インターン

インターンの給料はある?平均額や法律についても解説!

インターン 給料

インターンの給料は、必ず支払われるわけではありません。基本的に長期インターンは給料がある場合が多いですが、企業や内容によってさまざまです。

当記事ではインターンの給料の有無、税金や確定申告など法律上の注意点をまとめています。

インターンや就活にかかる費用の抑え方についても紹介しているので、出費の不安を解消するためにもチェックしておきましょう。

インターンの給料はあるの?

インターンシップ

インターンの給料はある場合とない場合があります

例えば大手就活サイト「マイナビ」では、現在募集を出している企業数が約11,000社であるのに対し、給料・報酬ありの企業は890社(2021年12月時点)程度でした。割合で見ると、給料があるインターンは全体の約8%となっています。

そもそも「就業体験」を目的とした1Day仕事体験や短期インターンなどが行われることが多く、割合で見るとかなり少なく感じるでしょう。しかし、探し方次第で有給インターンは簡単に見つけられます。

人事

次の項目から有給インターンの傾向や、有給インターンの見つけ方についてチェックしていきましょう。

有給インターンってどんなもの?

有給インターンによく見られる傾向は以下のとおりです。

いずれも、「該当すれば必ず給料が発生する」というものではありません

有給インターンの傾向

  • 数週間〜数カ月の長期に及ぶ
  • 実際の現場で働く
  • 社員と一緒に責任のある業務に携わる
  • 選考がある(面接やエントリーシートなど)

など

数週間〜数カ月程度の長期インターンは、上記の項目に当てはまりやすいため、給料が支払われる可能性が特に高いです。

一方、1Dayインターンや企業説明会といった短期開催の場合は、ほとんど無給となっています。金銭が支払われるとしても、交通費や昼食代のみです。

給料や報酬があるかどうか見分けるには、企業の募集要項を見てみましょう。基本的に給料の有無が明記されており、有給の場合は給与形態や勤務期間なども確認できます。

インターンが有給かわからない場合の対処法

有給インターンを探していると、給料の有無が記載されていない場合があります。

給料について記載がない場合は、別の就活サイトでも検索してみるのがおすすめです。企業の公式サイト内にあるリクルートページに書かれていることもあるので確認してみましょう。

給料の情報がどうしても見当たらない場合は、直接企業に問い合わせてみましょう。

無給インターンは法律違反にならない?

給料について明記がない場合は、無給の可能性が高いです。ただし、労働基準法第9条で「労働者」と見なされる実務があるにも関わらず、給料が支払われないものは法律違反になるケースがあります。

労働者と見なされるかを明確に定義づけられているわけではありませんが、旧労働省の行政通達(旧労働省平成9年9月18日基収636号)に判断の一例が記載されています。

【インターンにおける労働について】

直接生産活動に従事するなど当該作業による利益・効果が当該事業場に帰属し、かつ、事業場と学生の間に使用従属 関係が認められる場合には、当該学生は労働者に該当するものと考えられ、またこの判断は個々の実態 に即して行う必要がある

社会保険労務ニュースレター(太陽グラントソントン)

