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面接で落ちる理由を解説!原因を知って選考通過のための対策をしよう

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就活の面接に落ちた場合、「原因は何だったのか」「次の面接で向けてどんな対策をすればいいのか」がわからずに不安になってしまうこともあるかもしれません。

採用基準は企業によって基準が違うため、落ちる理由を明確に把握することはできません。可能性として、「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」のいずれかに理由があるケースが考えられます。そこで今回は、面接で落ちる理由として考えられることと具体的な対策方法を解説します。

この記事でわかること

  • 面接で企業が知りたいポイントは面接の段階ごとに異なる
  • 面接に落ちる理由は必ずしも本人のせいとは限らない
  • 面接に落ちる理由は「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」が考えられる

【面接のフェーズ別】面接官が知りたいポイント

面接に通過するためには、面接官が学生のどんなところを知りたいと考えているかを把握することが大切です。面接で注目されるポイントは、以下のように、一次面接、二次面接、最終面接といった段階ごとに異なります。企業によっても違いがあるため、参考としてご覧ください。

面接のフェーズ面接官が知りたいポイント
一次面接マナー:社会人としての基礎力やマナーがあるか
第一印象:清潔感があるか
志望動機:入社意欲の高さ
二次面接志望動機:入社意欲の高さ
企業・業界の理解度:企業の特徴や事業を理解しているか
最終面接自社とのマッチ度:学生と企業がマッチするか
入社後のビジョン:長期的に活躍してくれそうか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

一次面接:マナーや第一印象、志望動機の内容

一次面接は「多数の応募者からの絞り込み」を目的として行われることが多く、企業によっては集団面接の形で実施されることもあります。面接官は、人事部の採用担当者や若手社員が務めるケースが見られます。

この段階では、マナーや第一印象などの基本的な部分に気を配ることがおすすめです。「挨拶ができる」「正しい言葉づかいや振る舞いを意識している」「遅刻をしない」など、ビジネスマナーの基本を意識してみましょう。

一次面接で注目されやすいポイント

  • 社会人としての基礎力やマナーがあるか
  • 自社への志望度は高いか
  • 質問の意図に沿った回答ができているか
人事

志望動機では「なぜその企業を志望したのか」を明確に説明しましょう!

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二次面接:志望動機や企業・業界の理解度

二次面接の目的は、一次面接よりも応募者の人柄や能力をより深く知ることです。そのため、質問内容は一次面接と同じであっても、さらに詳しい回答が求められたり、深掘りの質問をされたりすることがあります。

二次面接で注目されやすいポイント

  • 本人の人柄や価値観が企業に合っているか
  • 入社に対する意欲は高いか
  • 自社が必要とする能力を持っているか
  • 企業の特徴や事業について理解しているか
人事

二次面接は一次面接より1人あたりの時間配分も長くなる傾向があります!

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最終面接:自社とのマッチ度や入社後のビジョン

最終面接は採用の可否が判断される重要なフェーズであり、多くの企業では社長や役員が面接官を務めます。

この段階では、学生の過去や現在に関する質問だけでなく、入社後のビジョンなどの将来に関する内容を質問される傾向があります。

最終面接で注目されやすいポイント

  • 学生と企業がマッチするか
  • 入社の意志がどれほど強いか
  • 長期的に活躍するイメージを持てるか
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面接に落ちる理由は本人のせいとは限らない

面接に落ちると自分のせいに感じるかもしれませんが、その理由が必ずしも自分の回答や振る舞いだけであるとは限りません。

企業と学生にも「合う」「合わない」があります。そのため、単に自分の価値観と企業の価値観がマッチしなかった場合もあるでしょう。もし、面接に通ったとしても、価値観の違う企業での長期間の勤務は難しいこともあります。

面接での不合格を「この企業とのミスマッチだった」と前向きに捉えて、次に活かすことも大切です。

落ちる理由に合った面接対策をしよう

面接での合否の判断基準は、企業によってさまざまなので、面接で落ちてしまう原因を断定することはできません。ここでは面接で落ちる理由として考えられる「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」の3つについて対策を解説します。

