就活が始まると、企業の採用担当者などとメールで連絡を行うことがあります。就活専用のメールアドレスを作成することで、メールの見落としや返信忘れを防ぎやすくなります。
どんな文字を入れたメールアドレスを作成すればよいのか、メールに関するビジネスマナーなどを見ていきましょう。
この記事でわかること
- 就活用とプライベート用のメールアドレスを使い分けることで、メールの確認・検索がしやすくなる
- 就活を意識した文字のメールアドレスを作成する
- メールアドレスを新規作成したときは、署名の作成も行う
目次[表示]
就活用メールアドレスを作成するのがおすすめな理由
就活がスタートすると、就活情報サイトへの登録だけではなく、インターンへの参加や本選考で企業と連絡をするときにメールアドレスを利用します。就活が本格化する前に、就活に使用できるメールアドレスを作成しておくのがおすすめです。
就活用のメールアドレスを作成するのがおすすめな理由は、次のとおりです。
就活の情報を見落としにくくなる
就活専用のメールアドレスを作成することで、就活に必要なメールだけを確認しやすくなります。プライベートと同じメールアドレスを使用すると、就活とは無関係のメールによって、早急に確認したいメールや、エントリー開始のお知らせのメールといった重要な連絡が見つけづらくなるでしょう。
また、不要なメールとともに必要なメールを誤って削除してしまうことも考えられます。
メールの確認、検索に時間を要してしまう可能性もあるため、就活用のメールアドレスを作成し、使い分けるのがおすすめです。
就活にふさわしいメールアドレスを利用できる
プライベート用のメールアドレスを就活でも利用することはできますが、メールアドレスの「@」より前の文字列が、就活には不向きだったりわかりづらかったりすることがあります。
認識しやすい文字のメールアドレスを作成することは、企業と自分のどちらにもメリットがあります。
就活用メールアドレスは何を使うのがいい?
さまざまな方法でメールアドレスを作成できますが、新たに作成する場合は、次の3つのポイントを把握しておきましょう。
Gmail・Yahoo!メール・iCloudなどのフリーメールがおすすめ
メールアドレスを新規作成する場合は、無料で登録できるフリーメールがおすすめです。
フリーメールのGmailやYahoo!メール、iCloudは、パソコンやスマートフォン、タブレットを使ってアカウント作成、ログインできます。
なかでも、GoogleのGmailがおすすめです。メールが利用できるほか、ドキュメントやスプレッドシート、スライド、カレンダーの作成と動機、Google Mapなどのツールも利用できます。
複数のメールアドレスがあると、メールボックスの確認が複雑になるため、1つのメールアドレスを作成・利用しましょう。メールの種類によって受信先を分けたい場合は、メールボックスにフォルダを作成し、分類にあわせたフォルダ名をつけるなどするとより使いやすくなります。
キャリアメールはキャリアを変更したらメールが確認できなくなる
キャリアメールとは、スマートフォンのキャリア(docomo、au、SoftBankなど)から提供されるメールアドレスです。
キャリアメールは、設定をすることでスマートフォンだけではなくパソコンからも閲覧・送受信ができます。テキストのみのメールはスマートフォンで、ファイル容量が大きなデータが送られたきたときは、パソコンやタブレットで確認するという使い分けも可能です。
キャリアメールのデメリットは、キャリアを変更したらメールが閲覧できなくなること、ファイル形式によっては閲覧できないデータが存在する可能性があることです。
過去のメールが閲覧できなくなると、不便になることが出てくるため、その点を理解したうえで利用してみましょう。
大学のメールアドレスは卒業後に確認できなくなる
大学で作成するメールアドレスを、就活で利用することは可能です。
大学のメールアドレスは、メールアドレスを見ることで、どの大学に在籍しているか判断しやすいことがメリットです。ただし、卒業後はメールを閲覧できなくなるので注意しましょう。
就活用メールアドレスの作り方
ここでは、Googleのアカウント作成、Gmailのメールアドレスの作り方を紹介します。
- 「Gmail - Google のメール」のページにアクセスする
- 「アカウント作成」を選択
- 姓・名をそれぞれ入力する
- 生年月日と性別をそれぞれ入力する
- 「自分でGmailアドレス を作成」を選択し、任意のGmail アドレスを入力する
- パスワードを入力する
- 電話番号を入力して、SMSでテキストメッセージを受け取る
- コードを入力する
- 予備のメールアドレスを入力する(キャリアメールなど現在使用しているメールアドレス)
Googleに登録をすることで、Gmailが利用できるようになります。
就活用メールアドレスのよい例
就活用のメールアドレスは、企業も自分も間違うことがない文字列がおすすめです。ここでは、青山太郎(あおやま たろう)の名前を例に、メールアドレスのよい例を紹介します。
氏名のみのシンプルなもの
おすすめのメールアドレスの例
- aoyama.tarou@xxxx.com
- tarou.aoyama@xxxx.com
