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面接でキャリアプランを聞かれたら?面接官に刺さる答え方や例文を紹介【新卒】

キャリアプラン 面接_アイキャッチ

就活の面接で聞かれる「キャリアプラン」とは、仕事において自分が理想とする姿を達成するための具体的なステップや計画のことです。キャリアプランを立てることは、面接で答えるためだけでなく、これからの方向性を整理するうえでも役立ちます。

まだキャリアプランが決まっていない場合は、まず自己分析を通して、自分の価値観や強みを明確にすることから始めてみましょう

この記事では、キャリアプランの立て方や面接での答え方のポイント、職種別・業界別の回答例などを紹介します。

この記事でわかること

  • 企業はキャリアプランを通じて、自社とのマッチ度や学生の成長意欲などを知ろうとしている
  • キャリアプランでは、短期・中期・長期に分けて目標(理想像)を考える
  • 面接でキャリアプランを答える際は、応募企業で実現可能な内容を示す

目次[表示]

キャリアプランとは:理想像に向けた目標とその達成までの道筋を描いた計画

キャリアプランとは、「将来自分がどんな仕事をして、どんなスキルや経験を身につけていきたいか」といった将来設計のことです。単に「〇〇になりたい」といった夢や希望だけでなく、そこに至るまでにどんな経験を重ねていくのか、現実的なステップを考えます。

例えば「5年後にマネージャーになりたい」という目標に対して、「実現するためにどんな業務を経験し、どんなスキルを習得する必要があるか」を具体的に考えていく作業を「キャリアプランを立てる」といいます。

キャリアプランとよく似た言葉

キャリアプランに似た言葉として、「キャリアビジョン」「キャリアパス」「キャリア形成」があります。それぞれの意味の違いを整理しておきましょう。

キャリアプランとよく似た言葉

まず「キャリアビジョン」とは、将来どんな人物になりたいか、どんな働き方をしたいかといった、仕事を通じて描く理想的な姿を指します。これは抽象的な目標や価値観を含んだ長期的な展望です。

「キャリアパス」は、実際に企業内で想定されている役職や職務のステップを表します。例えば「一般職 → 主任 → 課長 → 部長」といったように、具体的な昇進ルートがこれにあたります。

「キャリア形成」とは、キャリアビジョンやキャリアパスを実現するために、自分自身でスキルや経験を積み重ね、成長していくプロセスです。

キャリアプランは、こうしたキャリアビジョンやキャリアパスを参考にしながら、自分がどんな目標を持ち、その実現に向けて何に取り組んでいくのかを考える「キャリアアップのための設計図」といえます。

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企業が面接でキャリアプランを質問する意図

企業が面接でキャリアプランを質問する理由としては、おもに次の3つが考えられます。

自社とのマッチ度を確認したい

企業は、学生が入社したあとに長く活躍できるかどうかを重視しています。そのため、キャリアプランを通じて「学生の将来像が自社で実現できる内容か」「企業の方向性とずれていないか」といった点を知ろうとしています

例えば、「企画職としてスピード感のある環境で成長したい」という希望を持つ方が、安定性を重視する企業を志望している場合、マッチ度をアピールしにくいでしょう。

一方で、自社で実現可能なキャリアプランを描いている学生は「入社後も前向きに取り組んでくれそうだ」といった期待を持たれやすくなります。

入社後の成長意欲・主体性を確認したい

キャリアプランを持っているということは、「自分の将来に向けて目標を立て、それに向けて動こうとしている」という姿勢の表れです。何も考えずに受け身で仕事をするのと、目標を持ちながら積極的に行動するのとでは、成長のスピードにも差が出てきます。

企業は、受け身で業務に取り組む人よりも、自分で課題を見つけて学び、成長しようとする人と一緒に働きたいと考えられます。そのため、キャリアプランを聞いて「学生がどんな将来を思い描き、どう努力しようとしているのか」を知ろうとしているのでしょう。

配属・育成の参考情報として活用したい

キャリアプランは選考のためだけでなく、その学生が実際に入社した後の配属先や育成計画を考えるためにも役立ちます

例えば、「将来的にマーケティング領域に挑戦したい」といった目標を持つ学生に対して、その目標に関連する研修やプロジェクトの機会を提供することができます。

企業にとっても、学生のキャリアプランを知ることは、入社後にやる気を引き出し、前向きに取り組んでもらうための大切な情報といえるでしょう。

キャリアプランの立て方

キャリアプランを明確にすることは、面接で自分の考えを伝えるだけでなく、将来の方向性を整理するうえでも重要なプロセスです。キャリアプランは、次の4つのステップで立てていきます。

