面接に必要な持ち物は、当日になって焦ることがないようできるだけ早めに準備しておきましょう。面接の持ち物は、企業から案内されたものだけではなく、携帯電話や現金、身だしなみを整えるものなどさまざまです。
そこで今回は、面接で必須の持ち物と、あると便利な持ち物の紹介、持ち物以外で準備しておきたいことを解説します。必要な持ち物を一覧にしたチェックリストもあるので、ぜひ面接の準備に役立ててみてください。
この記事でわかること
- 面接では、企業から持ち物に関する案内がなくても必須の持ち物がある
- 身だしなみを整えるアイテムがあると、急なトラブルがあっても安心
- 面接直前は、持ち物以外にも道順や交通手段、面接のマナーの確認などの準備が必要
面接の持ち物に関する不安をなくし、準備を万全にして、自信を持って面接に臨みましょう!
面接で必要な持ち物チェックリスト
面接で必要な持ち物は、企業からのメールや企業の公式サイトに記載されていることが多いです。まずは、企業から届く面接の案内を見て、必須の持ち物を確認しましょう。持ち物に関する案内がない場合は、次のリストを参考にしてみてください。
面接であると便利な持ち物
面接前日に忘れ物がないか確認する際のチェックリストとしても活用してみてください!
面接で必須の持ち物
企業から持ち物に関して指定がない場合でも、以下のものは必須と考えておきましょう。
A4サイズの書類が入るバッグ
企業から指定された書類を持参したり、面接で企業から書類を渡されたりするケースがあるため、A4サイズが入るバッグが必要です。
バッグは身だしなみのひとつなので、ブラックなどの落ち着いたカラーやデザインのものが適しています。トートバッグやバックパックは、カジュアルな印象を与えやすいため注意が必要です。私服やビジネスカジュアルの面接では、服装に合うシンプルなものを選びましょう。
面接中はバッグを床に置くことが多いため、底にマチのある自立するものを選ぶこともポイントです。
バッグの選び方はこちらの記事でも詳しく説明しています。
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携帯電話
携帯電話は企業先との連絡手段になる必須の持ち物です。会場に向かうまでの電車が遅延していたり、急に体調が悪くなったりした際など、緊急時の連絡手段にもなります。何かあったらすぐ企業に連絡できるように、あらかじめ連絡先を登録しておきましょう。
携帯電話は連絡手段だけでなく、オフィスまでの行き方を確認する際や、ちょっとしたメモとしても活用できます。志望動機や自己PR、長所短所など、面接で話す内容をまとめたメモを入れておくこと、電車に乗っているときなど、隙間時間で復習できるのでおすすめです。
指定された提出書類
企業から面接時に提出を求められている書類があれば、忘れずに持参しましょう。就活においては事前にオンライン上で書類を提出していることが多いですが、面接当日に書類持参するように提示されている場合もあります。漏れがないように、必ず確認しておきましょう。
筆記用具、メモ帳
面接と同じ日に筆記試験や適性検査を受ける場合は筆記用具が必須です。筆記試験がない場合でも、面接でメモをとる可能性があるので持参しましょう。
面接のなかで、次回の面接日時や持ち物などを伝えられる場合があります。すぐにメモを取れるように、筆記用具とメモ帳あるいはスケジュール帳を用意しておくと安心です。
クリアファイル
面接の際に企業から書類が配布される可能性があります。書類をそのままバッグに入れると、折れたりシワになったりしてしまうかもしれません。受け取った書類をきれいに持ち帰れるように、クリアファイルを用意しておきましょう。
腕時計
普段は携帯電話で時間を確認することが多くても、面接の会場内や面接中に携帯電話を使用することは望ましくありません。携帯を見なくても時間を確認できるように、腕時計を用意しておきましょう。
カジュアルな腕時計は面接の場や就活の服装には合わないことが多く、時計だけ浮いてしまうかもしれません。ビジネスシーンに合うシンプルな腕時計を選びましょう。
現金、交通系ICカード
電車やバスで会場まで行く交通費として、現金や交通系ICが必要です。必要な金額がチャージされた交通系ICカードがあれば問題ないケースがほとんどですが、万が一のトラブルに備えて現金も持っておきましょう。例えば、バスや電車など、利用する交通機関のトラブルで現金しか使えないことになったとしても、現金があれば対応できます。
ハンカチ、ティッシュ
ハンカチとティッシュを持つことは身だしなみのひとつです。持ち物の案内には記載されないことがほとんどですが、持参するようにしましょう。夏場の面接で移動中に汗をかいたときや、ハンドドライヤーのないお手洗いで濡れた手を拭くとき、シューズの汚れを拭くときなどにも使えます。
その他指定されたもの
これまで紹介した持ち物のほかにも、企業から指定された持ち物があれば忘れずに持参しましょう。例えば、企業によっては面接にかかった交通費の精算などで印鑑を使うため、持参するように案内されることがあります。
持ち物について案内されたら忘れないうちにバッグに入れておいて、前日に最終チェックをしておくと安心ですね!
