オーダースーツは3種類ある!初心者は手軽に作れるパターンオーダーがおすすめ
2025.08.20

この記事の所要時間:約9分
会社での昇進や友人の結婚式が控えているなどの理由で、オーダースーツの購入を検討している方もいることでしょう。オーダースーツはすべてを一から作るものというイメージがあるかもしれませんが、オーダー方法によって工程が異なります。
オーダー方法は「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」の3種類に分かれており、相場や納期、調整できる範囲、選べるデザインの幅が変わります。自分の目的に合ったオーダー方法を選ぶことが、理想とするオーダースーツを作るためには重要です。
この記事では、オーダースーツの種類ごとの特徴を解説します。それぞれの相場や納期の目安、メリット・デメリットにも触れているので、オーダー方法を選ぶ際の参考にしてください。
1.オーダースーツの種類と相場

オーダースーツはオーダー方法によって以下の3種類に分かれます。
● パターンオーダー
● イージーオーダー
● フルオーダー
オーダー方法ごとの工程や相場が変わるので、それぞれの特徴を確認しましょう。
1-1. パターンオーダー

パターンオーダーは、ゲージ服(サンプル)からサイズの合うものを基準に調整します。サンプルからの調整となるため、2〜3週間ほどが仕上がりの目安です。
約3〜5万円が相場といわれており、既製品とほとんど変わらない価格でオーダースーツが作れます。
1-2. イージーオーダー
イージーオーダーはパターンオーダーと同様に、ゲージ服を使ってスーツを作ります。イージーオーダーではサイズ調整だけでなく、体型補正をおこなうのが特徴です。
体型補正とは個人の身体のクセに合わせて補正する作業のことで、着用したときにきれいなシルエットになります。
このような体型補正をおこなうこともあり、納期の目安は3〜4週間ほどです。相場は約5〜10万円であり、パターンオーダーより高めに設定されています。
1-3. フルオーダー

フルオーダーは採寸したデータをもとに、一人ひとりの体型に合わせて一からスーツを作ります。
採寸、型紙作成、生地の裁断、仮縫い、試着、本縫いと手間がかかるため、完成まで1〜2ヵ月は必要です。
相場は約20万円以上と他のオーダーに比べると高額ですが、身体へのフィット感が申し分なく、自分の好みを詰め込んだこだわりのオーダースーツを仕上げることができます。
2. パターンオーダーのメリット・デメリット

手軽にオーダースーツが作れるパターンオーダーのメリット・デメリットについて紹介します。
2-1. メリット
パターンオーダーの最大のメリットは、約3〜5万円の手頃な価格でオーダースーツが作れることです。ほかのオーダー方法と比べて安く、2着欲しいといった場合でも利用しやすいでしょう。
また、サンプルを着用することで完成形をイメージしやすく、決められた範囲でデザインを決めるため、初めてのオーダースーツで迷ってしまう心配もありません。2〜3週間あればスーツが仕上がるため、急いでいるときでも利用しやすいでしょう。
2-2. デメリット
パターンオーダーはゲージ服をもとにスーツを作っていきます。体型補正までは対応していないため、肩周りの筋肉が発達しているといった極端な体型の方ではフィット感が得られないことがあります。
お店によって差はありますが、カスタマイズ性はほかのオーダー方法よりも低く、理想のデザインにできないケースがあることも理解しておきましょう。
3. イージーオーダーのメリット・デメリット
パターンオーダーとフルオーダーの中間に位置するイージーオーダーのメリット・デメリットを紹介します。

3-1. メリット
イージーオーダーは、パターンオーダーと同じようにゲージ服を着用するため、完成形がイメージしやすいのが特徴です。
サイズ調整と細かい体型補正がおこなえるので、広めの肩幅、猫背、反り腰といった体型や姿勢に悩みがあっても身体に合ったスーツが作りやすくなります。
また、約5〜10万円を目安にオーダー可能でありながら、カスタマイズの幅は広いため、価格とデザイン性のバランスに優れています。
3-2. デメリット
体型補正がおこなえるイージーオーダーですが、型紙を基準としていることもあり、すべての方の身体に合うような補正はできません。人によってはフィット感に納得できないことが起こりうるでしょう。
また、体型補正は技術を要するため、スーツの仕上がりはフィッターの実力に左右されます。そのため、着用したときに違和感が生じる可能性があります。
満足のいくオーダースーツを作るために、依頼する際にはお店の口コミを調べておくと安心です。
4. フルオーダーのメリット・デメリット
一からオーダースーツを作りあげるフルオーダーのメリット・デメリットを紹介します。