ステップ1:自己分析で価値観や強みを明確にする

キャリアプランを考えるうえで、まずは自己分析を行うことが重要です。これまでの経験を振り返り、「どんなときにやりがいや達成感があったか」を整理してみましょう

ゼミやサークルでの活動、アルバイト、ボランティアなど、学校生活のなかで取り組んだことのなかに、将来の理想像を考えるヒントが隠れているかもしれません。

自分の性格や強み・弱みを把握することもポイントです。例えば「リーダーシップがある」「周囲と円滑に物事を進めるのが得意」「目標に向かって粘り強く取り組める」といった特徴は、さまざまな職種で活かせる力といえます。

ステップ2:興味のある業界・職種の情報を集める

現実的なキャリアプランを考えるためには、自分が興味を持っている業界や職種について理解を深めることが欠かせません。業界研究や企業研究を通じて、「どんな仕事があるのか」「どんなスキルが必要なのか」「キャリアのステップはどうなっているのか」といった情報を集めていきましょう

インターン、会社説明会に参加したり、OB・OG訪問で先輩や卒業生に話を聞いたりすると、より具体的なイメージを持ちやすくなります。企業のWebサイトなどに掲載されている社員インタビューを読むこともおすすめです。

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ステップ3:短期・中期・長期に分けて目標(理想像)を考える

キャリアプランを考える際、目標を「時間軸」で整理すると説得力が増します。まずは、自分がどんな社会人になりたいのか、各フェーズにおける理想の姿を考えてみましょう。

短期(入社〜3年)

【このフェーズの特徴】

社会人としての基礎を固め、業務を通じて自分の強みや向いている仕事を知る段階

【目標の例】

  • 社会人としての基礎を身につける
  • 業務に慣れて、自信を持って行動できるようになる
  • 自分の強み・向いている仕事を見つける

中期(3年〜5年)

【このフェーズの特徴】

専門性を高め、プロジェクトやチームの運営などで責任ある仕事に挑戦する段階

【目標の例】

  • 専門性を高める
  • プロジェクトを任されるようになる
  • チームをまとめる役割に挑戦する

長期(5年以上)

【このフェーズの特徴】

組織の中核として活躍し、マネジメントや新規事業への関与など、より広い視野で価値を発揮する段階

【目標の例】

  • マネジメントに携わる
  • 新しいサービスや事業の立ち上げに関与する

ステップ4:目標達成のための行動を考える

目標が定まったら、次に「その理想を実現するために、今の自分に足りないものは何か」を具体的に考えます。そのうえで、改善するためにどんな行動を取るかを考えていきましょう。

【課題】
スキル面の不足(論理的思考力、英語力、プレゼンテーション力など)

【具体的な行動】
資格の取得や社外セミナーに参加し、スキルアップを図る

【課題】
経験の不足(リーダー経験、チームでの業務経験、目標設定や振り返りの習慣など)

【具体的な行動】
自らプロジェクトに手を挙げ、実践のなかで経験を積む

【課題】
マインド面の課題(挑戦を避けがち、目標設定が苦手など)

【具体的な行動】
先輩社員やメンターに積極的に相談し、フィードバックをもらう

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面接でのキャリアプランの答え方のポイント

面接でキャリアプランを聞かれた際は、次の4つのポイントを意識して答えると伝わりやすくなります。

応募企業で実現可能な内容を示す

キャリアプランは、自分の理想だけを伝える場ではありません。企業側は「学生が思い描く目標が、自社の環境や制度のなかで実現できそうか」を知ろうとしています。

そのため、企業研究を通じて事業内容・職種・キャリアステップなどを理解し、その企業で実現できる内容へと落とし込むことが大切です。

御社では、若手のうちからプロジェクトを任される環境があると伺いました。そうした機会を活かして、まずは3年以内に企画を推進できるようなスキルを身につけたいと考えています。

具体的な数値や期間を用いて明確に伝える

「将来的に活躍したい」といった抽象的な表現では、面接官に将来像が伝わりにくいかもしれません。「〇年後に〇〇のポジションを目指す」「〇〇のスキルを習得する」など、具体的な数字や固有名詞を使って説明すると説得力が高まります

