秋のジレコーデのポイントは?基本からおしゃれな着こなしのコツもご紹介!

2025.08.12

ビジネス

この記事の所要時間:約8分

朝晩は肌寒く、昼間はまだ暑さが残る秋。「トレンドのジレを取り入れたいけれどアイテム選びがむずかしい」と悩んでいませんか?

この記事では、そのような方に向け、秋のジレコーデのポイントや着こなしの3つのコツなどをご紹介します。

1. ジレ・ベストに違いはある?

「ジレとベストって同じじゃないの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。まずは、ジレとベストの違いや歴史、着丈・種類などについてみていきましょう。

1-1. 歴史から見るジレ・ベスト

ジレとは、袖のない前開きのアウターのことです。語源はフランス語のgilet(中衣)に由来しています。

ジレの歴史には諸説ありますが、初めて登場したのは15世紀後半頃です。もともとは男性がスーツの下に着るものでしたが、最近は女性のトレンドアイテムとして高い人気があります。

一方、ベストは英語の Vest が語源で、袖なしの上着を意味しています。17世紀頃に登場したといわれており、当時は袖がありました。袖がなくなったのは18世紀後半頃で、当時は色彩や装飾が華やかなものが主流だったといわれています。最近は、前を開けても閉じても着回せるデザインの豊富さが魅力で、男性・女性どちらからも人気のアイテムです。

1-2. ジレとベストはほとんど同じ

ジレとベストはほとんど同じ意味で使われていますが、厳密には次のような違いがあります。

ジレベスト
前開きタイプ
前閉じタイプ
(プルオーバー)
×
装飾シンプルベーシック〜華やか
色彩ベーシックベーシック〜鮮やか

ジレ前を開けて着るタイプが主流です。装飾や色彩はシンプルで、年代を問わず誰でもコーデに取り入れやすい魅力があります。一方、ベスト前開きタイプと前閉じ(プルオーバー)タイプの両方があります。装飾や色彩はベーシックなものから華やかなものまで豊富にあり、コーデに個性を出しやすい点が魅力です。

1-3. ジレの着丈による種類

ジレの着丈は、最近は次のようなさまざまなタイプがあります。

     ● ショート丈
     ● ミドル丈
     ● ロング丈
     ● スーパーロング丈

ジレはもともと男性がスーツの中に着るものとして発展したため、ショート丈が主流でした。

しかし、最近は膝下くらいのロング丈や、くるぶし辺りまであるスーパーロング丈など、さまざまな着丈が揃っています。着丈によって種類が変わるということではなく、袖なしの前開きアウターであれば、基本的にどの丈でもジレと認識して間違いないでしょう。

ただし、ジレの形にはさまざまな種類があります。代表的なものは、首回りがすっきりするスタンドカラータイプや、きちんと見えするテーラードタイプなどです。ジレの着こなしを変えたい方は、着丈と合わせて形を変えてみるのもよいでしょう。

スタンダードカラージレ

テーラードジレ

2. 秋コーデの服選びのポイント

夏が終わったら、レイヤードや深みのあるカラーなど、秋ならではのスタイリングを楽しみたいもの。

ここからは、秋コーデ選びに悩まないための2つのポイントをご紹介します。

2-1. 羽織りもので気温の変化に対応

朝晩の気温が下がり始める秋は、カーディガンのような羽織りものを準備しておくと安心です。昼間はまだ暖かい日も多いため、トップスを重ね着しすぎると暑すぎてしまうことがありますが、肌寒く感じるときはカーディガンや大判のストール、ジレやベストなどで体温調整をしましょう。

特にジレはトレンド感も出せるため、1枚取り入れるだけでパッとおしゃれに見えます。

2-2. 秋色アイテムを取り入れる

秋らしいスタイリングにしたいときは、秋色アイテムを取り入れるのがおすすめです。次のような深みのある秋色を取り入れるだけで、一気に季節感のあるコーデに仕上がります。

     ● イエロー
     ● グレー
     ● カーキ
     ● ブラウン

イエローはビビッドなものではなく、深みのあるマスタードカラーを選ぶと秋らしい印象に。他のアイテムとの兼ね合いで薄手のアイテムを取り入れたいときも、このような秋色をチョイスするとぐっと秋らしい雰囲気に仕上がるでしょう。

3. 秋のジレを着こなすコツは?

