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インターンで的確な質問がしたい!聞いておきたい内容と注意点を解説

インターン質問アイキャッチ

インターンで質問をするときに押さえておきたいポイントは、「聞いておきたい質問」と「避けるべき質問」を把握して使いわけることです。

聞いておきたい内容と聞かないほうがよい内容を知り、質問のマナーを身につけておくことで、企業側とのコミュニケーションが円滑になり、実際に働き始めたあとのイメージがしやすくなります。

的確に質問して知りたい情報を得られるように、質問するときのマナーやコツを把握しておきましょう。

人事

質問のときのマナーやコツを押さえておくと、企業にもより好印象を持ってもらいやすいです。

この記事でわかること

  • インターンで聞いておきたい質問と避けたい質問の具体例
  • インターンで積極的に質問するメリット
  • インターンで的確な質問をするコツとは?

インターンで聞いておきたい質問のカテゴリと例

就活 ディスカッション

インターンで聞いておきたい質問は、次の5つにわけられます。

インターンで聞きたい質問

  • 事業、仕事内容
  • 企業が求める人物像
  • 働きやすさや福利厚生
  • 社風・企業の雰囲気
  • 社員の就活について

いずれも企業研究を深め、実際に働くイメージをより明確にするためには重要な情報です。ほかの参加者から似たような質問が出たときのために、カテゴリ別にいくつか考えておきましょう。

人事

いくつものバリエーションを考えて練習しておくと、本番でも落ち着いて質問できます。

事業・仕事内容に関する質問

事業や仕事内容に関する質問には、以下のようなものがあります。

具体例

  • 今後展開していく可能性のある事業はありますか?
  • 〇〇部では、どのような役割を任されていますか?
  • 一日の流れやスケジュールをお伺いできますか?
  • 今後の個人目標や〇〇部の目標は何ですか?
  • 仕事をしていて楽しかったこと、達成感を覚えたことは何ですか?
  • 仕事をするなかで大変だったことはありますか?どのように乗り越えましたか?
  • 個人のスキルの高さが重視されますか?それともチームワークが大切ですか?
  • 〇〇の仕事に興味を持っていますが、入社1年目でも関われますか?

事業や仕事の内容を知るためには、具体的にどのような仕事を任されているのか、一日の流れを聞くのがおすすめです。今後の目標や楽しかったこと、達成感を得た経験などについて聞くと、先輩社員の仕事内容をよりリアルにイメージできるかもしれません。

具体的な事業や仕事の内容は、企業研究には欠かせないポイントです。会社の方向性や今後の展開を探るうえでもぜひ聞いておきたい質問です。

企業が求めている人物像に関する質問

企業が求める人物像に関する質問は、以下のようなものがあります。

具体例

  • 御社ではどのような人物が求められていますか?
  • どういった人が活躍していますか?
  • 入社前に身につけたスキルで、入社後役立っているものはありますか?
  • 〇〇部では専門知識が必要と考えますが、入社後に研修などで学ぶ機会はありますか?
  • 一緒に働きたいと思える、理想の後輩像などはありますか?
  • 入社後に取得したスキルや資格などはありますか?
  • 今後身につけたい資格やスキルはありますか?

活躍している社員が持っているスキルや特徴を質問すれば、会社がどのような人物を採用したいのかが見えてきます。単刀直入に「どういった人物が求められているか」を聞くのもよいでしょう。

少し工夫して「先輩社員から見てどのような後輩と一緒に働きたいか」や「先輩が今後何を目指しているか」を聞けば、必要とされるスキルや人物像を推測できるのでおすすめです。

学生が「この企業には〇〇が必要だ」と感じていることと、企業が求めていることが違うケースがあります。例えば、「入社前に必要な知識やスキルを身につけていないと、活躍できないのでは?」と思う場合でも、入社後の研修などで学べる機会が用意されているかもしれません。思い違いを防ぐためにも、どのような人物像が求められているのかを聞いておきましょう。

働きやすさ・福利厚生に関する質問

働きやすさ・福利厚生に関する質問には、以下のようなものがあります。

具体例

  • 資格取得やスキルアップのための補助はありますか?
  • 社宅や家賃補助はありますか?
  • 産休や育休から復帰した社員はどのような仕事を任されますか?
  • リフレッシュ休暇など、有給休暇とは別の休暇制度はありますか?
  • 繁忙期はありますか?それはいつですか?
  • 働きやすい環境づくりのために取り組んでいることはありますか?
  • 御社には〇〇というユニークな福利厚生があるとお聞きしましたが、実際に利用されていますか?