入社1年目は業務の流れを理解しながら、まずは月間目標を安定して達成できる営業担当を目指します。そのうえで、3年後にはリーダーとして後輩指導に携われるよう、マネジメントスキルの習得にも取り組みたいと考えています。

志望動機などほかの回答と一貫性を持たせる

キャリアプランは、志望動機などほかの質問への回答と一貫性を持たせることが大切です。特に、「なぜその目標を持ったのか」の理由を伝える際は、志望する業界や企業への関心と結びつけて伝えることを意識すると、一貫性のある回答を作りやすくなります。

ゼミ活動では、課題の発見から企画提案までを一貫して行い、相手のニーズに応えることにやりがいを感じました。将来的には、御社のソリューション営業として、顧客の課題を丁寧に聞き取り、提案力を高めていきたいと考えています。

入社後にどう活躍するかを伝える

面接官は、将来的に自社と一緒に成長できる人に入社してもらいたいと考えています。そのため、「自分がどうなりたいか」だけでなく、「その姿を通じて、企業にとってどんな存在になるか」を伝える視点も重要です。

キャリアプランを聞かれた際は、「自分の成長が企業の未来にどうつながっていくのか」を具体的に伝えることも意識した回答を考えてみましょう。

入社後は営業の基礎を身につけ、3年後には新規顧客開拓を任せてもらえるようになりたいと考えています。そのなかで、自分なりに工夫しながら、企業としてのチャンスを広げていける存在を目指します。

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これは避けたい!キャリアプランを回答するときの注意点

面接でキャリアプランを伝える際は、次の2点に注意しましょう。

具体性のある内容にする

キャリアプランは、できるだけ具体性のある内容にすることが大切です。例えば、次のような回答は、具体性に欠けてしまいます。

避けたい回答の例

職業体験を通じて、自分将来は社会に貢献できるような人になりたいと考えています。

「社会に貢献」という言葉は前向きな印象もありますが、どんな行動がそれに当たるのかが不明確で、業務とのつながりも伝わりにくくなります。企業は「入社後にどんなふうに成長していきたいか」といったイメージを知ろうとしているため、目標や行動を具体的に表すことが大切です。

具体性のある回答例

将来的には、御社の〇〇事業において、顧客の課題に応える提案ができる営業担当を目指しています。そのために、まずは3年間で商品知識と対応力を身につけ、提案の幅を広げていきたいと考えています。

「わかりません」で終わらないようにする

キャリアプランが決まっていない場合でも、「わかりません」だけで答えを終わらせてしまうのは避けましょう。

避けたい回答の例

まだ社会に出ていないので、キャリアプランは正直わかりません。

正直に伝えること自体は大切ですが、この回答では「将来について考えていないのでは」と伝わる可能性があります。キャリアプランは、「今後どう成長していきたいか」を考えるきっかけでもあります。キャリアプランの内容だけでなく、考える姿勢そのものが問われていることを意識することが大切です。

具体性のある回答例

現時点で明確な目標があるわけではありませんが、営業や顧客対応を経験しながら、自分にあった働き方を探っていきたいと考えています。そのうえで、専門性を高め、長期的に御社で役割を広げていけるよう努力していきたいです。

職種別キャリアプランの回答例

ここでは、職種別のキャリアプランの回答例を紹介します。

営業職

回答例

私は、御社の営業職として、5年後には顧客の課題に寄り添った提案ができる営業担当を目指したいと考えています。まず1〜2年目は、訪問活動や商談を通じて基本的な営業スキルを身につけながら、商品やサービスについてしっかり理解する期間にしたいと考えています。

そのなかで、お客さまの声に丁寧に耳を傾け、自分なりに伝え方や提案内容を工夫しながら、少しずつ信頼関係を築いていきたいです。3年目以降は、担当するエリアや業界の傾向をふまえた提案を自分の言葉でできるようになり、より広い視点で営業活動に取り組んでいけたらと考えています。

ポイント

  • 信頼関係を築く力が営業職に不可欠であることを意識している
  • 商品理解や市場の傾向を踏まえた提案ができるようになりたいという目標が明確
  • 初期は基礎を固め、将来的には自立した提案ができる営業を目指すステップが具体的

事務・経理職

回答例

私は、御社の事務・経理職として、5年後には業務全体の流れを把握し、周囲の方が安心して業務に取り組めるようなサポート役を目指したいと考えています。

1〜2年目は、伝票処理やデータ入力、社内申請などの基本的な業務を一つひとつ丁寧に行いながら、正確さと効率のバランスを意識して取り組んでいきたいです。日々の業務で発生する小さなミスや非効率な流れにも目を向け、改善のアイデアを提案できるようになりたいと考えています。