具体的な原因・対策方法は以下のとおりです。

落ちる理由具体的な原因対策方法
面接での
回答
・企業の特徴や事業内容を
 明確に答えられない
・志望動機が抽象的
・質問の意図に沿わない
 回答をする
・回答に詰まってしまう
・改めて自己分析をし、
 強みや経験を理解する
・志望企業の魅力や
 特長を理解する
・志望動機が具体的な内容に
 なっているかを見直す
身だしなみ
マナー
・身だしなみが整っていない
・社会人としてのマナーに
 改善点がある
・全身の身だしなみを見直す
・面接の受付〜退室までの
 マナーを理解する
話し方・早口で聞き取りにくい
・声が小さい
・反応が薄い
・表情が読み取りにくい
・結論ファーストで
 話す練習をする
・親しみやすい話し方を
 意識する
人事

次の章からより具体的に解説します!

【理由と対策1】面接での回答編

ここでは、面接の回答で考えられる落ちる理由と、対策方法を紹介します。

面接での回答で落ちる理由

面接での回答で落ちる理由は以下が考えられます。

企業の特徴や事業内容を明確に答えられない

面接官は、学生が企業についての知識や関心を持っていることを期待しています。もし、企業の特徴や事業内容について曖昧な回答をすると、志望度や意欲の高さが伝わらない可能性があります。

企業に対する熱意や関心をアピールするために、詳細な情報を収集し、自信を持って伝えることが大切です。

志望動機が抽象的

面接官は、多くの業界・企業のなかから、なぜ応募者が自社を選んだのか、その理由を知りたいと考えています。志望動機が抽象的だと、応募者の関心や動機を把握しにくく、「なぜ他社ではなく自社がよいのか」がわからないかもしれません。

だからこそ、志望動機を具体的な内容にして、「自分がその企業でどのように貢献できるか」「どれだけの熱意を持っているか」をしっかりと伝えることが大切です。

質問の意図に沿わない回答をする

面接官は、質問の意図を理解して対して適切に答える能力を確認したいと考えています。質問の本質から外れた回答をすると、面接官はコミュニケーション力や適切な対応力に疑問を持つかもしれません

質問を丁寧に理解し、その内容に合わせて的確に回答することが大切です。質問の内容に不明な点があれば、曖昧に答えるのではなく、「◯◯という意図でお間違いないでしょうか」などと聞き返してみましょう。

回答に詰まってしまう

面接では、緊張や不安から言葉に詰まってしまうことがあるかもしれません。しかし、そんな状況でも落ち着いて自分の考えを整理し、適切な回答をすることが大切です。

少しの緊張による言葉の詰まりは仕方ありませんが、想定される質問に対して、準備不足で回答できない状況は、しっかりと準備することで避けられます。事前の練習や模擬面接などを通して、実際の面接の雰囲気に少しでも慣れておきましょう。

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面接の回答で突破するための対策

面接の回答では、以下の3つを意識してみましょう。

改めて自己分析をし、強みや経験を理解する

面接の回答がうまくいかない原因として、自分の強みや経験を理解しておらず、面接で自分をうまくアピールできていないケースが考えられます。

長所やスキルがたくさんあるのに、自分でも把握しきれていないのはもったいないことです。自分の強みや弱み、得意なことに関する質問で詰まる印象があればもう一度自己分析に立ち返ってみましょう。

自己分析のやり方

  1. 自己分析の目的を知る→自分の適性、志望業界、長所や強みを明確にする
  2. 過去の経験を整理する→これまでの経験や印象的なエピソードをリストアップする
  3. 自分の強みや弱みが何かを分析する→上の経験から自分の得意な点や改善すべき点を挙げて具体的に分析する
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志望企業の魅力や特長を理解する

志望する企業や業界、仕事内容に関する知識は、面接官に対して企業への関心度を示す要素のひとつです。

業界や企業についての質問に答えられないと企業への関心度の高さが伝わらないかもれないので、改めて企業研究を行い以下の項目を確認しておきましょう。

企業研究でチェックすべきこと

  • 企業理念
  • 具体的な事業内容
  • 今後の事業方針
  • 業界内での立ち位置や特徴
  • 企業が持つ独自の強み
  • 同業他社との差別化ポイント
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志望動機が具体的な内容になっているかを見直す

