総合職は、幅広い業務を経験しながら、企業の将来を担う存在として成長が期待される職種です。特定の職種にしばられない柔軟な働き方だからこそ、志望動機で「なぜ総合職を志望するのか」「どんな強みを活かしたいのか」を明確に伝えることが大切です。
この記事では、総合職の基本情報や志望動機の考え方、悩みやすいポイントなどを解説します。業界別の例文10選も紹介していますので、志望動機を作る際の参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 総合職は、おもに「事務系総合職」と「技術系総合職」の2つに分けられる
- 総合職には、新しい場所や未経験の業務に前向きに取り組める柔軟性や主体性が必要
- 希望部署がある場合でも、希望を前面に出しすぎず、柔軟な姿勢とあわせて伝えることが大切
目次[表示]
志望動機を考える前に!総合職の基本情報
志望動機を作成する前に、まずは総合職の基本情報を確認しておきましょう。
総合職とは:企業の成長を支え、幅広い業務に携わる職種
総合職は、業務範囲があらかじめ決まっていない職種です。入社後は営業、企画、人事、経理など、さまざまな部署に配属され、社内で幅広い業務を経験していくことが前提とされています。総合職として入社した場合の配属先は、一般的に社員の適性や組織のニーズに応じて決まります。
企業が総合職を採用する理由は、将来的に企業の中核を担う存在として成長してほしいと考えているためです。総合職は、企業全体の運営に関わる重要なポジションであり、将来の幹部候補として期待されています。そのため、さまざまな業務に取り組む柔軟な姿勢や、周囲をまとめていくリーダーシップが重要になります。
総合職は大きく分けて2種類
総合職は、おもに「事務系総合職」と「技術系総合職」の2つに分けられます。
事務系総合職のおもな業務
営業、企画、人事、総務、経理、広報、マーケティングなど
事務系総合職は、人と関わる仕事が多く、社内外での調整力やコミュニケーション能力が重視されます。文系出身の学生が多く活躍しており、企業の運営を支える部門に携わることが特徴です。
技術系総合職のおもな業務
研究開発、設計、生産技術、品質管理、情報システムなど
技術系総合職は自分の専門分野を活かしながら、製品やサービスの技術面を支える役割を担います。
総合職に向いている人
次の特徴に当てはまる人は、総合職に向いている可能性があります。
総合職に向いている人の特徴
- 環境の変化に柔軟に対応できる
- さまざまなスキルを身につけたい
- 未経験の業務にも前向きに取り組める
- 自分で考えて動くのが好き
- 責任あるポジションに挑戦したい
総合職は、配属や異動、転勤などによって働く環境が変わることもあります。そのため、新しい場所や未経験の業務にも前向きに取り組める柔軟な姿勢が必要です。
また、業務の幅が広く、多様な役割に携わる機会があることから、「特定の分野に縛られずに働きたい」「幅広い経験を通して成長したい」と考えている人にも向いています。
指示を待つのではなく、自分で考えながら取り組める人は活躍しやすいでしょう。
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総合職の志望動機で企業担当者が知りたいポイント【新卒】
企業によって志望動機で重視するポイントは異なります。ここでは、総合職の志望動機で企業担当者が知りたいポイントを紹介します。
なぜ総合職という働き方を選んだのか
総合職の具体的な仕事内容は入社後に決まることが一般的です。そのため、企業側は「なぜあえて総合職を志望したのか」という理由を重視しています。
総合職を選んだ理由が曖昧だと、「もっと専門的な職種のほうがよかったのでは」「総合職についての理解が不十分なのでは」といった疑問を持たれるかもしれません。
だからこそ、単に「何でもできます」ではなく、「総合職という柔軟な働き方を自分の成長の手段として選んだ」という考えを伝えることが大切です。例えば、「いろいろな分野に挑戦してみたい」「将来的には企業全体に関わる仕事がしたい」「幅広い経験を積んで成長したい」といった理由があると、納得してもらいやすいでしょう。
