ダブルスーツが似合う人の特徴は?おしゃれに着こなしたいならオーダースーツがおすすめ
2022.12.21

この記事の所要時間:約13分
1980年代〜1990年代のバブル期に流行したダブルスーツ。近年、クラシックなスタイルが再評価されており、ビジネスシーンやカジュアルシーンでダブルスーツを取り入れる方が増えてきました。
しかし、ダブルスーツを着用するにあたって、自分の体型に似合うのかや、どのように着こなしたらよいかなどの不明点があることでしょう。
この記事では、ダブルスーツが似合う人の特徴や着こなす5つのポイントを解説します。若者に流行っている理由や、結婚式・成人式などシーン別の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1. ダブルスーツとは
ダブルスーツがどのようなスーツなのかを詳しく知らない方もいることでしょう。ここでは、ダブルスーツの概要と起源、シングルスーツとの違いを解説します。
1-1. ダブルスーツはボタンが縦2列に並んだスーツ

ダブルスーツとはフロントボタンが縦2列に並んでいるスーツです。
バブル期に流行したこともあり、時代遅れで野暮ったい印象を持たれている方もいらっしゃるでしょう。しかし、近年はダブルスーツのクラシックな装いが再評価されており、着用する方が増え始めています。
フォーマルシーンだけでなく、ビジネスシーンやカジュアルシーンなど、あらゆる場面でコーディネートに取り入れられています。
1-2. イギリスの軍服が起源
ダブルスーツは、軍の司令官が着用する軍服として19世紀の中頃にイギリスで作られたのが起源です。主に外で着ることが多く、防寒着として重宝されていました。
20世紀初頭に現在のような形となり、男性用のジャケットとして上流階級に愛用され、次第に世間へと広まりました。
1-3. シングルスーツとの違い
シングルスーツとダブルスーツで大きく異なるのは、ボタンの配列と数です。
シングルスーツのボタンは1列に配置されていますが、ダブルスーツは2列に配置されています。ボタンの数は、シングルスーツが2つ、ダブルスーツは6つが主流です。
重ね合わせ部分が狭いシングルスーツはスマートでスタイリッシュな印象を受けます。一方で、重ね合わせ部分が広いダブルスーツは、重厚感やフォーマルさを強調できます。

2. ダブルスーツの種類
ダブルスーツは、ボタンの数や留める箇所によって主に以下の3種類に分かれます。
● 4つボタン1つ掛け
● 4つボタン2つ掛け
● 6つボタン2つ掛け
どのような特徴があるのかを解説するので、ダブルスーツを選ぶ際の参考にしてください。
2-1. 4つボタン1つ掛け
「4つボタン1つ掛け」はボタンが4つ付いており、基本的に下のボタンのみを留めるダブルスーツです。上のボタンは飾りですので、留める必要はありません。
下のボタンのみ留めてVゾーンが広くなることで重厚さが和らぎ、シャープな印象を与えられます。シングルスーツに近いスタイルのため、ダブルスーツが初めての方でも挑戦しやすいでしょう。

2-2. 4つボタン2つ掛け
「4つボタン2つ掛け」はボタンが4つ付いており、すべてのボタンを留めるダブルスーツです。基本的には上下ともボタンを留めますが、苦しい場合は下のボタンを外しても構いません。
「4つボタン1つ掛け」よりもVゾーンが狭くなることで、シックな印象を与えられます。

2-3. 6つボタン2つ掛け
「6つボタン2つ掛け」はボタンが6つ付いており、真ん中と下のボタンを留めるダブルスーツです。窮屈に感じる場合は、下のボタンを外した着こなしをしてもよいでしょう。
最近では「一番下のボタンだけを留める」着こなしもあります。一番下のボタンだけ留めるとVゾーンが広くなり力強い印象を与えるとともに、リラックスした雰囲気が作れます。
ただし、カジュアルな印象が強くなるため、フォーマルな場では真ん中のボタンも留めておきましょう。

3. 若者からダブルスーツが人気!流行っている5つの理由
近年、クラシックな雰囲気があるダブルスーツが若者から人気を集めています。流行っている理由は以下の5つです。
● フォーマル感があり大人っぽい印象になる
● 今風のスマートなスーツに変わっている
● シングルスーツとの差別化で個性を出せる
● ジャケパンスタイルでカジュアルに着られる
● ピークドラぺルで小顔効果が期待できる
それぞれの理由を順番に解説します。
3-1. フォーマル感があり大人っぽい印象になる
ダブルスーツは軍隊のなかでも指揮官といった立場の高い軍人が着用していたことや、恰幅のよい方が着ている印象が強いこともあり、重厚さが感じられます。
ラペルの形や幅、Vゾーンの広さなども重厚な印象を与える要素となっています。
このようにシングルスーツよりも、フォーマル感や大人っぽさを演出できるのがダブルスーツの魅力です。落ち着いた印象を与えられるので、大人っぽく見られたい男性から支持されています。
3-2. 今風のスマートなスーツに変わっている
現在のダブルスーツは、1980年代〜1990年代に流行したときよりもスマートなデザインへと変化しています。当時のダブルスーツは大きめに作られており、ダボっとした印象がありました。
しかし、最近はジャストサイズで作られることが多くなり、ビジネスで着用しても違和感なく着こなせるようになっています。
3-3. シングルスーツとの差別化で個性を出せる
ダブルスーツは流行の兆しを見せていますが、シングルスーツよりも着用している方は多くありません。
ほとんどのビジネスパーソンがシングルスーツを着ているなかでダブルスーツを着用すると、周囲と差別化できます。スマートに着こなせば、取引先はもちろん社内からも一目置かれる存在になれるでしょう。
3-4. ジャケパンスタイルでカジュアルに着られる
ダブルスーツはジャケット単体でも装飾性が高いため、おしゃれに着こなしやすいのが特徴です。
ジャケットにスラックスのコーディネートだけでなく、ジーパン(デニムパンツ)やチノパンなどのカジュアルパンツとも合わせられます。

