内定者懇親会は、同期や社員との親睦を深めるためのイベントです。参加は必須ではないことが一般的ですが、同期とのつながりを作れたり、入社前の不安を解消したりできるメリットがあります。
参加する場合は「どんなことが行われるのか」「準備しておくことや意識したいマナーはあるか」などを事前に確認しておくことで、安心して当日を迎えられるでしょう。
この記事では、内定者懇親会の目的や参加するメリット、プログラム内容、自己紹介のポイント、意識したいマナーなどをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
内定者懇親会とは:内定者同士の親睦を深める場
内定者懇親会とは、企業が内定を出した学生を招いて開催するイベントです。内定者同士の交流だけでなく、内定先の社員と直接対話する機会もあります。
内容はさまざまですが、面接のような選考の場ではなく、食事やグループワーク、簡単なゲームなどを通じて、内定者同士や社員との親睦を深めることを目的として行われるのが一般的です。
内定者懇親会の目的
内定者懇親会には、次の3つの目的があります。
- 内定者の不安を解消するため
- 同期となる仲間との絆を深めるため
- 内定辞退を防ぐため
入社前に職場の雰囲気を感じたり、先輩社員のリアルな声を聞いたりすることで、社会人になる不安を和らげ、安心して入社日を迎えてもらうことがおもな目的です。
また、4月から一緒に働く同期と早い段階で顔合わせを行い、横のつながりを作ることで、入社後のスムーズな人間関係の構築をサポートする役割もあります。
さらに、内定式前や内定承諾前に実施する場合は、企業への理解や愛着を深め「この企業に入社したい」という意欲を高めてもらうことを目的とする場合もあります。
内定者懇親会と内定式の違い
内定者懇親会と内定式は似ているように感じるかもしれませんが、目的や開催時期などに違いがあります。
| 内定者懇親会 | ・内定者同士や社員と親睦を 深めるためのカジュアルな場 ・開催時期は企業によって異なり、 入社までに複数回開催されることもある |
| 内定式 | ・企業が学生に対して正式に内定を 通達するためのフォーマルな式典 ・政府の要請(ルール)に基づき、 原則として「10月1日以降」に開催される |

内定式についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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内定者懇親会は参加するべき?
「できれば内定者懇親会には参加したくない」「面倒に感じている」という方もいるかもしれません。内定者懇親会は企業の正式な業務や選考ではないため、参加は必須ではないことが一般的です。
実施目的から考えても、欠席したからといって、内定取り消しや入社後に不利になるといったことはないと考えられます。
ただ、内定者懇親会は企業側が入社前の不安を少しでもなくしてほしいという思いで用意してくれた場でもあります。学業(ゼミや研究)や冠婚葬祭、体調不良など、調整がつかない正当な理由がある場合を除き、参加しておくことで入社後の人間関係づくりや仕事への馴染みやすさにつながるでしょう。
やむを得ず欠席する場合は、無断欠席は避け、早めに丁寧な欠席連絡を入れることが大切です。