面接であると便利な持ち物
続いて、面接で必須ではないけれどあると便利な持ち物を紹介します。おもに身だしなみを整えるものや、万が一にあると安心なものがあげられます。
面接であると便利な持ち物
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーがあると携帯電話の電池残量が少なくなったときに備えられます。面接までに会場への行き方を確認していたり、携帯電話で企業情報を読んでいたりすると、想像以上に電池を消耗してしまうものです。特に、携帯電話の電池の減りが早いと感じる場合は、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。
折りたたみ傘
前もって面接の日の天気を確認したうえで、雨の可能性があれば折りたたみ傘を持参しましょう。面接前に雨が降りスーツやバッグ、髪が濡れている状態だと、清潔感に欠けて見えてしまうかもしれません。心配があれば、天気予報に限らず折りたたみ傘を用意しておくと安心です。
学生証
受付のときやオフィスに入るときに、学生証の提示が求められる可能性があります。就活中は急に必要になる場面に備えて、念のために携帯しておきましょう。
企業研究や自己分析の内容をまとめた資料
企業研究などをまとめた資料をデータや紙として持参しておくと、面接に行くまでの移動時間や待ち時間ですぐに確認できます。携帯電話に写真を撮っておく方法もありますが、企業の方の目にとまる場所で携帯電話を見ることは望ましくありません。紙の資料であれば、待ち時間に見ていてもマイナスな印象を与えにくくなります。
手鏡、ブラシ(くし)
面接直前はお手洗いなどでゆっくり身だしなみを整える時間がないことが多いです。手鏡があると、短い時間で確認できるので便利です。
事前にセットしてきたとしても、面接会場に到着した頃には髪型が乱れてしまうかもしれません。ブラシで髪型を整えて、顔に髪がかからないようにセットしたうえで面接に臨みましょう。
歯ブラシセット
面接の時間によっては、食事後に面接を受けるケースもあります。その場合は、携帯用の歯ブラシセットを持参し、面接前に歯磨きをしておきましょう。
歯磨きをして面接に臨むことは、見た目や口臭の観点だけでなく、自分自身のリフレッシュとしても効果的です!
