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グループディスカッションとは?役割・流れ・対策のコツを解説

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企業によっては、採用選考やインターン選考でグループディスカッションを行うことがあります。初めて参加する場合は、流れや役割を把握し、本番での流れをイメージしておくと、落ち着いて臨めるでしょう

この記事では、グループディスカッションの流れや役割ごとのポイント、参加するときのコツ、練習方法などをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • グループディスカッションでは、最初に自己紹介を行う→流れはこちら
  • 議論を進める前に、グループ内で役割分担を決める→役割とポイントはこちら
  • どの役割でも共通して、意識したいコツがある→参加するコツはこちら

監修者からのコメント

監修者
遠藤 美穂子さん

選考の比較的早いステージで行われることが多いグループディスカッションですが、苦手意識や不安があるという声をよく聞きます。社会に出てからも、会議や話し合いはたくさんあります。その準備段階ともいえる就活生同士の話し合いの場に、緊張しすぎず落ち着いて臨めるよう、ポイントを押さえていきましょう。

グループディスカッションとは

グループディスカッション イメージ

グループディスカッションとは、複数人のグループでひとつのテーマについて議論し、制限時間内に結論をまとめるものです。

企業によっては、採用やインターンの選考でグループディスカッションを実施することがあります。

グループディスカッションでは、各グループで役割分担をしたうえで議論を進めます。最終的には、グループ内で意見をまとめ、その結論を担当者に発表する流れです。

グループディスカッションを実施する目的

企業が選考のなかでグループディスカッションを実施する目的は、次の2つです。

短時間で多くの学生を見るため

インターンシップや早期選考、一次選考などの初期段階では学生が多く、一人ひとりと面接をするには時間を要します。

グループディスカッションであれば、5〜8人程度の学生を同時に見られるため、選考にかかる時間と労力を削減できます。そのため、応募者が多数いるなかで、一人ひとりを効率的に知る手段として有効です。

チームでの立ち回りや人柄を知るため

ES(エントリーシート)や面接では見抜けない人柄や、他者との関わり方をチェックする目的もあります。

個人面接では、事前に暗記した志望動機や自己PRを話せますが、グループディスカッションでは「その場での対応力」や「思考プロセス」が表に出やすいのが特徴です。

実際の仕事は、立場の違う人とチームを組んで進めます。そのため、グループディスカッションというストレスがかかる状況を通して「自分の意見が通らなかったときにどう振る舞うか」「話していないメンバーを気遣えるか」といった人間性を知ろうとしていると考えられます。

監修

グループディスカッションはチームで結論を出すことに加え、一人一人がその場でどう振る舞うかも選考のポイントといえます。うまく話せなかったとしても、ほかのメンバーの意見をきちんと聞く姿勢や、議論が停滞したときに軌道修正しようとする一言があれば、プラスの印象になるでしょう。「よいディスカッションにしよう」という意識で臨むことが大切です。

グループディスカッション_初めて_アイキャッチ
初めてのグループディスカッションを攻略!不安を取り除く事前準備やGD中の心得を解説

初めのグループディスカッションに参加する際は、事前に流れを理解し、準備・対策をしっかりと行うことが重要です。この記事では、グループディスカッションの流れや企業が注目しているポイント、意識すべき心構えなどを詳しく解説します。

グループディスカッションの流れと進め方

グループディスカッションの流れと進め方

グループディスカッションでは、一般的に30分〜1時間ほどの制限時間が設けられています。担当者からテーマやルールの説明を受けたあと、制限時間内でディスカッションを進めていきます。

ここでは、制限時間30分(発表の時間を除く)のグループディスカッションを想定し、当日の流れを見ていきましょう。

1. 自己紹介をして役割分担を決める

所要時間:約2分

まず、グループ内で参加者それぞれが簡単に自己紹介をして、役割分担を行います。自己紹介はアイスブレイクの役割もあります。

グループディスカッションでは、結論を導き出すために、司会進行やタイムキーパー、書記、発表者といった役割を決めておくことが大切です。役割を決めておくことで、自由に議論するよりも効率よく進められます。

グループディスカッションの役割

  • 司会進行
  • タイムキーパー
  • 書記
  • 発表者
  • その他(メンバー)
人事

少人数であっても、きちんと役割を決めておくと話し合いがスムーズに進みます!

