革靴の修理はどこまでできる?修理内容や費用相場も解説
2026.09.17

この記事の所要時間:約11分
お気に入りの革靴に傷や擦り減りができると、「修理できる?」「買い替えたほうがいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
革靴は、かかとのすり減りやソール交換、つま先の補修など、多くの症状を修理できます。適切なタイミングでメンテナンスを行えば、長く履き続けることも可能です。
この記事では、革靴修理で対応できる内容や費用相場、長持ちさせるコツまで詳しく解説します。
1. 革靴を修理するタイミング

革靴やスニーカー、パンプスなど、どの靴も基本的に修理することはできますが、適切なタイミングで修理に出すことが大切です。
まずは修理が必要なタイミングについて解説します。
1-1. 靴底がすり減ってきて歩きづらい

ソール(靴底)の中でも前底やかかとの部分は歩くたびに地面と接する場所であるため、最もダメージを受けやすい場所の1つです。
丈夫に作られていますが、使い続けるうちに地面との摩擦で削れ、薄くなってしまいます。
前底やかかと部分がすり減ったまま履き続けると、すべりやすくだんだん歩きづらくもなります。
靴の土台自体を傷めてしまう場合もありますので、靴の前底やかかとがすり減ってきたなと思ったら早めに修理に出しましょう。
歩いたときに違和感がある、靴が傾いて見える、靴底の溝がほとんどなくなっているなどの変化があれば、一度状態を確認してみることをおすすめします。
1-2. つま先が削れてきた

つま先部分は歩行時に地面と接触しやすく、気付かないうちに削れていることもあります。
削れが軽いうちであれば、ゴムや革などを使って部分的に補修できる場合があります。一方、そのまま履き続けて靴底の土台まで傷んでしまうと、より大がかりな修理が必要になることもあります。
革靴を脱いだときなどに靴底を確認し、つま先の厚みが減ってきたと感じたら早めに修理を検討しましょう。
1-3. インソールの汚れやニオイが気になる

革靴を長く履いていると、汗や摩擦によってインソール(靴の中敷)が汚れたり、ニオイが気になったりすることもあります。足の裏には多くの汗腺があり、一日にコップ一杯分の汗をかくといわれています。足裏に接するインソールには多くの汗が染み込み、気付かぬうちに雑菌が繁殖しやすい環境です。
インソールの汚れはカビやニオイの原因となるので、汚れが気になった場合はインソールの交換修理をするとよいでしょう。
摩擦によりインソールが破れたり劣化したりしてしまっている場合も交換で対応できます。
ただし、ニオイについてはインソールの交換だけで解消できるとは限りません。靴全体に湿気や汚れが蓄積している場合もあるため、状態によってはクリーニングとあわせてメンテナンスするのがおすすめです。
2. 革靴修理で対応できる主な内容

靴の修理といっても、どのような修理を頼めるのかわからない方も多いでしょう。ここでは、一般的に修理できる主な内容をご紹介します。
※本セクションでご紹介する修理可能な部位やメニューの解説は、靴修理のパイオニア「ミスターミニット」の公式サービス内容を参考にしています。
2-1. ソールの補修・交換


ソール部分の修理(例1)では、新しいソールに交換したり、削れた部分を補修したりする修理をおこないます。古くなったソールを剥がし、ラバーやレザーなどの素材があるので、お好みに合わせて交換を依頼しましょう。
靴底とソールが一体になったタイプの靴(例2)は、専用の補修材を使用して削れたソールを元の形に戻してもらいます。また、ソールがすり減り土台部分が劣化してしまっている場合は、オールソール交換で靴底すべてを張り替えてもらうことも可能です。
2-2. つま先の補修・補強

つま先の傷やへこみ、削れなども補修してもらえます。レザーソールの場合は、削れにくいようにつま先にスチール補強をすることも可能です。
同様にスニーカーやパンプスも修理できます。つま先部分が剥がれてきた場合は糊付けで修理してもらうか、オールソール交換で対応してもらえます。
2-3. インソールの交換

インソールが汚れたり破れたりしてきたら、お店で交換してもらえます。元のインソールを剥がし、張り替えて修理する形です。
オリジナルの印刷やロゴは再現できませんが、土踏まずやかかとにクッションを入れてもらったり、好きなカラーのインソールを選んだりできます。
スニーカーはもちろん、サンダルやパンプスもインソールの交換修理が可能なため、自身が持っている靴を今一度確認してみてもよいでしょう。
2-4. 縫い目の補修