オフィスカジュアルを導入している会社で働いている方でも活用しやすいため、ぜひダブルのジャケットを取り入れてみましょう。
3-5. ピークドラぺルで小顔効果が期待できる
ダブルスーツの多くは、「ピークドラペル」と呼ばれるワイドな襟が採用されています。「ピークド」は「尖った」という意味があり、剣先のような鋭い下襟が特徴です。
ピークドラペルはシングルスーツの襟よりも幅が広いため、ダブルスーツを着用することで相対的に小顔効果が期待できます。
なるべくスタイルよく見せたい方にダブルスーツはおすすめです。

4. ダブルスーツは体型を問わずに誰でも似合う
ダブルスーツに興味はあるけれど、自分に似合うのか心配な方もいることでしょう。
バブル期に流行したダブルスーツは厚めの肩パッドが入っており、丈も長めであったため、体格のよい方でなければ着こなしがむずかしいものでした。
一方で、近年のダブルスーツは身体にフィットしたデザインとなっており、細身の方や小柄な方であっても着こなせるように進化しています。
体型に不安がある方でも気軽にダブルスーツに挑戦できるので、まずはお店でダブルスーツを試着してみましょう。
5. ダブルスーツを着こなす5つのポイント
今までシングルスーツを着てきた方は、ダブルスーツの着こなしがむずかしいと感じるでしょう。ダブルスーツを着こなすには、以下の5つのポイントを押さえることが大事です。
- 着丈はヒップトップが隠れるくらい
- ジャケットのボタンは留めよう
- 肩パットは薄めにする
- すっきりとしたボトムスと合わせる
- ネクタイは同色系で合わせる
紹介しているポイントを取り入れて、スマートにダブルスーツを着こなしましょう。
5-1. 着丈はヒップトップが隠れるくらい
バブル期に流行したダブルスーツは着丈が長い物がほとんどでしたが、最近は短めの着丈がトレンドです。そのため、着丈はヒップトップが隠れるぐらいを目安としましょう。
着丈が長いとフォーマルな印象を、短いとカジュアルな印象を与えられます。ダブルスーツに慣れてきた方は、ヒップトップを基準としつつも、与えたいイメージによって着丈を調節するのもおすすめです。


5-2. ジャケットのボタンは留めよう
ダブルスーツでは、ジャケットのボタンを留めましょう。ダブルはシングルよりも前の布地の面積が大きいため、開けて着るとダボっとした印象となってしまいます。
ボタンを留めておいたほうがすっきりと見えるので、きれいに着こなせます。「4つボタン1つ掛け」のジャケットは下側のボタンを、「4つボタン2つ掛け」と「6つボタン2つ掛け」のジャケットは上下どちらのボタンも留めましょう。
例外として、ニット生地や麻など柔らかかったり、軽かったりする素材でカジュアルに着こなすのであれば、ボタンを全開にしても構いません。
5-3. 肩パットは薄めにする
かつて流行したダブルスーツは厚めの肩パッドが特徴的でした。しかし、厚めの肩パッドは現代のトレンドにそぐわないため、今風に着こなしたいのであれば薄い物がおすすめです。
5-4. すっきりとしたボトムスと合わせる
ダブルジャケットはボタンの数が多く、装飾性があります。そのため、ボトムスにも装飾性があるものを選ぶとまとまりのない印象を与えてしまいます。
ジャケットを引き立たせるためにも、シンプルなデザインのボトムスを選びましょう。
5-5. ネクタイは同色系で合わせる
ダブルスーツと一緒に着用するネクタイは、スーツと同色系にするのがスタンダードです。同色系のネクタイを選ぶことで色味の違いによる違和感を与えず、スッキリとした印象になります。
ネイビーのダブルスーツであれば、ブルーやネイビー、水色などのネクタイを着用し、統一感を演出しましょう。

6. ダブルスーツの着用シーン別の注意点
ダブルスーツはビジネスやカジュアル、冠婚葬祭などのさまざまな場面で着用できます。ここでは、以下のシーン別にダブルスーツを着用する際の注意点を解説します。
● ビジネスシーン
● カジュアルシーン
● 結婚式(パーティーシーン)
● 成人式
● お葬式(お悔やみ事)
6-1. ビジネスシーン