有給や育休の取得率などの福利厚生を知れば、その企業の働きやすさが見えてきます。多くの企業では募集要項に福利厚生について記載しているので、あらかじめ調べて気になるものがあれば掘り下げて質問してみましょう。企業によっては、海外旅行の費用を一部負担してくれる制度や、昼食休憩とは別にお昼寝タイムを設ける制度などユニークな福利厚生を導入しています。

どのくらい残業時間があるのかも気になるイントですが、直接的に聞くのは避けたいところです。「繁忙期はありますか?」といった聞き方をすると自然に聞きやすいかもしれません。

育休の取得率など、募集要項だけではわからない詳細が聞ける可能性があるので、長く働き続けるために必要だと思うことは質問してみましょう。

社風・企業の雰囲気に関する質問

働きやすさ・福利厚生に関する質問には、以下のようなものがあります。

具体例

  • 新入社員の意見も反映される可能性がありますか?
  • 飲み会や社外活動の頻度はどのくらいですか?
  • 上司や先輩とも話しやすい雰囲気ですか?
  • 普段からプライベートな会話は盛んですか?
  • 同期同士や社員同士の交流は多いほうですか?
  • 社内のメンバーはどのようなタイプの方が多いですか?

社風や企業の雰囲気に関する質問は、自分と企業がマッチするかを見極めるポイントになります。

社内の雰囲気は、Webサイトを見るだけではなかなか読み取れない情報です。実際に働いている先輩の声を聞くことで、社員同士のコミュニケーションがどのくらいの頻度で行われているのか、上司や先輩との関係性はどのようなものなのかを感じ取れます。

社員と会えるインターンだからこそできる質問なので、気になる点を洗い出しておき、本番で聞いてみましょう。

社員の就活に関する質問

社員の就活に関する質問は、以下のようなものがあります。

具体例

  • 就活中に御社のことを知ったきっかけは何でしたか?
  • 就活で苦労したのはどういったことですか?
  • ほかにどういった業界や企業を志望していましたか?
  • 志望業界は最初から絞っていたのですか?どのように絞ったのですか?
  • 就活にどれくらい時間をかけましたか?
  • たくさん企業を見たなかで、御社に決めた理由は何ですか?
  • インターンには参加しましたか?学んだことは何ですか?

先輩社員の就活体験は、学生にとって貴重なヒントになります。先輩の企業選びの基準や考え方は、就活を進めていくうえで参考になるものも多いはずです。

ただし、就活の体験談は個人的な内容であり、ほかの質問よりも踏み込んだものになる可能性があります。始めに一般的な質問をして、ある程度打ち解けてからのほうが話しやすいかもしれません。

質問するタイミングには気をつけて、個人的な内容が聞けそうな雰囲気ならばぜひ聞いてみましょう。

インターンで避けたい質問と注意点

メモ

インターンで避けたい質問は、以下のようなものがあります。

インターンでは避けたい質問

  • 事前に調べていればわかる質問
  • 企業のマイナスとなる質問
  • 給料・ボーナスに関する質問
  • 社員のプライベートに関する質問
人事

働く社員目線で、「どんな質問をされたら困るか」を考えてみましょう。

事前に調べていればわかる質問

企業の公式サイトや新卒向け求人サイトに記載されている情報は、インターンに参加する前に調べておけば、あえて聞く必要のない質問です。

限られた時間でありきたりな質問をすると、貴重な時間が奪われてしまうので控えましょう。

企業の公式サイトを読み込んでおけば、すでに記載のある情報と、社員に聞かなければわからない情報が見極められます。社員と直接話せる機会でなければ聞けないような質問をするよう心がけてみてください。