役割別の対策方法は「グループディスカッションの役割とポイント」の見出しで詳しく解説しています。

2. 意見を出し合う

所要時間:約13分

役割が決まったら、ディスカッションがスタートします。まずはグループ内でテーマの前提条件を確認し、意見やアイデアを出し合います。

この段階では、結論を急ぐよりも、多様な意見を集めることを意識するのが大切です。発言が少ないメンバーがいる場合は、司会進行が話を振るなどしてフォローしながら議論を進めましょう。

人事

時間を意識しつつも、議論の幅を狭めすぎないようにするのがポイントです。

3. 意見を整理する

所要時間:約10分

出された意見が一定数集まったら、それらを整理して結論に近づけていく段階に移ります。意見の共通点や相違点を整理しながら、テーマの目的に合っているかどうかを判断基準にすると、まとまりやすくなります。

人事

書記がこれまでの意見を要約して共有すると、グループ全体で論点を再確認しやすくなります。

4. 発表の準備をする

所要時間:約5分

終了時間が近づいてきたら、発表の準備に入ります。人事担当者やほかのグループに伝わるように、発表内容を簡潔にまとめる段階です。

発表者は、すでに役割のある人が兼任することもあれば、別途発表者の役割を決めることもあります。準備の際は、発表者が中心となり、「結論」と「なぜその結論に至ったのか」を整理しましょう

5. 担当者が結論を発表する

発表は、決められた時間内に行います。時間の指定がない場合は、1〜2分程度で簡潔に伝えましょう。企業によっては、発表を制限時間内に行うケースもあります。

発表が終わると、グループディスカッションは終了です。

グループディスカッションの役割とポイント

グループディスカッションの役割

前述したように、グループディスカッションでは最初に役割を決めます。立候補や指名などで担当を割り振るのが一般的です。

司会進行(リーダー)

司会進行は、いわゆる「方向性を決める役」ではなく、発言していないメンバーにも発言を促し、全員の意見を引き出して整理する役割です。

いろいろな意見が出そろったら、グループの意見をまとめ、結論を導くサポートを行います。司会進行が発表を兼任するケースもあります。

司会進行に向いている人

  • 周りの状況を冷静に観察できる
  • 人の話を遮らず、最後まで聞ける
  • 意見をまとめる役割を担うことが多い

司会進行(リーダー)のポイントと注意点

司会進行のポイント

  • 意見が出なければ、自分が先に発言したり、メンバーに話を振ったりする
  • 全員が議論に参加できるよう、発言するメンバーに偏りが出ないよう配慮する
  • さまざまな意見を整理し、結論への道筋をサポートする
  • 発表を兼任するケースもある

司会進行の注意点

  • チーム全員の意見を尊重しながら、議論をまとめることを意識する
  • 時間がないからといって、無理やり自分の意見で結論を出そうとしない

タイムキーパー

タイムキーパーは、与えられた時間内に議論を進められるよう時間を管理する役割です。

限られた時間内で意見を出し合い、発表の準備まで行うグループディスカッションにおいて、重要な役割を担います。終了時間が近づいてきたら「あと〇分です」「〇分以内に意見をまとめましょうか」などと声をかけます。

タイムキーパーに向いている人

  • 計画性があり、逆算して物事を進めるのが得意
  • 議論に熱中しすぎず、一歩引いて全体を俯瞰できる

タイムキーパーのポイントと注意点

タイムキーパーのポイント

  • グループに時間経過を知らせ、進行をサポートする
  • 時間を意識しながらも、聞き役に回りすぎず、自らもしっかり発言をする
  • 自由に議論する時間や意見を整理する時間など、うまく時間を区切る

タイムキーパーの注意点

時間を知らせるだけで終わらず、必要に応じて進行を促したり、方向性を提案したりする

【伝え方の例】

  • 時間がないので、そろそろまとめに入りませんか?
  • そろそろ時間なので、まとめに入りたいですが、みなさんの話を踏まえて〇〇の方向でどうでしょう?