3年目以降は、月次・年次決算のサポートや社内調整にも関わるようになり、社内の信頼を得ながらチームの一員として安心して任せてもらえる存在を目指します。

ポイント

  • 事務職で必要となる正確かつ丁寧さへの意識が伝わる
  • 周囲を支える立場としての考え方が明確
  • 日々の業務改善や効率化にも前向きで、自分から工夫する意欲が伝わる

エンジニア

回答例

私は、御社のエンジニアとして、5年後にはプロジェクト全体の流れを把握し、チームのなかで信頼される開発メンバーを目指したいと考えています。

1〜2年目は、まず設計書に沿ったコーディングやテスト業務などを通じて、技術的な基礎と開発の進め方を丁寧に身につけていきたいです。そのなかで、先輩方のサポートを受けながら、コードの書き方や設計の意図を理解し、少しずつ自分で考えて動けるようになりたいと思います。

3年目以降は、チーム内で担当する領域を広げたり、実装の効率化や改善提案にも取り組んだりしながら、開発全体を支える存在を目指していきます。

ポイント

  • 最初は設計書ベースでの実装やテストなど、無理のないステップが示されている
  • 「開発全体」「チームの一員」という観点があり、協調性も伝わる
  • 技術を学ぶだけでなく、現場での気づきを活かそうとする姿勢がある

マーケティング職

回答例

私は、御社のマーケティング職として、5年後には商品やサービスの魅力を多くの人に届けるための施策を企画・運用することを目指しています。

1〜2年目は、まずデータ分析や広告運用、社内外の調整といった実務を通じて、業務の流れや基本的な考え方を丁寧に学んでいきたいです。過去の施策結果をもとに仮説を立て、自分なりの視点で改善提案を行うことにも挑戦していきたいと考えています。

3年目以降は、ターゲットのニーズを深く理解し、企画から実行・振り返りまで一貫して関われるようになり、チームのなかでも企画を任せてもらえる存在を目指します。

ポイント

  • データ分析から施策提案への成長ステップを意識したキャリアプランが示されている
  • マーケティング視点を段階的に身につけようとしていることが伝わる
  • マーケティング職の実務に即した思考プロセスを意識できている

企画職

回答例

私は、御社の企画職として、5年後には生活者や取引先の声をもとにした新しい企画を提案できる存在になりたいと考えています。

まず1〜2年目は、既存商品の販促や企画サポート業務を通じて、社内外の流れや業務の基礎を学ぶことに注力します。現場での声や売上データをもとに、小さなアイデアでも提案できるよう心がけ、関係者とのやり取りを通して、自分の視野を広げていきたいと考えています。

3年目以降は、ターゲットや市場の変化をふまえた企画立案にも挑戦し、チームのなかで一つの企画を任せてもらえるような働き方を目指していきたいです。

ポイント

  • 感覚だけでなく、根拠のある企画づくりを意識している
  • 初期はサポートから、将来的には主体的に提案・推進していきたいという流れが明確
  • アイデアだけでなく「人と動かす力」も含めて成長したい姿勢が伝わる

業界別キャリアプランの回答例

業界別のキャリアプランの回答例も見ていきましょう。

IT業界

回答例

私は、御社のITサービスを支えるエンジニアとして、5年後には課題解決の視点を持ち、チームのなかで安心して業務を任せてもらえる存在を目指したいと考えています。

まず1〜2年目は、開発や運用に必要な技術や考え方を学びながら、日々のタスクに丁寧に取り組んでいきます。そのなかで、仕様の背景やユーザーの利用状況にも目を向け、自分の担当業務をより深く理解できるよう意識していきます。

3年目以降は、担当できる領域を広げ、業務の効率化や改善に向けた提案も行いながら、チームの一員としてサービスの成長に関われるようになりたいです。

ポイント

  • 技術習得を前提に段階的な成長プロセスを描いている
  • サービス提供者としての視点を持っていることが伝わる
  • チームの一員として働きかける視点を持ち、自発的な行動を目指している

人材業界

回答例

私は、人と企業のつながりをサポートする人材業界で、5年後には一人ひとりの状況に寄り添った提案ができるキャリアアドバイザーを目指したいと考えています。

1〜2年目は、求職者との面談や企業とのやりとりを通じて、基本的な知識や業界理解を深め、信頼関係を築くことを心がけます。具体的には、求職者や企業の声に丁寧に耳を傾けながら、自分なりの工夫を重ねて、安心して相談してもらえるような対応を目指したいと考えています。