革靴やスニーカーのステッチがほつれてしまった場合も修理が可能です。糸もオリジナルに近いものを探してもらえば、自然な仕上がりになります。
また、革靴のタッセルやパンプスのストラップ、ホックやバックルなどの金具も修理で新しいものと交換できます。
スニーカーのマジックテープが汚れてしまった場合も交換できるので、くっつきにくくなったときは修理に出すとよいでしょう。
2-5. 靴磨き

「靴磨きなら自分でもできる」と思う方も多いかもしれせんが、専門店では専用のクリーナーやクリームを使い、革の状態に合わせてケアしてもらえます。
特にブラックの革靴は油分が足りなくなるとカサつき白っぽくなってくるため、適量の油分を含んだクリームで磨いてもらうと革の表情がガラッと変わります。
クレンジングで汚れを落とすのに特化した靴磨きや、鏡面磨きでピカピカにする靴磨きなど、さまざまな種類のサービスがあるので、好みに合った仕上げをお願いするとよいでしょう。
3. 革靴修理の費用相場

革靴の修理費用は、修理する箇所や使用する素材、靴の状態などによって異なります。一般的な修理費用の目安は、以下の通りです。
| 修理内容 | 費用目安(税込) |
| 靴底の修理 | 1,650円〜 |
| 靴の上部・内側の修理 | 2,200円〜 |
| フィッティング・サイズ調整 | 1,100円〜 |
| 色落ち・傷の修理 | 14,300円〜 |
| 靴磨き | 1,100円~ |
※上記の費用目安は一般的な相場であり、靴の状態や店舗によって異なります。
4. 革靴修理は買い替えとどちらがおすすめ?

革靴に傷みが見つかったとき、「修理して履き続けるか、新しい靴に買い替えるか」で迷うこともあるでしょう。どちらがベストであるかは、革靴の状態や修理にかかる費用、履き心地などによって異なります。
ここでは、それぞれの判断基準をまとめました。
4-1. 修理がおすすめなケース
お気に入りの革靴や、足になじんでいて履き心地のよい革靴は、修理して履き続けるのがおすすめです。
特に、かかとやつま先のすり減り、インソールの傷みなど、部分的な劣化であれば修理できるケースが多くあります。アッパーの革や靴全体の状態に大きな問題がなければ、傷んだ部分を修理することで長く履き続けられるでしょう。
また、購入金額が高かった革靴や思い入れのある一足なども、すぐに買い替えを決めず、一度修理店に相談してみるのがおすすめです。
4-2. 買い替えがおすすめなケース
革の劣化が進んでいる場合や、複数の箇所が大きく傷んでいる場合は、買い替えも検討しましょう。
例えば、アッパーに深いひび割れが広がっている、革が破れている、靴全体が大きく型崩れしているといった場合は、修理しても元の状態に戻すことが難しいケースもあります。
また、サイズが合わず足に痛みを感じる革靴は、修理を繰り返すよりも、自分の足に合った一足へ買い替えることもひとつの手段です。修理費用が新品の購入価格に近くなる場合もあるため、革靴の状態や今後どれくらい履きたいかを踏まえて判断してみましょう。
5. 大切な革靴を長持ちさせるためのお手入れ・履き方のコツ

革靴は、傷みが大きくなってから修理する前に、普段から革や靴底への負担を減らすことが大切です。お気に入りの革靴をできるだけ長く履き続けるために、次のポイントを意識しましょう。
5-1. 定期的に手入れをする
革靴を長持ちさせるには、定期的なお手入れが欠かせません。履いたあとはブラシでホコリや汚れを落とし、必要に応じてクリーナーや靴クリームを使ってケアしましょう。
お手入れ方法はスエードやエナメルなど革の種類によっても変わってくるため、自分が持っている靴の形状や素材を確認してからお手入れしましょう。また、泥汚れがついてしまったときは早めに取り除いたほうが汚れを落としやすくなります。
革靴のお手入れについて知りたい方は「【革靴のお手入れ方法】日ごろのケアで靴を長持ちさせるコツ」をご覧ください。
5-2. 正しいサイズ選びをおこなう
革靴は、自分の足に合ったサイズを選ぶことも重要です。
少しきつい靴を履き続けると、足が痛くなるだけでなく靴も型崩れし傷みやすくなります。革靴だと型崩れしたところからひび割れが起きたりシワが入ってしまったりするので、見栄えも悪くなりがちです。
しかし一方で、サイズの大きな靴はインソールの摩耗が激しくなったり、折りジワができやすくなったりする傾向があります。
靴を買うときは必ずフィッティングをし、サイズの合ったものを選びましょう。
5-3. 連続して同じ靴を履かない
お気に入りの革靴でも、毎日続けて履くのは避けるのがおすすめです。
前述のとおり、一日履いた靴の中には大量の汗が染みこんでいます。革靴に限らず靴は湿気に弱いため、汗を乾燥させず履き続けると靴の劣化を招いてしまいます。
また、靴を休ませることで履きジワやインソールのヘコみがもとに戻りやすくなり、型崩れの防止にも役立ちます。
お気に入りの通勤靴や運動靴などは2足買ってローテーションするのも方法の1つです。
5-4. 靴ベラ(シューホーン)を使って履く

