ベージュのジレのコーデを着こなすには?ジレの基本からコーデのポイントまでをご紹介!
2025.09.10

この記事の所要時間:約7分
ベージュのコーディネートがしっくりこないと感じたことはありませんか?そのようなときは、トレンド感のあるベージュのジレを使ってコーディネートをまとめてみましょう。 今回は、ベージュのジレの基本やおしゃれに見せるコーディネートのコツをご紹介します。
1. 歴史や種類からみるジレ・ベスト
ジレとは、袖のない前開きのアウターウェアのことです。まずは、ジレの歴史やベストとの違いについて知っておきましょう。
1-1. ジレの歴史と現在
ジレの語源は、中衣を意味するフランス語のGiletに由来します。ファッションアイテムとして初めて登場したのは15世紀後半頃。もともとはスーツの下に着るアイテムで、着丈の短いものがジレと呼ばれていました。
最近では、ジレはアウターとして単独で使われることが多く、特に女性の間で人気のトレンドアイテムになっています。着丈のバリエーションも豊富なためさまざまなスタイルに合わせて楽しめ、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも重宝されています。
1-2. ジレとベストは違う?


ジレとベストに大きな違いはなく、ファッション用語としては同じ意味で使われることが多くなっています。しかし、ジレとベストではトレンドのデザインに違いがあり、着こなしも異なります。
最近のジレは、主に着丈が長いロング丈やスーパーロング丈がトレンドです。前開きで着るアイテムのため、着丈が長くてもすっきり着こなせる特徴があります。一方、ベストはショート丈が一般的で、前開きの他に前閉じ(プルオーバー)タイプもあります。ジレ同様、デザインや色の種類は豊富です。
1-3. ジレの主な種類と着丈について

ご紹介したとおり、ジレはもともとスーツの下に着るアイテムで、短めの着丈が主流でした。しかし、最近では次のようにさまざまな着丈のジレが登場しています。
● ショート丈
● ミドル丈
● ロング丈
● スーパーロング丈
特にトレンドなのは、太ももからふくらはぎくらいまでのロング丈や、くるぶしくらいまであるスーパーロング丈です。
また、スタンドカラーやテーラードタイプなど、デザインのバリエーションも増えています。スタンドカラーはカジュアルな雰囲気を、テーラードタイプはきちんとした印象を与えたいときにおすすめです。
スタンドカラージレ
テーラードジレ
2. ベージュのジレコーデのポイントは?
ベージュのジレコーデを取り入れるポイントには、次の3つが挙げられます。
2-1. シルエットを意識してアイテムを選ぶ


ジレをおしゃれに着こなすには、AラインやIラインなどのシルエットを意識してアイテムを選ぶことが大切です。
Aラインシルエットとは、文字通りアルファベットのAのように見えるシルエットのこと。上半身が小さく、裾に向かって広がるシルエットを指します。脚が長く見える効果があるため、特に低身長の方におすすめです。
一方、Iラインシルエットは、アルファベットのIのように縦長に見えるシルエットのこと。直線的でストンとしたシルエットのため、全身がすっきり細く見えます。高身長の方にぴったりで、背の高さを活かしたバランスのよいコーデに仕上がります。
2-2. ジレのデザインを意識する