- tarou.a@xxxx.com(名字をイニシャルにする)
メールアドレスに氏名を入れるメリットは、名前の読みがわかること、シンプルで誤りにくいことです。
氏名・誕生日
おすすめのメールアドレスの例
- aoyama.tarou0412@xxxx.com
- tarou.aoyama1123@xxxx.com
氏名によっては、メールアドレスを作成する際に、すでにユーザーネームが使用されていることがあります。そのようなときは、誕生日を入れるのがおすすめです。
氏名・学校名
おすすめのメールアドレスの例
- aoyama.tarou.tokyo@xxxx.com
- tarou.aoyama.osaka@xxxx.com
誕生日のほか、学校名を入れるという方法もあります。ただし、自身の氏名と学校名が似ている、違いがわかりにくい場合は、誕生日などの数字を入れるほうが認識しやすいメールアドレスになります。
就活用メールアドレスの避けたい例
プライベート用のメールアドレスを就活に使うこともできます。しかし、次のような文字列の場合は、就活用のメールアドレスを新規作成し、使い分けることも検討してみましょう。
「-(ハイフン)」「_(アンダーバー)」など違いがわかりにくいもの
ハイフンやアンダーバーを使うことで、「aoyama_tarou」や「aoyama-tarou」といったように、文字を区切ることができます。メールアドレスで文字を区切る場合は、「.(ドット)」がおすすめです。

ドットが連続するものやアットマーク(@)の直前にドットがあるものなどは規格によっては使用できない場合があるため注意しましょう。
「-(ハイフン)」や「_(アンダーバー)」を使って区切ることも可能ですが、メールアドレスを手書きしたときに見分けがつかない可能性があります。
合同説明会や企業説明会などのイベントでは、受付やアンケート記入の際に、メールアドレスなどの連絡先を手書きで提出することがあります。アンダーバーで書いたつもりが、ハイフンと見分けが付かず、企業の担当者からメールが届かないということが考えられます。
プライベートに関する文字列
避けたいメールアドレスの例
- volleyball.tarou@xxxx.com
- ramen.tarou@xxxx.com
スポーツやタレント、趣味に関連する文字はプライベートの印象が強く、就活用メールアドレスとしては不向きの可能性があります。
不適切な単語
避けたいメールアドレスの例
- ◯◯daisuki@xxxx.com
- ◯◯love@xxxx.com
ネガティブさや攻撃的な印象を与えるメールアドレスは、就活では避けるほうが安心です。
初期設定など長い英数字
避けたいメールアドレスの例
- ds93kfo75j@xxxx.com
- aoyama___tarou@xxxx.com
初期設定のままでランダムの英数字で混在したメールアドレスや、アンダーバーなどの記号が連続で使用しているメールアドレスは、打ち間違えなどのミスが発生しやすいため、避けるようにしましょう。
就活用メールアドレス作成後にやっておきたいこと
メールアドレスを新規作成したあとは、次のことを準備しておきましょう。
差出人の表示名を確認する
「差出人の表示名」とは、メールを受信したとき、受信フォルダに表示される名前のことです。変更していないときは、メールアドレスを新規作成したときの氏名や、メールアドレスがそのまま表示されます。
就活で企業の担当者とやりとりをする機会が多い就活では、自分の氏名になっているかを確認・設定しておきましょう。
既存のメールアドレスを就活で使用する場合も、念のため今一度確認をしておくのがおすすめです。
署名を作成する
メールの署名とは、メール末尾に挿入する差出人の情報です。
署名には、次のような情報を記載します。
- 氏名
- 氏名の読み
- 学校名
- メールアドレス
- 電話番号 など
メールの署名の例
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青山 太郎(あおやま たろう)
◯◯大学 ✕✕学部 △△学科
メールアドレス:aoyama.tarou@xxxx.com
電話番号:000-0000-0000
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署名作成後は、メール返信時、新規作成時に自動的に入力されるよう設定もしておくと便利です。
迷惑メールフォルダの確認も習慣にする
フリーメールを就活用メールアドレスとして使用する際は、迷惑メールフォルダも確認しましょう。
必要なメール、普段確認しているメールが、自動的に迷惑メールフォルダに振り分けられることがあるためです。
「迷惑メールだから」とフォルダを見ないままにしていたり、確認しないまま削除したりすると、必要なメールを見落としてしまう可能性があります。
就活途中でメールアドレスを変更するときの対処法
就活中のメールアドレスの変更はできるだけ避けるのがおすすめです。その理由としては、担当者が以前のメールアドレスに送信してしまうことで、メールが届かなくなるためです。
やむを得ない理由があり変更する場合は、次のポイントに注目しましょう。
企業の担当者にすみやかに連絡する
