お葬式で腕時計を着けてもいい?マナーやふさわしいデザインを解説
2026.07.15

この記事の所要時間:約9分
葬式や告別式に参列する際、「腕時計は着けても問題ない?」「スマートウォッチはマナー違反?」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、葬式での腕時計のマナーや選び方、避けたいデザインについて解説します。弔事の場にふさわしい身だしなみを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. お葬式で腕時計は着けてもいい?基本のマナーを解説

まずは、お葬式における腕時計の基本マナーを解説します。
1-1. 時間の確認用として問題ないとされている

弔事で腕時計を着用すること自体はマナー違反ではありません。腕時計はアクセサリーではなく実用品として扱われるため、フォーマルな場でも身に着けることが認められています。
むしろ、お葬式や告別式の最中にスマートフォンを取り出して時間を確認する方が、周囲から失礼な印象を持たれる可能性も。特に読経中や焼香の最中にスマートフォンの画面を見る行為は、故人や遺族への配慮に欠けると受け取られかねません。
必要に応じて静かに時間を確認できる腕時計は、弔事でも便利なアイテムです。ただし、頻繁に時計を見る行為は「早く終わってほしい」というサインに受け取られかねないため、時間を確認する際はさりげなく行う配慮が必要です。
1-2. デザイン・種類には注意が必要
一方で、お葬式は故人を偲ぶ厳粛な場です。腕時計であれば何でも良いわけではなく、デザインや色、着用時の振る舞いには注意が必要です。腕時計を着用する場合は、できるだけ目立たないデザインを選びましょう。
お葬式では華美な装飾や強い光沢を避けることが基本的なマナー。また、カジュアルなイメージのスマートウォッチなども避けた方が無難です。
お葬式では故人を偲ぶ気持ちを第一に考え、周囲の方への配慮を忘れないようにしましょう。
2. お葬式に着けていく腕時計選びのマナーとポイント

お葬式で腕時計を着用する場合は、弔事にふさわしいものを選びましょう。ここでは、お葬式にふさわしい腕時計選びのポイントを紹介します。
2-1. 装飾のないデザインを選ぶ
お葬式では、宝石やラインストーンなどの装飾が付いた腕時計は避けましょう。また、ブランドロゴが大きく目立つものや高級感を強くアピールするデザインも、弔事には不向きです。
シンプルな3針時計や装飾の少ないモデルであれば、フォーマルな場にも自然になじみます。あくまでも実用品として身に着けることを意識しましょう。
2-2. 黒色のベルトのものがおすすめ
腕時計のベルトは黒色が最も無難です。
特に黒のレザーベルトは喪服との相性も良く、フォーマルな印象を与えてくれます。革ベルトに抵抗がない場合は、シンプルな黒革ベルトの腕時計を選ぶと良いでしょう。
なお、革ベルトを選ぶ際は「殺生を連想させないスムースレザー(プレーンな牛革)」を選ぶのが鉄則です。たとえ黒色であっても、クロコダイル(ワニ革)やリザード(トカゲ革)の型押し、スエード素材などは、お葬式の場ではマナー違反となるため避けましょう。
シルバーのメタルバンドも着用可能ですが、光沢が強すぎるものは避けるのがおすすめです。
2-3. シンプルな文字盤のものを選ぶ
文字盤もできるだけシンプルなデザインを選びましょう。
黒・白・シルバーなど落ち着いた色味で、数字や装飾が過度に目立たないものがおすすめです。クロノグラフのように複雑なデザインの文字盤は、カジュアルな印象になることがあります。
また、派手なカラーリングや大きなケースサイズの腕時計も避けた方が無難です。一般的にはケース径40mm前後までを目安にすると、フォーマルな場でも違和感なく着用しやすいでしょう。
また、ジャケットやスーツの袖口に自然に収まることが欠かせません。腕を下ろした際に時計が袖口から大きくはみ出したり、厚みがありすぎて袖が持ち上がったりするものは避け、すっきりと着用できるデザインを選ぶことをおすすめします。
3. お葬式で避けるべき腕時計の例

腕時計は実用品として着用できますが、デザインによっては弔事にふさわしくないものもあります。ここでは、お葬式で避けたい腕時計の例を紹介します。
3-1. スマートウォッチ(アップルウォッチなど)
スマートウォッチは便利なアイテムですが、お葬式では避けた方が無難とされています。通知の表示や振動、着信機能などがあるためです。設定によっては画面が突然点灯したり、振動したりすることがあり、場の雰囲気を損ねてしまう可能性があります。
また、スマートウォッチはビジネスやスポーツ用途の印象が強く、フォーマルな喪服スタイルと合わせると違和感が生じることも。どうしても着用する場合は通知をオフにして、黒いバンドのシンプルなモデルを選ぶなどの配慮が必要です。ただし、できれば一般的な腕時計を選びましょう。
3-2. 華美なもの・光り物のデザインなど
ゴールドカラーの腕時計や宝石が付いた腕時計は、お葬式では避けるべきアイテムです。特にゴールドやピンクゴールドは華やかな印象が強く、お祝いの席を連想させるため弔事には不向きとされています。
また、ダイヤモンドやラインストーンが装飾されたモデル、鏡面仕上げで強く光を反射する腕時計も控えた方が良いでしょう。
4. お葬式で腕時計以外に着用できるアクセサリーは?