つまり、企業の利益になるような成果を収めたうえ、企業からインターン生に向けて指示する関係であった場合は労働として判断される可能性が高いということです。

ただし、上記の労働者に当てはまる無給インターンでも、必ず法律違反になるとは限りません。

給料について明記がない場合は、インターンの内容や給料以外の条件に納得できるかを重視しましょう。

【給与形態別】インターンの給料・報酬の平均

グループディスカッション

インターンの給与形態はおもに時給、日給、成功報酬に分かれます。それぞれの相場や特徴について確認しておきましょう。

時給制

時給制の有給インターンは1,000円前後の時給が相場です。

IT系エンジニアやデザイナーなど、専門的な技術が求められるインターンは高めの時給が設定されているケースもあり、2,000円を超えるものもあります。

日給制

日給制のインターンは8,000円前後が相場です。最低勤務時間は、1日あたり4時間程度のものが多く、募集件数は他の給与形態に比べて多くはありません。

成功報酬制

成功報酬制の金額は業種によって大きく開きがあるため、相場は一概に割り出せません。

成功報酬制は、基本の時給があり、成果によってインセンティブが追加されるケースと、成果がなければ給料が支払われないケースの2パターンが主流です。

後者の場合は、即戦力になれないと収入が途絶えてしまう可能性もあるため、実力がある程度ついており、「自分の力を試してみたい」といった熱意のある方に向いています。

インターンの給料による税金や確定申告

給料を受け取る場合は、税金や確定申告の取り扱いについても把握しておきましょう。

まず注意する点として、「103万円の壁」があります。「103万円」は年収額を指しており、親の扶養から外れて所得税の支払いが発生する金額のラインです。

年収次第では、所得税を引かれて損をしてしまう可能性もあるため、収入額を把握してコントロールすることが大切です。

普段のアルバイトで103万円を超えないようにシフトを入れていたとしても、「インターンで想定外の収入が発生したため103万円を超えてしまった」というケースもあるので注意しましょう。

また、アルバイトと掛け持ちする場合は、確定申告が必要になる可能性が高くなります。

確定申告は、1年間の収入や税金を計算して税務署に申告する手続きです。学生の場合は企業に在籍していないので、自身で行う必要がありますが、年収が103万円以下かつ、アルバイト先で源泉徴収がない場合には確定申告は不要です。

給料があるインターンの探し方

給料があるインターンを探すには、以下の方法を活用してみましょう。

有給インターンの探し方

  • 長期・有給インターン専門募集サイトを使う
  • 募集件数が多い大手求人サイトを使う

有給インターンは、募集されているインターンのなかで数%しか見られないため、専門サイトで絞るか、探す対象の母数を多くすることがポイントです。

長期・有給インターン専門募集サイトを使う

長期・有給インターンの専門サイトは給料についての条件が細かく指定できたり、見やすいように工夫されていたりするため、効率的に有給インターンを探せます。

以下におすすめのサイトをまとめたので、参考にしてみてください。

サイト名メリットデメリット
Intern Street
(インターンストリート)
・品質の高い案件が多い
・検索結果が見やすい
募集されている案件数が少ない
ユアターン・勤務日数やこだわり条件を細かく指定できる
・適性診断などサポートが手厚い
地方案件数が少ない
Jeek(ジーク)・案件数が多い
・採用祝い金がある
スカウトサービスがない
キャリアバイト・希望給料額で検索できる
・地方の案件数も多い
サポートが少ない
ゼロワンインターン・新卒採用サービスと連携しやすい
・こだわり条件が豊富
大手企業の掲載数が少ない
人事

サイトごとに特徴が異なるので、どのポイントを重視したいかによって利用するサイトを選んでみましょう。

募集件数が多い大手求人サイトを使う

社員やアルバイトの募集をしている求人サイトのなかに、有給インターンも掲載されている場合があります。

特に、大手求人サイトは掲載件数が多く、有給インターンがヒットする可能性が高いです。

社員・アルバイト・インターンで募集ページが分かれているサイトのほうが利用しやすいので、優先してチェックしてみてください。

サイト名掲載件数インターン
専用ページ
特徴
マイナビ約9,000件あり・国内最大規模
・中小企業の掲載が多い
リクナビ約6,000件あり全国で合同説明会などのイベントも主催
バイトル約67万件なし「しごと体験」の項目で
インターンが検索できる
indeed
(インディード)
約200万件なし検索機能がシンプルでわかりやすい

掲載件数が多すぎてなかなか有給インターンが見つからない場合は、フリーワード検索で「インターンシップ 時給」「インターンシップ 報酬」といったワードを入れると検索しやすくなります。

インターンや就活にかかる費用を抑えよう

インターン中の収入が心配な方は、給料を得ることだけでなく、インターンや就活にかかる費用を抑えることも検討してみましょう。

大手就活事業会社「ディスコ」が発表した2020年の調査結果によると、2021卒学生の就職活動費用平均は97,353円となっています。

就職活動の平均費用

参考:21卒学生の10月1日時点での就職意識調査
※調査対象 : 2021年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
※回答者数 : 1,133人(文系男子334人、文系女子339人、理系男子326人、理系女子134人)

オンラインのインターンや面接が増え、交通費や宿泊費が減っているため、就職活動費用は減少傾向にありますが、それでも10万円程度の出費があることを視野に入れておきましょう。

インターンや就活にかかる費用を見直すことで、数万円単位の節約ができる可能性もあります。節約できればインターン中に収入が減ってしまったとしても、生活費の心配を軽減できます。

