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就活で資格は必要?おすすめ10選やアピール時のポイントを紹介

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就活では、看護師や教員などを除いて資格取得は必須ではありません。しかし、応募先の業界・企業によっては、資格取得が有効なアピール材料となるケースがあります。

まずは自分の就活の方向性や目指す業界や企業を考えたうえで、自分にとって必要な資格があれば、取得に向けた勉強を始めていきましょう。

人事

就活におすすめの資格も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

この記事でわかること

  • 就活で資格取得は必須ではないが資格取得が選考で役立つ場合がある
  • 就活の方向性を定めたうえで必要な資格があるか考えることが大切
  • 就活では資格を取得した動機や企業での活かし方までアピールする

※本記事で紹介している資格情報は2023年11月時点のものです。

資格は就活で有利になる?いらない?

就活において資格取得は基本的に必須ではありませんが、特定の分野のスキルがあることの客観的な根拠になるため、就活で役立つ場合があります。

まずは、就活における資格の必要性を詳しく説明します。

就活で資格取得は必須ではない

看護師や教員などの資格が必要な職種でない限り、一般的に就活に必須の資格はありません。

企業によっては、入社までに資格を取得するよう案内があったり、入社後に働きながら資格取得ができる支援制度があったりする場合があります。

応募先の業界・企業によっても異なるので、企業の採用ページなどに、資格取得に関する内容が明示されているか確認しておきましょう。

資格取得が選考で有利になる・役立つ場合もある

就活で資格取得は基本的に必須ではありませんが、状況によっては、資格が役立つ場合もあります。例えば、以下のようなケースでは、資格が活かせる場合があります。

  • 入社後の業務で活かせる能力・知識の資格を保有している
  • その業界の知識を証明できる資格を保有している
  • 入社後に取得が必要な資格をすでに保有している

特に、選考を受ける企業の業界や業務内容に関連した資格があると、即戦力としての期待が高まり、選考で有利になる可能性があります。

例えば、海外に向けた事業を展開している企業ならTOEICやTOEFLなどの英語の資格、IT系の企業なら、ITパスポートや基本情報技術者などのIT関連の資格を持っていると有利になる可能性が高いです。

選考はさまざまな要素が総合的に判断される

就活では資格のみで選考結果が決まるわけではなく、総合的な判断によって決まることが一般的です。実際、新卒採用ではスキルや経験よりも、本人のポテンシャルや将来性、志望度、コミュニケーション能力などが重要になることがあります

資格が必ずしも有利に働くと過信せず、書類選考や筆記試験、面接などすべての選考に向けて丁寧に準備をすることが大切です。

就活に向けて自分にあった資格を見極めよう

就活で資格が有利になる可能性はあります。しかし、有利になるからといって、手あたり次第に資格を取得することは時間を浪費してしまうかもしれません。

自分の就活の方向性や目指す業界や企業を考え、そのうえで「自分にとって必要な資格は何か」を考えることが大切です。目的なく資格の勉強を始めるのではなく、まずは自己分析で自分の個性や強みを知り、就活の方向性を定めていきましょう。

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【全業界・全職種】就活で役立つおすすめの資格

ここでは、就活で役立つおすすめの資格を紹介します。

TOEIC

TOEIC(Listening & Reading Test)は、聞く力と読む力に重点を置いた英語コミュニケーション能力を世界共通の基準で評価する試験です。日本でも有名な英語資格の一つであり、多くの企業に認知されています。

TOEICはスコア表記で合格・不合格といった合格基準はなく、取得した点数がそのまま評価されます。

試験実施時期年10回
合格率なし(スコア表記)
受験料(税込)7,810円

取得するメリット

外資系や商社に限らず、多くの業界や企業で一定水準以上の英語力が求められています。特に、海外市場への進出が活発な企業では、TOEICの資格が有利な要素となる可能性があります。

日商簿記検定

日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにするスキルを測る試験です。経理事務で必要とされる会計知識や財務諸表を読む力、基本的な経営管理や分析能力を評価します。

日商簿記検定は1級・2級・3級と用意されており、簿記2級以上が基準とされる業界もあります。

試験実施時期1級:6月、11月
2級:6月、11月、2月
3級:6月、11月、2月
合格率1級:9.8%
2級:24.0%
3級:28.9%
受験料(税込)1級:7,850円
2級:4,720円
3級:2,850円

取得するメリット

企業の経営管理に関する知識全般を扱うので、経理担当者はもちろん、事務職や営業職、さらには将来の管理職にも役立ちます。

MOS

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、Microsoft Office製品のスキルを証明できる国際資格です。Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目から選択して受験でき、随時更新されるバージョンごとの知識が出題されます。

