オックスフォードシャツとは?コーデや着こなし方を紹介!
2023.08.24
この記事の所要時間:約7分
オンでもオフでも着まわせるオックスフォードシャツは、実はビジネスシーンにぴったりのアイテム。
しかし実際は、『オックスフォード』が何を意味するのかよくわからないまま着ている方も多いようです。
今回は、オックスフォードシャツの由来、ワイシャツとの違い、選ぶときのポイントなどを詳しくご紹介します。
1.オックスフォードシャツとは?
ワイシャツと同じような見た目のオックスフォードシャツ。
ワイシャツと何が違うのか、まずは由来から詳しく見ていきましょう。
1-1.オックスフォードシャツの意味
オックスフォードシャツは、ビジネス用のシャツのなかでも、より丈夫で厚みがあるカジュアルな素材を使ったシャツです。
形はワイシャツと同じですが、見た目や肌触りに違いがあります。
オンでもオフでも着られる清涼感とカジュアルさが人気で、老若男女を問わず親しみ深いシャツです。
襟型はボタンダウンが一般的で、1枚で着ても襟がよれず、カッコよくきまります。
1-2.オックスフォードシャツの由来
オックスフォードシャツはその名のとおり、イギリスの名門大学であるオックスフォード大学に由来しています。
スコットランドの紡績会社が、世界的に有名な名門大学の名前を使って19世紀に生地を売り出したことがきっかけです。
その他、ハーバードやケンブリッジなどの大学の名前も生地に付けられたそうです。
1-3.オックスフォードシャツとワイシャツの違い
オックスフォードシャツは、前述のとおりオックスフォードクロスという生地を採用しています。
ワイシャツと比べてカジュアルな見た目で、種類によっては光沢があるものもあります。
一方、一般的なワイシャツに使われているのは『ブロードクロス』という生地。
よりシンプルな見た目で、ビジネスシーンによく用いられます。
1-4.オックスフォードシャツとブロードシャツの違い
オックスフォードクロスは縦と横で2本ずつ糸を引いているため丈夫で、生地の肌触りがはっきりしているのが特徴。
ブロードシャツより厚みもあります。
一方、ブロードシャツに用いられるブロードクロスは、生地の表面がつるっとしているのが特徴です。
生地の織り目がわかりにくく、よりシンプルな見た目をしています。
スーツやスラックスなど、ビジネスライクなパンツとよく合います。
2.オックスフォードシャツの種類
オックスフォードシャツの種類は、使用する糸の細さによって異なります。
具体的にどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
2-1.オックスフォード
標準的な20〜40番手の糸で織った生地を使用しています。
縦と横に2本ずつ糸を引き揃えた平織りの生地で、日本では『斜子織(ななこおり)』と呼ばれることもあります。
オックスフォードはワイシャツに採用されているブロードクロスと比べて厚く丈夫な点が魅力。
柔らかな質感と通気性のよさが快適な着心地につながっています。
2-2.ピンポイントオックスフォード
ピンポイントオックスフォードは、オックスフォードより細い糸で作られています。80〜100番手の細い糸を使っており、織り目が目立ちにくい点が特徴です。
なめらかな風合いと適度な光沢で、スタンダードなオックスフォードより高級感のある装いに仕上がります。
オンオフ問わず上品な印象を与えたいときにおすすめです。
2-3.ロイヤルオックスフォード
ロイヤルオックスフォードは、3種類のオックスフォードのなかで最も細い120〜140番の糸が使われています。
生地が薄いためシワになりやすいですが、織り目がほとんど目立たず、柔らかい光沢感が魅力です。
見た目は華やかで、ピンポイントオックスフォードより落ち着きがありドレッシー。
どちらかというと、プライベートよりも大切なビジネスのシーンにおすすめです。
3.オックスフォードシャツの魅力
オックスフォードシャツは、通気性や、シワがつきにくいのが大きな魅力です。
それぞれの特徴を以下で詳しく見ていきましょう。
3-1.通気性に優れている
かつてスポーツウェアとして親しまれていたオックスフォードシャツは、織り目にほどよい隙間があり、通気性が抜群です。
汗でワイシャツが身体に張り付く独特の不快感を軽減できるため、暑がりで夏用のシャツを探している方におすすめです。
春夏はジャケットのインナーとして、秋冬はニットの下に仕込むインナーとして着用すると、オールシーズン快適に着用できます。
3-2.ビジネスシーン・プライベートの両方で使える
ベーシックな形と色を選べば、オンオフ問わず着用できます。
ビジネスシーンには、ホワイトやブルーなど、さわやかで清潔感のある色がおすすめです。
さらにボタンダウンシャツを選べば、クールビズにぴったりのカジュアルさを演出できます。
カジュアルすぎるのが気になる場合は、上品なピンポイントオックスフォードか、高級感のあるロイヤルオックスフォードがおすすめ。
プライベートで着用する際は、イエローやストライプなど、ビジネス用とは違うスタイルで楽しむのもおすすめです。
3-3.シワになりにくい
シワになりにくい素材は、ビジネスパーソンの心強い味方ですよね。
洗濯機で洗っても、アイロンをかけなくても、ある程度シワが気にならないのが魅力です。
オックスフォードシャツがシワになりにくい理由は、もともとポロ競技に使われていたスポーツウェアだったからです。
縦と横で糸が2本ずつ引いてある平織り生地は、一般的なシャツより丈夫で厚みがあり、シワがつきにくくなっています。
4.オックスフォードシャツを選ぶときのポイント
オックスフォードシャツを選ぶポイントは、大きく以下の3つが挙げられます。
4-1.ブルーやホワイトなどシンプルな色を選ぶ
使いやすくおすすめなのは、ブルーやホワイトなどシンプルな色です。
爽やかで清潔感があり、ビジネスシーンでも気兼ねなく着用できる点が魅力です。
ブルーやホワイトはカジュアルさを適度に引き締めてくれるので、TPOを問わず活躍してくれます。
特に初めてオックスフォードシャツを購入する場合、1着目はベーシックなものを選んでおくと安心でしょう。
着まわしがしやすいブルーやホワイトは、1枚で着たり重ね着をしたりなど、オンオフ問わず便利に着用できます。
4-2.ジャストサイズにする
オックスフォードシャツを選ぶ際は、大きすぎず小さすぎないジャストなサイズを選ぶように心がけましょう。
ビジネスシーンでシャツを着用する場合、裾はタックインをするのが基本です。
短すぎても長すぎてもタックインには適さないため、裾はお尻が半分かくれるくらいの長さを選びましょう。
あらかじめジャストサイズを選んでおけば、プライベートで裾を出すスタイルで着用した際もキレイに収まるでしょう。
4-3.ボタンダウンを選ぶ
オックスフォードシャツの襟型はボタンダウンが一般的です。
ボタンダウンとは、襟の先にボタンが付いているタイプのシャツを指します。
一般的なワイシャツはネクタイを外すと襟の形が崩れやすいですが、ボタンダウンはあらかじめ襟をボタンで留めておけるため、シャツ1枚でもキレイに収まり、薄着になるクールビズの季節にもぴったりです。
生地感がカジュアルなため、型や色などはスタンダードなものだとバランスよくまとまります。
5.まとめ
カジュアルな見た目のオックスフォードシャツも、ポイントを押さえて選べばビジネスシーンでも存分に活用できます。
通気性のよさやシワのつきにくさは、ビジネスパーソンにとって大きなメリットとなります。
毎日の通勤着に飽きてしまった方は、ぜひ今回ご紹介した選び方を参考にオックスフォードシャツを選んでみてください。