企業・事業への共感と理解はあるか
「どの部署に配属されても活躍したい」という意欲だけでなく、企業の理念や事業全体への共感と理解があるかどうかも重視されます。
そのため、例えば「〇〇という事業に魅力を感じた」「貴社の〇〇という姿勢に共感した」といったように、企業の特徴や考え方への共感を具体的に伝えることが大切です。こうした姿勢を示すことで、「どの部署でも前向きに取り組んでくれそうだ」と企業側に感じてもらいやすくなるでしょう。
学生が自分の強みをどう活かせるか
企業担当者は「学生が自分の強みや経験を入社後にどう活かせるか」を知りたいと考えています。
配属先が決まっていない総合職だからこそ、学生時代のアルバイトやゼミ、課外活動などで培った力を、どんな場面でも応用できるかどうかが重視されます。例えば「人と関わる力を活かして顧客対応に取り組みたい」「論理的に考える力を業務改善に役立てたい」といったように、具体的なエピソードとともに汎用的な強みを伝えることで、説得力が増すでしょう。
学生が総合職の志望動機で悩むポイントと対処法
総合職は幅広い業務を経験するため、長期的なキャリア形成が期待されます。だからこそ、志望動機の書き方に悩む学生も少なくありません。
ここでは、次の2つの悩みに対する対処法を紹介します。
配属先が決まっていないから明確な理由を書けない
総合職は配属先や業務範囲が決まっていないため、志望動機を書く際に「どんな軸で書けばよいのかわからない」と悩むことがあるでしょう。「いろいろな仕事を経験する」という前提があるため、例えば「営業に興味がある」と思っていても、実際には人事や経理など異なる部署に配属される可能性もあります。
企業側もこうした状況を理解したうえで採用選考を行っています。そのため、「どの部署でも前向きに取り組める姿勢」を伝えることが大切です。企業への共感や自分の成長軸を明確にし、希望部署に偏りすぎないバランスを意識してみましょう。
希望の配属先を書いてもいいのか迷う
志望動機で希望する部署を伝えること自体は問題ありませんが、伝え方には工夫が必要です。希望を伝える場合は、その部署に関心を持った背景や理由を自分の経験や価値観と結びつけて説明すると、説得力が増します。
ただし、「絶対にこの部署で働きたい」と断定しすぎると、柔軟性が伝わりにくくなります。「特に興味がある分野として」など、やわらかい表現を意識して伝えることが大切です。
また、希望に加えて「配属先に関わらず前向きに取り組む姿勢」も伝えることで、柔軟性や成長意欲をアピールできます。

偏った内容にならないように、全体のバランスを意識して志望動機をまとめてみましょう。
総合職の志望動機を書くときの構成
総合職の志望動機は、次の構成でまとめると内容が伝わりやすくなります。
1.なぜその企業を志望するかを一言で伝える
最初に、志望動機の「結論」を簡潔に伝えましょう。冒頭で「なぜこの企業で働きたいのか」が書かれていると、話の全体がわかりやすくなります。
企業理念・社会貢献・地域密着・商品の特徴など、自分が共感した企業の魅力を軸にすると効果的です。
例
- 私が貴社の総合職を志望する理由は、地元の発展に携われる仕事に魅力を感じたからです。
- 志望理由は、日本の魅力を世界に伝える製品を扱う貴社の姿勢に共感し、自分もその一員として関わりたいと考えたためです。
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2.志望理由の根拠や理由を示す
次に、「なぜそう思ったのか」を、自分の体験や価値観から説明します。企業の特徴だけでなく、自分自身の経験や考え方を結びつけることで、オリジナリティのある志望動機になります。
アルバイト、ゼミ、インターン、部活・サークル活動、留学など、自分の言葉で語れるエピソードを選び、企業の活動内容や理念と重ねると、説得力が増します。
3.入社後どう活躍したいかを伝える