メイク道具
メイク道具は、移動中に崩れてしまった化粧を直す際に必要になります。ただし、あまり大きすぎるポーチなど、たくさんの化粧品をカバンに入れると、荷物がパンパンになり、整理しづらくなってしまうかもしれません。崩れてしまった際に対処できるように、最低限のメイク道具を持参しておきましょう。
消臭スプレー
汗や食べ物、タバコなどのニオイが服に染みついていると、清潔感に欠けてしまう可能性があります。特に夏場は面接会場に到着する前に汗をかいてしまうケースも多いので、消臭スプレーを持っておくと安心です。
メガネ・予備のコンタクトレンズ
メガネやコンタクトレンズを使用している方は、予備のコンタクトレンズやメガネを持っていくと、コンタクトレンズが取れたり、ずれたりした場合に対処できます。
常備薬
緊張や不慣れな状況であることが起因して、面接直前に体調を崩してしまうこともあるかもしれません。自分自身の体調を踏まえて、必要な薬を持参しておくと安心です。
マスク用品
2022年現在の面接ではマスクの着用が推奨されている場合が多いです。面接で着用するマスクは、ホワイトやホワイトに近い色を選ぶと明るい印象になります。マスクのサイズがあっていることも重要です。サイズが合わないマスクは、話している途中でずれやすかったり、落ちてきたりする可能性があるため望ましくありません。
予備のマスクがあると、面接直前にマスクに汚れがついたり、紐が切れたりしてしまったときなどに慌てて買いに行く必要がなくなります。
人事担当者からマスクを外すように指示された場合、外したマスクをそのまま机に置いたり、バッグに入れたりするのは衛生的に避けたいものです。このような場合に備えて、マスクケースがあるとよいでしょう。
予備のストッキング
ストッキングを履く場合、面接に向かうまでの間にストッキングが伝線してしまう可能性があります。予備のストッキングを持っておけば、近くにコンビニがない場合や買いに行く時間がなくても焦らずに済みます。
面接直前にやっておきたい準備
持ち物の準備以外にも、面接直前にやっておきたい準備があります。面接会場への道順を確認したり、面接でのマナーを再確認したりなど、当日に焦らないように万全の準備をして面接に臨みましょう。
交通手段や道順を確認する
面接当日に道順や場所を間違えて遅刻することのないよう、交通手段や道順を調べておきましょう。当日は余裕をもって到着できるよう、出発時間は早めに設定しておくことも大切です。会場がオフィス街にある場合、周辺に似たようなオフィス名が並んでいることもあります。間違えないように確認しながら会場に向かいましょう。
身につけるアイテムのメンテナンス
服やシューズなどのメンテナンスもやっておきたい準備のひとつ。スーツにシワがよっていたり、ニオイがついていたりした場合はクリーニングに出したほうがよいので、時間に余裕をもって準備を始めるのがおすすめです。面接で履くシューズは、面接の前日にはブラシやクリームなどできれいにして、玄関に出しておきましょう。
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面接では、しっかりと受け答えするだけでなく、面接におけるマナーや注意点も押さえておきたいポイントです。身だしなみのポイントや面接の流れ、受付〜退室までの流れに沿った振る舞い方などは、面接直前にあらためて振り返っておきましょう。
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最新の企業情報を確認する
企業情報は短期間でアップデートされる場合が多いため、企業のサイトやSNSを見て最新情報を入手しておくことも重要です。面接では「何か自社について気になることはあるか」「事業に対してどう考えているか」など企業の方針や事業内容に関連する質問が行われる場合もあるので、最新の情報を踏まえて回答できると入社意欲が伝わりやすくなるでしょう。
よくある質問
Q1.持ち物について企業に問い合わせたいときは、どのようにメールすべきですか?
A1. 企業からの案内メールを見ても持ち物についての記載がなく、問い合わせたいときのメール例文をご紹介します。
企業からのメールは複数届いていたり、迷惑メールのフォルダに分類されていたりすることもあるので、問い合わせる前に再度確認しておきましょう!
メール例文
件名:
面接の持ち物に関するご質問【◯◯大学 青山太郎】
本文:
◯◯株式会社
◯◯部◯◯担当 ◯◯様
お世話になっております。
◯月◯日に貴社の面接に伺わせていただきます◯◯大学の◯◯でございます。
先日は面接の案内メールをいただきありがとうございました。
この度は面接当日の持ち物について
ご教示いただきたくご連絡させていただきました。
当日は筆記用具と学生証のほかに持参すべきものはありますでしょうか。
お忙しいところ、お手数をおかけいたしますが何卒よろしくお願いいたします。
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青山 太郎
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科
電話:080-0000-0000
メールアドレス:aoyama_tarou@×××××.com
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Q2.面接の持ち物について何も指定されなかった場合は、どうすればいいですか?
「面接で必要な持ち物チェックリスト」の見出しで紹介したリストに沿って準備しましょう。必須な持ち物がある場合はアナウンスされるので、それがないのであれば、リストの内容を揃えておけば安心です。