MOS試験は毎日実施されており、手軽さに受験できるのも大きなメリットです。

試験実施時期随時(一斉開催は年2回)
合格率非公開
受験料(税込)一般レベル:10,780円
上級レベル:12,980円

取得するメリット

ほとんどの企業でパソコンを使用する作業が行われており、パソコンスキルが業務スピードを大きく左右します。パソコンスキルを持ち、社内のツールをスムーズに使うことができれば、業務に馴染みやすくなるでしょう。

人事

実践的なパソコンスキルを証明したい人、特にマイクロソフトオフィスのスキルをアピールしたい人におすすめの資格です。

秘書検定

秘書検定は、ビジネスパーソンとして必要なコミュニケーションスキルを習得するための資格です。

「人柄育成」を目指して実施されている検定で、「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」からわかる「感じのよさ」の表し方について、筆記試験問題と面接試験を通して提唱しています。

人事

秘書専用の資格ではなく、社会に出て働くすべての人が取得できます。

試験実施時期1級:6月、11月
準1級:6月、11月
2級:6月、11月、2月
3級:6月、11月、2月
合格率1級:26.4%
準1級:45.9%
2級:57.6%
3級:73.3%
受験料(税込)1級:7,800円
準1級:6,500円
2級:5,200円
3級:3,800円

取得するメリット

秘書検定では、あらゆるビジネス環境で適切に振る舞うための具体的な方法を学べます。どの環境・組織でもうまく振る舞えるヒントを得られるでしょう。

人事

企業側に「すでにビジネスマナーを理解している」とアピールすることができるでしょう。

日経TEST

日経TESTは、日本経済新聞社と日本経済研究センターが主催している資格試験です。ビジネスに必要な幅広い知識と汎用スキルを評価するために、「経営環境」「企業戦略」「会計」など、複数のビジネス分野に渡るジャンルから出題されます。

日本経済新聞社が報じる最新ニュースやグローバル経済を題材にした問題が出題されることも特徴です。

受験方法は、全国約150カ所のパソコン教室・専門学校などで受験する「テストセンター試験」と最新問題を使い、オンラインで受験する「全国一斉試験」の2種類を選べます。

試験実施時期テストセンター試験:いつでも受験可能
全国一斉試験:原則年1回
合格率非公開
受験料(税込)テストセンター試験:6,600円
全国一斉試験:5,500円

取得するメリット

社会情勢やトレンドが深く関わる業界では、「洞察力」も重要なスキルになると考えられます。ビジネスにおける洞察力を得るうえでは、視野の広さ、視座の高さ、視点の鋭さの3要素が大切です。この試験に向けて勉強することで、視野の広さを鍛えることができるでしょう。

人事

経済情報やニュースに対する自分の理解と興味をアピールするのに役立つ資格です。

普通自動車第一種運転免許

運転免許も履歴書に記載できる資格です。職種によっては仕事で車を使用することがあります。例えば、運送業や訪問を行う営業で車の運転が必要になる場合などが考えられます。

取得方法は「教習所」「免許合宿」「直接試験」の3つがあり、「教習所」「免許合宿」の場合は受験料金のほかにも教習費がかかります。試験実施日や受験料は都道府県や試験場により異なるので、各地の運転免許センターの公式サイトなどで確認してみましょう。

試験実施時期通年実施
合格率73.64%
受験料(税込)都道府県や試験場により異なる

取得するメリット

業種や職種によっては、運転免許の取得を必須にしている企業もあります。仕事に活かせるだけでなく、車を運転できることで自分の行動範囲が広がることも大きなメリットです。

人事

免許取得を検討している場合は、時間がある学生のうちに取得しておくのがおすすめです!

【業界別】就活に役立つおすすめの資格

ここでは、業界別に役立つおすすめの資格を紹介します。

【IT業界】ITパスポート

ITパスポートは、基礎的なIT知識全般に関する国家資格です。学生も含め、独学での合格を目指せる試験です。試験時間は120分で、経営全般、マネジメント、そしてIT技術に関する知識などが四肢択一式の問題で出題されます。

試験は全国47都道府県の試験会場でCBT(Computer Based Testing)方式にて随時実施しています。CBT方式とは、試験会場に設置されたコンピュータを利用してオンライン上で受けるテストのことです。

試験実施時期通年実施
合格率49.3%(学生の合格率は41.3%)
受験料(税込)7,500円

取得するメリット

ITに関する専門性の高い知識ではなく、社会人が備えておきたい基礎知識を証明する資格であるため、幅広い職種や業種に役立ちます。

経営やマネジメントといったビジネスに関する内容も出題されるので、ITに関する知識だけでなく、ビジネスの基礎知識を同時に学べることもメリットです。

【IT業界】基本情報技術者試験

ITエンジニアにとっての登竜門とされる、IT系分野全般における基本レベルの技能を測定する資格です。情報技術を駆使した戦略立案、システム設計、開発、運用などの分野で必要なスキルと知識を証明するための資格です。