面接において「志望動機」は定番かつ重要な質問です。志望動機が抽象的な内容だと、面接官に自分の真意を十分に伝えることが難しくなります。特に、「なぜ同業他社ではなく自社を選んだのか」という部分を具体的に答えることが重要です。

もしうまく答えられない場合は「この企業のどの部分に魅力を感じるか」「なぜこの業界を選ぶのか」「その業界における自分のキャリアビジョンや目標は何か」を改めて深堀りして考えてみましょう。

【理由と対策2】身だしなみ・マナー編

身だしなみとマナーは、接する相手を不快にさせないための思いやりであり、相手と良好な関係を築くために必要な要素です。面接前は以下のチェックリストを参考に、身だしなみを整えましょう。

面接の身だしなみチェックリスト(スーツスタイルの場合)

スーツ適切なサイズを選び、
シワや汚れをチェックする
シャツ適切なサイズを着用し、
インナーが透けないように注意する
バッグブラックなど落ち着いた色で
シンプルなデザインを選ぶ
ベルトシンプルでフォーマルな
デザインを選ぶ
靴下服装に合わせた色を選ぶ。
すねの中央が隠れる長さの靴下を履く
(ストッキングを履く場合は肌の色に合ったものを選ぶ)
シューズブラックなどの落ち着いた色で
服装に合う色とデザインを選ぶ
ヘアスタイル落ち着いた髪色で表情が確認できる長さ、
もしくはまとめる

ここでは、身だしなみ・マナーで落ちる理由と対策を紹介します。

身だしなみ・マナーで落ちる理由

面接に落ちるかもしれない理由は、身だしなみやマナーが原因であることも考えられます。

身だしなみが整っていない

身だしなみは面接官が最初に目にする部分であり、応募者の第一印象を左右します。身だしなみが整っていないと「清潔感に欠ける」印象を与えてしまうため、注意しましょう。

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社会人としてのマナーに改善点がある

リクナビが人事担当者に行ったアンケートによると、具体的に気になったポイントのなかでも「言葉づかい」「挨拶」「時間を守る」など、社会人として基本的なマナーが多いことがわかります。

リクナビ就活準備ガイド「インターンシップ中のマナー、人事が気になるポイントは?」
画像引用:リクナビ就活準備ガイド「インターンシップ中のマナー、人事が気になるポイントは?」
調査期間:2018年5月25日~5月28日
回答数:n=353、複数回答

アンケート結果を参考に、面接では以下の点に気をつけましょう。

面接で気をつけたいマナー

  • 適切な言葉づかいや敬語を使用する
  • 挨拶をする
  • 遅刻しない
  • 入退室の際のマナーを守る
人事

遅刻を防ぐために、事前に会場への行き方を調べておき、余裕を持って行動しましょう。

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身だしなみ・マナーで突破するための対策

ここでは、身だしなみやマナーに関する対策を紹介します。

全身の身だしなみを見直す

面接の際は、以下のポイントを確認して、全身の身だしなみを整えましょう。

面接前のチェックポイント

  • 衣服に目立つシワや汚れがないか
  • シューズやバッグに汚れがないか
  • 髪型が整っているか
  • 汗や香水などの匂いがきつくないか

面接の受付〜退室までのマナーを理解する

企業側は面接中の本人の立ち振る舞いを通して「社会人になるために必要なマナーが身についているか」をチェックしていることがあります。具体的には、以下のポイントに気をつけましょう。

<訪問・受付>

  • 受付は10分までに済ませる
  • 受付で学校名と氏名をはっきりと名乗る

<入室>

  • ノックをしてから入室する
  • 指定された席の横に移動して挨拶をする
  • 着席の指示を受けてから着席する

<退室>

  • 椅子から立ち上がり、挨拶してからドアへ移動する
  • ドアの手前で再度一度挨拶をし、退出する
  • 建物を出るまで気を抜かない
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【理由と対策3】話し方編