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企業のマイナスとなる質問

企業に関する過去の不祥事やインターネットで見た中傷に対して意見を求めるなど、企業にとって触れてほしくない部分について質問することは避けましょう。ネガティブな質問をしてよい印象を与えることは難しいです。

聞かれた社員が返答に困る質問や会社を否定するような質問をすると、社員に不快な思いをさせてしまうだけでなく「会社に対して批判的」と判断されてしまうこともあります。

企業のどういったところがよいと思ったのかをアピールし、ポジティブな印象を残せるような質問をしてみてください。

給料・ボーナスに関する質問

給料やボーナスがいくらかなど、具体的な金額を聞くのは失礼にあたる可能性があります。給料やボーナスは個人差が大きいものでもあり、はっきり答えるのが難しい質問なので聞かれた社員を困らせてしまうかもしれません。

長期のインターンなどで先輩社員と親しくなった場合は聞けるチャンスがあるかもしれませんが、踏み込んだ内容なので関係性が浅いうちに直接聞くのは避けましょう。

給与やボーナスは求人サイトや口コミサイトなど知る手段はあるので、気になる場合は対面で直接聞かなくてもよい方法でリサーチしてみてください。

社員のプライベートに関する質問

社員のプライベートに踏み込みすぎた質問はしないようにしましょう。仲よくなったから、たくさん話してくれるからといって、何でも聞いていいわけではないことを認識しておくことが大切です。

親しみやすい社員とは友達感覚で打ち解けたくなるかもしれませんが、社会人の先輩であることを理解し、マナーを守って接するよう心がけましょう。

インターンで積極的に質問をしたほうがよい理由

なぜインターンでは積極的に質問をしたほうがいいの?

学生
人事

積極的に質問をすることで、企業に関心を持っていることをアピールするチャンスになるからです!

インターンで積極的に質問するのをおすすめする理由は、企業に関心を持っていることをアピールするチャンスになるからです。

また、質問をすると、インターネットやSNSで調べるだけではわからない生の声が聞けます。インターンで積極的に質問をするべき理由を紹介します。

インターンは現場の社員と直接話せる数少ない機会だからこそ、貴重な体験談やアドバイスが聞けます。

業界や企業に関する知識が深まる

インターンの質問は、説明会に参加したり、インターネットやSNSで調べたりするだけではわからない部分が聞けることがメリットです。仕事内容や一日のスケジュールなどを具体的に聞くことで、より業界や企業に関する知識が深められます。

自分が業界に抱いているイメージと、すでに働いている社員から見た印象はかけ離れていることがあります。業界や企業のイメージを再認識することは、企業研究を進めたり志望企業を絞ったりするうえでも役に立つ情報です。

自分と企業がマッチしているか判断できる

社風や社内の雰囲気は、入社して初めてわかることのひとつであるため、入社したあとに「雰囲気が自分に合っていないかも」とミスマッチを感じる方も少なくないでしょう。

インターンの質問で先輩の話を聞いておくと、会社の雰囲気をイメージしやすくなり入社後のミスマッチが起こりにくくなります

実際に働いている社員に聞くことでリアルなところが見えやすくなるため、結果的にその企業が自分に合っているかの判断材料にもなるのです。

人事

社内や社員の雰囲気、働きやすさは「この職場で長く働けるか」を見極める重要な要素です。

企業への関心や熱意が伝わる

企業からすると、何も質問しないより積極的に質問をしたほうが「関心をもってくれている」ことが伝わって好印象になる可能性があります。

ただし、好印象を与えるためだけに質問をするのは避けましょう。質問の内容や態度で、本当に熱意を持って企業研究しているかどうかはわかるので、質問したからといって好印象を持ってもらえるとは限りません。