書記

書記は、グループ内で出た意見の要点を書き残す役割です。まとめや結論を書き留めておき、発表時に使用します。

ただメモをするだけではなく、対面であればホワイトボードや紙、オンラインであれば画面共有などを活用し、適宜メンバーと話し合いの内容を共有しながら整理する役割もあります。

書記に向いている人

  • 人の話を聞いて、要点をまとめるのが得意
  • タイピングや板書が早い
  • 目立つ発言よりも、縁の下の力持ちとしてサポートするのが好き

書記のポイントと注意点

書記のポイント

  • メモに集中しすぎることなく、自らもしっかり発言する
  • メモした内容をメンバーに共有し、議論の進行をサポートする
  • 意見が偏りすぎていたら、ほかの意見がないか確認する

書記の注意点

  • メモを取ることに必死になり、下を向いたまま一言も発言しないのは避ける
  • 一言一句書き留めるのではなく、要点を簡潔に書き記す
  • 議論の参加者の一人として、自分の意見を伝える姿勢を持つ

発表者

グループや人数によってはすでに役割のある人が兼務することもありますが、別途発表者の役割を設けることもあります。

発表者は、ディスカッション中は自分も発言をしつつ、ほかの人の意見もしっかり聞き、頭のなかで整理する必要があるため、中立的な思考が求められます。

発表では、自分の意見に偏らず、グループ全体の意見を伝えることを意識しましょう。

発表者に向いている人

  • 人前で話すことにあまり緊張せず、堂々と振る舞える
  • 論理的に順序立てて説明するのが得意

発表者のポイントと注意点

発表者のポイント

  • まず結論を伝えて「なぜその結論に至ったのか」をわかりやすく説明する
  • 自分の意見ではなく、グループ全員の意見を中立的な立場で伝える
  • 聞き手に伝わりやすいよう、落ち着いてはっきり話す

発表者の注意点

  • チームで決めた結論や内容を変更しない
  • 自分の個人的な意見を勝手に付け足さない

その他(メンバー)

メンバーは、司会進行や書記などの役割を担当していなくても、議論を支える存在です。特別な役割がないときこそ、自分の強みを活かすチャンスでもあります。

積極的に意見を伝えることはもちろん、時間を意識したり、出た意見をまとめたりと、臨機応変な立ち振る舞いを心がけましょう

その他(メンバー)に向いている人

  • 新しいアイデアを積極的に出すのが得意
  • 特定の進行タスクに縛られず、議論そのものに集中したい
  • 全体の流れを俯瞰できる

その他(メンバー)のポイントと注意点

メンバーのポイント

  • 「アイデア出し」や「ほかの人の意見への相づち・深掘り」などを通して、積極的に議論へ参加する
  • 必要があれば、役割のあるメンバーをサポートする
  • ほかのメンバーの意見も引き出しながら議論を進める
  • 話がそれた場合は、元の流れに引き戻す

メンバーの注意点

  • 役割がないからと受け身になり、進行をほかの人に任せきりにするのは避ける
  • 「一人で発言しすぎる」「ほかの人の発言を否定する」などのクラッシャー行為をしない

グループディスカッションで採用担当者が注目するポイント

グループディスカッションで採用担当者が注目するポイントは、次の4つです。

グループディスカッションで採用担当者が注目するポイント

積極性:話し合いに取り組もうとする姿勢があるか

積極的にグループへ参加し、話し合いやほかのメンバーのフォローに取り組む姿勢があるかを知ろうとしています。

グループディスカッションが苦手な方は、自分から意見を言えなかったり、意見をまとめられなかったりすることがあるかもしれません。しかし、自分の考えを周りに伝える力は、社会に出てからも長く活かせる大きな強みになります。

グループのメンバーより数多く発言することや、司会進行役を務めることだけが積極性ではありません。自分から意見を出すことに加え、ほかの人の意見に賛同したり、追加でコメントしたりすることを意識しましょう

協調性:助け合いができているか

ほかのメンバーをサポートしたり、まだ発言していない人に話を振ったりする協調性も、採用担当者が知ろうとしています。

自分や特定の人だけが発言することはできるだけ控え、グループ全員で多様な意見を出せるよう配慮しましょう

傾聴力:メンバーの話を聞く姿勢ができているか

傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、理解する能力です。話し合いの場では、ただ相手の話を聞くだけではなく、発言の背景にある考えをくみ取ることも大切です。

自分の発言ばかりに意識を向けるのではなく、メンバーの意見をしっかり聞くことで、議論が建設的に進むでしょう。

傾聴力_アイキャッチ
傾聴力とは?トレーニング方法や自己PRのエピソード作成方法を紹介

傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、潜在的な悩みを引き出したり問題解決に導いたりするスキルです。トレーニング方法を実践する、傾聴力が高い人の真似することで傾聴力を磨くことが可能です。就活では、自己PRや長所で傾聴力をアピールできます。

