普段からカラコンを使っている方のなかには、「就活でもつけて大丈夫?」と不安に思う方もいるかもしれません。カラコンは必ずしも避けなければならないものではありませんが、不自然な印象にならないように選ぶことが大切です。
就活では「自然さ」と「清潔感」がポイントです。ナチュラルな色味やデザインのカラコンを選べば、自分らしい表情で面接に臨みやすくなるでしょう。この記事では、就活で使うカラコンの選び方について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 派手なカラコンはTPOにあわないだけでなく、表情が伝わりにくくなることがある
- 本来の瞳に近い色味で、フチがぼかされているカラコンを選ぶと自然な印象になりやすい
- 証明写真でカラコンを使用する場合は、実際の印象とのギャップが生まれないように注意が必要
就活でカラコンはつけてもいい?
就活の面接や会社説明会でカラコンをつけることは、必ずしも避けなければならないわけではありません。実際に、ナチュラルに見えるカラコンをつけて選考に臨み、選考を通過した学生もいます。
大切なのは「カラコンをつけているかどうか」ではなく、「相手に不自然な印象を与えていないか」です。カラコンをつけることで目元に自信が持てて、笑顔や自然な表情を引き出しやすくなるなら、カラコンを取り入れるのもひとつの選択肢になるでしょう。
ただし、使用するカラコンの色やサイズ、デザインなどの選び方には注意が必要です。就活では第一印象や清潔感、社会人としての常識ある振る舞いが重視されます。派手すぎるものや不自然な印象になるものでは、そうした点が伝わりにくくなるかもしれません。その場の雰囲気に馴染む装いかどうかを意識して、ナチュラルに見えるカラコンを選びましょう。
就活で派手なカラコンを避けたい理由
就活では、派手なカラコンは避けたほうがよい場合があります。理由は次の2つです。
TPOにあわない可能性がある
就活などのビジネスシーンにおいて、「TPOを意識した適切な装いができているか」は、大切な要素のひとつです。TPOとは「Time(時間)」「Place(場所)」「Occasion(場合)」の頭文字をとった言葉で、その場にふさわしい服装や振る舞いを意識することを指します。
派手な発色や、瞳を極端に大きく見せるタイプのカラコンは、会社説明会や面接といったフォーマルな場面にはあわない可能性があります。スーツやビジネスカジュアルの装いに馴染みにくく、違和感を与えることもあるでしょう。
特に、信用や信頼を特に重視する業界や企業の場合には、社会人としての常識やビジネスマナーの理解が不十分な印象になることもあるため、TPOを意識することが重要です。
瞳だけの印象が強くなり、表情が伝わりにくくなる
派手なカラコンをつけていると、瞳ばかりが目立ってしまい、かえって表情が伝わりにくくなることがあります。目元は感情や誠実さ、熱意を伝えるうえで大切なパーツです。面接では話す内容だけでなく、表情や視線の動きも印象を左右する要素となります。
瞳が極端に大きく見えたり、色が不自然だったりすると、視線の動きや細かな表情が相手に伝わりづらくなり、その結果、熱意や考えも十分に伝わらない可能性があります。
就活で使うカラコンの選び方
就活で使うカラコンは、「自然さ」と「清潔感」を意識することが大切です。選び方のポイントは次の5つです。
- 色味:ブラックまたはダークブラウンを選ぶ
- 着色直径:自然に見える13.4mm以下のサイズを選ぶ
- フチのデザイン:くっきりしていない、ぼかしフチを選ぶ
- 全体のデザイン・質感:透明感がありシンプルなものを選ぶ
- 装着感・快適さ:長時間つけても負担が少ないものを選ぶ
色味:ブラックまたはダークブラウンを選ぶ
就活では、ブラックやダークブラウンなど、本来の瞳の色に近いカラコンを選ぶのがおすすめです。ブラックはナチュラルで落ち着いた印象になり、きちんと感を演出したい場面に向いています。ダークブラウンはやわらかく親しみやすさや明るい雰囲気を演出できる色味です。
一方、明るすぎるブラウンや、グリーン・ブルー・イエローなどの派手な色味のカラコンは、就活では不自然に見える可能性があります。自分の瞳の色にあわせて、ナチュラルに見えるトーンのものを選びましょう。
着色直径:自然に見える13.4mm以下のサイズを選ぶ
着色直径とは、カラコンの色がついている部分のサイズのことです。サイズが大きすぎると黒目が不自然に強調され、顔全体のバランスが崩れて見えることがあります。白目との境目がはっきりしすぎると、違和感を与えることもあります。
自然な印象を意識するなら、13.4mm以下のサイズがおすすめです。
サイズの目安
【13.0mm以下】
- 裸眼と変わらないサイズ
- 裸眼に近い自然な印象になる
【13.1~13.4mm】
- ナチュラルに目力をアップできる
- 色やデザイン次第では就活でも使える
- 三白眼の印象が弱まる
【13.5mm以上】
- 裸眼よりも大きいサイズ
- 就活ではやや浮く可能性がある

