンの履歴書では、JIS規格と厚生労働省のテンプレートが、WordやExcel、PDF形式で提供されています。紙の履歴書は、コンビニや文房具店で購入できる「JIS対応」と記載されたものを選ぶとよいでしょう。

マイナビジョブ20’sでは、パソコンで使用できるJIS規格と厚生労働省の履歴書のテンプレートが提供されています。インターン、新卒採用の選考でも利用できる形式です。

履歴書を書くペンの選び方

履歴書は、黒インクで油性またはゲルインクのボールペンをおすすめします。

水性インクは用紙ににじむことがあるため、避けたほうがよいでしょう。また適度な太さで読みやすい太さのものを選びましょう。

手書きの履歴書の修正方法

履歴書を書き間違えたとき、修正ペンや修正テープを使用することはビジネスマナーに反します。これは本人が修正した確信ができないためです。履歴書の場合、書き間違えたら新しい履歴書で書き直しましょう。

やむを得ない場合は、誤った文字の上に二重線を引き、近くに訂正印を押します。誤った文字を消すときは、二重線以外の訂正はしないようにしてください。

証明写真の貼り方

証明写真は、履歴書の所定の位置に貼ります。貼る前に、以下の点をチェックしてみてください。

  • 履歴書に写真を貼るときは、のり、写真用テープを使う(普通のテープでは写真が浮く、剥がれる可能性あり)
  • 万が一剥がれても誰か認識できるよう、写真の裏に油性ペンで氏名・大学名を記載しておく

履歴書は内容が大切ですが、剥がれないよう対策も欠かせません。万が一のために写真の裏に氏名や大学名を記載しておいてくださいね。

履歴書に貼る写真の選び方

履歴書の写真は、志望動機や自己PR同様に、選考を左右するポイントです。採用担当者は、本人に会う前に写真で身だしなみや表情を確認できるため、選考の通過の鍵を握っているといえるでしょう。

ここでは、どのような写真を用意すればよいのかを紹介します。

証明写真は写真館で撮影したものがおすすめ

履歴書に貼る写真は、スタジオで撮影した写真がおすすめです。スタジオではプロが撮影するため、姿勢や顔の角度、明るさなど、ベストな写真になるように細かく指示を出してくれます。

コンビニやスーパー等にあるスピード写真機でも問題はありません。しかし、3回前後しか撮り直しかができず、思うような写真が撮影できない可能性があります。

撮影費用は、スタジオが3,000円~1万円、スピード写真機は800円~1,000円と大きな差があります。スタジオでは、ほとんど写真の画像データがもらえますが、スピード写真機では一部、データをスマートフォンに転送できない機能もあるので注意してください。

証明写真のサイズ

履歴書に貼る証明写真のサイズは、一般的に縦4cm×横3cmです。ただ、履歴書によっては別規格の写真を指定されることもあるため、使用する履歴書を確認したうえで写真を準備しましょう。

履歴書には、写真のサイズが記載されています。規定のサイズより大きすぎても小さすぎても好ましくありません。

WEBエントリーの写真

インターンのエントリーがWEBで行われる場合、WordやExcel、その他企業が指定するテンプレートに入力して提出します。

WEBエントリーの履歴書に貼る写真は、縦横4:3の画像を使用します。縦600px×横450px、縦560px×420pxの画像が4:3の比率です。比率さえ守れていれば、ソフト上で比率を保ったままサイズを変更できるため、サイズが小さすぎなければ気にする必要はないでしょう。

人事

スピード写真機を利用する際は、スマホに画像データを送れる機種かを確認したうえで撮影しましょう。

まとめ

インターンの履歴書は、参加を希望する就活生の熱意や適性を見極める目的で使用されます。

企業が知りたいインターンへの熱意や適性は、おもに志望動機や自己PRから読みとります。履歴書のなかでも特に注力したい項目であり、これまでに行った業界研究や企業研究、自己分析から考えてみましょう。企業の理念や求められる人物像を理解することで、選考を希望している企業が自分に合っているかどうかの見極めにつながります。

そのほかにも履歴書では、規格や写真の貼り方にミスがないかも確認をしてください。細かなポイントにも配慮をして、自信をもって提出できる履歴書を作成しましょう。

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