3年目以降は、より複雑なニーズにも対応できるようになり、紹介だけでなく定着や育成も見据えた提案ができる存在になりたいと考えています。

ポイント

  • 相手に寄り添う姿勢や信頼を築く意識が伝わる
  • 初期は面談や調整を通じて経験を積み、徐々に提案の幅を広げていく過程が描かれている
  • 入社後の定着や成長まで視野に入れた姿勢が、業界の特徴と合致している

コンサルティング業界

回答例

私は、御社のコンサルタントとして、5年後にはクライアントと対話しながら課題を整理し、具体的な改善策を提案できる力を身につけたいと考えています。

1〜2年目は、プロジェクトの一員としてリサーチや資料作成を丁寧に積み重ね、コンサルティング業務の流れや進め方を学んでいきます。そのなかで、先輩方の動き方や思考の整理のしかたを吸収しながら、自分なりに考える習慣を身につけていけたらと思っています。

3年目以降は、課題の本質を整理し、相手に納得してもらえる提案を自分の言葉でできるような役割に挑戦し、信頼されるコンサルタントを目指します。

ポイント

  • 論理的思考や情報整理の力を重視した成長ステップが示されている
  • 初期は吸収フェーズ、後半はアウトプットに移行する流れが明確
  • 単なる分析だけでなく、対話や納得感を重視している点が業界にマッチしている

金融業界

回答例

私は、御社の金融サービスを通じて、お客さまにとって身近で頼れる存在になることを目指しています。

まず1〜2年目は、窓口業務や営業活動などを通じて、基本的な金融知識や制度をしっかりと身につけながら、お客さまとの関わり方を学んでいきたいと考えています。そのなかで、ライフステージごとに異なるニーズを丁寧に聞き取り、自分の言葉で説明できるよう努力します。

3年目以降は、より幅広い商品やサービスの提案ができるようになり、相談されたときに安心して任せてもらえるような存在を目指したいと考えています。

ポイント

  • 初期は制度や商品理解、後半は「人として信頼される存在」への成長が描かれている
  • 顧客のニーズに丁寧に向き合う姿勢が示されている
  • 短期の成果より、長く信頼される関係を築くことを意識している

公務員

回答例

私は、地域の声に丁寧に向き合いながら、制度や仕組みを通じて暮らしやすい環境づくりに関わっていきたいと考えています。

1〜2年目は、住民対応や事務処理などを通して、業務の基本や地域の特徴について理解を深めていきます。現場での声や日々の業務から学んだことを活かして、自分なりに工夫しながら丁寧な対応を心がけます。

3年目以降は、より広い視点で地域の課題や制度運用に関わり、一人でも多くの人の暮らしにとって役立つ提案やサポートができるよう成長していきたいと考えています。

ポイント

  • 住民対応や事務処理といった具体的な仕事内容に触れている
  • 現場経験を重視した段階的な成長を描いている
  • 受け身ではなく、課題に気づき行動する意識が伝わる

よくある質問

キャリアプランとはどういう意味ですか?

キャリアプランとは、将来自分がどんな社会人になりたいかを描いた将来設計のことです。目指す姿と、その実現のためにどんな経験やスキルを積んでいくかを整理していきます。

キャリアプランとは:理想像に向けた目標とその達成までの道筋を描いた計画」で詳しく解説しています。


面接で今後のキャリアプランを聞かれたらどう答えればいいですか?

まずは結論として、目指す姿を簡潔に伝えます。そのうえで、短期〜中長期に分けてステップを説明し、各段階でどんな行動を取りたいか、企業の環境を活かしてどう成長したいかを具体的に伝えましょう。

面接でのキャリアプランの答え方のポイント」で詳しく解説しています。


面接で3年後のキャリアプランを聞かれたときの答え方は?

「入社後は業務を通じて〇〇のスキルを磨き、3年後には〇〇の役割を担いたい」といったように、現実的かつ実現可能な目標を伝えましょう。志望動機などで伝える強みと一貫性を持たせることも大切です。

キャリアプランが思いつかないときはどうすればいいですか?

まずは自己分析を通じて、自分の価値観や得意なことを振り返ってみましょう。あわせて企業研究を進めることで、業務内容やキャリアの選択肢が見えてきます。

キャリアプランの立て方」でも詳しく解説しています。


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