欠席時の連絡方法については「内定者懇親会を欠席する場合の連絡方法」で詳しく解説しています。
内定者懇親会に参加するメリット
内定者懇親会に参加するメリットは次のとおりです。
内定者同士とのつながりができる
内定者懇親会は、ほかの内定者と初めて顔を合わせて交流できる機会です。同じ企業に内定をもらった仲間とのつながりを得ることで、入社までの悩みを相談したり、将来的に職場で協力しあえる関係を築いたりするきっかけになります。
情報共有やアドバイスの交換など、一緒に活動する仲間を作る貴重な場にもなるでしょう。
入社する企業の理解が深まる
内定者懇親会では、企業の代表者や社員と直接対話する機会が設けられています。これにより、企業の文化や価値観、仕事の内容などをより具体的に理解できるでしょう。
不明点や疑問点があれば社員に直接質問できるため、入社に向けた不安を解消できることも、内定者懇親会に参加するメリットといえます。
入社意欲や働くことへのモチベーションが向上する
内定者懇親会に参加し、内定者同士や社員と交流することで、入社意欲が高まることがあります。
内定者懇親会は、実際に企業の雰囲気や社員の姿勢に触れ、より具体的なイメージを持てる機会です。そのため、入社に対するモチベーションが高まり、新しい環境への不安を和らげることにもつながるでしょう。
内定者懇親会のプログラム内容
内定者懇親会のプログラム内容はさまざまですが、一般的には次のようなものがあります。
自己紹介やアイスブレイク
内定者懇親会では、参加者同士の交流を深めるため、自己紹介やアイスブレイクが行われることが多いです。アイスブレイクとは、緊張感のある場を和ませ、リラックスして会話を始めるための活動を指します。
自己紹介で名前や学校名、専攻などの基本的な情報を共有することで、参加者同士が会話しやすくなるでしょう。スムーズに話せるよう、事前に話す内容を考えておくのがおすすめです。
自己紹介のポイントは「内定者懇親会で自己紹介するときのポイント」で詳しく解説しています。
食事会
懇親会のメインとなるのが食事会です。オフィス内のセミナールームで行う場合もあれば、ホテルの宴会場やレストラン、居酒屋などを貸し切って行う場合もあります。
食事中は、近くの席の同期や社員と趣味や学校生活などの話をしながら交流を楽しみます。居酒屋などでアルコールが提供されることもありますが、お酒が苦手な方はソフトドリンクでも問題ありません。未成年の方もソフトドリンクを選びましょう。
お酒が好きな方も飲み過ぎには注意し、交流を楽しむことを大切にしましょう。
企業代表者や社員との座談会
内定者懇親会では、企業の代表者や社員が参加し、内定者と直接話せる「座談会」の時間が設けられていることもあります。この時間は、参加者が質問をしたり、興味のある話題について話したりすることで、企業についてより深く理解できる機会となるでしょう。
場合によっては、内定者が社員と個別に話せる時間や相談の機会が設けられていることもあります。

企業によっては、食事会形式で座談会を行うこともあるようです。
グループワーク
内定者数名でチームを組み、与えられたテーマについて話し合ったり、簡単な課題に取り組んだりするプログラムです。選考で行われるような厳格なグループディスカッションとは異なり、個人の能力を確認したり、優劣をつけたりするものではありません。
グループワークのおもな目的は、協力してひとつの作業を進める過程を通じて、同期同士のチームワークや連帯感を高めることです。そのため、自分の意見ばかりを主張するのではなく、周囲の意見にしっかり耳を傾けることを心がけましょう。
オフィスや作業場所の見学
オフィスや作業現場(店舗や工場など)を案内してもらいながら見学するプログラムを実施することもあります。
社員が実際に働いているデスク周辺や休憩スペースなどを自分の目で確認できるため「自分がここで働くんだ」という実感が湧き、入社後のイメージもより具体的になるでしょう。
内定者懇親会で自己紹介するときのポイント
懇親会の冒頭やグループワークの前には、自己紹介が実施されることがあります。緊張するかもしれませんが、面接のように自己PRを完璧に話す必要はありません。
名前を覚えてもらうことや、その後の会話のきっかけを作ることが目的なので、明るく話すことを意識してみましょう。
自己紹介をするときの基本構成
自己紹介は、1分程度(約300文字)でまとめるのがおすすめです。以下の4つの項目を順番に話すと、スムーズで聞きやすくなります。
自己紹介の基本構成
- 基本情報:学校名、学部、氏名
- 学生時代に力を入れたこと: ゼミ、部活動、サークルなど
- トピック(趣味や学生時代の取り組み): 休日の過ごし方、好きなこと
- 締めの挨拶: 今日の意気込みや、入社に向けた抱負
自己紹介のなかで、趣味や出身地、最近ハマっていることなどに触れておくと、その後の歓談で「さっき〇〇が好きって言ってましたよね!」と周囲の人が話しかけやすくなり、会話のきっかけを作りやすくなります。
そのまま使える自己紹介テンプレート
ここでは、自己紹介のテンプレート(1分程度)を紹介します。
自己紹介テンプレート
はじめまして。〇〇大学〇〇学部から参りました、[氏名]と申します。
大学では〇〇ゼミに所属しており、おもに[研究テーマなど]について学んでいます。学業以外では、3年間カフェでのアルバイトに打ち込んでおりました。
趣味は[趣味・特技]で、休日はよく[具体的なエピソードや好きなもの]をしてリフレッシュしています。もし同じ趣味の方がいらっしゃれば、後ほどぜひお話しさせてください。
本日は、同期の皆さんや先輩社員の方々とたくさんお話しして、交流を深めたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