最後に、「だから自分は入社後こう働きたい」という未来像を述べましょう。総合職は配属先が決まっていないため、「どこでも頑張ります」だけでは伝わりにくくなります。
「学ぶ意欲がある」「長く成長していきたい」といった姿勢を示しつつ、希望する業務やキャリアビジョンを語り、配属にも柔軟に対応できることも伝えることが大切です。
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総合職の志望動機を書くときの注意点
総合職の志望動機を書くときに注意したいポイントが3つあります。志望動機が次のポイントに当てはまっていないか確認してみましょう。
「何でもやる」を強調しすぎている
避けたい例
幅広い業務に関わる総合職に魅力を感じました。配属先はどこでも構わないので、なんでもチャレンジしたいです。
一見前向きな印象ですが、「どこでもいい=職種研究・企業研究が不十分」と伝わる可能性があります。企業が知りたいのは「なぜ自社を選んだか」「自社の総合職としてどんな風に活躍したいか」といった具体的な志望動機です。
過去の経験や自分が大切にしている価値観をもとに「特に興味がある分野」や「理想の働き方」を示すことが大切です。
改善例
学生時代に◯◯の活動を通して、人や組織の課題に向き合うことにやりがいを感じました。貴社では、まず営業など顧客に近い現場を経験しながら、将来的には組織課題の解決にも取り組んでいきたいと考えています。どの配属先でも学ぶ姿勢を忘れず、前向きにチャレンジしていきます。
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希望部署が前面に出ている
避けたい例
私はマーケティング業務に興味があるので、貴社の企画部門で働きたいです。総合職であれば、その希望が叶えられると思いました。
総合職はゼネラリストとしての成長が期待される職種です。だからこそ、最初から部署へのこだわりが強いと「希望しない部署に配属された場合、意欲を保てるか」といった疑問が浮かぶ可能性があります。
ゼネラリストとは
特定の専門分野に限らず、幅広い業務や分野に対応できる人のこと
興味のある部署は「方向性」として軽く触れる程度にとどめ、「まずは与えられた環境で経験を積む姿勢」を示してみましょう。
改善例
大学でマーケティングを学んできた経験から、顧客ニーズに応える価値提案に関心を持っています。将来的には企画領域にも挑戦したいと考えていますが、まずはどの部署でも力を発揮できるよう、基礎からしっかり学びたいです。
どの企業にも通じる内容になっている
避けたい例
貴社は安定していて有名な企業なので、長く安心して働けると感じました。
このような表現はほかの企業にも当てはまるため、志望度が伝わりにくくなります。企業側は「本当に自社に興味を持っているか」を重視しているからこそ、「いつ・どこで・なぜ」その企業に魅力を感じたのか、具体的に書くことが大切です。
その企業ならではの志望動機にするために、企業理念や社風、取り扱っている商品やサービスの特徴、働き方など、自分なりの視点を盛り込みましょう。
改善例
大学のゼミ活動で貴社の◯◯(商品名)を調査する機会があり、伝統的な技術と現代的なデザインを融合させた姿勢に魅力を感じました。文化を守りながら革新に挑戦する貴社の取り組みに共感し、私自身もその一員として、新たな価値の創出に関わりたいと考えています。
総合職の志望動機例文10選【業界別】
ここでは、業界別に総合職の志望動機例文を紹介します。志望動機を考える際の参考にしてみてください。
メガバンク(銀行)
例文
私が貴行の総合職を志望する理由は、さまざまな業務を経験しながら、金融を通じて人や地域、企業の成長を支える仕事に携わりたいと考えたからです。
なかでも貴行は、メガバンクとしての強みを活かした大規模な金融サービスを提供する一方で、地域密着型の取り組みにも注力されており、多様な立場のお客さまと向き合う機会がある点に魅力を感じています。
大学では経済学を専攻し、ゼミでは地域経済と中小企業の資金繰りをテーマに調査・発表を行いました。企業経営者へのヒアリングや資料分析を通じて、相手の立場に立って課題を捉える視点を養うことができました。