ITパスポートよりも専門的な内容を扱う資格であり、プログラミングなどの項目が詳細に出題されます。

試験実施時期年2回(春・秋)
合格率25%前後
受験料(税込)7,500円

取得するメリット

基本情報技術試験の試験では実践的な能力を問われるため、合格することで得られる知識は職場で直接応用しやすい点がメリットです。

企業によっては、基本情報技術者試験の資格を取得すると、基本給与が上がったり、報奨金が支給されたりするケースもあります。IT関連の企業を希望する方によって有利になることが期待できます。

【不動産業界】宅地建物取引士(宅建)

宅地建物取引士(宅建)は、宅地・建物の売買や宅地建物取引業で必要とされる専門知識を証明できる国家資格です。宅建業法、権利関係(民法など)、法令上の制限、税金に関する知識を含む4科目が出題されます。

合格率は17%で、約6人に1人の割合となりますが、学生は社会人と比べて勉強時間を確保しやすいことから、合格する可能性は十分にあるでしょう。

試験実施時期年1回
合格率17%
受験料(税込)8,200円

取得するメリット

宅地建物取引士を取得することで、不動産に関するプロフェッショナルとして認定されます。

不動産業界では「宅建取得者」を応募条件としていることもあり、不動産業界への就職を希望する方にとって宅建取得が大きな強みになるでしょう。

【金融業界】ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計にかかわるお金の知識をはじめ、税金、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を証明できる資格です。

取得することで、暮らしとお金に関するアドバイスを行う職「ファイナンシャル・プランナー」として活動できます。

試験実施時期年2回(春・秋)
合格率1級:10%
2級:56%
3級:87%
受験料(税込)1級:20,000円(学科・実技)
2級:11,700円(学科・実技)
3級:8,000円(学科・実技)

取得するメリット

FPは、お金を管理する保険会社や証券会社などの金融機関をはじめ、不動産会社や税理士事務所などでの就活で役立ちます。

昨今では、自身の暮らしに役立てるためにFPの勉強をする人も増えており、それだけ生活に役立つ知識が網羅されている資格といえます。

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免許取得を検討している場合は、時間がある学生のうち仕事だけでなく今後の人生においても役立つ知識を得られる資格です。に取得しておくのがおすすめです!

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就活で資格を効果的にアピールするには?

就活で資格をアピールする際に、以下の3つの点を心がけましょう。

  • なぜ資格を取得したのか、動機を明らかにする
  • 取得するまでのプロセスをアピールする
  • 資格が企業でどう活かせるのかを示す

なぜ資格を取得したのか、動機を明らかにする

ただ資格を取得したという事実だけではなく、その理由や動機も明確に伝えることが大切です。これにより、自分の意欲や価値観、仕事に対する姿勢が伝わります

学生自身が何に興味を持ち、どんなきっかけで行動を移すと決意するかといった点は、採用する企業側にとっても重要な情報です。

取得するまでのプロセスをアピールする

資格取得までの過程を共有することで、自分の努力と持続力をアピールできます。

例えば、試験に向けた準備、困難に立ち向かった経験、資格取得のための工夫などを伝えましょう。これらを通じて、自己管理能力、問題解決能力、忍耐力、計画性などをアピールできます。

多くの学生が同じ資格を持っていても、資格取得に至るプロセスは一人ひとり異なります。プロセスをアピールすることで、オリジナリティを際立たせることができるでしょう。

資格が企業でどう活かせるのかを示す

企業によっては「取得した資格が具体的に仕事にどんな価値をもたらすか」を知りたいと考えている場合があります。

資格を具体的にどう仕事に活かせるかを示し、業務への応用方法を説明することも重要です。これにより、即戦力として活躍できることをアピールできます。

よくある質問

資格を取得すると、就活で有利になりますか?

志望企業の業界や業務にマッチした資格である場合、有利になる場合があります。ただし、実際の選考では資格だけでなく、応募者の総合的な能力によって選考が行われることが考えられます。

就活に向けて、いつまでに資格を取得したほうがいいですか?

多くの資格は取得には時間がかかるため、早い段階で準備を始めることが望ましいです。就活が本格的に始まる前には取得しておきましょう。

文系におすすめの資格は?

以下の資格がおすすめです。

  • TOEIC
  • 日商簿記検定
  • MOS
  • 秘書検定
  • 日経TEST

それぞれの詳細について「【全業界・全職種】就活で役立つおすすめの資格」で詳しく解説しています。


理系におすすめの資格は?

「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」などのIT企業に役立つ資格がおすすめです。

就活に向けて資格を取得するのは意味がないですか?

資格が知識や専門性、意欲を示す一つの手段となり得るため、就活の選考で役立つ可能性があります。ただし、自分の志望する業界・企業から離れた資格ではアピール材料とならないかもしれません。

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