もともとはフォーマルなシーンで着用されることが多かったダブルスーツですが、最近ではビジネスシーンに取り入れる方も増えてきています。
しかし、年配のごく一部の方は、ダブルスーツを結婚式や葬式などフォーマルな場所で着るものと思っていることが少なくありません。また、ダブルスーツは重厚感があるため、役職の高い方が着用するイメージを持っている方もいるでしょう。
そのため、年配の方が多い職場で働いている方や、目上の方が多い立場の方はダブルスーツの着用を避けるのが無難です。
反対に年齢層が若く、ファッションに対する感度が高い会社であれば、ダブルスーツを着ることによって個性的でおしゃれな印象を与えられます。
なお、ビジネスで着用する場合はシーンを選ばない無地がおすすめです。ご自身の周囲の環境や立場に応じて、ダブルスーツの着用を判断しましょう。
6-2. カジュアルシーン

ダブルスーツをカジュアルに着こなしたいのであれば、柄物がおすすめです。柄を取り入れることで、無地を着用することが多いビジネスシーンと気分を変えられます。
柄物を着こなせるか不安があるかもしれませんが、シャツやネクタイなどと色のバランスをとることで統一感のあるコーディネートを組めます。
よりカジュアルさを出したいときは、ジャケパンスタイルもおすすめです。
6-3. 結婚式(パーティーシーン)
結婚式やパーティーでも、マナーを守っていればダブルスーツは着用できます。結婚式であれば、目立ちすぎる色や柄を着用しないなどの基本的なルールを守りましょう。
そのうえで、ビジネスシーンやカジュアルシーンよりも華やかな印象をプラスするとよいでしょう。
例えば、ポケットチーフを胸元に挿したり、カフリンクスを袖口に付けたりすることで、お祝いムードを演出できます。

結婚式の服装について知りたい方はこちらをご覧ください。
関連記事:【結婚式】男性ゲストの服装マナーと着こなしのポイントを徹底解説!
6-4. 成人式
成人式で着用するスーツは特に制約がありません。お祝いごとのため、好きな色や柄のダブルスーツを選び、自分の個性をアピールしましょう。
将来的にビジネスシーンでも着用したいのであれば、ブラックやネイビー、グレーなどの暗めの色で無地のスーツを選ぶのがおすすめです。
成人式のコーディネートについては以下の記事を参考にしてください。
関連記事:成人式のスーツはどう選ぶ?選び方や着こなしのポイントについて
6-5. お葬式(お悔やみ事)

お葬式やお悔やみの席でのダブルスーツは、無地でブラックよりも濃い漆黒を選びましょう。光沢やツヤがない生地を選び、明るい印象を与えることは避けましょう。
お葬式の服装の詳細はこちらをご参照ください。
関連記事:【お葬式の服装】男女別のお通夜にふさわしい服装とマナー
7. ダブルスーツのコーディネート
おすすめのダブルスーツのコーディネートを3つ紹介します。自分の好みに合った着こなしを探してみましょう。
7-1. オーダースーツで自分好みのダブルに

洋服の青山のオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」で作ったストライプ柄のダブルスーツのコーディネートです。オーダースーツのため身体にフィットしており、スマートな着こなしを実現しています。
チャコールグレーの落ち着いた色味のスーツですが、ブラックのニットタイをつけることでフォーマルさのなかにも抜け感をプラスしています。
7-2. グレーストライプで個性をアピール

グレーのストライプのダブルスーツを着用したコーディネートです。落ち着きのあるグレーのため、ビジネスでも着こなしやすい印象となっています。
ネクタイと同じネイビーのポケットチーフを取り入れることで、統一感を出しています。
7-3. 花柄プリントタイをあわせて春を表現

クラシカルな雰囲気が漂うビジネスカジュアルのコーディネートです。柔らかな素材のセットアップの着用による、こなれ感が印象的です。 オレンジの花柄のプリントタイがアクセントとなっており、春らしさを表現しています。
8. ダブルスーツを着こなすならオーダーメイドがおすすめ
既製品ではダブルスーツの種類が少ないため、好みのデザインやサイズ感の物と出会えない可能性があります。
自分が思い描いている理想のダブルスーツを着用したいのであれば、オーダーメイドがおすすめです。
「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、1着31,900円(税込)からの手頃な価格でオーダースーツが作成できます。200種類以上の生地から好きな物を選べたり、オプションを追加したりできるため、好みのデザインに仕上がるでしょう。
ダブルスーツをスマートに着こなしたい方は、ぜひ洋服の青山にて「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」のサービスをご利用ください。
9. まとめ
ダブルスーツはフロントボタンが縦2列に並んでいるスーツで、シングルスーツよりも重厚感を演出できるのが特徴です。
バブル期に流行した物と異なり、最近のダブルスーツはジャストサイズで作られることが多いため、体型を問わずに着こなしやすくなっています。
また、ビジネスシーンやカジュアルシーン、冠婚葬祭などのシチュエーションを問わずに着用できるため、あらゆる場面で活躍するでしょう。