入社後は、こうした視点を活かしながら顧客一人ひとりに寄り添い、まずはどの部署でも柔軟に学ぶ姿勢を大切にしていきたいと考えています。将来的には法人営業などにも挑戦し、企業の成長を金融面から支えることを目指します。
ポイント
- 多様な業務経験を通じて、金融を軸に人や地域・企業を支えたいという意欲が伝わる
- メガバンクとしての規模と地域密着の両面に関心を持ち、幅広い顧客と関わりたいという姿勢がある
- 経済学の学びとゼミ経験を活かし、顧客視点を大切にした提案をしたいという考えが明確になっている
保険会社
例
私が貴社の総合職を志望するのは、人の人生に長く寄り添い、安心を届ける保険という仕組みに魅力を感じたからです。
大学で社会保障制度を学ぶなかで、予測できないリスクに備える保険の役割を知り、多くの人の生活を支える仕事に関心を持ちました。貴社は、保障だけでなく健康増進や予防といった面にも力を入れており、「万が一のときだけでなく、日々の暮らしに寄り添う存在でありたい」という姿勢に共感しました。
将来的には商品企画や制度設計にも挑戦したい気持ちはありますが、まずはどの部署でも前向きに取り組み、学びながら経験を積みたいと考えています。大学で培った対話力と丁寧な情報整理の姿勢を活かし、多様な業務に柔軟に対応できる存在を目指します。
ポイント
- 保険の本質的な価値に着目し、「人生に寄り添い安心を届けたい」という志望理由が明確
- 社会保障の学びを通じて得た視点と、企業の理念(保障+予防)への共感が示されている
- 商品企画など将来的な目標を持ちつつも、学ぶ姿勢や基本業務への意欲が伝わる
商社
例
私が貴社の総合職を志望する理由は、国や業界を越えて価値をつなぐ商社の仕事に魅力を感じたからです。
大学では国際経済を学び、ゼミではグローバルサプライチェーンをテーマに調査を行うなかで、企業や地域の橋渡しとなる商社の役割に関心を持ちました。貴社は、資源・食料・テクノロジーなど多様な分野で事業を展開しており、未来に向けた挑戦を続けている点に共感しました。特定の分野にとどまらず、柔軟に視野を広げられる環境が、自身の成長にもつながると考えています。
学生時代のグループ活動では、相手の立場をふまえた調整や提案を大切にしてきました。入社後はどの部署でも学びを大切にし、相手との信頼関係を築きながら、商社の幅広い業務を通じて価値創出に取り組みたいと考えています。
ポイント
- グローバルな視点で企業や地域をつなぐ商社の機能と、自分の学びが結びついている
- 特定の分野にこだわらず、幅広く挑戦したいという柔軟性と成長意欲がある
- 調整力や対人スキルを実務にどう活かしたいかが具体的に描かれている
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商社の仕事内容を徹底解説!職種別の業務・向き不向き・やるべき就活準備
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メーカー(電機・電子)
例
私が貴社の総合職を志望するのは、技術を軸に社会課題の解決に挑む姿勢に共感したからです。
大学では環境問題に関するゼミに所属し、技術革新が持続可能な社会に果たす役割について学んできました。そのなかで、エネルギー効率の高い製品やスマート社会の実現に向けて取り組んでいる貴社の姿勢に魅力を感じました。
総合職という働き方を選んだのは、幅広い分野で経験を積みながら、自分の視野を広げていきたいと考えたためです。大学2年のときに学園祭の運営チームでリーダーを務め、関係者の意見を調整しながら計画を進めた経験を通して、周囲と協力して物事を形にする力を養いました。
入社後は、どの部署でも前向きに学び、現場の声を大切にしながら、価値ある製品やサービスの提供に努めていきたいと考えています。
ポイント
- これまでの経験で学んだ気づきと企業に共感したポイントがマッチしている