人事

就活にかかる代表的な費用と節約方法をまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

交通費

交通費は、就職先のエリアによって大きく異なります。特に、東京や大阪といった都市での就職を目指す地方就活生は、新幹線や飛行機などの費用がかさみます。

遠方からの交通費を抑えるには、高速バスや夜行バスなどの利用がおすすめ。また、乗り物のチケットは金券ショップを駆使するとよりリーズナブルになります。

ただし、夜行バスは座った姿勢で長時間乗車するため疲れやすく睡眠不足になることが難点です。

人事

コンディションが万全でないとインターンや面接に影響が出てしまうこともあるので、予定がある当日着の利用は避け、帰りに使うようにしましょう。

飛行機を利用する場合は、学割や早期割といったサービスがないか調べてみるのもおすすめです。

自宅からアクセスしやすいエリアで就活をする方は、通学定期を活用できるルートを選ぶことで交通費を節約できる場合もあるので、見直してみましょう。

なるべく、交通費を出してくれるインターンや面接などの予定を調整してできるだけ同日にすることで、交通費を節約することもできますが、交通費の領収書や行動予定表などの提出を求められる場合もあるのでうまく活用できないこともあります。

宿泊費

日をまたいで複数社の面接を受けたり、長期インターンに参加したりする際は宿泊費が発生します。利用しやすいのはビジネスホテルですが、民泊や友人の家への宿泊も検討してみましょう。

長期滞在する予定なら、ウィークリーマンションやシェアハウスが安い場合もあります。

最近では、「就活シェアハウス」といったサービスも増え始めているので、事前に調べてみましょう。

カプセルホテルやネットカフェはリーズナブルですが、周りの生活音が気になったり、自分が音を出さないように気を張ったりすることでストレスになることもあります。気になる方は避けたほうが安心です。

「楽な移動方法でゆっくり眠れる場所も確保したい」という方は、新幹線や飛行機といった交通機関とホテルが連携しているお得なプランをチェックしてみてもよいでしょう。

書籍費

インターンや就活中は、筆記試験や面接の対策、就活関連の本などでなにかと書籍が必要になります。

新品で購入すると1冊1,000〜3,000円ほどかかるため、費用を抑えたい場合は、図書館や古本屋にほしい本がないか確認するのもよいでしょう。

また、就活が終わった知り合いに譲ってもらえるか相談してみると、「買ったけど使わなかった」という場合もあるかもしれませんよ。

飲食費

就活中は面接会場近くで外食したり、コンビニの利用が多くなったりと普段より飲食費がかかるでしょう。また、面接や説明会までの空き時間を解消するために立ち寄るカフェ代も、回数が重なると費用がかさんでしまいます。

飲食費を節約するには、就活生向けの無料ラウンジ・カフェなどの利用がおすすめです。

無料で休憩スペースを利用できるほか、コンセントやWi-Fiなども用意されているケースが多いです。

その日に向かう予定のエリアに就活生向け施設があるか調べておきましょう。

衣服費

オンラインのインターンや面接が増えても、費用を抑えにくいのが衣服費です。カメラ越しであっても、スーツの着用を指定されることもあります。

また、最終面接のみ本社で行う対面方式を採用している企業も多いので、就活用の服飾類は準備しておいたほうがいいでしょう。

リクルートスーツは新卒の就活中に使うのがメインのため、就職後や転職活動では新しいスーツを購入するケースも少なくありません。背伸びをせず、予算を決めて選ぶことがおすすめです。

人事

また、スーツ含め、就活アイテムなどが手ごろな価格で揃うレンタルもひとつの手段ですよ!気になる方は「安心おまとめセット」をチェック!

スーツに関連してシャツ・ブラウスやネクタイ、バッグといったアイテムの用意も必要となりますので、事前に学割情報をチェックしたり、就活を経験した先輩に準備のアドバイスをもらうとスムーズに用意できるでしょう。

就活用のスーツをお探しの方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。

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まとめ

割合としては給料が支払われない短期インターンが多いですが、探し方次第でスムーズに見つけられます。

競争率が高い場合も考えられるので、給料のあるインターン先に行きたい方はできるだけ早めに動きだして、募集がはじまったときに準備万端で挑むことが大切です。

有給インターンで得た収入により、所得税などが引かれて結果的に損をしてしまう可能性もあります。就活にかかる費用を見直し、収入を増やさずに生活費の不安を軽減することも検討してみましょう!

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