瞳の大きさには個人差があるため、目安を参考にしつつ、自分にあったサイズを選びましょう。
フチのデザイン:くっきりしていない、ぼかしフチを選ぶ
カラコンのフチには、太フチ・細フチ・グラデーション・ドットなどさまざまなデザインがあります。フチがくっきりしていると輪郭が強調されすぎて、不自然に見えることがあるため、就活では避けたほうが無難です。
就活で違和感を与えずに使用するなら、グラデーションやドットの「ぼかしフチ」のものが、裸眼に馴染みやすくおすすめです。自然光や蛍光灯の下ではフチのデザインが目立ちやすいため、やわらかく馴染むタイプを選びましょう。
全体のデザイン・質感:透明感がありシンプルなものを選ぶ
カラコン全体のデザインや質感も注目したい要素です。透明感があるタイプは白目と黒目の境目が自然に見え、瞳がきれいに映ります。
ただし、「水光カラコン」と呼ばれる一部に光が入ったようなデザインは、瞳のなかでデザインの位置がズレて不自然に見えることがあるため、就活では避けたほうが安心です。ラメ入りやイラスト入り、瞳がハート型に見えるようなデザインも控えましょう。

「バレる・バレない」というより、「自然に見えるかどうか」を意識して選ぶことが大切です。
装着感・快適さ:長時間つけても負担が少ないものを選ぶ
就活では、移動や待機の時間が長くなることもあります。長時間カラコンを装着することを踏まえると、装着感や快適さも大切なポイントです。
レンズの含水率は装用感に影響しますが、数字が高ければよいとは一概にはいえません。一般的に、含水率50%以上のものはうるおいがあり、やわらかく装着感が軽いとされていますが、水分が蒸発しやすく、乾きやすいと感じることもあります。一方で、含水率50%以下のレンズは水分の蒸発が少なく、乾きにくい傾向があるため、ドライアイの人に向いているといわれています。
また、低含水・高含水の中間的な位置づけとなる「シリコンハイドロゲル」という素材のレンズは、含水率に左右されにくく、乾きにくさと自然な装用感が特徴です。
自分の目にあわないカラコンを無理に使うと、充血や乾燥が気になって就活に集中できないこともあります。自分にとって負担の少ないタイプを選びましょう。
就活の証明写真でカラコンをつける場合の注意点
就活用の証明写真でカラコンを使用する場合は、ナチュラルなデザインを選ぶだけでなく、実際の印象とのギャップが生まれないように注意することも大切です。
例えば、カラコンをつけて証明写真を撮影したにもかかわらず、面接では裸眼で臨んだ場合、「写真と印象が違う」と感じられる可能性があります。そうした違和感を防ぐために、写真撮影時と面接本番でのカラコンの有無を統一することがおすすめです。
また、カラコンの種類によっては、フラッシュ撮影時にレンズの模様や色味が強調され、瞳が光って不自然に見えることもあります。写真を通して「目元に違和感がある」と受け取られる可能性があるため、撮影用には特に自然に見えるタイプを選ぶのがおすすめです。