- 総合職として幅広い業務に挑戦したいという姿勢と、業務への適応力が感じられる
- 自分の学びや強みをどう活かしたいかが、入社後の行動として具体的に示されている
IT・通信
例
私が貴社の総合職を志望するのは、ICTを通じて社会や人々の生活を支えるという姿勢に共感したからです。
大学では情報社会と地域課題について学び、デジタル化が地域や企業の活性化につながる可能性を感じました。特に貴社は、通信インフラの整備にとどまらず、自治体・企業と連携したソリューション提案にも取り組んでおり、社会の基盤を支える企業だと感じています。
総合職という柔軟な働き方を選んだのは、幅広い業務を経験するなかで視野を広げ、将来的には組織や事業全体の成長に関わっていきたいと考えたためです。大学3年のときに、地域のICT活用をテーマとしたゼミ活動で、異なる意見をまとめながら提案内容を練り上げた経験を通じて、相手の立場を理解しながら調整・提案する力を養いました。入社後はこうした力を活かしつつ、自ら課題を見つけ、主体的に行動していきます。
ポイント
- 企業が取り組むソリューション提案について触れており、しっかりと企業研究をしたことが伝わる
- 幅広い業務に挑戦したいという意欲と、組織や事業全体への関心が丁寧に説明されている
- 調整力や提案力といった強みを、入社後の行動にどうつなげるかが明確になっている
公共・インフラ
例
私が貴社の総合職を志望するのは、人々の暮らしを支える公共インフラに幅広く関われる仕事に魅力を感じたからです。
大学では都市政策について学び、災害対応や地域整備に携わる官民の取り組みに関心を持つようになりました。そうした学びのなかで、上下水道や交通、エネルギーなど多分野でインフラ整備を担い、地域社会の基盤を支えている貴社の取り組みに関心を抱くようになりました。
総合職を志望したのは、複数の事業領域を経験することで自分の視野を広げ、将来的により大きな役割を担いたいと考えたためです。大学3年時には、地元の防災訓練にボランティアとして参加し、調整役として関係者の意見を取りまとめた経験があります。この経験を生かし、どの部署でも学び続けながら、現場と地域に寄り添った取り組みを進めていきたいです。
ポイント
- 大学での都市政策の学びを通じて、公共インフラ事業への関心を深めた経緯が明確
- 総合職として幅広く経験を積みたいという成長意欲が伝わる
- 地域の防災活動に参加した具体的な経験が、仕事への姿勢につながっている
コンサルティング
例
私が貴社の総合職を志望するのは、課題解決を通じて企業や社会の変革を支える仕事に魅力を感じたからです。大学では経済学を専攻し、企業の経営戦略や意思決定プロセスについて学ぶなかで、理論と現場のギャップを埋める役割に興味を持ちました。
貴社は業界・テーマを問わず幅広い領域でコンサルティングを行っており、多様な視点から本質的な課題に向き合う姿勢に共感しています。総合職という枠組みを通じて、現場での経験を積みながら自分の専門性を深めていきたいと考えています。
大学3年時には、地域企業の課題を分析し改善案を提案する実践型ゼミに参加しました。情報を整理し、論点を構造的に捉える力には自信があります。入社後は、どの配属先でも前向きに学びながら、自分の強みを活かして成果を出せる存在を目指します。
ポイント
- 企業への共感と総合職を志望する理由が具体的で、企業研究と職種研究の深さが伝わる
- 複数の業界やテーマに対応する柔軟性と意欲が伝わり、総合職としての将来性が感じられる
- 実践型ゼミでの活動でのエピソードから、職種との適性を裏付けられている
百貨店・小売
例
私が貴社の総合職を志望するのは、「モノを売る」だけでなく「人の心を動かす」体験を提供するという貴社の姿勢に魅力を感じたからです。
大学では消費者心理を学び、流行や購買行動の背景を考察するなかで、「接客」や「空間づくり」などの工夫によって、売り場そのものが価値を生み出すことを実感しました。そうした体験価値を重視する姿勢は、地域に根ざした店舗づくりやお客さまとの関係構築を大切にしている貴社の取り組みにも通じると感じています。