面接の内容だけでなく、話し方が面接に落ちる原因となっている場合もあります。

話し方で注意するポイント

  • 声の大きさ
  • 話す速度
  • 明るい声のトーン
  • アイコンタクト
  • 笑顔

話し方で落ちる理由

面接に落ちる理由として話し方に関する点もあります。具体的には以下の4つの要因が挙げられます。

  • 早口で聞き取りにくい
  • 声が小さい
  • 反応が薄い
  • 表情が読み取りにくい

早口で聞き取りにくい

面接では、コミュニケーションが非常に重要です。早口で話すと、相手が回答内容を理解しづらくなる可能性があります。自分の意見を明確に伝えるためには、はっきりと発音し、ゆっくりと話すことが大切です。

 声が小さい

声が小さいと、自信がない印象を与えてしまうことがあります。緊張で声が小さくなってしまうこともあるので、聞き取りやすくなるように、適切な声の大きさで自分の意見や経験をはっきりと伝えることが重要です。

 反応が薄い

面接官からの質問やコメントに対する反応が薄いと、面接官との会話のキャッチボールがうまくいかなくなるケースもあります。アイコンタクトをとりながら適度に相槌を打つことで、相手に対して関心や自分の熱意を示すことができるでしょう。

 表情が読み取りにくい

下を向いて話したり、表情が見えなかったりすると、自分の伝えたいことが伝わりにくくなることもあります。特に、Web面接の際には表情がわかりにくいことがあるため、カメラを意識して明るく前向きな表情を作ることが大切です。

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緊張で顔がこわばってしまうかもしれませんが、できるだけ口角を上げて明るい表情を意識しましょう!

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話し方で突破するための対策

ここでは、話し方で面接を突破するための対策を紹介します。

  • 結論ファーストで話す練習をする
  • 親しみやすい話し方を意識する

結論ファーストで話す練習をする

「結論ファースト」とは、伝えたいことの要点や結論を先に話し、その後に理由や経緯を述べる方法です。面接では、相手に伝わりやすく話すために、最初に結論を話し、その後で理由や経緯を述べるのがおすすめです。

人事

結論ファーストを意識することで相手に情報を伝えやすくなります!

アピールしたいことがありすぎて長々と話してしまうと、相手が内容を理解できなかったり、面接官の質問に対して答えがズレてしまったりすることがあります。

質問に対してあれもこれもと述べるのではなく、伝えたい結論を1つに絞り、1点を深く掘り下げていく回答の仕方を意識しましょう。

親しみやすい話し方を意識する

新卒採用は、本人の経験やスキル以上に応募者の持つポテンシャルや人柄、将来性を重視する傾向があります。企業から「一緒に働きたい」と思ってもらうために、親しみやすい話し方を意識することが大切です。

親しみやすい話し方のポイント

  • 適切な声の大きさで話す
  • 明るい声のトーンを心がける
  • アイコンタクトをとる
  • 笑顔を意識する

など

就活の面接に落ちた場合、「原因は何だったのか」「次の面接で向けてどんな対策をすればいいのか」がわからずに不安になってしまうこともあるかもしれません。

採用基準は企業によって基準が違うため、落ちる理由を明確に把握することはできません。可能性として、「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」のいずれかに理由があるケースが考えられます。そこで今回は、面接で落ちる理由として考えられることと具体的な対策方法を解説します。

この記事でわかること

  • 面接で企業が知りたいポイントは面接の段階ごとに異なる
  • 面接に落ちる理由は必ずしも本人のせいとは限らない
  • 面接に落ちる理由は「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」が考えられる

【面接のフェーズ別】面接官が知りたいポイント

面接に通過するためには、面接官が学生のどんなところを知りたいと考えているかを把握することが大切です。面接で注目されるポイントは、以下のように、一次面接、二次面接、最終面接といった段階ごとに異なります。企業によっても違いがあるため、参考としてご覧ください。

面接のフェーズ面接官が知りたいポイント
一次面接マナー:社会人としての基礎力やマナーがあるか
第一印象:清潔感があるか
志望動機:入社意欲の高さ
二次面接志望動機:入社意欲の高さ
企業・業界の理解度:企業の特徴や事業を理解しているか
最終面接自社とのマッチ度:学生と企業がマッチするか
入社後のビジョン:長期的に活躍してくれそうか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