カラコンが原因で撮り直しになる可能性も踏まえて、余裕を持って撮影する計画を立てておくと安心です。
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カラコン以外の身だしなみで気をつけたいポイント
カラコンだけでなく、髪型や服装、メイクなど全体の印象のバランスを整えることも大切です。就活で意識しておきたい身だしなみのポイントを確認しておきましょう。
髪型・髪色
髪型や髪色は、顔まわりの印象や清潔感、表情の見えやすさを意識することが大切です。前髪や顔まわりの髪が目にかかると表情が暗く見えやすいため、斜めに流すか、軽く分けておくのがおすすめです。長めの髪は一つ結びやハーフアップにして、耳や首まわりが見えるように整えると、表情が見えやすくなります。
髪色はブラックやダークブラウンなど、地毛に近い色であれば、幅広い業界・企業に馴染みやすく安心です。面接や会社説明会の当日は、寝ぐせやハネなども整えて、清潔感のある髪型で臨みましょう。
服装
服装指定がある場合はその指示に従いましょう。
スーツの場合、ブラックやネイビーなど落ち着いた色がおすすめです。袖丈・裾丈・肩幅があっていないと不自然に見えることがあるため、自分にあうサイズのものを用意しましょう。スーツのシワやボタンのゆるみは、前日までに整えておきます。
レディーススタイルでは、パンツでもスカートでも問題ありません。自分が着ていて快適に動けるほうを選びましょう。
私服指定の場合は、ビジネスカジュアルがおすすめです。ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装を指します。清潔感があり、派手すぎない服装選びを意識してみましょう。

服装のポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。
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メイク
就活でメイクをする場合は、服装にあうナチュラルメイクを意識することが大切です。
メイクのポイント
ベースメイク:肌や首の色に近い色味のアイテムを選び、自然な仕上がりを意識する
アイメイク:ブラウン系や淡いピンク系などで、自然なグラデーションを作る
アイライン・マスカラ:ブラックやブラウンで薄めに仕上げる
チーク・リップ:肌や唇の色に馴染むものを選び、血色感をプラスする

濃い色やラメ入りのメイクは派手な印象になりやすいため注意しましょう。
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バッグ・持ち物
バッグはA4サイズが入る大きさで、ブラック・ブラウン・グレーなどシンプルな色がおすすめです。履歴書や筆記用具、メモ帳など、必要な持ち物はあらかじめ整理しておき、スムーズに取り出せる状態にしておきます。
バッグに汚れがないかも確認し、必要に応じてきれいにしておきましょう。雨の日はバッグが濡れてしまうため、タオルを用意しておくと、会場に入る前にさっとふけて便利です。

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よくある質問
就活でカラコンをつけるのはだめですか?
ナチュラルなタイプであれば問題ありません。ただし、派手な色味やフチがくっきりしたもの、瞳を極端に大きく見せるようなカラコンは避けたほうが無難です。清潔感や自然さを意識して、ナチュラルに見えるものを選びましょう。
就活で使うおすすめのカラコンはどんなものですか?
ダークブラウンやブラックなど、裸眼に近い色味で、着色直径13.4mm以下のナチュラルなタイプがおすすめです。フチがぼかされているデザインを選ぶと、より自然に見えやすくなります。
「就活で使うカラコンの選び方」でも詳しく解説しています。
就活に使う証明写真でカラコンをつけてもいいですか?
カラコンを使用しても問題ありませんが、面接当日と印象が大きく変わらないように注意しましょう。派手な色味や瞳を極端に大きく見せるカラコンは避け、ナチュラルで違和感のない写りを意識してみてください。
「就活の証明写真でカラコンをつける場合の注意点」でも詳しく解説しています。
就活の面接でカラコンをつけてもいいですか?
「就活の面接でカラコンはNG」といった明確なルールはありません。ただし、受け取られ方には個人差があります。ナチュラルな印象のものを選べば、目元や表情が自然に見えやすく、安心して面接に臨めるでしょう。
選び方のポイントは「就活で使うカラコンの選び方」で詳しく解説しています。