4-1. メリット
フルオーダーはそれぞれの体型に合わせた型紙から作るため、身体にフィットしたスーツが手に入ります。市販の服が合わない方であっても、着心地に満足できることでしょう。
仮縫い後に試着できるため、納得がいくまで修正できるのもメリットです。身体に合っているかや、理想とするイメージに近いのかなど、完成前に確かめられます。
デザインの自由度も高く、自分ならではのオーダースーツが作れるのも魅力的です。
4-2. デメリット
フルオーダーは約20万円以上とほかのオーダー方法よりも費用がかかります。
また、型紙を一から作ったり、仮縫いから調整したりなどの手間がかかるため、仕上がりまで1〜2ヵ月の期間が必要です。このように、費用や時間の面を見ると、気軽に作りづらいのがデメリットです。
ゲージ服がないため最初の段階で完成形がイメージしづらいことや、職人の技術によって仕上がりに差が出ることも注意してください。
フルオーダーで依頼できるお店は少ないため、遠方に足を運ばなければならない可能性があることも理解しておきましょう。
5. オーダースーツの種類ごとにおすすめな方の特徴
オーダースーツの種類ごとにおすすめな方の特徴を紹介します。どのオーダー方法を選ぶか迷った際の参考にしてください。
5-1. パターンオーダーがおすすめな方

パターンオーダーがおすすめな方の特徴は以下のとおりです。
● あまり費用をかけたくない
● なるべく早めに納品してほしい
● オーダースーツを初めて作る
パターンオーダーは既製品とほとんど値段が変わらないため、金額を安く抑えたい方におすすめです。また、2〜3週間で納品されるので、友人の結婚式が近いといった急ぎのときに利用しやすくなっています。
お金や時間をあまりかけずに作れることもあり、オーダースーツが初めての方はパターンオーダーが試しやすいでしょう。
5-2. イージーオーダーがおすすめな方

イージーオーダーがおすすめな方の特徴として以下のポイントがあげられます。
● パターンオーダーでフィット感が得られなかった
● 予算が20万円に満たない
● ある程度デザインにこだわりがある
以前パターンオーダーでスーツを作ってみたもののフィット感がいまいちと感じた方は、イージーオーダーがおすすめです。
イージーオーダーであれば体型補正ができるため、身体に合ったスーツが仕上がる可能性が高くなります。
また、フルオーダーのように20万円以上の予算が厳しいものの、デザインにある程度こだわりたい方はイージーオーダーが向いているでしょう。
5-3. フルオーダーがおすすめな方

フルオーダーがおすすめな方の特徴は以下のとおりです。
● パターンオーダーやイージーオーダーでフィット感が得られなかった
● 予算・時間に余裕がある
● 細かく修正しながら納得のいくスーツを作りたい
パターンオーダーやイージーオーダーでフィット感が得られなかった方は、フルオーダーがおすすめです。採寸したデータから型紙を作るため、特徴的な体型の方であっても身体に合ったスーツが作れます。
費用が高額であり、納品までの時間もかかるので、予算と時間に余裕がある場合に適しているオーダー方法といえるでしょう。
特殊なデザインの指定や細かい修正も受け付けているので、オーダースーツに一切妥協したくない方はご利用ください。
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6. オーダースーツの種類についてよくある質問
・セミオーダースーツとは?
セミオーダースーツとは、パターンオーダーとイージーオーダーのいずれかで作ったスーツのことです。
パターンオーダーはサンプルをもとに、イージーオーダーは既成の型紙を調整してスーツを作ります。これらのオーダー方法をセミオーダースーツと呼ぶことで、一から型紙を作るフルオーダーと区別しています。
・オーダースーツのオプションにはどのような種類がある?
オーダースーツには主に以下のようなオプションがあります。
| オプション | 内容 |
| 本切羽 (ほんせっぱ) | ジャケットの袖口が開閉できる仕様 |
| AMFステッチ (ピックステッチ) | スーツの襟の端に入れることが多い 手縫い風ステッチ |
| ボタン | 樹脂、水牛、ナット、貝、メタルなど 素材を選べる |
| 裏地 | ポリエステル、キュプラ、シルクなどの繊維や柄物を選べる |
| ワンタック (シングルタック) | タックと呼ばれるヒダが1つ入っている パンツ |
| ダブル | パンツの裾を折り返したスタイル |
洋服の青山が展開するオーダースーツサービス「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」でも、上記のようなオプションが利用できます。
本切羽とボタン、AMFステッチの人気オプション3つをお得に利用できるオプションパックもありますので、ぜひご利用ください。
・マシンメイドとハンドメイドの違いは?
マシンメイドは機械縫製で、ハンドメイドは手縫いのことです。すべての工程を手作業でおこなうものをフルハンドメイドといいます。
マシンメイドはコストを抑えられ、納期が早くなります。ハンドメイドはコストや時間がかかりますが、より身体にフィットしやすい仕上がりとなるのが特徴です。
7. まとめ

オーダースーツはパターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの3種類に分かれます。
既製品と変わらない値段で手軽に作るのであればイージーオーダー、値段とデザイン性のバランスを取るならイージーオーダー、デザインにこだわった1着を作りたいのであればフルオーダーといったように、目的に合ったオーダー方法を選ぶことが重要です。
オーダースーツ初心者の方であれば、パターンオーダーがおすすめです。リーズナブルな価格かつ短時間でオーダースーツが仕上がります。
「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」はパターンオーダーを採用しており、1着31,900円(税込)からオーダースーツが作れます。最短40分で注文が完了しますので、オーダースーツを作りたい方はお近くの、洋服の青山の店舗にご相談ください。