論理的思考力:理由や根拠をそえて発言できているか

グループディスカッションのテーマによっては、自分の感覚を優先したくなるときがあるかもしれません。しかし、感覚だけで判断してしまうと、説得力に欠けた議論につながります。

「なぜそう思ったのか」を伝える際は「なんとなく」や「好きだから」よりも、客観的に考えて多くの人が納得できる理由を添えましょう

監修

グループディスカッションの様子を通じて、学生一人ひとりが集団の中でどのような役割を担うのか、また、エントリーシートに書かれた自己PR通りの人かがわかります。議論に積極的に臨むのはもちろん必要ですが、注目されることを狙って普段と違う役割を無理にやろうとせず、いつも通りの自分で臨むよう心がけましょう。

どの役割でも共通!グループディスカッションに参加するコツ

グループディスカッションにおいて、面接官はリーダーシップを発揮する人や画期的なアイデアを出せる人だけを見ているわけではなく、チームでどんな動きをするのかを知ろうとしています。そのため「気の利いた発言ができない」「緊張して頭が真っ白になるかも……」と不安に感じる必要はありません。

ここでは、グループディスカッションの本番中、どの役割に就いたとしても意識したい行動として、次の5つを紹介します。

大きなリアクションで傾聴力をアピールする

自分が発言していない時間も自分を知ってもらう機会です。面接官は、話している人だけでなく、周囲の聞く態度も細かく見ています。

具体的なアクション

【NG例】

自分が次に何を話すか考えるのに必死で、ずっと下を向いている

【OK例】

  • 発言している人に体と顔を向け、相手の目を見て頷く
  • 相手が重要な発言をしていたら、メモを取る など

ほかの人の意見にプラスアルファで乗る

グループディスカッションでは、誰も思いつかないような斬新なアイデアを出すことだけが重要ではありません。それよりも、ほかの人の意見を肯定しつつ、自分の視点を少しだけ足す話し方を意識してみましょう

トーク例

Aさん:カフェの売上アップ策として、SNS映えする新メニューを作るのはどうですか?

あなたの発言: 新メニューのアイデア、すごくよいと思います!(まず肯定する)

それに加えて、メニューと一緒に写真が撮れるようなスポットを店内に作ると、さらにSNSで拡散されやすくなりませんか?

反対意見は相手の意見をいったん受け止めてから伝える

議論を進めるなかで、ほかの人の意見に異論を唱えたい場面も出てきます。しかし「それは違います」「でも」と否定から入るのは、チームの空気を悪くすることになりかねません。

反対意見を述べるときは、相手の意見を一度受け止めてから自分の言葉を伝えるのがポイントです。

グループディスカッションで使える例

  • なるほど、そのような考え方もありますね。別の観点で考えてみると〜
  • その意見もあると思います。私は〜
  • そのとおりですね。ただ、一点だけ〜

トーク例(OK・NG)

【NG例】
いや、その方法はコストがかかりすぎるので反対です。

【OK例】
なるほど、◯◯さんの視点もすごく面白いですね!(いったん受け止める)
一方で「予算10万円以内」という条件を踏まえると、コスト面を考えてこういうアプローチもできると思うのですが、いかがでしょうか?

議論が迷走したら最初の前提に引き戻す

議論を進めるなかで「結局何について話していたんだっけ?」と話が脱線することもあります。そのようなときは、最初に決めた前提やテーマに立ち返り、議論の方向性を整えることが大切です。

トーク例

ここで、最初に決めたターゲット層を確認しませんか?今回は「50代の男性」がターゲットなので、そのターゲットに響く色という視点で選び直してみるのはどうでしょうか。

出た意見を要約して伝える

議論が白熱すると、さまざまな意見が出て「今どこまで話が進んでいるのか」がわかりにくくなることがあります。そのようなときは、ここまでに出た意見を整理・要約して共有すると、グループ全体で状況を把握しやすくなります。

トーク例

意見が広がってきたので、一度ここまでの話を整理させてください。
現在、Aの案とBの案の2つが出ていますが、どちらも「若年層へのアプローチ」という点では共通していますね。この共通点を軸に、どちらがよいか絞り込みませんか?