一次面接:マナーや第一印象、志望動機の内容

一次面接は「多数の応募者からの絞り込み」を目的として行われることが多く、企業によっては集団面接の形で実施されることもあります。面接官は、人事部の採用担当者や若手社員が務めるケースが見られます。

この段階では、マナーや第一印象などの基本的な部分に気を配ることがおすすめです。「挨拶ができる」「正しい言葉づかいや振る舞いを意識している」「遅刻をしない」など、ビジネスマナーの基本を意識してみましょう。

一次面接で注目されやすいポイント

  • 社会人としての基礎力やマナーがあるか
  • 自社への志望度は高いか
  • 質問の意図に沿った回答ができているか
人事

志望動機では「なぜその企業を志望したのか」を明確に説明しましょう!

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一次面接でよく聞かれる質問や通過率、やっておきたい対策を解説【就活】

一次面接は、通過率が30%といわれています。応募者を絞り込む目的があるため、質問に対する回答だけではなく、マナーや身だしなみなどにも配慮して、自信をもって臨みましょう。一次面接で聞かれること(質問例)や回答のコツ・対策などを紹介します。

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集団面接とは?流れや入退室マナー、選考通過に向けたコツ・対策を解説

集団面接(グループ面接)は、新卒就活の選考過程において、一次面接などの早い段階で行われることの多い面接形式です。この記事では、集団面接の流れや考えられる質問、乗り切るためのコツを紹介します。集団面接を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

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二次面接:志望動機や企業・業界の理解度

二次面接の目的は、一次面接よりも応募者の人柄や能力をより深く知ることです。そのため、質問内容は一次面接と同じであっても、さらに詳しい回答が求められたり、深掘りの質問をされたりすることがあります。

二次面接で注目されやすいポイント

  • 本人の人柄や価値観が企業に合っているか
  • 入社に対する意欲は高いか
  • 自社が必要とする能力を持っているか
  • 企業の特徴や事業について理解しているか
人事

二次面接は一次面接より1人あたりの時間配分も長くなる傾向があります!

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二次面接の質問で聞かれることとは?突破するための準備と対策

二次面接では一次面接よりも深掘する質問が多く、より入念な対策が必要です。面接に通過するためには、目的を把握し、何を伝えるべきかを今一度整理しましょう。この記事では、二次面接の対策、一次面接との違い、確認されるポイントを紹介します。

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最終面接:自社とのマッチ度や入社後のビジョン

最終面接は採用の可否が判断される重要なフェーズであり、多くの企業では社長や役員が面接官を務めます。

この段階では、学生の過去や現在に関する質問だけでなく、入社後のビジョンなどの将来に関する内容を質問される傾向があります。

最終面接で注目されやすいポイント

  • 学生と企業がマッチするか
  • 入社の意志がどれほど強いか
  • 長期的に活躍するイメージを持てるか
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面接に落ちる理由は本人のせいとは限らない

面接に落ちると自分のせいに感じるかもしれませんが、その理由が必ずしも自分の回答や振る舞いだけであるとは限りません。

企業と学生にも「合う」「合わない」があります。そのため、単に自分の価値観と企業の価値観がマッチしなかった場合もあるでしょう。もし、面接に通ったとしても、価値観の違う企業での長期間の勤務は難しいこともあります。

面接での不合格を「この企業とのミスマッチだった」と前向きに捉えて、次に活かすことも大切です。

落ちる理由に合った面接対策をしよう

面接での合否の判断基準は、企業によってさまざまなので、面接で落ちてしまう原因を断定することはできません。ここでは面接で落ちる理由として考えられる「面接での回答」「身だしなみ・マナー」「話し方」の3つについて対策を解説します。