靴ベラ(シューホーン)を使わずに履ける靴であっても、靴ベラを使って履くことでかかと部分の形崩れを防げます。
靴ベラの代わりに指を入れて引っ張って履くことも、長い目で見ると形崩れの原因となってしまいます。かかと部分を踏んで履くのは、靴の寿命を著しく縮めてしまうため絶対に避けましょう。急いでいてもかかとを踏まず、しっかり履いてから歩き出しましょう。
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6. 革靴なら洋服の青山!

革靴を長く愛用するためには、修理やお手入れだけでなく、自分の足に合った一足を選ぶことも大切です。
洋服の青山では、ビジネスシーンで使いやすい定番の革靴から、歩きやすさや履き心地に配慮したシューズまで幅広く取り揃えています。デザインやサイズの選択肢も豊富なため、用途や好みに合わせて選べます。
今履いている革靴の傷みが大きく、修理するか買い替えるか迷っている方は、新しい一足もあわせて検討してみてはいかがでしょうか。
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7. 革靴修理に関するよくある質問

最後に、革靴修理に関するよくある質問をまとめました。疑問の解消にお役立てください。
Q1. 革靴修理にはどれくらい時間がかかる?
A. 修理内容や靴の状態、依頼する店舗によって異なります。
かかとや靴底などの部分的な修理であれば、即日対応してもらえる場合がありますが、オールソール交換や革の傷・色落ちの補修などは、靴を数日〜数週間預けることになる場合も。履く予定が決まっている革靴を修理する場合は、余裕を持って依頼しましょう。
Q2. 革靴の寿命は何年くらい?
A. 質の良いものであれば10年以上持つものもありますが、革や製法、履く頻度、お手入れの状況などによって大きく異なります。
特に靴底やかかとは歩くたびに摩耗するため、傷んだ部分を適切なタイミングで修理することが大切です。定期的にお手入れをしながら必要な修理を行えば、より長く履き続けられるでしょう。
Q3. ひび割れた革靴は直せる?
A. 状態によっては目立ちにくくすることはできます。ただし、一度深く割れてしまった革そのものを、完全に元の状態へ戻すことは困難です。
軽い擦り傷や色落ちであれば、市販の革靴用補修クリームなどを使って自分でケアできる場合もあります。一方、深いひび割れや大きな傷は、自己流で補修すると状態を悪化させる可能性があるため、靴修理の専門店に相談するのがおすすめです。
Q4. 修理とクリーニングは一緒に依頼できる?
A. まとめて依頼できるケースがほとんどです。例えば、すり減った靴底を修理すると同時に、アッパーの汚れ落としや補色、靴磨きなどを依頼できます。
ただし、対応できるメニューや料金は店舗によって異なるため、依頼する際に確認しましょう。
Q5. どこまで自分で修理できる?
A. 軽微な擦り傷の補色や部分的なかかとの肉盛りは、市販の「革靴補修クリーム」などを使ってセルフで修理することもできます。ただし、ソールの全面交換やつま先の本格的な削れ、深いひび割れ(クラック)などは靴自体を傷めるリスクがあるため、プロの靴修理専門店に依頼するのがおすすめです。
8. 革靴修理でお気に入りの一足を長く履き続けよう

ここまで、靴の修理について、修理ができる内容や長持ちさせるコツなどをご紹介しました。
靴は大切にお手入れしつつ適切なタイミングで修理することで、長く履き続けることができます。
お気に入りの靴を見つけたら、少しでもその一足を長く楽しめるよう、しっかりメンテナンスを施すようにしましょう。