グループディスカッションでのクラッシャーの例と対処法

グループディスカッションにおけるクラッシャーとは、態度や発言によって議論の進行を妨げてしまう人のことです。

クラッシャーの例としては、次のようなものがあります。

それぞれの対処法とあわせて確認していきましょう。

他者の意見を頭ごなしに否定する

ほかの人の意見に対して「いや、それは違います」「でも」と即座に否定から入る行動もクラッシャーになります。議論の雰囲気を悪くし、メンバーが発言しにくくなるため注意が必要です。

対処法

【自分がならないための対処法】

  • 意見を伝える際は、相手を一度受け止めることを意識する
    例:「〇〇さんの視点は参考になります。一方で〜」
  • 相手の発言を起点にした言い回しを使う
    例:「〇〇さんの意見を聞いて、私は△△という観点が気になったのですが」

【否定的な人がいたときにうまく進めるための対処法】

否定ではなく提案を促す
例:「ご指摘ありがとうございます。では、〇〇さんの視点も踏まえて、この課題を解決するにはどんなアプローチが最適だとお考えでしょうか?」

一人で一方的に話し続ける

「自分がリーダーシップを発揮しなければ」と焦るあまり、一人で長く話し続けてしまう行動は避けましょう。このような行動では、周囲の意見を聞こうとする姿勢が伝わりにくくなります

グループディスカッションは演説の場ではなく、対話の場です。自分が話すだけでなく、ほかのメンバーと意見を交わしながら議論を進めることを意識しましょう。

対処法

【自分がならないための対処法】

自分の発言は1分以内を意識し、結論から伝えることを意識する

【ほかの人が話し続けている場合の対処法】

相手の話が一区切りしたタイミングで要約を挟み、別の人にも話を振る
例:「ここまでの話を一度整理させていただくと〜」

一言も発言せず、議論に参加しない

「間違ったことを言ったらどうしよう」と萎縮してしまい、うつむいたまま一言も発言できないこともあるでしょう。しかし、自分の意見や共感していることを、言葉や態度で示さなければ、議論に参加していないことになってしまいます

最初から完璧な意見を言おうとする必要はありません。まずは、無理のない範囲で議論に参加することを意識してみましょう。

対処法

【自分がならないための対処法】

  • ほかの人が話しているときは、大きく頷くなど、聞いている姿勢を示す
  • ほかの人の意見に「私もそう思います」と賛同する

【発言できていないメンバーがいる場合の対処法】

相手が答えやすいように配慮しながら質問をする
例:「今のA案とB案なら、〇〇さんはどちらの方向性がよいと思いますか?」

目的や前提を無視して話をする

議論が進むなかで「結局、誰に向けたサービスの話だっけ?」「予算の制限を無視していない?」など、最初にすり合わせた前提条件から話がそれてしまうことがあります。議論をスムーズに進めるためにも、目的や前提を意識し、ときには振り返ることが大切です。

対処法

【自分がならないための対処法】

  • テーマの定義や前提条件を確認しながら議論を進める
  • 「テーマの定義・前提条件」を手元にメモしておき、迷ったら見返す

【議論が脱線してしまった場合の対処法】

全員の目線を本来の目的に引き戻す声かけを行う
例:「いろいろとアイデアが出てきましたが、一度最初の前提条件に戻って確認しませんか?今回は〇〇がターゲットなので〜」

グループディスカッションの種類とテーマ例

グループディスカッションは、おもに次のような4種類に分類されます。

取り上げられるテーマはさまざまですが、種類と傾向を把握しておくことで、議論の進め方をイメージしやすくなります。

課題解決型

「課題解決型」は、提示された課題に対して、解決策を議論するスタイルです。

課題解決型では、まずテーマの前提となる課題を確認し、目標を設定したうえで現状を分析しながら解決策を議論します。テーマは「売上を2倍にするには」といった企業ならではの課題のほか、時事問題がテーマになることもあります。

課題解決型のテーマ例

  • 売上を2倍にするには
  • 商品の認知度を上げるには
  • 円安を止めるには
  • キャッシュレス決済を普及させるには
  • 過疎地域を活性化させるには

ディベート型

「ディベート型」は、対立する2つの意見を主張しながら議論を進めていくスタイルです。

ディベート型では、異なる立場から意見を交わします。自分の意見を一方的に主張するのではなく、相手の意見も踏まえながら、論理的に自分の考えを伝えることが大切です。

ディベート型のテーマ例

  • 仕事で大切なのは、やりがいか、収入か
  • 大学へ行くべきかどうか
  • 大企業と中小企業どちらがよいか
  • 24時間営業は必要か否か
  • リモートワークと出社どちらがよいか