[ ]の部分に自分にあてはまる内容を入れながら、自己紹介を考えてみましょう!
笑顔で、少し大きめの声で話そう
緊張すると表情が硬くなり、声も小さくなりやすいため、第一声は普段よりワントーン高い声を意識し、口角を上げて話してみるのがおすすめです。
また、周囲の人の目を見て話すことも大切です。下を向いたり一点を見つめたりするのではなく、聞いている人たちの顔をゆっくり見渡すように話すと、誠実な印象が伝わりやすくなるでしょう。
内定者懇親会に向けて用意しておきたい質問
座談会や食事中の歓談では、先輩社員や人事から「何か質問はありますか?」と話を振られたり、会話のなかで自然に質問をしたりする場合があります。スムーズに会話できるよう、3〜5個ほど質問を用意しておくと安心です。
ここでは、会話のきっかけにもなりやすい質問例を紹介します。
入社前の準備に関する質問
- 入社までに勉強しておいたほうがよいことはありますか?
- 〇〇様は、内定から入社までの学生生活をどのように過ごされていましたか?
- 入社直前に「これをやっておけばよかった」と感じたことはありますか?
実際の業務や働き方に関する質問
- 入社1年目の頃は、どのようなスケジュールで1日を過ごされていましたか?
- 配属直後、最初につまずいたことや苦労したことは何でしたか?
- 入社前にイメージしていた仕事と、実際の仕事でギャップを感じたことはありましたか?
職場の雰囲気やプライベートに関する質問
- ◯◯部の皆さんは、ランチは外食が中心ですか?それともお弁当を持参する方が多いですか?
- 社員全員で交流する機会はありますか?
- 休日はどのようにリフレッシュされていますか?
内定者懇親会中の心構えと意識したいマナー
内定者懇親会では、基本的なマナーを意識しながら参加することが大切です。ここでは、参加する際に意識したい心構えやマナーを紹介します。
丁寧で正しい言葉遣いを意識する
内定者懇親会では、ほかの参加者とのコミュニケーションに際して、丁寧な言葉遣いを意識することが大切です。相手への敬意を忘れず、礼儀正しい振る舞いを心がけましょう。
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話を聞く姿勢・リアクションを意識する
社員やほかの参加者が話しているときは、相手の目を見て相づちを打つなど、話を聞く姿勢を意識することが大切です。
緊張から無表情になってしまうこともあるかもしれませんが、少し大きめにリアクションを取ったり、口角を上げて笑顔で話を聞いたりするだけでも、会話しやすい雰囲気につながるでしょう。
スマートフォンはバッグにしまい、頻繁に触らない
懇親会の最中にスマートフォンを頻繁にチェックするのは避けましょう。相手に「退屈しているのかな」「話を聞いていないのかな」と感じさせてしまう可能性があるためです。
開始前にマナーモードに設定し、バッグにしまっておき、連絡先の交換など必要な場面でのみ使用すると、会話に集中しやすくなります。急ぎの連絡などがあり、どうしてもスマートフォンを確認する場合は、一声かけてから使用すると丁寧な対応になるでしょう。
食事中のマナーを意識する
食事会が行われる場合は、食事中のマナーにも気を配りましょう。
料理のジャンル(和食や洋食など)や食事のスタイル(立食・着席など)によって異なる部分もありますが、まずは次のような基本的なマナーを意識することが大切です。
食事中に気をつけたいマナー
- 箸やカトラリーを正しく使う
- 音を立てないように気をつける
- 食べながら口を開かない
- 飲酒する場合は節度を保って飲む

食事だけに集中するのではなく、ほかの内定者や社員との会話に参加するよう意識してみましょう。
内定者懇親会での服装・身だしなみ
内定者懇親会の服装は、企業からの案内に合うものを選びましょう。例えば、次のような選び方がおすすめです。
服装の選び方の例
- 私服指定の場合:ビジネスカジュアルを意識した私服を選ぶ
- 服装自由の場合:企業文化に合ったスーツやビジネスカジュアルを選ぶ
- 指定がない場合:企業文化に合わせる、またはスーツを選ぶのが無難

ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装を指します。
どの服装指定であっても、清潔感を意識することが大切です。服のシワや汚れがないか確認し、髪型やメイク、香水なども含めて身だしなみを整えて参加しましょう。
内定者懇親会の服装や身だしなみについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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内定者懇親会の服装は何を着る?私服・指定なし・ビジネスカジュアルの着こなしを紹介
内定者懇親会の服装は、企業からの指定に合わせて選び、清潔感を意識しましょう。指定がない場合や「服装自由」「私服」の場合は、企業文化や活動内容に合わせて選ぶことが大切です。この記事では、内定者懇親会の服装選びのポイントなどを解説します。
内定者懇親会を欠席する場合の連絡方法
体調不良など、やむを得ない理由で内定者懇親会を欠席する場合は、できるだけ早めに企業へ連絡することが大切です。ここでは、メールと電話で連絡する方法や伝え方を紹介します。
メールで連絡をするときの例文
懇親会開催日までに余裕がある場合は、案内メールへの返信で欠席連絡をしましょう。学業や冠婚葬祭、家庭の事情などの理由を簡潔に伝えれば問題ありません。
学業の都合により欠席する場合を例に、メールで連絡する際の例文を見てみましょう。
【件名】内定者懇親会欠席のご連絡(◯◯大学 青山 葵) ◯◯株式会社 ◯◯部 ◯◯▢▢様 いつもお世話になっております。 ◯◯大学 ✕✕学部 △△学科の青山です。 ◯月◯日に開催予定の内定者懇親会につきまして、 必修科目の講義と重なり、参加が難しい状況です。 大変恐縮ですが、 何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 貴重な機会をご用意いただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。 またの機会がございましたら、ぜひ参加させていただければと思います。 何卒よろしくお願いいたします。 ----------------------- 青山 葵(あおやま あおい) ◯◯大学 ✕✕学部 △△学科 メールアドレス:aoyama_aoi@xxxx.com 電話番号:000-0000-0000 -----------------------
電話で連絡をするときの例文
体調不良や交通機関の乱れなど、前日や当日に欠席・遅刻が確定した場合は電話で連絡をしましょう。メールでは担当者が懇親会の時間までに気づかない可能性があるためです。
当日の急病により欠席する場合を例に、電話連絡の例文を見てみましょう。
電話の問い合わせ例
お世話になっております。内定をいただきました〇〇大学の青山と申します。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

(担当者に代わった後)
お忙しいところ恐れ入ります。本日の内定者懇親会につきまして、昨晩から発熱してしまったため、大変申し訳ございませんが欠席させていただきたく、ご連絡いたしました。


承知いたしました。お大事にしてください。
直前のご連絡となってしまい、また、せっかくの機会にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。失礼いたします。

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内定式を欠席するとどうなる?欠席時のメール・電話の例文も解説
内定式を欠席する際は、できるだけ早めに、理由を添えて連絡しましょう。内定式直前で欠席が決定する場合は、電話で連絡します。また、やむを得ない事情がない限りはできるだけ参加するのがおすすめです。
よくある質問
Q1.内定者懇親会では何をしますか?
内定者懇親会では、おもに食事会や社員との座談会、内定者同士のアイスブレイク(自己紹介や簡単なゲーム)、グループワークなどが行われます。面接のような選考の場ではなく、内定者同士や社員と親睦を深めることを目的としたカジュアルなイベントです。
Q2.内定者懇親会はいつ開催されますか?
企業や業界によって異なります。内定式の前に開催されることが多いですが、内定式当日や直後に開催されることもあるようです。ただし、内定から入社までの期間が長い場合は、数カ月おきに1回など、複数回行われることもあります。
Q3.内定者懇親会に行くべきかどうか悩んでいます。
参加が必須ではありませんが、学業や外せない用事がない限り、参加するのがおすすめです。参加することで同期と早く打ちとけられ、入社初日の緊張や不安を大きく減らせるというメリットがあります。また、先輩社員から職場のリアルな話を聞ける貴重な機会となるでしょう。
Q4.内定者懇親会ではどんな質問をすればいいですか?
面接では聞きにくかったリアルな働き方や、職場の雰囲気に関する質問がおすすめです。「1日の具体的なスケジュール」「休日の過ごし方」などを聞くと、入社後の働くイメージが湧きやすくなるでしょう。
