フランネルとは?生地・素材の特徴、扱う時の注意点やアイテムを紹介

2023.11.28

ビジネス

フランネルとは?生地・素材の特徴、扱う時の注意点やアイテムを紹介

この記事の所要時間:約7分

秋冬の定番素材として人気のフランネルは、柔らかくふんわりした肌触りと軽く暖かな着心地が魅力です。

寒い季節になるとフランネルを使用したアイテムが店頭に並びますが、生地の特徴やお手入れ方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、フランネルの特徴や取り扱いの注意点、おすすめのアイテムなどをご紹介します。

1.フランネルとは?

まずは、フランネルの歴史や他の生地との違いについて解説します。

1-1.フランネルの意味

フランネル生地

フランネルとは、紡毛糸を使った軽く柔らかい毛織物のことです。

紡毛糸は短い繊維の羊毛を梳かしたり揃えたりせずに紡いだ太く毛羽立った糸で、起毛した表面と優れた保温性が特徴。

秋冬シーズンに多く見かける生地の1つです。

フランネルシャツのほか、スーツやパジャマ、寝具などにも用いられ、厚手のものはフラノとも呼ばれます。

1-2.フランネルの語源と歴史

フランネルはイギリス・ウェールズ地方発祥の毛織物で、主にウールを使用しています。

語源はウェールズ地方でウールを意味するgwlanen(グラネン)がなまったものだといわれています。

はじめは婦人用の肌着素材として作られましたが、その後スポーツウエアに改良され、さらにトラウザー(ズボン)やネルシャツなどにも使われるようになりました。

もともとは経糸と緯糸に紡毛の単糸を使い、平織りしたあとに縮絨(しゅくじゅう)を施した生地でしたが、現在は素材や織り方などで幅広く派生した生地が存在しています。

1-3.フランネルとネルの違い

フランネルとネルは起毛した生地という点は同じですが、使用する原料が異なります。

フランネルは一般的に羊毛を使った織物で、ネルは綿を用いた綿織物です。

フランネルはウールフランネル、ネルはコットンフランネルとも呼ばれ、柔らかく暖かい着心地が共通の魅力です。

コットンフランネルは軽くさらさらした肌触りで、ベビー用の肌着にも用いられています。

1-4.フランネルとポリエステルの違い

フランネル
フランネル
ポリエステル
ポリエステル

フランネルとポリエステルは、原料が天然素材か石油由来の合成樹脂かによって異なります。

フランネルが羊毛を原料とする天然繊維なのに対し、ポリエステルはポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた合成繊維です。

ポリエステルはしわになりにくく、丈夫で型崩れしにくいなどの特徴があり、合成繊維のなかで大きな割合を占めています。

秋冬に活躍するフリースは、ポリエステルを起毛させ作られた生地です。

1-5.フランネルと綿の違い

フランネル
フランネル
コットン
綿(コットン)

綿とは、アオイ科ワタ属の多年草ワタの種子毛からとれる繊維や、その繊維で作られる生地を指します。

フランネルも綿も天然素材ですが、フランネルが動物性の生地であるのに対し、綿は植物性で、繊維や糸、生地を表すのが違いです。

綿はコットンとも呼ばれ、吸水性と通気性が高く、水に強いなどの特徴があります。

洗濯頻度の高い肌着やタオルなど、日常生活でも馴染み深い素材です。

コットンについては以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

関連記事:コットンとはどんな生地・素材?綿やウールとの違いやアイテムを紹介

2.フランネル生地の特徴・メリットは?