選択型

「選択型」は、いくつかの選択肢のなかから、答え・優先順位を選ぶために議論をするスタイルです。選択肢がある点ではディベート型と似ていますが、選択型は選択肢が必ずしも相反するものではないことが特徴です。

複数の選択肢から1つを選ぶ際は、グループ内で意見が分かれることもあります。その場合は、多数決ではなく話し合いで結論を導くことが大切です。それぞれの意見を聞きながら議論を重ね、グループとして納得できる結論を目指しましょう。

選択型のテーマ例

  • 売上を伸ばすために最も優先すべきものは何か
  • 無人島に何を持っていくか
  • 国語、算数、理科、社会のうち最も重要なものはどれか
  • 新商品を1つ発売するなら、どの企画を採用するか
  • 時間、体力、知識、お金のなかで、優先順位をつけてください

自由討論型

「自由討論型」は、明確な答えや選択肢が定められていない抽象的なテーマをもとに、自由に議論を進めていくスタイルです。

自由討論型は、明確な進め方が決まっていないため、途中で話が脱線することもあります。テーマを見失わないよう意識しながら議論を進め、意見を整理することが大切です。

自由討論型のテーマ例

  • 学生にとって必要な能力とは
  • 理想のリーダーとはどんな人か
  • 1億円あったらどうするか
  • 10年後の未来はどうなっているか
  • 幸せの定義とは

グループディスカッションの練習・対策方法

グループディスカッション 練習方法

グループディスカッションは、事前に練習しておくことで本番でも落ち着いて参加しやすくなります。自分一人でも練習することは可能です。

ここでは、おすすめの練習・対策方法を紹介します。

就活仲間とシミュレーションをする

友人など、就活に向けて頑張っている仲間とシミュレーションをする方法です。何度も繰り返し練習することで、発言するタイミングがわかったり、意見を簡潔に伝えられるようになったりするでしょう。

練習風景をスマートフォンなどで録画して見返すと、話しているときの自分の癖や声のトーンを客観的にチェックできます

気をつけたい癖の例

  • 頬杖やひじをつく
  • 腕や足を組む
  • ペンなどをいじる
  • 髪の毛をさわる

キャリア支援センターなどで模擬グループディスカッションに参加する

学校のキャリア支援センターなどで開催される模擬グループディスカッションに参加する方法もあります。

キャリア支援センターが主催する対策講座や、就活エージェントの無料イベントなどでは、模擬グループディスカッションのあとに担当者からフィードバックをもらうことができます

自分では気づかなかった課題や改善点を知るきっかけにもなるでしょう。

対策動画で学ぶ

「そもそもグループディスカッションでどんな発言をすればよいか、どう進むのかイメージが湧かない」という方は、YouTubeなどで公開されている「模擬グループディスカッション動画」を見るのがおすすめです。

自分が参加するならどういう形で参加するかを考えながら見てみましょう。

チェックしたいポイント

  • グループディスカッションがどんな流れで進むか
  • どんな行動が参考になるか
    (うなずきが大きい、相手の意見を受け止めてから自分の意見を述べているなど)
  • 自分ならこのタイミングでどんな発言をするか

自分の意見を考える癖をつける

グループディスカッションでは「これからのAI社会で必要なスキルは何か?」「売上を2倍にするには?」といった、正解のない抽象的なテーマや時事問題がよく出題されます。

これらに対応するには、日頃から論理的に考える力を養い、自分の意見を言えるようにしておくことが必要です。

日頃から意識したいこと

  • ニュースやSNSのトレンドを見たときは、自分の考えを心のなかで言語化する
    (例:「自分は賛成か、反対か」「なぜそう思うのか」)
  • 「結論→理由→具体例」の順番で考える癖をつける

グループディスカッション 練習_アイキャッチ
グループディスカッションを成功させる練習方法!一人でもできる対策も紹介

グループディスカッションの練習方法には、複数人で行うもの以外にも、一人でできるもの、隙間時間を活用して行うものなどがあります。実際には、メンバーやテーマ例は当日までわからないため、あらゆるシーンを想定して練習を行うことで、よい議論を行えるでしょう。