具体的な原因・対策方法は以下のとおりです。

落ちる理由具体的な原因対策方法
面接での
回答
・企業の特徴や事業内容を
 明確に答えられない
・志望動機が抽象的
・質問の意図に沿わない
 回答をする
・回答に詰まってしまう
・改めて自己分析をし、
 強みや経験を理解する
・志望企業の魅力や
 特長を理解する
・志望動機が具体的な内容に
 なっているかを見直す
身だしなみ
マナー
・身だしなみが整っていない
・社会人としてのマナーに
 改善点がある
・全身の身だしなみを見直す
・面接の受付〜退室までの
 マナーを理解する
話し方・早口で聞き取りにくい
・声が小さい
・反応が薄い
・表情が読み取りにくい
・結論ファーストで
 話す練習をする
・親しみやすい話し方を
 意識する
人事

次の章からより具体的に解説します!

【理由と対策1】面接での回答編

ここでは、面接の回答で考えられる落ちる理由と、対策方法を紹介します。

面接での回答で落ちる理由

面接での回答で落ちる理由は以下が考えられます。

企業の特徴や事業内容を明確に答えられない

面接官は、学生が企業についての知識や関心を持っていることを期待しています。もし、企業の特徴や事業内容について曖昧な回答をすると、志望度や意欲の高さが伝わらない可能性があります。

企業に対する熱意や関心をアピールするために、詳細な情報を収集し、自信を持って伝えることが大切です。

志望動機が抽象的

面接官は、多くの業界・企業のなかから、なぜ応募者が自社を選んだのか、その理由を知りたいと考えています。志望動機が抽象的だと、応募者の関心や動機を把握しにくく、「なぜ他社ではなく自社がよいのか」がわからないかもしれません。

だからこそ、志望動機を具体的な内容にして、「自分がその企業でどのように貢献できるか」「どれだけの熱意を持っているか」をしっかりと伝えることが大切です。

質問の意図に沿わない回答をする

面接官は、質問の意図を理解して対して適切に答える能力を確認したいと考えています。質問の本質から外れた回答をすると、面接官はコミュニケーション力や適切な対応力に疑問を持つかもしれません

質問を丁寧に理解し、その内容に合わせて的確に回答することが大切です。質問の内容に不明な点があれば、曖昧に答えるのではなく、「◯◯という意図でお間違いないでしょうか」などと聞き返してみましょう。

回答に詰まってしまう

面接では、緊張や不安から言葉に詰まってしまうことがあるかもしれません。しかし、そんな状況でも落ち着いて自分の考えを整理し、適切な回答をすることが大切です。

少しの緊張による言葉の詰まりは仕方ありませんが、想定される質問に対して、準備不足で回答できない状況は、しっかりと準備することで避けられます。事前の練習や模擬面接などを通して、実際の面接の雰囲気に少しでも慣れておきましょう。

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面接の回答で突破するための対策

面接の回答では、以下の3つを意識してみましょう。

改めて自己分析をし、強みや経験を理解する

面接の回答がうまくいかない原因として、自分の強みや経験を理解しておらず、面接で自分をうまくアピールできていないケースが考えられます。

長所やスキルがたくさんあるのに、自分でも把握しきれていないのはもったいないことです。自分の強みや弱み、得意なことに関する質問で詰まる印象があればもう一度自己分析に立ち返ってみましょう。

自己分析のやり方

  1. 自己分析の目的を知る→自分の適性、志望業界、長所や強みを明確にする
  2. 過去の経験を整理する→これまでの経験や印象的なエピソードをリストアップする
  3. 自分の強みや弱みが何かを分析する→上の経験から自分の得意な点や改善すべき点を挙げて具体的に分析する
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志望企業の魅力や特長を理解する

志望する企業や業界、仕事内容に関する知識は、面接官に対して企業への関心度を示す要素のひとつです。

業界や企業についての質問に答えられないと企業への関心度の高さが伝わらないかもれないので、改めて企業研究を行い以下の項目を確認しておきましょう。

企業研究でチェックすべきこと

  • 企業理念
  • 具体的な事業内容
  • 今後の事業方針
  • 業界内での立ち位置や特徴
  • 企業が持つ独自の強み
  • 同業他社との差別化ポイント
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志望動機が具体的な内容になっているかを見直す

