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【新卒】履歴書の学歴の書き方!どこから書く?卒業見込みの記入方法も

履歴書 学歴 書き方 新卒_アイキャッチ

履歴書にはさまざまな記入欄がありますが、意外と間違えやすいのが学歴欄です。

新卒の方が履歴書を作成する場合、「学歴はいつから書けばいいのか」「卒業予定はどう記入すればいいのか」「留学経験はどう記入するのか」などと迷うことがあるかもしれません。

履歴書の正しい書き方を把握したうえで書類を作成し、提出しましょう。

この記事でわかること

  • 学歴の「年度」は和暦と西暦どちらを使用してもよいが、統一する
  • 学校名を記入する際は、略さず学科名・コース名まで書く
  • 休学・留学・中退など、入学や卒業以外の経歴も記入する

新卒の学歴欄の正しい書き方

新卒の履歴書・学歴欄の正しい書き方

新卒の方が履歴書を書く際の、学歴・職歴欄の正しい書き方を紹介します。

1. 和暦か西暦に統一して記入する

入学・卒業年度は和暦・西暦どちらで書いても問題ありませんが、いずれかに統一する必要があります。

統一するのは、学歴・職歴欄だけではなく履歴書全体です。履歴書の中で和暦・西暦が混在していると、年度を誤って書いたり確認が難しかったりするためです。履歴書を受け取った企業の担当者も時系列を確認しづらくなるため、統一して記入しましょう。

和暦・西暦早見表

「和暦」で統一する際は、平成と令和が切り替わった2019年の書き方に注意しましょう。

■和暦・西暦早見表

和暦 西暦
平成25年 2013年
平成26年 2014年
平成27年 2015年
平成28年 2016年
平成29年 2017年
平成30年 2018年

平成31年
令和元年(※)

2019年
令和2年 2020年
令和3年 2021年
令和4年 2022年
令和5年 2023年
令和6年 2024年
令和7年 2025年
令和8年 2026年

※2019年5月1日より「令和」

2. 中学校卒業から古い順に記入する

新卒の方が履歴書を作成するとき、学歴は中学校の卒業から古い順に記入します。

社会人になり転職をする場合の履歴書では、高等学校入学から記入することもありますが、新卒では中学校卒業から書くのが一般的です。

学校名は省略せず、正式名称で書く

中学校や高等学校では、学校名に加えて「都道府県立」「国立」「附属」なども省略せずに記入します。学校のWebサイトを検索し、正式名称を確認するとより確実です。

省略前

  • 中学→中学校
  • 高校→高等学校
  • 高専→高等専門学校

中学校・高校の記入例

  • 公立学校:「市立◯◯中学校」「都立◯◯高等学校」
  • 私立学校:「私立◯◯中学校」「私立◯◯高等学校」
人事

同じ学校で入学・卒業と書く場合でも「同上」と略さずすべて記入します。

中学校と高校がそれぞれ異なる学校へ入学し、卒業した例はこちらです。

中学校・高校の記入例

  • 平成◯◯年3月 ◯◯市立◯◯中学校 卒業
  • 平成◯◯年4月 ◯◯都立◯◯高等学校 入学
  • 平成◯◯年3月 ◯◯都立◯◯高等学校 卒業

中高一貫校の一つである中等教育学校の場合、中学校の期間を「前期課程」、高校の期間を「後期課程」と書きます。

中等教育学校の例

  • 私立◯◯中等教育学校 前期課程 卒業
  • 私立◯◯中等教育学校 後期課程 入学
  • 私立◯◯中等教育学校 後期課程 卒業

中高一貫校のなかでも、内部進学できる学校の場合は「中等部」「高等部」と書く場合があります。

内部進学できる中高一貫校の例

  • 私立◯◯学園 中等部 卒業
  • 私立◯◯学園 高等部 入学
  • 私立◯◯学園 高等部 卒業
人事

私立学校の場合、「学校法人名」を書く必要はありません。「私立」と記入しましょう。

学部や学科がわかれている学校では、学校名だけではなく、学部・学科・コースまで正式名称で記入します。

学部や学科がわかれている記入例

  • ◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 ◯◯コース
  • 私立◯◯高等学校 ◯◯科
  • ◯◯短期大学 ◯◯学科 ◯◯コース
  • ◯◯専門学校 ◯◯専門学部 ◯◯コース
  • ◯◯大学大学院 ◯◯研究科 ◯◯学修士課程

大学などの学校の場合、「国立」や「私立」は正式名称に含まれないため、書く必要はありません。

人事

高校において、普通科の場合は学科は不要です。

学科名、コース名を入れると長くなり文字が読みづらくなる場合は、学歴欄を2行使用する方法もあります。

■学歴欄で2行使用する例

2行記載する例
人事

休学・留学・中退など、入学・卒業以外の記入方法は「【パターン別】迷いやすい学歴欄の書き方」で紹介しています。

3. 卒業見込みを記入する

新卒の就活は在学中に行うことから、現在通う学校の後ろに「卒業見込み」、大学院の場合「修了見込み」と記入します。

卒業見込みの記入例

  • ◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 ◯◯コース 卒業見込み
  • ◯◯大学大学院 ◯◯研究科 ◯◯学修士課程 修了見込み

4. 職歴には「なし」と記入する

アルバイトやインターンシップは職歴に含まれないため、就労経験がない場合は「なし」と記入します。

学歴の下に空欄があると、記入漏れか職歴なしなのかを判断できないため、「職歴」と「なし」を書き忘れないようにしましょう。

人事

アルバイトやインターンの経験についてアピールしたいときは、自己PR欄などに書くのがおすすめです!