お葬式ではアクセサリーを最小限に抑えることが基本ですが、一部のアイテムについては着用が認められています。ただし、どのアクセサリーも控えめであることが大前提です。
ここでは、お葬式で着用できる代表的なアクセサリーと選び方のポイントを紹介します。
4-1. ネックレス
洋装にネックレスを合わせる場合は、一連のパールネックレスを選びましょう。パールは「涙の象徴」とされており、弔意を表すアクセサリーとして広く認識されています。
二連や三連のネックレスは「不幸が重なる」ことを連想させるため、お葬式では避けることがマナーです。また、ゴールドやカラーストーンを使った華やかなネックレスもふさわしくありません。
なお、パールネックレスを持っていない場合は、無理に他のアクセサリーを着けず、何も身に着けなくても問題ありません。
ネックレスについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
葬式のネックレスは必須?着用できるアクセサリーやマナーも解説
4-2. 指輪
指輪については、シンプルな結婚指輪のみ着用が許容されています。
婚約指輪(エンゲージリング)はダイヤモンドなどの宝石があしらわれていることが多く、葬儀の場では外すのが一般的なマナーです。また、装飾目的の指輪も必ず外すようにしましょう。
4-3. イヤリング・ピアス
女性の場合、一粒パールのイヤリングやピアスであれば着用しても問題ありません。ネックレスと同様に、白・グレー・黒のパールが一般的です。ただし、揺れるデザインや大粒のパール、装飾が付いたデザインは避ける必要があります。
また、男性の場合は基本的にピアスを外して参列することがマナーです。
弔事のイヤリング・ピアスについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
5. 洋服の青山ならフォーマルアイテムが豊富
お葬式をはじめ弔事の際は、腕時計のデザインだけでなく、「腕時計がのぞく袖口や、服装全体のトータルコーディネート」に気を配ることも大切です。
どんなにフォーマルな腕時計を身に着けていても、喪服(礼服)のサイズが合っていなかったり、シャツの袖丈が適切でなかったりすると、厳粛な場にふさわしい品格は生まれません。フォーマルシーンでのトータルコーディネートに迷ったときは、ぜひ洋服の青山にお任せください。
快適に着用できて「きちんと見え」も叶うフォーマルアイテムが豊富に揃っています。冠婚葬祭に着用できるフォーマルスーツやアンサンブルはもちろん、羽織りものや小物アイテムの取り扱いも充実。通気性のよい素材や丸洗いできるアイテムなど、便利な機能が備わった服が多いことも魅力です。
サイズ展開も幅広く、自分にぴったりの1着を見つけられるので、ぜひチェックしてみてください。
6. お葬式の腕時計に関するよくある質問

最後に、お葬式の腕時計に関するよくある質問をまとめました。疑問の解消にお役立てください。
Q1. お葬式で着ける腕時計はアップルウォッチでも良い?
A. 基本的には避ける方が良いでしょう。
アップルウォッチをはじめとするスマートウォッチは、通知表示や着信機能があるため、お葬式の厳粛な雰囲気を損ねる可能性があります。また、デジタル機器としての印象が強く、フォーマルな喪服スタイルとの相性もあまり良いとはいえません。
どうしても着用する場合は通知機能や振動をオフにし、画面が点灯しない設定にしておきましょう。ただし、マナーを重視するのであれば、シンプルなアナログ腕時計を選ぶ方がおすすめです。
Q2. お葬式の腕時計はメタルバンドのものでも良い?
A. シルバー色で光沢や装飾が控えめなモデルであれば問題ないとされています。
一方で、ゴールドやピンクゴールドのメタルバンドは華やかな印象が強いため、お葬式には不向きです。また、鏡面仕上げで強く光るデザインも避けるようにしましょう。
Q3. お葬式で着けて良い腕時計の色は?
A. お葬式では、黒・シルバー・ダークグレーなど落ち着いた色味の腕時計がおすすめです。文字盤も白や黒、シルバーなどのシンプルなカラーを選びましょう。
Q4. フォーマルシャツを着る際、カフスボタンはつけていい?
A. お葬式では、結婚指輪以外の光るアクセサリーは控えるのが基本マナーです。弔事用の黒オニキスは例外として認められていますが、原則カフスボタンは外すようにしましょう。
カフスボタンの扱い方やマナーについては、以下の記事も参考にしてみてください。
7. お葬式の腕時計には目立たないシンプルなものを選ぼう

葬式で腕時計を着用すること自体はマナー違反ではありません。ただし、ゴールドや宝石付きなど華美なデザインは避け、黒やシルバーを基調としたシンプルな腕時計を選ぶことがおすすめです。また、時間を頻繁に確認する行為は失礼にあたる場合もあるため、所作にも気を配りながら故人を偲ぶ気持ちを大切にしましょう。
なお、腕時計が綺麗に収まるジャケットの袖丈は、直立した時にシャツの袖口が1〜1.5cmほど覗く長さが理想です。
ご自身の礼服の袖丈が合っているか不安な方は、ぜひ当日着用する腕時計を持参の上、お近くの「洋服の青山」でお手持ちの礼服のメンテナンスやサイズフィッティングをご相談ください。専門知識を持ったスタッフが、厳粛な場にふさわしい美しい着こなしをお手伝いいたします。