秋のジレを着こなすコツは3つあります。それぞれ詳しくみていきましょう。

3-1. シルエットを意識してアイテムを選ぶ

Aライン
Iライン

ジレのコーデでは、Aライン・Iラインなどのシルエットを意識してアイテムを選びましょう。

最近のジレは、ロング丈やスーパーロング丈など、長めの着丈がトレンドです。下半身にボリュームがあるAラインや、全体的に細身に見えるIラインのシルエットをつくりやすい丈となっています。意識的にAライン・Iラインをつくれば、バランスのよいシルエットでジレを着こなせるでしょう。

ちなみに、Aラインはジレにワイドパンツやボリュームのあるスカートを合わせるのがおすすめ。Iラインはジレにストレートパンツやタイトめのスカートを合わせるのがおすすめです。

3-2. 合わせる色・デザインを意識する

ジレの丈感やデザインによって着用するボトムスを変えると、コーデがまとまりやすくなります。例えば、ショート丈やミドル丈のジレには膝丈〜ふくらはぎくらいのボトムスを。ロング丈やスーパーロング丈のジレには、ジレより長めのボトムスを合わせるとバランスがよくなります。

また、合わせるアイテムの色のバランスを意識してジレを選ぶことも大切です。コーデに使う色を3つ以内に抑えれば、全体に統一感が生まれやすくなります。

以下の記事では、ロングジレをおしゃれに着こなすためのポイントとコーデの実例をご紹介しています。

>>ロングジレコーデ7選とコーディネートのポイントをご紹介

3-3. 秋の季節感が出る素材を選ぶ

秋のコーディネートでは、次のような暖かみのある素材のジレを選ぶと季節感がアップします。

     ● ファー
     ● ツイード
     ● ウール

秋らしい素材のジレに加え、他のアイテムもニットのような暖かみのあるものを取り入れると、コーデがさらに秋らしくなるでしょう。ボリュームのある素材を取り入れるときは、他のアイテムを薄手のものにしてバランスを取るのもポイントです。

4. 秋のおすすめジレコーデ5選

最後に、秋のおすすめジレコーデを5つご紹介します。

4-1. ジレとロングスカートのコーデ

秋らしいツイード素材のジレにセットアップのロングタイトスカートを合わせたコーデです。セットアップのジレとスカートですっきり見えするIラインシルエットをつくりだしています。ビジネスライクに着こなしたい方は、このような襟付きデザインのジレを選ぶのがおすすめです。

4-2. グレージレのオフィスカジュアルコーデ

モノトーンコーデを印象付けるグレーのジレを取り入れた大人コーデです。着心地のよい襟付きのテーラードジレを使って、ほどよいリラックス感ときちんと感を両立させています。パンツはセンタープリーツ入りなので、ジレと合わせてもすっきり美脚に見えます。

4-3. ワンピースとブラックジレのオフィスカジュアルコーデ

1着でさまざまな着こなしを楽しみたい方には、2WAYのジレワンピースがおすすめです。前を開くとスーパーロング丈のジレに、閉じるとシンプルなワンピースに変身します。ジレと同系色のボトムスにトップスをインする着こなしは脚長効果が抜群です。

4-4. ベージュロングジレとスーツのセットアップコーデ

Vカラーのシンプルなロングジレにセットアップのストレートパンツを合わせたおしゃれコーデです。同系色のジレとパンツを選ぶことで、前開きでさっと羽織っても美しいIラインシルエットをつくりだせます。ジレはトレンドのロング丈を採用しているので、秋以外にも幅広い着こなしを楽しめるでしょう。

4-5. メンズライクな長袖モノトーンコーデ

黒のセットアップに白のインナーを合わせた、スタイリッシュでモードな印象を与えるスタイリングです。黒のセットアップは、洗練された雰囲気と大人のかっこよさを演出し、オフィスシーンでも一目置かれる存在感を放ちます。白のインナーは、黒の重さを軽減し、抜け感をプラスすることで、より軽やかな印象を与えます。袖が広がったデザインを選ぶことで、女性らしさもプラスしています。足元はシンプルな黒のパンプスでまとめ、全体をシャープに引き締めています。ビジネスシーンはもちろん、パーティーシーンでも活躍できる、洗練された大人の女性を演出するコーディネートです。

5. ジレを着て、秋のコーデを楽しもう

秋のコーデでは、ジレをうまく取り入れることで簡単にトレンド感や季節感を出せます。取り入れる際はAラインやIラインなどのシルエットを意識し、自分の理想のスタイルに近づけてみましょう。

ジレはシンプルで着回しがきく便利なアイテムです。ぜひさまざまな秋コーデに取り入れてみてください。 

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