面接において「志望動機」は定番かつ重要な質問です。志望動機が抽象的な内容だと、面接官に自分の真意を十分に伝えることが難しくなります。特に、「なぜ同業他社ではなく自社を選んだのか」という部分を具体的に答えることが重要です。

もしうまく答えられない場合は「この企業のどの部分に魅力を感じるか」「なぜこの業界を選ぶのか」「その業界における自分のキャリアビジョンや目標は何か」を改めて深堀りして考えてみましょう。

【理由と対策2】身だしなみ・マナー編

身だしなみとマナーは、接する相手を不快にさせないための思いやりであり、相手と良好な関係を築くために必要な要素です。面接前は以下のチェックリストを参考に、身だしなみを整えましょう。

面接の身だしなみチェックリスト(スーツスタイルの場合)

スーツ適切なサイズを選び、
シワや汚れをチェックする
シャツ適切なサイズを着用し、
インナーが透けないように注意する
バッグブラックなど落ち着いた色で
シンプルなデザインを選ぶ
ベルトシンプルでフォーマルな
デザインを選ぶ
靴下服装に合わせた色を選ぶ。
すねの中央が隠れる長さの靴下を履く
(ストッキングを履く場合は肌の色に合ったものを選ぶ)
シューズブラックなどの落ち着いた色で
服装に合う色とデザインを選ぶ
ヘアスタイル落ち着いた髪色で表情が確認できる長さ、
もしくはまとめる

ここでは、身だしなみ・マナーで落ちる理由と対策を紹介します。

身だしなみ・マナーで落ちる理由

面接に落ちるかもしれない理由は、身だしなみやマナーが原因であることも考えられます。

身だしなみが整っていない

身だしなみは面接官が最初に目にする部分であり、応募者の第一印象を左右します。身だしなみが整っていないと「清潔感に欠ける」印象を与えてしまうため、注意しましょう。

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社会人としてのマナーに改善点がある

リクナビが人事担当者に行ったアンケートによると、具体的に気になったポイントのなかでも「言葉づかい」「挨拶」「時間を守る」など、社会人として基本的なマナーが多いことがわかります。

リクナビ就活準備ガイド「インターンシップ中のマナー、人事が気になるポイントは?」
画像引用:リクナビ就活準備ガイド「インターンシップ中のマナー、人事が気になるポイントは?」
調査期間:2018年5月25日~5月28日
回答数:n=353、複数回答

アンケート結果を参考に、面接では以下の点に気をつけましょう。

面接で気をつけたいマナー

  • 適切な言葉づかいや敬語を使用する
  • 挨拶をする
  • 遅刻しない
  • 入退室の際のマナーを守る
人事

遅刻を防ぐために、事前に会場への行き方を調べておき、余裕を持って行動しましょう。

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身だしなみ・マナーで突破するための対策

ここでは、身だしなみやマナーに関する対策を紹介します。

全身の身だしなみを見直す

面接の際は、以下のポイントを確認して、全身の身だしなみを整えましょう。

面接前のチェックポイント

  • 衣服に目立つシワや汚れがないか
  • シューズやバッグに汚れがないか
  • 髪型が整っているか
  • 汗や香水などの匂いがきつくないか

面接の受付〜退室までのマナーを理解する

企業側は面接中の本人の立ち振る舞いを通して「社会人になるために必要なマナーが身についているか」をチェックしていることがあります。具体的には、以下のポイントに気をつけましょう。

<訪問・受付>

  • 受付は10分までに済ませる
  • 受付で学校名と氏名をはっきりと名乗る

<入室>

  • ノックをしてから入室する
  • 指定された席の横に移動して挨拶をする
  • 着席の指示を受けてから着席する

<退室>

  • 椅子から立ち上がり、挨拶してからドアへ移動する
  • ドアの手前で再度一度挨拶をし、退出する
  • 建物を出るまで気を抜かない
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【理由と対策3】話し方編