ジレに合わせるアイテムは、ジレのデザインに合わせて変えてみましょう。例えばボトムスの場合、スーパーロング丈のジレには、同じく長めのボトムスを合わせるとコーデがまとまりやすくなります。反対に、ショート丈のジレにはハーフパンツや膝丈くらいのスカートを合わせると、バランスを取りやすいでしょう。
また、ジレの素材によってコーディネートの雰囲気を変えることもできます。カジュアルな印象を与えたい場合は、麻やニット素材のジレを。フォーマルに仕上げたい場合は、ポリエステル素材のジレがおすすめです。
ロングジレのコーディネートは以下の記事でもご紹介しています。
2-3. ベージュに合う色で雰囲気を変える
ベージュはカジュアルにもフォーマルにも合わせやすい万能カラーです。特に次の7つの色とは相性がよく、さまざまな組み合わせを楽しめます。
- ブラック
- ネイビー
- ブルー
- グレー
- カーキ
- ブラウン
- ホワイト
ブラックとベージュの組み合わせは、コントラストが効いた大人っぽい印象に。ネイビーやブルーとベージュを組み合わせると、上品できっちりした印象に仕上がります。
また、ホワイトとベージュの組み合わせは柔らかく清潔感のある印象に。シンプルながらも上品な雰囲気が漂います。雰囲気にメリハリを持たせたいときは、グレーやカーキなどのアースカラーと組み合わせるのがおすすめです。
コーデがマンネリ化したときは、ベージュと同系色のブラウンを組み合わせてみましょう。同系色のアイテムで濃淡のグラデーションをつけると、より洗練されたスタイルになり、ワンランク上のおしゃれ見えが叶います。
以下の記事では黒ジレ、白ジレについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
>>黒ジレの魅力とは?おしゃれなコーデから基本の着こなし術をご紹介
>>白ジレのおしゃれな着こなし術は?おすすめのコーデから相性の良いアイテムを紹介
3. ベージュジレのおすすめコーデ
続いて、ベージュジレを取り入れたおすすめのコーデをご紹介します。
3-1. 深めのVカラージレを使ったコーデ例
3.1.1 ジレ×ピンクパンツ
深めのVカラージレに、くすみピンクのパンツを組み合わせた楽ちんコーデです。華やかな色を取り入れても、ジレのほどよいフォーマル感できれいめなコーデに仕上がっています。胸元に深めのVがあることで、ジレの前を閉じて着てもすっきり見えるのがポイントです。
3.1.2 セットアップジレ×ホワイトブラウス
ジャケットをジレに変えた夏の涼しげなビジカジコーデです。Vカラージレは簡単にこなれ感が出せるので、オフィスでもスタイリッシュに決まります。トップスをインするのが苦手な方は、このようなロング丈のジレでヒップラインをカバーする着こなしがおすすめです。
3.1.3 ロングジレ×ベージュブラウス
柄付きのベージュブラウスにベージュのロングジレとワイドパンツを合わせた、洗練されたセットアップスタイルです。ブラウスは、コーディネートに程よいアクセントを加え、地味になりすぎない印象を与えます。ベージュのロングジレは、縦長ラインを強調することでスタイルアップ効果が期待でき、コーディネートにこなれ感をプラスします。同素材のベージュワイドパンツは、セットアップとして統一感を持たせ、リラックス感と上品さを両立します。ビジネスシーンから、少しフォーマルな場面まで活躍する、大人っぽいスタイリングです。
3-2. 着回しロングジレを使ったコーデ例
3.2.1 セットアップジレ×ホワイトブラウス
シンプルなベージュジレと、袖にボリュームのあるホワイトブラウスを組み合わせたコーデです。ホワイトとベージュの組み合わせは、清楚で柔らかい雰囲気に仕上げたいときにぴったり。セットアップのベージュパンツを合わせると全体がきれいにまとまり、簡単にバランスの取れたスタイルが完成します。
3.2.2 セットアップジレ×ブルーシャツ
ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも活躍するブルーシャツを使ったジレコーデです。ベージュとブルーの組み合わせは、爽やかな印象に仕上げたい夏コーデに最適。組み合わせをTシャツやデニムに変えれば、同じジレをカジュアルな雰囲気で楽しめます。
4. ベージュと合わない色はある?

ベージュと合わない色として挙げられるのは、ビビッドなピンクやイエローなどの原色系です。特に、原色とくすみベージュの組み合わせは、一般的なコーデとしては難易度が高いといえます。ただし、ベージュは素材によって印象が変わるため、どうしても原色と合わせたい場合はしっくりくる組み合わせを探してみましょう。
また、オフィスカジュアルコーデでベージュのジレを使う場合は、次のようなベーシックカラーとの組み合わせがおすすめです。
- ブラック
- ホワイト
- グレー
- ネイビー
ベージュ×ベーシックカラーはきちんと見えしやすく、組み合わせるとオフィスにふさわしいきちんとスタイルが完成します。
5. ベージュのジレでコーデの幅を広げよう

ベージュのジレはさまざまなアイテムに合わせやすく、コーデの幅をぐっと広げてくれる、カジュアルにもフォーマルにも寄せられる万能アイテムです。難易度が高いと感じる方も多いかもしれませんが、一着持っておくとさまざまなシーンで活躍する着まわしやすさを発揮してくれます。
この記事を参考に、ぜひ今後のファッションに取り入れてみてください。