質問を通して関心や熱意をアピールするためには、企業研究をしたうえで本当に知りたい内容を聞くことが大切です。

インターンで質問するときのコツと注意点

インターンで質問する際、企業に失礼にならないために押さえておきたいマナーやコツがあります。

ポイント

  • 質問の意図を添える
  • オープンクエスチョンを心がける
  • タイミングを見極める
  • アピールと誤解される質問の仕方は控える
  • 質問することを目的としない

いずれも回答してくれる社員への思いやりにもつながる基本的なマナーです。事前に心得ておきましょう。

質問の意図を添えて聞いてみる

質問の前に「質問をした理由」を添えると親切です。特に、回答に迷う可能性のある内容や聞きにくい質問をする場合は、「なぜこの質問をしているのか」を加えることで回答しやすくなります。

人事

ひとこと添えることでただ質問をしているだけだと思われにくく、常識的にコミュニケーションが取れることを伝えられるメリットがあります。

具体例

もしご縁があればぜひ長く働きたいと考えていますが、育休の取得率や復帰率はどのくらいでしょうか?

意図を伝えずに育休について聞くと、場合によっては「福利厚生など制度のことばかり気にしている」と捉えられかねません。しかし、理由を述べれば「将来家族ができても長く働きたいから、育休について知りたい」と思っていることを強調できます。

ただし、長々と意図を述べると結局何が聞きたいのかがわかりにくくなってしまいます。ひとことで簡潔に伝えるのがベターです。

オープンクエスチョンを心がける

質問するときは、オープンクエスチョンで聞くのがおすすめです。オープンクエスチョンとは「はい」「いいえ」で答えられない質問を指します。オープンクエスチョンは、答える側の回答範囲に制限をもたせないことがポイントです。

答える側は制限がなく自由に回答できるので、聞く側からすると多くの情報を引き出せるうえに会話をつなげやすいメリットがあります。

具体例

年齢を問わず活躍できるように、どういった体制や仕組みづくりがされていますか?

同様の内容を聞いていても、「年齢を問わず活躍できる環境だと感じますか?」は「はい」「いいえ」で気軽に答えられる反面、会話が広がりにくくなってしまいます。

人事

オープンクエスチョンの反対に、「はい」「いいえ」で答えられる質問はクローズドクエスチョンといいます。

質問と話し始めのタイミングを見極める

質問する際はまわりにも気を配り、タイミングを見極めましょう。自分ばかりが質問していると感じたら次の質問は控えたり、まだ話していない学生がいるときは自分の質問に時間をかけすぎないようにしたりするなどの配慮が必要です。

たくさん聞きたいことがあり、熱意を伝えようとするのはよいことですが、質問のタイミングを見極められていなければ「まわりのことを考えていない行動」と見なされてしまうことがあるかもしれません。

アピールと誤解される質問の仕方は控える

積極的に質問をしたほうが、好印象にはなりやすいです。しかし、アピールするかのように自分ばかり話すことは控えましょう。

積極的に質問することと、自己をアピールすることは似ているようで違うので注意が必要です。ほかの学生が話しているところに割り込んでアピールしたり、まだ話していない人がいるのにもかかわらず自分だけ話し続けたりする行動は、自己中心的と思われてしまう可能性があります。

ほかのインターン生や社員の反応、座談会の雰囲気を見て過剰なアピールにならないように気をつけながら質問してみましょう。

質問することを目的としない

質問をすること自体が目的になるのはあまり好ましくありません。質問の目的は、「質問をしなければならないから」や「質問をしたほうがいいから好印象になるから」ではないことを覚えておきましょう。

本質的な目的は「企業や業界について知りたい」「企業と自分がマッチするかを見極めたい」などであり、その目的を叶えるための行動のひとつに「質問」があるはずです。一度目的を整理してから質問内容を考えてみましょう。

まとめ

今回は、インターンで聞いておきたい質問について具体的な例と注意点をご紹介しました。

インターンでの質問は業界や企業についてより知識を深め、先輩社員のリアルな声を聞いて企業が自分にマッチしているのかを知るチャンスです。

インターンでは積極的に質問することで熱意のアピールにもつながります。マナーとコツを押さえておけば、本番で的確な質問ができるはずです。

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