面接の内容だけでなく、話し方が面接に落ちる原因となっている場合もあります。

話し方で注意するポイント

  • 声の大きさ
  • 話す速度
  • 明るい声のトーン
  • アイコンタクト
  • 笑顔

話し方で落ちる理由

面接に落ちる理由として話し方に関する点もあります。具体的には以下の4つの要因が挙げられます。

  • 早口で聞き取りにくい
  • 声が小さい
  • 反応が薄い
  • 表情が読み取りにくい

早口で聞き取りにくい

面接では、コミュニケーションが非常に重要です。早口で話すと、相手が回答内容を理解しづらくなる可能性があります。自分の意見を明確に伝えるためには、はっきりと発音し、ゆっくりと話すことが大切です。

 声が小さい

声が小さいと、自信がない印象を与えてしまうことがあります。緊張で声が小さくなってしまうこともあるので、聞き取りやすくなるように、適切な声の大きさで自分の意見や経験をはっきりと伝えることが重要です。

 反応が薄い

面接官からの質問やコメントに対する反応が薄いと、面接官との会話のキャッチボールがうまくいかなくなるケースもあります。アイコンタクトをとりながら適度に相槌を打つことで、相手に対して関心や自分の熱意を示すことができるでしょう。

 表情が読み取りにくい

下を向いて話したり、表情が見えなかったりすると、自分の伝えたいことが伝わりにくくなることもあります。特に、Web面接の際には表情がわかりにくいことがあるため、カメラを意識して明るく前向きな表情を作ることが大切です。

人事

緊張で顔がこわばってしまうかもしれませんが、できるだけ口角を上げて明るい表情を意識しましょう!

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話し方で突破するための対策

ここでは、話し方で面接を突破するための対策を紹介します。

  • 結論ファーストで話す練習をする
  • 親しみやすい話し方を意識する

結論ファーストで話す練習をする

「結論ファースト」とは、伝えたいことの要点や結論を先に話し、その後に理由や経緯を述べる方法です。面接では、相手に伝わりやすく話すために、最初に結論を話し、その後で理由や経緯を述べるのがおすすめです。

人事

結論ファーストを意識することで相手に情報を伝えやすくなります!

アピールしたいことがありすぎて長々と話してしまうと、相手が内容を理解できなかったり、面接官の質問に対して答えがズレてしまったりすることがあります。

質問に対してあれもこれもと述べるのではなく、伝えたい結論を1つに絞り、1点を深く掘り下げていく回答の仕方を意識しましょう。

親しみやすい話し方を意識する

新卒採用は、本人の経験やスキル以上に応募者の持つポテンシャルや人柄、将来性を重視する傾向があります。企業から「一緒に働きたい」と思ってもらうために、親しみやすい話し方を意識することが大切です。

親しみやすい話し方のポイント

  • 適切な声の大きさで話す
  • 明るい声のトーンを心がける
  • アイコンタクトをとる
  • 笑顔を意識する

など

人事

面接は誰でも緊張するものなので、内容だけでなく話し方にまで気を配ることが大切です!

よくある質問

一次面接に落ちる人の特徴は何ですか?

一次面接では、社会人としての基礎力、マナー、志望度の高さ、意図に沿った回答ができているかなど、基本的な部分に配慮することが大切です。挨拶や言葉づかい、身だしなみに不安がある場合はしっかり対策しておきましょう。

Web面接で落ちる理由は何ですか?

面接官は、Web面接でも対面の面接と同じ観点を確認しています。ただし、Web面接では部屋の照明によっては顔が暗く見えたり、声が聞こえづらかったりすることが考えられます。Web面接の際には、これらの要因に注意し、環境を整えることが大切です。

最終面接や社長面接で落ちる理由は何ですか?

最終面接では、応募者と企業の価値観がマッチしているかや、入社後のビジョンが重視されます。入社後のビジョンが明確でなかったり、志望する熱意・意欲をしっかり伝えるようにしましょう。

面接で落ちた理由がわからない場合、企業に聞いてもいいですか?

面接に落ちた理由を問い合わせたとしても、通知されている内容以上のことを教えられないことがほとんどです。これは、企業の採用基準が社外秘情報として扱われるからです。また、不採用通知のメールに「返信不可」という趣旨が書かれているケースもあるため、確認しておきましょう。

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