フランネルが支持される理由には、主に以下の5つが挙げられます。

2-1.保温性に長けている

フランネルは保温性に長けているのが大きな特徴です。

ウール素材の暖かさに加え、起毛した繊維の間に空気の層ができることで保温性が高まります。

毛足が長く、繊維に含まれる多くの空気が熱を逃がさないため、秋冬に活躍する生地の定番となっています。

両面起毛や裏起毛なら暖かさと肌触りの良さを同時に叶えるのも魅力です。

2-2.型崩れしにくい

フランネルは、縮絨(しゅくじゅう)を施すことで毛が絡み合い、組織が密になって、弾力性のある生地となります。

縮絨とは、ウールなどの繊維に圧力や摩擦を加え、フェルト状にして厚みと強度を増す加工のこと。

この縮絨によって、へたりにくく型崩れしにくいのがメリットです。

2-3.柔らかさがある

フランネルは、起毛素材特有の伸びや柔らかさがあるのも特徴です。

生地は起毛することでふんわりとした柔らかい着心地になります。

また、コットンフランネルは繊維のチクチク感もなく、優しい肌触りのため、ベビー衣類やおむつにも適しています。

2-4.重量が軽い

フランネルはフェルト生地の1つで、生地の厚みに対する重量が軽い特徴があります。

フェルト生地は弾力のある毛が複雑に絡み合ってできているため、空気を多く含み、軽い着心地となります。

2-5.多彩な柄を作れる

カラフルで豊富な柄があるのもフランネルの大きな魅力です。

代表的なチェック柄の他、ストライプや花柄、無地など、多くのバリエーションが作られています。

さまざまな製品のなかから自分好みの色や柄を選べるのはうれしいメリットです。

3.フランネル生地の欠点・デメリットは?

フランネルは短い糸を紡いだ紡毛糸を使用しているため、摩擦による毛羽立ちが起こりやすいのが欠点です。

また、生地がこすれて表面の起毛が絡まり、服に付いたホコリを巻き込んで毛玉になりやすいのもデメリットでしょう。

特に袖の内側は、着用している服や物との接触が多い部分のため、毛玉ができやすくなります。

4.フランネル生地を扱う際の注意点

ウールを使用したフランネルは基本的に水洗いができないため、着用後のお手入れが重要となります。

ここでは、フランネル生地を扱う際の注意点やお手入れ方法を解説します。

4-1.家庭用洗濯機・手洗いは基本NG

家庭用洗濯機・手洗いは基本NG

ウールを使用したフランネルは、基本的に自宅で洗濯できません。

水洗いすると縮みが発生したり生地が硬くなったりするため、ドライクリーニングをおすすめします。

一方、綿を使用したコットンフランネルは洗濯可能な製品が多くなっています。

洗濯表示を確認し、適した方法でお手入れしましょう。

また、洗濯可能となっていても、摩擦による毛羽立ちが出やすい生地のため注意が必要です。

洗濯の際はネットに入れるか手洗いで優しく洗いましょう。

4-2.丁寧にブラッシングする

丁寧にブラッシングする

フランネルのお手入れは、日頃はブラッシングをし、シーズン終わりにドライクリーニングに出すのがおすすめです。

表面が起毛しているフランネルは、静電気がホコリを寄せ付け、カビの原因になりやすく、摩擦による毛玉ができやすい生地です。

着用後はハンガーにかけ、ブラッシングをすれば、服に付いた汚れを落としてカビと毛玉を防ぐことができます。

毛玉ができてしまった場合は、はさみを使用して丁寧に切り取りましょう。

4-3.日陰で干す

日陰で干す

ブラッシング後は、半日ほど風通しのよい日陰に干してからしまいましょう。

生地に湿気が残った状態で片付けると、カビや虫食いの原因となるためです。

ただし、乾燥させすぎると毛の弾力がなくなり、フランネル特有の柔らかな風合いが損なわれてしまいます。

直射日光の当たらない場所を選んで干しましょう。

5.フランネル生地を使用したアイテムを紹介

コットンフランネルを使用したアイテムを2つご紹介します。

単品で着回す以外に、パジャマとしても着用できる肌触りと着心地が魅力です。

ぜひ参考にしてください。

5-1.パンツ

パンツ

綿100%のコットンフランネルを使用した男女兼用のイージーパンツです。

柔らかい肌触りでパジャマとしての着心地がよく、同素材のシャツと合わせて使用できます。

また、シルエットやディテールがきれいなデザインを選ぶことで、ワンマイルウェアとしても着用可能です。

5-2.オーバーシャツ

オーバーシャツ

さきほどご紹介したイージーパンツと同じ生地を使用した、コットンフランネルオーバーシャツです。

セットアップでも単品でも使いやすいシンプルなデザインで、ON・OFFともに着回せるのが魅力。

シャツのきちんとした印象とフランネル特有の柔らかい着心地で、おしゃれの幅が広がる一枚です。

紹介したアイテム

6.まとめ

フランネルは、柔らかくふんわりとした肌触りが魅力の毛織物です。

軽く暖かな着心地と色柄豊富なバリエーションで、秋冬のアイテムに欠かせない人気の生地となっています。

お手入れの方法は生地の素材によって異なるため、洗濯表示を確認しましょう。

ウール素材の場合はドライクリーニングをおすすめします。

ここでご紹介したフランネルの魅力やメリットを踏まえたうえで、秋冬ならではのおしゃれを楽しみましょう。

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