すでに企業の担当者とメールでやりとりしている場合は、メールアドレスを変更したことをすみやかに連絡しましょう。
連絡が遅くなると、以前使用していたメールアドレス宛にメールが送信される可能性があります。
就活情報サイトなどの登録情報を変更する
就活情報サイトなどに会員登録している場合は、会員情報の変更も行います。
就活の情報収集のために登録しているニュースサイトやSNSがあれば、これらもメールアドレスの変更を行いましょう。
署名を変更する
署名に記載しているメールアドレスも、変更を行いましょう。
メールのやりとりをする相手が、署名にあるメールアドレスを参考にする可能性があるためです。
就活で送るメールで知っておきたいビジネスマナー
メールに関連するビジネスマナーで意識したいものは、次のとおりです。
- できる限り早めにメールを送る
- 深夜や早朝のメールは避ける
- 読みやすさを重視した内容にする
- 誤字脱字に気をつける など
企業からのメールに早く気づくためには、メール受信時にスマートフォンに通知がくるよう設定をすること、通知が来たら早めに確認し後回しにしないことが重要です。

メールに関する詳しいビジネスマナーは、こちらの記事で紹介しています。
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【就活】メールの基本マナーとすぐ書ける例文集【新卒】
面接や会社説明会のお礼や辞退、質問など、就活において企業にメールを送るタイミングは多数あります。メールはただ送ればよいわけではなく、誤字脱字がないこと、簡潔な内容にすることなどコツが必要です。
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就活でメールを送るときのテンプレート
ここでは、会社説明会に参加したあとに送るお礼メールと、面接の日程調整を依頼するときのメールの例を紹介します。
会社説明会参加後のお礼メール
◯◯株式会社 人事部 ◯◯××様
お世話になります。
◯◯学校 ✕✕学部 △△学科 青山です。
◯月◯日の貴社の会社説明会に参加させていただき、ありがとうございました。
説明会では、貴社が過去に取り組んだプロジェクトについてお話いただいたことで、社風や具体的な仕事内容の理解を深められました。
説明会後の質問にも、丁寧にご対応いただき感謝しております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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青山 太郎(あおやま たろう)
◯◯学校 ✕✕学部 △△学科
メールアドレス:aoyama.tarou@xxxx.com
電話番号:000-0000-000
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面接の日程調整依頼のメール
◯◯株式会社 人事部 ◯◯××様
お世話になります。
◯◯学校 ✕✕学部 △△学科 青山です。
◯月◯日 10時から調整いただいていた面接につきまして、貴社にお伺いすることが難しくなりました。大変恐縮ですが、可能であれば以下の日時にて再調整していただけないでしょうか。
1.◯月✕日 10:00~17:00
2.◯月✕日 12:00~17:00
3.◯月✕日 13:00~17:00
ご多忙のところ大変申し訳ありません。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
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青山 太郎(あおやま たろう)
◯◯学校 ✕✕学部 △△学科
メールアドレス:aoyama.tarou@xxxx.com
電話番号:000-0000-000
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相手から送信されたメールに返信する場合は、件名を変えず「Re」を残したまま送信しましょう。
よくある質問
就活で使うメールアドレスとして無難なものを教えてください
メールアドレスを見た相手と自分が誤りにくい、シンプルな英数字がおすすめです。
・氏名のみの例:aoyama.tarou@xxxx.com
・氏名・誕生日を入れた例:aoyama.tarou0412@xxxx.com
・氏名・学校名を入れた例:aoyama.tarou.tokyo@xxxx.com
就活で使うメールアドレスには本名を入れたほうがいいですか?
本名(氏名)を使うことで、メールを受け取った相手が、誰からのメールアドレスか判断しやすくなります。
「青山太郎(あおやま たろう)」という名前を例にした場合、「aoyama.tarou」や「tarou.aoyama」といったメールアドレスがおすすめです。
大学で作成されたメールアドレスを就活に使用してもいいですか?
普段使用しているスマートフォンやパソコンで、メールの送受信ができるのであれば問題ありません。ただし、卒業後はメールを閲覧できなくなるので注意が必要です。
また、閲覧できる環境やファイルの送受信に制限がある場合は、素早くメールの確認、返信ができないため、避けたほうがいいかもしれません。