5. 最後に右寄せで「以上」と記入する

学歴と職歴をすべて書き終えたら、右端に「以上」と記入します。

「以上」とは、書類を読む相手に「必要な情報はここまでである」と示すためのものです。

予備校やダブルスクールの経験は学歴に書いていい?

予備校やダブルスクールは学歴欄に記入しないことが一般的です。

学歴として記入できるのは、学位が取得できる学校に関連するもののみです。予備校やダブルスクールは補助的な教育を提供する場所であり、学位を授与する学校ではないため、在学する学校のみを記入します。

ただし、予備校やダブルスクールで得た経験や知識を、書類などでアピールすることはできます。アピールをしたいときは、自己PR欄などに記入しましょう。

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【パターン別】迷いやすい学歴欄の書き方

ここでは、入学・卒業以外の学歴の書き方を紹介します。

休学の記入例

海外インターンやワーキングホリデー、ボランティア、留学などの経歴や、病気や家庭の事情で休学した場合は、「休学」と記載した下の欄へ、簡単に理由を記入します。

■休学の理由を記入する例

休学の例

休学理由の記入例

  • 病気療養のため◯年休学(現在は完治)
  • 一身上の都合により◯年間休学
  • ◯年間のワーキングホリデーに参加
  • 海外インターンに参加

留学の記入例

例えば大学に通っている方の場合、在籍中の4年間のうち1年間海外の学校に通っていたのであれば、学校名を記入する方法もあります。

海外の学校に留学した例

  • 令和◯◯年4月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 入学
  • 令和◯◯年4月 アメリカ合衆国 ◯◯大学◯◯学部 留学
  • 令和◯◯年3月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 卒業見込み

浪人・留年の記入例

浪人や留年の経験がある場合でも、「浪人」「留年」と記入する必要はありません

入学・卒業年度を正しく記載していれば、浪人や留年の経験があることが伝わります。

転校・転入・編入の記入例

「転校」「転入」は省略した表記方法であり、いずれも正しくは「転入学」といいます。

大学などの学校で編入した場合や、同じ学校内で転部・転科した場合は、「編入学」と記入しましょう。

高校を転校した場合の記入例

  • 平成◯◯年4月 ◯◯高等学校 普通科 入学
  • 平成◯◯年4月 ✕✕高等学校 普通科 転入学
  • 令和◯◯年3月 ✕✕高等学校 普通科 卒業

中途退学の記入例

「退学」や「中退」と書くときは、正式名称である「中途退学」と記入しましょう。

「中途退学」と記入した横または下の欄に、簡単に理由を記入します。中途退学の理由は、ありのままを書いても問題ありません。

■中途退学の理由を同じ欄に書く例

中退の例

■中途退学の理由を下の欄に書く例

中退の例2

中途退学の理由例

  • 病気療養のため
  • 経済的事情により
  • 一身上の都合

企業は履歴書の学歴欄で何を知りたい?

企業により重視するポイントが異なりますが、採用担当者は、応募者の学校名と取得した学位を把握するために学歴欄を確認します。どの学校で何を学んできたかを確認し、学生の特徴を知りたいと考えています。

さらに、応募者が専攻する分野と、希望職種などのポジションと関連しているかの参考にもなります。特に、専門的な職種においては、専攻する分野と一致しているか、学んだことを業務で活かせるかを考慮しているでしょう。

学歴を書き終えたら再度確認したいチェックリスト

学歴欄を記入し終えたら、ミスがないか今一度確認しましょう。

学歴欄の確認ポイント

  • 誤字脱字はないか
  • 略語は使用していないか
  • 空欄はないか
  • 「以上」を書き忘れていないか

学歴欄だけではなく、履歴書をすべて記入し終わったあとも確認することでミスを防ぎやすくなります。

手書きの場合、ミスがあっても修正テープ・ペンなどでの修正や取り消し線の使用はせず、新しい紙で書き直しましょう。履歴書は企業に提出する正式なビジネス書類であるためです。

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就活で提出する履歴書などは、正しい方法で住所を記載する必要があります。部屋番号や番地の書き方は特に迷いますが、公的な書類を見るなどして正しい方法で省略せず記載することが大切です。縦書き・横書きによっても書き方は異なるため、提出前に十分確認しましょう。

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よくある質問

新卒における履歴書の学歴は、いつから書けばいいですか?

新卒の履歴書では、「中学校卒業」から順番に学歴を記入します。

学歴の書き方について詳しくは「新卒の学歴欄の正しい書き方」をご覧ください。


履歴書の学歴欄で、卒業見込みの大学はどのように書けばいいですか?

大学などの学校名は、学科やコース名まで省略せずに記入し、最後に「卒業見込み」と書きます。

新卒における履歴書の職歴欄には何を書けばいいですか?

アルバイトやインターンは職歴には含めないため、「なし」と記入します。

過去に正社員としての勤務経験がある方は、企業名などを書きます。

書き間違えてしまった場合、修正テープや修正液を使ってもいいですか?

履歴書は正式なビジネス書類であるため、修正テープや修正液の使用は控えましょう。二重線と訂正印で修正することもできますが、見づらくなるため、時間がないなどやむを得ない理由以外では、新しい用紙に書き直すのがおすすめです。

企業から「手書き」の指示がない場合は、パソコンで作成するほうがミスによる書き直しをする必要がなく、調整しやすいでしょう。

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