オンライン(Web)におけるグループディスカッションのポイント

グループディスカッションは、オンラインで実施されることもあります。おもなポイントは対面と同様ですが、オンラインならではのコツも把握しておきましょう。

カメラ・マイク・室内の環境を整える

カメラやマイクなどの機材や環境を整えるときのポイントは、次のとおりです。

  • カメラの位置・画角は相手から見えやすいか
  • マイクの音量は適切か
  • 雑音が入らないか
  • 背景にプライベートなものが写っていないか

カメラの画角は、相手からどう見えているかを考えて調整します

画面に映ったときの見え方

背景に衣類やポスターなど、就活とは無関係のものが映らないように注意しましょう。場所を移動したり、無地の布で隠したりするなどの工夫をしてみてください。

オンライングループディスカッションの環境

また、インターネット環境が安定している場所でグループディスカッションに参加することも大切です。不安定な環境では、音声や映像が遅延し、スムーズにコミュニケーションを取りにくくなる可能性があります。

対面より表情や動作を大きめにする

オンラインでは、対面よりも表情や感情が伝わりにくいことがあります

相づちや柔らかい表情で反応を示したり、身振り手振りを少しだけ大きくしたりするなどして、自分の話している内容や感情が伝わりやすくなるよう工夫してみましょう。

また、話すスピードや話し方の丁寧さも意識することで、相手に内容を理解してもらいやすくなります。

共有できる方法で議論の内容を書き留める

グループディスカッションでは、おもに書記が議論の内容を記録します。しかし、オンラインの場合、出た意見を手元のメモ帳などに書き留めると、メンバーや企業の担当者に共有できず、不便になることがあります。

オンラインのグループディスカッションで書記役になったら、画面共有やチャットなど、メンバー全員が確認できる方法で情報を共有するのがおすすめです。Googleドキュメントなどの共有ツールを使えば、URLを共有することで各メンバーが自分のデバイスから内容を確認できるだけではなく、画面共有もできます。

よくある質問

Q1.グループディスカッションのコツと対策を教えてください

グループディスカッションのコツは次のとおりです。

  • 大きなリアクションで傾聴力をアピールする
  • ほかの人の意見にプラスする形で自分の意見を述べる
  • 反対意見は相手の意見をいったん受け止めてから伝える
  • 議論が迷走したら最初の前提に引き戻す
  • 出た意見を要約して伝える

事前にコツを把握しイメージをしながら練習することで、トラブルがあったときも対処できるでしょう。

コツと対策の詳細は「どの役割でも共通!グループディスカッションに参加するコツ」で紹介しています。

Q2.グループディスカッションでは、どの役割を担うのが有利ですか?

「役割がある=選考に有利になる」というわけではありません。役割や立場を理解したうえで、適切に振る舞うことが大切です。役割がない場合は、活発なグループディスカッションになるよう配慮し、その場に合わせた言動を心がけましょう。

Q3.グループディスカッションにはどんなテーマがありますか?

グループディスカッションのテーマ例は、次のとおりです。

  • 売上を2倍にするには
  • 商品の認知度を上げるには
  • 仕事で大切なのは、やりがいか、収入か
  • 大学へ行くべきかどうか
  • 売り上げを伸ばすために重要なのは何か
  • 無人島に何を持っていくか
  • 働く意味とは
  • 学生にとって必要な能力とは

さまざまなタイプのテーマで練習をして、どんな話し合いをすればよいのかイメージしてみてください。

テーマの種類と例の詳細は「グループディスカッションの種類とテーマ例」で解説しています。

Q4.グループディスカッションの流れを教えてください

グループディスカッションは、次のような流れで行われます。

  1. 自己紹介をして役割分担を決める
  2. 意見を出し合う
  3. 意見を整理する
  4. 発表の準備をする
  5. 担当者が結論を発表する

各段階の詳細は「グループディスカッションの流れと進め方」で解説しています。

Q5.グループディスカッションの練習方法を教えてください

グループディスカッションは、一人でも複数人でも練習が可能です。具体的には次のような方法があります。

  • 就活仲間とシミュレーションをする
  • キャリア支援センターなどで模擬グループディスカッションに参加する
  • 対策動画で学ぶ
  • 自分の意見を考える癖をつける

各練習方法は「グループディスカッションの練習・対策方法」で詳しく紹介しています。

監修者情報

監修者

監修者:遠藤 美穂子さん

新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。

資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

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