総合職という働き方を選んだのは、販売、商品企画、店舗運営など多様な業務を通じて、将来的に店舗とお客さま、そして企業全体をつなぐ役割を担いたいと考えたためです。大学生活のなかで培った傾聴力と主体性を活かし、どの部署でも前向きに学び、価値を提供できる存在を目指します。
ポイント
- 総合職のなかでも志望企業を選んだ理由や共感したポイントが明確にわかる
- 消費者心理の学びから得た視点が、売り場や接客の価値への理解に自然につながっている
- 傾聴力や主体性といった強みを根拠に、多様な業務に前向きに取り組む姿勢が表現されている
空港
具体例
私が貴社の総合職を志望するのは、人や地域、国際社会をつなぐ空港というインフラの運営に携わる仕事に魅力を感じたからです。大学では異文化コミュニケーションを学び、異なる価値観を持つ人々を理解し、つなぐことの大切さを実感しました。空港はまさにその接点であり、安心・快適・円滑な利用環境を支えるという役割に、大きな意義を感じています。
貴社は空港運営だけでなく、地域との連携や利用者視点のサービス改善にも積極的に取り組まれており、幅広い分野から成長を目指せる総合職としての働き方に魅力を感じました。
入社後は、まずは現場に近い業務を通じて空港運営の基本を学び、利用者や関係者の声にしっかりと向き合う姿勢を大切にしたいと考えています。そうした経験をもと、誰にとっても心地よい空港づくりに役立てるよう努めていきたいです。
ポイント
- 空港の社会的役割に対する理解と魅力に感じたポイントが明確
- 異文化コミュニケーションの学びが、空港における多様な利用者との関わりに自然につながっている
- 現場業務から学び、誰にとっても心地よい空港づくりに携わりたいという前向きな姿勢が伝わる
国家公務員
例
私が国家公務員の総合職を志望するのは、さまざまな分野に関わりながら、社会全体の仕組みをよりよい方向へと動かしていく仕事に魅力を感じたからです。
大学では公共政策について学び、少子高齢化や地域格差などの課題に向き合うなかで、一つの視点だけでは解決できない問題が多いことを実感しました。こうした複雑な課題に対して、立場や分野を越えて関係者と連携しながら取り組んでいける働き方に関心を持ちました。
大学3年のときには、地域調査のフィールドワークに参加し、現場の声を丁寧に受けとめる姿勢を養いました。入庁後は、どの配属先においても現場の声を大切にしながら、自分にできることを着実に増やし、より多くの人の役に立つ働きをしていきたいと考えています。
ポイント
- 大学での学びと志望理由が自然につながっており、公共政策への関心の深さが伝わる
- 関係者との連携や多角的な視点の必要性に言及し、職種への理解と適性があると思える
- 地域調査のエピソードを通じて、現場の声を大切にする姿勢が示されている
よくある質問
総合職に求められることは何ですか?
総合職は、幅広い業務に柔軟に対応し、将来的には企業の中核を担う存在として成長していくことが期待されています。論理的思考力や対人スキル、状況に応じた判断力も大切な要素です。
総合職に向いている人はどんな人ですか?
次のような人は総合職に向いています。
- 環境の変化に柔軟に対応できる
- さまざまなスキルを身につけたい
- 未経験の業務にも前向きに取り組める
- 自分で考えて動くのが好き
- 責任あるポジションに挑戦したい
総合職はさまざまな部署で経験を積む機会があるため、柔軟性や適応力が重要になります。
新卒における総合職の志望動機を書くときのポイントは?
新卒における総合職の志望動機は、次の構成で書くと志望度が伝わりやすくなります。
- なぜその企業を志望するかを一言で伝える
- 志望理由の根拠や理由を示す
- 入社後どう活躍したいかを伝える
「総合職の志望動機を書くときの構成」で詳しく解説しています。
面接で「なぜ総合職か」と聞かれたときの答え方は?
「さまざまな業務に関わりながら成長したい」「幅広い視点をもって企業で活躍したい」など、総合職の特徴と自身の志向を結びつけて伝えると、説得力のある回答になります。